このスペースは貴女が日頃、心に抱いている＜女装＞＜緊縛＞＜猿轡＞＜フェ チ＞への『願望』や『妄想』、そしていろんな『夢』や『体験』などを自由に貴女の 言葉で＜フィクション＞＜セミフィクション＞＜ノンフィクション＞として投稿して いただける様にと設置してみました。言の葉亭に戻る
貴女の心の奥深くで孤独に震えている貴女の大切な分身を、どうぞ このスペースで 1日も早く解放してあげて下さい。貴女のおはなし、聞かせてね。
２月２４日から、３月２日までの間にいただいた書込みです。
コメント:
お、さすが、姉やわかってらしゃる。綾奴には申し訳ないけど、Ｍ−ＰＬのものすごい作家陣に、石２２を投げたらどうなるかな〜なんて思ってたら、姉やにあたったみたい。つぎは、どこにとんだのかな〜。
（あたしは旅の空の下でそう思って、逃亡を続けています。でも、贅沢な話だよね。乱歩や、正史、甲賀三郎、水谷準、森下雨村、木々高太郎、浜尾四郎、夢野久作などの、合作探偵小説をも陵駕する作品になったりして、ねえ、姉や。）
ジェラ〜ドしてる(の) - 01/03/02 12:02:20
コメント:
あ、ちょっとおせーてくれる？
最近、ここらへんで、なんかドブ臭い、若なんとかって名乗るお医者さん見なかったかにゃ？、、え？医者は知らないけどねねねカラスとか野良猫を退治してくれた人はいた・・・はぁはぁ、、どうやって退治すんの？、、口から超音波を、、ね、、
なるほど、、で？その人は今どこに？、、、消えた、、、、あんがと！
あ、これよかったら！はいっ
□■＜ジェラードの女郎版「届かない夢、そして・・・」＞■□
ピン！ピン！
ナースコールが２回、短信音を打ったのは、僕の聞き違いでもなんでもなかった。
「ああ、４階の淵上みちかさん、裏口退院か、、、「由美子さん」当直開けで疲れてるでしょうけど。ブルークロスを見送り頼むわね。私、ナースステーションの待機当番なのよ 」
「あ、、（ブルークロスって、たしか霊安車のコトだよね、裏口退院・・・だれか亡くなったのね、、夕べ、、俺があんな事している頃なのかしら）はい、、、」
「気を落とさないの！、、「由美子さん」も、淵上さんの事あれほど可愛がってあげていたから無理ないけどね。私もその窓から、ブルークロスを見送っていますから。そろそろ来る頃よ。死亡診断書のコピー、そこのバインターに用意してあるから忘れないでね。」
病院は、体調の悪い人にとっては救いの神だった時代があった。だが、その当時も、そして現在においては病院はけして、病う者にとって救いの場などではない。勤務するドクターの能力よりも装備する技術よりも、ハイレベルな病根など
この世の中には腐る程あるのだから。
以前、姉の「由美子」から教えてもらった事がある・・・・
正規の退院ならいざ知らず、まして急患の搬送などで頻繁に出入りする白い車体に真っ赤なラインと真っ赤な十字のアンビュランスとよく似た、だが、その車体に走るラインと十字はブルーかグリーン、そして赤色灯など、どこにもない不思議な車・・・・それは霊安車だという事を・・・・・・
そして今、由美子に変身した俺が窓から見下ろす中、一台の霊安車が病院の裏口から、人目を避けるようにして駐車場に入って来た。
「矢萩さん、それじゃ行ってきます。」
「お願いします、あ、この患者さんの霊安室は｛Ｂ−１｝じゃなくて｛Ｂ−２｝だったわ。特別室に入院されてたから。そっちの勤務員専用のエレベーターの方が
早いわよ。」
「そ、、そうですね、、こちらから行きます。」
霊安室の場所が解ってよかったよ。俺は内心、ホッとして素直に矢萩さんの教えてくれた方のナースステーションの奥に隠すようにしてあったエレベーターに乗ると強烈な降下気圧に気持ちが悪くなりながら、Ｂ−２まで降りた。
カクウゥゥゥゥウゥゥゥンンン
キュウムッッッッッ
ギャシャンゴトトトトト
