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経済
個人消費0・5%減「安くしても売れない…」 低価格路線見直しも
同時にディスカウント業態の出店も強化。ダイエーは「ビッグ・エー」を28年度までに現在の4割増の250店に増やす方針。イオンも首都圏で小型ディスカウント業態「アコレ」を25年度に現在の3倍の100店体制とする。
ダイエーは「値下げで以前より客足が戻ってきた」と強調するが、全国スーパーの既存店売上高は9月まで7カ月連続のマイナス。度重なる値下げの効果は薄まりつつある。
値下げを競ってきた外食チェーンでも、ゼンショーホールディングスが展開する牛丼チェーン「すき家」の既存店売上高は、昨年9月から今年10月まで14カ月連続の前年割れ。「価格を下げても来店につながらない」(同社幹部)傾向が強まり、単価の高い「牛トロ丼」(並盛り680円)などを投入し始めた。
日本マクドナルドホールディングスも「安いだけでは需要は喚起できない」(原田泳幸CEO)と、付加価値のある商品の提供を進めている。
日本総研の小方尚子・主任研究員は「低価格に品質が伴わなければ、消費者は買わない。ニーズをいかにくみ取り、市場でシェアを取るかの試行錯誤が続くだろう」と話している。
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