中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


闘莉王契約延長へ、来季もグラの顔

2012年11月22日 紙面から

ランクル賞に決まった名古屋・闘莉王=トヨタスポーツセンターで

写真

 第18回グランパスランクル賞の最優秀選手賞に選ばれた名古屋グランパスの田中マルクス闘莉王(31)が21日、DF、FWとフル回転したシーズンを振り返り「どのポジションに入っても、オレが『ストロングポイント』にならないと」と、あらためて中心選手としての決意を語った。チーム側は絶対的大黒柱の契約を延長する方針で、闘莉王の来季残留が濃厚となった。

 まさに獅子奮迅の働き。DFラインの中心としての存在感は言わずもがな。加えて今季はケネディの欠場中にFWへ入り、8月4日の神戸戦(瑞穂陸)で4得点するなど、ストライカーとしても大暴れ。2度の最優秀選手賞受賞は過去にストイコビッチ現監督しか例がないが、それも当然の活躍だった。

 「自分に負担がかかっているという感じはあったけど、チームのためにやってきた。ランクルは広くて乗りやすい車だから、もう一台頂けるのは本当にうれしいよ」と闘莉王は喜びを語った。

 妥協とは無縁の男。不慣れなFWに入ってもその姿勢は変わらなかった。「オレの場合は単なる『穴埋め』で終わっちゃいけない。どのポジションに入っても、ストロングポイントにならないといけない。特にFWの場合は何か(得点)を残さないと」。ここまでFWで先発起用された7試合で8得点。「穴埋め」以上の結果だ。

 闘莉王は今のグランパスにおいて最も代えの利かない存在。久米GMは「闘莉王の練習に取り組む姿勢は周りにも好影響を与えている」とプレー以外の貢献も評価する。チーム側は来季を見据えた最優先事項の一つに闘莉王の残留を掲げ、オプションを行使して契約を延長する方針だ。

 闘莉王は「グランパスにはよくしてもらっている。ミスター(ストイコビッチ監督)との関係もいいし、マイナスなことは何もない。問題はブラジルにいる家族のことだけ」と話した。昨オフはブラジル・ボタフォゴからのオファーに揺れたが、今度は比較的すんなりと残留が決まりそうだ。

 今季のJリーグは残り2試合。「次の鹿島は厄介な相手。難しい試合になる。可能性を残した状況で最終戦に臨みたい」と闘莉王は語る。アジアチャンピオンズ・リーグ(ACL)出場圏内の3位は、連勝締めで確保できる。攻守にわたる闘莉王の奮闘が、最後まで見られそうだ。 (木村尚公)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