マラウイの首都、リロングウェです。
街の中心部にある国会議事堂。
30億円の建設費は全て、中国が出しました。
小林記者
「私の後ろに見えるこの豪華な国際会議場も中国の支援で立てられたものです。」
中国が多額の投資を行う背景にはマラウイ国内に埋蔵されている豊富な資源があります。
国土の20%を占めるマラウイ湖です。
莫大な量の石油が埋蔵されていると指摘されています。
中国企業も石油の探査契約の獲得に動いていました。
マラウイ中部にあるこの鉱山では携帯電話の部品に使われるタンタルや、発電所のタービンなどに使われるニオブなどのレアメタルが埋蔵されています。
「むこうに地質サンプルを保管しています。」
調査を進めているのは、オーストラリアに本社がある会社です。
鉱山開発のノウハウをもつこの会社の株の過半数を去年(2011年)、中国の国営企業が取得。
先行する欧米に割って入るかたちで資源獲得に乗り出してきました。
この鉱山では早ければ3年後にも生産が開始され、大半が中国に向けて輸出される見通しです。
投資の拡大に伴って、個人で商売を始める中国人も急増しています。
4年前にオープンしたこちらの商店。
経営者は、広州から一家で移り住んだ李兆栄さんです。
店には日用品やおもちゃ、家電製品など中国製品ばかりが低価格で売られています。
店の客
「他の店よりも安いよ。」
店の客
「見た目はいいし、安いから、質が悪くても買っちゃうのよ。」
李兆栄さん
「マラウイの人たちにも手が届く値段の商品を輸入しています。
買うように仕向けるのが、中国人のやり方です。」