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愛知 信金で男が人質5人取り立てこもり
11月22日 17時32分

愛知 信金で男が人質5人取り立てこもり
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22日午後、愛知県豊川市にある信用金庫の支店に刃物を持った男が押し入り、客と職員の合わせて5人を人質に取って支店内に立てこもっています。
男は食料や飲み物などを要求しているということで、警察が男の説得にあたっています。

22日午後2時20分ごろ、愛知県豊川市蔵子6丁目の豊川信用金庫蔵子支店に男が押し入ったと信用金庫から110番通報がありました。
警察によりますと、男は支店の入り口近くにあるATM=現金自動預け払い機の付近で女性客にナイフのようなものを突きつけ、職員に「シャッターを閉めろ」と要求したということです。
男は、そのまま女性客1人と職員4人の合わせて5人を人質に取って3時間以上にわたって立てこもっています。
豊川信用金庫の本店によりますと、人質の5人は、客の女性1人と蔵志支店の41歳の男性の次長、27歳と19歳の女性職員、それに55歳の女性のパートの職員ということです。
警察庁によりますと、男が持っている刃物はサバイバルナイフとみられるということです。
これまでのところ、人質にけがはないということです。
男は30代ぐらいで、警察に対し、自分の名前を名乗り、およそ10人分の食料と飲み物、それに拡声機などを要求したうえで、「報道関係者を呼べ」などと話しているということです。
警察によりますと、男は「野田首相は辞めてほしい。総辞職すべきだ」などと主張し、「自分の考えを言いたい」として拡声器を持ってくるように要求しているということです。
これまでのところ、現金などの要求はないということです。
現場は豊川市役所からおよそ1キロ離れた住宅街の一角で、警察は現場周辺の立ち入りを規制するとともに男の説得にあたっています。

警察が住民に注意呼びかけ

近くの住民によりますと、事件が起きた豊川信用金庫蔵子支店をたくさんの警察車両が取り囲んでいて、警察が付近の住民に、住宅の中にとどまるよう呼びかけているということです。
また、近所の人たちの話によりますと、半径数百メートルの範囲で、警察が交差点に警察官を立たせて周囲の道路を封鎖しているということです。
信用金庫のすぐ近くに住む男性は「店の裏手には20人ぐらいの警察官が緊張した様子で立っている。自分の家の敷地にも警察官2人が入って警戒に当たっていて、家から出ないように言われている。今はとても静かだ。妻が警察官から聞いた話では、犯人の男は『報道陣を呼べ』などと話していたようだ。普段は静かな地域なのに近くでこんな事件が起きるなんておそろしい。早く解決して欲しい」と話していました。
信用金庫から北東に150メートルほど離れたところにある飲食店の店主は「パトカーが周りにたくさん止まっていて、規制線が張られて近寄れない状態だ。パトカーは音を出さず、赤色灯も回しておらず、一帯は静かな状態だ。警察官から店から出ないように言われている。ふだんから取り引きのある信用金庫なので、どうなっているのか心配だ」と話していました。
現場から南に100メートルほど離れた会社に勤める男性は「午後3時ごろパトカーがサイレンを鳴らして走ってきて、外を見たら信用金庫の前の交差点にパトカーが集まっていた。いまも10台前後のパトカーが現場近くの交差点で待機している。会社の前の道路は通行できないようになっていて、警察官が会社に来て外に出ないよう指示された」と話しています。

小中学校3校が集団下校

豊川市教育委員会は事件が起きた豊川信用金庫蔵子支店の近くにある桜町小学校と代田小学校、それに代田中学校の3校に対し、午後3時前に「職員の付き添いのもと集団下校をするように」と指示したということです。
これを受けて、各学校では職員を付き添わせて児童・生徒たちを集団下校させたということです。

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