2011-07-08 14:04:31

2011年 全日本理美容選手権大会開催にあたって

テーマ:ブログ

卓越した技術者である「匠」を育む道標であると位置づけられる「全日本理美容選手権大会」が本年も開催されます。


私達SPCの組織では日々の活動に於いてサミュエル・ウルマンの「青春」を朗読することは既に日常的なこととなっていますが、このコンクール会場に於いて、主催者と一万人を超える参加選手が一体となり、同時にこの「青春」の朗読を始めて3年目となります。


「一万人青春朗読大会」と言っても過言ではないこの大会のことを日本のみならず、世界が知ったとき、サミュエル・ウルマンの生命がSPC JAPANUNITEDに確かに宿っていることを感じ、驚嘆するに違いありません。

 


 私達の組織では、昨年の春より64万人以上いる理容師、美容師を統括する法律である「理容師法」「美容師法」第一条の改定を求めて署名運動を継続しています。


私達は理美容教育センターを訪れ理事長、専務理事と面談しましたが、理容師法、美容師法については関心がない様子でした。同じ業界の皆さんも、監督官庁である厚生労働省も、第一条に理容師・美容師の「資質の向上」を目的とすることを入れるよう呼びかけ、担当課長及び課長補佐へ相談をしても明確な回答を得られることはありません。


 私達理容師、美容師は、一対一の人間同士、限られた時間ではあってもお客様と密に触れあうことを職業としています。「匠」は単に鋏を扱う技術の巧さのみを持っている者を指すのではありません。「匠」は技術と共に、人間としての資質の高さを問われるのです。


 その根拠となる「理容師法」「美容師法」が、理容師、美容師の人格の向上を問うことなく、単に作業の枠を決めているだけのままでいいとは思えません。私達は組織として、積極的に厚生労働省、厚生労働大臣にも問いかけ、理美容師の社会的地位の向上にこれからも取り組んでいきます。


 SPC46年間の歴史の中にあるものは、力強い生命力です。


 16年前の阪神淡路大震災の時には、「匠」づくりの達人である本田好右氏の熱い情熱を核として、若手である西山博資氏達が「絶対に店を守る」という固い意志を持って、復興に向けた祈りを形にする行動を積み重ね、震災による被害を乗り越え、この地域の仲間の各店はそれ以降、最高売り上げの記録を塗り替え続けたのです。このことは、組織全体の意識の高揚、活気にもつながり、私達は彼らに深く大きく感謝しました。


 今年の311日に発生した東日本大震災では、天災のみならず、大きな人災まで起こり、この人災による被害という命題に対し、我々は「天命・使命・役割」という黄金律を用いていち早く支援の行動を起こしました。


震災を受けた環境保全活動家の平野勝洋氏は、店舗閉鎖を抱えつつ自らタンクローリーを駆使し、土壌・水質浄化に効果的なEM活性液散布に奔走しました。今後、EM菌を活用した環境に良いライフスタイル「EM生活」を推進する彼に、EM活動の講演家としての学位を取らせたいと考えています。また、「匠」づくりに生きて来た東関東のエースである片野智美氏とそのチームが核となって、震災後瞬く間に、不死鳥のように蘇る様相を見せています。


 「匠」として生きるということは、このように確信を持って社会に自分の生き方を開示することなのです。

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