先程のナースセンターから繋がる病室のフロアーが「生の世界」とするなら、ここは まさに「死の世界」への入り口なんじゃないだろうか？ストレッチャーの出入り
を考慮した広い廊下も、最低限に絞り込まれた光量のみに照らされ、感気システムの暖房などの熱源はカットされている、、、そんな薄暗い空間の先に、ボンヤリとした光りを廊下に垂れ流している部屋があった。
「あそこ・・・なのね・・・・」
カツンコツンカツンコツン、、カツッコツッカツッコツッ
靴音に配慮した筈のゴム底の筈のナースシューズですら、その無音の世界では
何の役にもたたない、、、俺は自分でも知らないうちに得体の知れない不安に襲われ、自然と早足になっていた。
「？どっちの部屋なのかしら・・・・・・？」
中央の廊下の左右に対照に配置された霊安室は、鉄のドアの横に、そこが使用中かどうかがすぐに解るように、床から１ｍ程度のところから一面スリ硝子になっており、室内の照明のお陰で、室内の様子が、陽炎の作った影絵の様に廊下から手に取るように見える。
「どっちかしら？左右両側の部屋が、まるで鏡に写したようにボンヤリと
光っている・・・・」
うっくっあっあっふっくうぅぅぅぅ、はふん、、、
ガチャン
遺族の方、女性なのね、、、そんな くぐもった鳴咽が俺の判断を後押しした・・・・
ギッシュ ガッシュ、ギシュガシュ、ギシュ、
ゴドゴドゴドゴッゴッゴッ
あっあっあっあっあっ、、、ふっくうぅぅぅぅ、ううううふんんんん、、、
「きゃ！」
カシャンコーーーン、オーーーーーンンンンンン
人間って、予想もしてなかった事に突然直面させられると、どうなるのか、ボクは
自分で体験する事になった・・・その霊安室で見た物・・・・・それは同時に、作者が若い頃、ある大学病院で目撃した事でもあったんだけど・・・・人間の性（さが）
業（ごう）がそこには充満していたんだから。
まだうら若い女性が自分のスカートを捲り上げて一糸纏わぬ下半身をさらけ出し、金属の光沢がギラつく安置台に横たわるパジャマ姿の男性の股間の辺りに馬乗りになっている・・・・・絶え間ないピストン運動は生なき肉塊を良人の情念にすりかえて彼女の奥底を突き上げているのだろう、その室内には、ただようべき
栗の花の香りはなく、ただ淫靡のしたたりから萌え上がる甘臭い匂いだけが充満していた。
（昨夜、亡くなったＯＯさんの奥さんね、、、、たしか新婚３ヶ月目・・・・）
ふっくっくっくっくっうぅぅぅぅ、あっあっあっあっあっ、あううううふんんんん、、、
俺が霊安室に入って来た事も、驚いてバインダーを床に落とした事も、その女性の耳には届かないのだろう、彼女の愉悦にむせぶ喉の奥からの鳴咽・・・・、俺はただ、その場で立ちすくんでいた
うっうううぅう、、、、この、、、人、、、生きている、、、ほら、、こんなに、、、
元気、、、、あううううふんんんん、、、
その女性は馬乗りになったまま俺の方を振り返って、そう言いながら何度目か
解らない歓喜の雄たけびをあげた・・・・額にジットリと流れる汗に張り付いた前髪の間からの視線は、理性とは無縁の妖気に彩られていた。
「「由美子さん」 そっちじゃないわよ」
その声がなかったら俺は、その部屋で立ちすくんだままだっただろう。やっと我に返った俺の目の前には、ナースステーションに待機している筈の「淳子」って女が
少し怒ったような表情で俺をみていた・・・・
「まったくもう、ナースステーションに、まだ貴女が来ないって催促の電話が何本も入ったのよ。それで来てみたら・・・出るわよ」
「すみません、、部屋を間違えてしまって・・・・」
「気にしなくても良いわ、こっちの部屋よ。あぁ、これも忘れたでしょう、部屋に入る前には、この医療マスクをしてちょうだい。急いでたから私か使った奴を持ってきちゃったけど良いわよね。」
