中国業者が豪燃料炭3隻を契約不履行、価格や需要低迷受け=市場筋
[上海 21日 ロイター] 世界最大の石炭輸入国である中国の業者が、石炭の国内価格と需要低迷を受け、最近少なくとも大型船3隻のオーストラリア産燃料炭の購入契約を不履行(デフォルト)とした。複数の市場関係者が明らかにした。
1人の関係筋は「価格が受け渡し間際になってトン当たり約2─3ドル下落した。港や発電所の在庫水準が高いことも、不安に追い打ちをかけた」と語った。
中国の別のトレーダーは「需要低迷、高水準の在庫、信用状(LC)発行の問題など複数の要因が重なった」と述べた。中国国内の石炭価格の下落から在庫処理への懸念も広がったという。
ただ、今回デフォルトとなった燃料炭は比較的容易に市場で転売されていることから、デフォルトが多発することはないと慎重ながらも楽観的な見方が示されている。
3人の関係筋によると、10月初めに11月渡しの契約が結ばれ、その際の豪産石炭の基準価格は1トン当たり約85ドルだった。グローバル・コール・インデックスが11月初め、81.40ドルを付けた後にデフォルトが発生した。
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