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たとえどんなに名作といわれても、または由緒ある映画賞を受賞しても、さまざまな理由で上映を禁止された映画の数々。そのうち10本を<goldderby.com>が紹介している。
1、『アバター』(2009年)
3D上映で話題を集め、世界中で大ヒットを記録した『アバター』。アカデミー賞でも作品賞や監督賞にもノミネートされるなど高い評価を得たが、中国ではその内容が問題に。“中国各地で行なわれている人々の強制立ち退きを観客に連想させ、政府に反逆する恐れがある”というのがその理由。公開はされたものの、中国政府はその後上映の打ち切りを決定した。
2、『エクソシスト』(1973)
ホラー・サスペンスの傑作『エクソシスト』。だが、悪魔に取り憑かれた女の子の恐ろしさに、マレーシアやシンガポール、そしてイギリスの数ヶ所では上映禁止処分に。
3、『ブロークバック・マウンテン』(2005)
アン・リーの監督賞受賞をはじめ、アカデミー賞では多くの部門でノミネートされた名作も、“同性愛の宣伝映画”と糾弾されてしまった。中国ではジェイク・
ギレンホールと故ヒース・レジャー演じる2人のカウボーイの愛の物語を観ることはできず、アラブ首長国連邦はこの映画を“社会の価値観と倫理観を著しく損なう”と批判している。
4、『クレオパトラ』(1963)
絶世の美女エリザベス・テイラーが、世界三大美女の1人といわれたクレオパトラを演じた歴史劇も非難の的に。エジプトでは、テイラーが“ユダヤ主義者”
だったとして上映が禁止(テイラーは元夫エディ・フィッシャーとの結婚でユダヤ教に改宗)。世界各地でも、テイラーと共演者リチャード・バートンの不倫が
悪評をかった。ちなみに2人は1964年に結婚したものの、1974年に離婚。1975年に復縁したが、1976年に再び離婚している。
5、『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)
ベルナルド・ベルトルッチ監督の代表作。性的描写の過激さばかりが取り上げられたことで、シンガポールやニュージーランド、ポルトガル、韓国で上映が禁止され、監督の故郷イタリアでも数日で公開中止となった。
6、『西部戦線異状なし』(1930)
アカデミー賞では作品賞と監督賞(ルイス・マイルストン)に輝いた戦争ドラマ。映画の舞台・ドイツでも公開されたが、「お国のために死ぬのが美しいことだ
なんて、まだ思っているのか。結局のところ、死なないほうがいいんだよ」という映画のテーマを当時のナチスが問題視し、反戦をあおるとしてドイツ全土での
上映を禁じた。同作はまた、イタリアでも1956年まで上映されなかったという。
7、『ミルドレッド・ピアース』(1945)
ジェームズ・M・ケインの同名小説を原作に、日本では『深夜の銃声』または『偽りの結婚』のタイトルでも放映された長編映画。アカデミー賞では、ジョー
ン・クロフォードが主演女優賞に選ばれている。同作は大恐慌の時代を生き抜く女性の物語なのだが、人間関係のドロドロがお気に召さなかったのか、ボストン
では上映禁止に。そしてアイルランドでも法的に禁止されている。ちなみに今月(3月)末には、ケイト・ウィンスレット主演のTVミニ・シリーズがアメリカ
で放映される予定だ。
8、『時計じかけのオレンジ』(1971)
スタンリー・キューブリック監督による傑作SFドラマは、暴力的な内容の模倣を恐れ、複数の国(アイルランド、シンガポール、マレーシア、韓国、スペイ
ン)が上映禁止を決定。そのほかにも、キューブリック監督や彼の家族には殺害予告が送られ、監督自らイギリスでの上映中止を要請したという。
9、『最後の誘惑』(1988)
マーティン・スコセッシがメガホンを取り、ウィレム・デフォーがイエスを、ハーヴェイ・カイテルがユダを演じた問題作。劇中では普通の人間同様、悩みを抱
えるなど弱さ(または人間らしさ)を持つイエスの姿が描かれており、敬虔なキリスト教信者の多い米南部では宗教的な抗議行動が頻発。結局、米ジョージア州
サバンナでは上映禁止に追い込まれたほか、米ビデオレンタル大手のブロックバスターも、同作のビデオを店頭に置くことを拒否したという。
10、『ブリキの太鼓』(1979)
ノーベル文学賞を受賞した独作家、ギュンター・グラスの長編小説を映画化したドラマ。同作ではポーランド・ダンツィヒ(現:グダニスク)を舞台に、1人の少年を取り巻く環境が描かれており、カンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)ほか、アカデミー賞の外国語映画賞、日本アカデミー賞の外国作品賞にも選ばれている。だが、“未成年のオーラル・セックス”シーンが物議を醸し、カナダ・オンタリオ州や米オクラホマシティでは上映が禁止された。
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| 2011.03.09 11:32