そう言って手渡されたのは、病院内のどこにでも置いてある使い捨ての感染防止用のマスクだった。それを開いてみると、たしかに鼻の当たる部分に淳子さんの使っているのと同じ色のファンテーションと、そして唇のところには、彼女の唇の輪郭が綺麗なシルエットとなって刻印されていた。俺は内心ドキドキしながら
そのマスクを嵌めると、フワッと甘い化粧品の香りが濃密に俺を包み込んだ。
こちらの霊安室も 室内のレイアウトは、先程のものと同じつくりだった。ただ
中央の遺体安置台に横たわっているのが男性でもなく、その股間に馬乗りになっている新妻の姿もないかわりに、歳頃の魅力的なプロポーションを、蔽っている薄い白布に刻印したチャーミングな女性が横たわっていて、その傍らに何人かの俺が嵌めているようなマスクをした看護婦や霊安車のスタッフがいたにすぎない。
「遅くなりました。はい、これ「淵上みちか」さんの”データーカルテ”です。」
「お世話様です。それで？ご遺族の方は何時ごろ こちらに？」
「淵上みちかさんは、あと１時間後に危篤状態になる予定です。残念ですが、ご遺族の方は間に合いませんねぇ。」
「結構です。では、それまでに済ませてしまいましょう、契約は？」
「完了しています。料金は全額現金で一円も不足していません。これは彼女が
運命を変えたくて必死の思いで貯めたものです。」
「そういう事情なら、【キャンペーン扱い】で割り引き出来ると思いますよ。そんな
交換要員もある事ですし、うちは有能な女性が、運の善し悪しだけで、人生を棒に振るのは許せないんです。」
「良かったわ！はい、淵上みちかさん聞こえたでしょ！もう起きてもいいわよ。
これ、”貴女の”診断書です。交代要員が見つかったから「死亡診断書」じゃなくて「長期療養」に切り替えておいたわ。貴女の新しい人生の乗り換え乗車券って訳ね。」
「そっちのチャーミングな坊やはこっちに来なさい。準備があるから。今度は顔だけじゃなくって全身もチャーミングに変身させてあげるわよ。」
（え、、俺は一瞬、自分の耳がどうかなっちゃったのかと、そう思って）
「ど、、どういう事なんでしょう・・・訳が解らないんで・・・・・」
「ふふふ、そんな事言ってホントは興奮しているんじゃないのかしら、、、ほら！」
「あっ、、そ、、そんな・・・・えええっ！」
ガードルの中で、いつの間にか大きくなっていた由美子の、、由美子に変装した俺のあれを、この淳子さんはいきなり握り締めたんだ。その刺激になおも暴れ始めてしまう俺の分身はガードルを破ろうとしているようになっていた。
（な・・なんで・・ばれてた・・・・の・・・）
さらに密着した淳子さんの身体には もうこの膨らみが食い込む程になって自己主張しているんだろう・・・・オシマイだ・・・・ でも、淳子さんはそれを何も言わないばかりか、眼の奥にイタズラっぽい輝き さえ浮かべている。
「あ・・あぁ・あの・・・淳子・・さ・・ん・・・こ・・これは・・・」
「良い訳しなくとも良いの。君の希望が実現するのよ。この部屋でね。」
「・・・動けないでしょう坊や、ふふふふふ、そのマスクに沁み込ませた弛緩睡眠薬がそろそろ効きはじめる頃ですもの。≪ＷＡＶＥ−2≫の最新作なのよ。」
俺は薄れていく意識の中で、肌色のつなぎ服のような物をどこからか取り出す
影をぼんやりと眺めていた。
＜つづく・・・・かなぁ（＾O^;;;;;＞
（しかし、いつの間にリレー小説になったんやろ）
若旦那ぁぁぁ、またたび くで〜
Ｍ−ＰＬ春の高市から - 01/03/01 23:54:41
コメント:
さぁさ、いらっしゃい、いらっしゃい
こっからは幼い頃から胸に秘めたる嗜好の高市（たかまち）会場だよ。
<女装>に<緊縛>、<猿轡>はもちろんの事<フェチ>に関したら、よりどり
みどり笹みどりってぇぐらいだ。マスクに変装、あげくの果てには浅草
六区や満州鉄道、逃亡者のお医者様まで、常日頃から責任を背負って、
疲れてささくれ立った、お客さんの心根を淡い優しい気持ちにさしちまう
見なけりゃ一生の不覚、見れば末代までのしあわせってもんだい。
