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立てこもり事件で男を逮捕 人質は無事
11月23日 6時16分

愛知県豊川市にある信用金庫の支店に刃物を持った男が押し入り、客や職員を人質に取って立てこもっていた事件で、23日午前3時ごろ、警察の捜査員が支店内に突入して男の身柄を確保し監禁の疑いでその場で逮捕しました。
人質は全員、保護されました。

逮捕されたのは、住所不定で無職の長久保浩二容疑者(32)です。
この事件は、22日午後2時20分ごろ、愛知県豊川市蔵子6丁目の豊川信用金庫蔵子支店にサバイバルナイフを持った男が押し入り、女性客1人と職員4人の合わせて5人を人質に取って立てこもったものです。
男はその後、人質に取った男性職員を通じて食料やタバコ、それに拡声器などを要求し、警察は弁当などを渡しながら男の説得を続けていました。
これに対し、男は22日午後9時半すぎ、人質のうち客の女性1人を解放しましたが、職員4人については人質に取ったままで、こう着状態が続いていました。
警察は、23日午前2時45分ごろ、支店内が静かな様子で男と人質の位置関係をおおむね把握できたことから、2階の窓ガラスをバーナーで焼いて破り、捜査員が中に入りました。
そして、階段で1階に降り、男が座っている様子を確認し、十数人の捜査員が突入して午前3時8分に男の身柄を確保して監禁の疑いでその場で逮捕しました。
支店の中に残されていた人質4人は、事件発生からおよそ13時間後に全員、保護されました。
このうち19歳の職員の女性が右腕に軽い切り傷を負っていますが、ほかの3人はいずれもけがなどはなく無事だということです。
逮捕容疑は職員4人を人質に取って監禁した疑いで、長久保容疑者は警察の調べに対し「人質を取ったことは間違いありません」と容疑を認めているということです。
逮捕されたとき、長久保容疑者はサバイバルナイフのほかカッターナイフも持っていたということで、警察は、犯行の動機や事件のいきさつを詳しく調べることにしています。

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