ほ〜らほらほら、やってるだろ、やってるだろ！親の因果が子に報い、できた
おいらが女装好き！結構毛だらけ、猫灰だらけ、靴屋の店先、靴だらけ
ミープル（Ｍ−ＰＬ）見たらフェチだらけ。
蝿は手をする、足をする、売れない営業、ゴマをするo(^◇^)o女装子縛って
何をする。張って悪いはオヤジの頭、張って嬉しい相互のリンク。地口、無駄口
へらず口、口は悪いは生まれつき、だけど綺麗だ、政治家よりは！
洒落と気っ風と愛敬で、一度見たら一年長生き、一度に見たら命にかかわる。
続けて見れば死ぬまで長生き間違いなし。
さぁさぁ、もっと前で見てちょうだい。この高市（たかまち・縁日のコト）
の見所は、なんといってもその役者！
六区のピカイチ芸子 綾奴さん、あきみさんの穴掘りコンビを皮切りに、男の純真 雷電さんと、その兄貴分の若旦那どん、果ては才女の誉れも高い美人三姉妹の次女、近緒ちゃん、仮面の大御所、京さんにYu−riさん、行動派の由美さんと、
豪華メンバーのラインナップは春満開〜！
綾奴 - 01/03/01 23:14:55
コメント:
ぐぅわぁ・・・な、何と・・・
嬉しい驚きって、この事なんでしょうね。
京さんの無茶苦茶、嬉しいお言葉（ありがとうございます。
ほんとにもったいないお言葉で、嬉しさのあまり失禁・・いえ失神してしまいそうに）
に続いて、あの逃亡者「若旦那」が、続編を！！！
内容は・・もちろん、読んでいただければ分るんですけど・・
前編のずさんさが、嘘の様な、面白い作品に仕上がってます。
うーーん、「言の葉との語らい」って、もしかしたら望めば全てが手に入る
魔法の掲示板だったのでしょうか？
姉やも、これなら大満足ですよね？
この続き、一体どうなるんでしょう？（と、すっかり読者気分）
ワクワク♪
通りすがりの逃亡者 - 01/03/01 21:59:37
コメント:
あんた、綾乃さんていうのかい。いいねえ、この話。おりゃ気に入ったよ。
でね、ちょっと、これを書いてもいいかい。気に入らなきゃあ消してもらっていいからよ。ちょッくら失礼するよ。
逃亡者版「届かない夢、そして・・・」
あの日から、俺の姉貴を見る目が変わった。あんなことまでして俺を育ててくれる姉貴。そんな姉貴をいとおしく思えてきた。
その反面、あの時の淳子さんや林さんとの体験が俺の脳裏から離れなかった。また、体験したい。そんな思いが日に日に強くなっていった。
あの日の翌日、姉貴の熱は下がり、元気に病院に出勤していった。俺は、そんな姉貴を見送って、また、いつもの生活へ戻った。再び、ナース姿の姉貴になることを夢見ながら・・・
だが、その思いを打ち砕く日が、すぐにやって来た。それは、あのマスクの崩壊という形でやって来た。
姉貴の夜勤の日、いつものように、女性用下着に着替え、姉貴のマスクを被り、服をコーディネートしようと、机の引出しの奥に隠しておいたマスクを取り出そうとしたとき、手に掴まれたのは、こげ茶色のブニョブニョした塊だった。
俺は、引出しを引っ張り出して、マスクを探した。しかし、そこには何もなく。手にした、ブニョブニョの塊と同じ色の跡があるだけだった。
俺はすぐには理解できなかった。いや、したくなかった。それが、あの俺の希望の残骸だとは・・・
俺はただ呆然と立ちすくんだ。そして、我に返ると、手にしていた塊を床に叩きつけた。叩きつけられて、その塊は、木っ端微塵に飛び散った。俺は、２度と姉貴に成ることは出来なくなった。そのときから、俺は、魂が抜けたかのようになってしまった。
夜勤から帰ってきた姉貴は、部屋中に飛び散っているこげ茶色のものに気がつき俺に聞いたが、俺は、放心状態で、ただボーっとしているだけだった。
俺の以上に気がつき、看護をしてくれたようだが、俺はそのときのことを覚えていない。そして、女性用下着を着たままだったのだが、そのことについてもなにも聞こうとはしなかった。俺は生きた屍になっていた。
一週間ほどそんな状態が続いた。そんなある日、俺は、何気なく開いたインターネットのアドレス帖の中に、あのマスクをてにいれたＨＰのアドレスを残していたことを知った。無意識に残していたようだった。
俺は早速あのＨＰを開いた。そこには、試供提供は、一度だけと書いてあった。そして、マスクだけではなく、ボディも変えられるアイテムを提供しているともあった。俺は、考えた。顔ばかりでなく、ボディも姉貴そっくりになれる。姉貴そのものになれるのだ。経費は、何とか小遣いからまかなえそうだった。あとは、姉貴のボディのデータがいった。そのためには、姉貴のヌードを撮る必要があった。
俺は、姉貴のヌードを撮る為の計画を立てることにした。俺の夢は、実現へと進みだした。
姉貴のヌードを撮るためには、本人に気づかれてはまずい、それに、意識があると何かとやりづらい。事細かに撮る必要があるので、時間もかかる。そこで、俺は、以前、受験勉強で、不眠症になったときに姉貴の貰った睡眠薬を使うことにした。
だが、それをどう飲ませるかだ。俺は、休み前の夜、姉貴は、いっぱいだけビールを飲む習慣があるのを思い出した。俺は、そのときに決行することにした。
それは、意外に早くやって来た。他の人とのスケジュールの調整で、あさってが、姉貴の休みになったのだ。
翌日、俺は、計画を実行することにした。夕食を終え、姉貴が風呂から上がってくると、俺は、準備していたビールの入った冷たいコップを差し出した。
「どうしたの。今日はさーびすがいいじゃないの。」
「このあいだは迷惑をかけたからその、お詫びだよ。」
その言葉を信じたのか、姉貴は、うれしそうにビールを飲んだ。そして、飲み干すと、お休みといって、自分のベッドへと歩いていった。
俺は、３０分ほど様子を見て、姉貴のベッドへ近づいた。姉貴は、かわいい寝息を立てて眠っていた。俺は、恐る恐る声をかけてみたが、反応はなかった。そこで、腕をつねってみたが、起きる気配はなかった。
俺は、デジカメを準備すると、部屋の明かりをつけて、姉貴の布団をはいだ。布団のしたには、パジャマ姿の姉貴が、無防備な格好で、眠っていた。豊かに膨らんだ胸で飛びそうなパジャマのボタンをはずすと、胸が飛び出してきた。俺は、思わず声を出してしまった。
これが姉貴の胸、そして、俺の胸になるかもしれない。そんなことを考えていると、俺の息子が、いきり立ってきた。俺は、いきり立つ息子を気にしながらも、作業を続けた。上のパジャマを脱がすと、次に、下のほうに取り掛かった。ズボンを脱がせ、パンティを脱がさせると、俺は、そこに現れた美しい裸体に見入ってしまった。
「こ、これが、ねえさん。」
俺の息子は、ますますいきり立ち、俺は、この美しい体を手に入れたときの自分を創造して興奮してきてしまった。
しばらく自分を落ち着かせると、俺は、撮影作業に取り掛かった。白い陶磁器のようなすべすべしたしみひとつない肌、豊かな胸、引き締まった腰、それほど大きくはないが、形のいいお尻。そして、綺麗に手入れされた秘部。スラッと伸びた足。細く長くしなやかな腕。どれも美しかった。
撮り終えるのに２時間ほどかかったが、姉貴は起きることもなく、無事作業は終了した。
俺は、姉貴の元通りに、パジャマを着せると、布団をかけ、部屋の明かりを消すと、そっと部屋から出て行った。
そして、自分の部屋に戻ると、あのＨＰに申し込みをした。送金先の連絡と、データ送信のメッセージに答えると、送金確認終了後、１週間で送られてくるというメッセージが帰ってきた。
翌日、俺は早速貯金をおろして、指定された口座に送金した。その夜、そのＨＰから送金確認をしたとのメッセージメールが届いていた。それから、俺にはその週がいつもより長く感じられた。そして、いよいよ送られてくる当日がきた。
ととと、いけねえ、ジェラードの女郎だ。俺は逃亡者、長居はできねえ。綾乃さんとやら、元気でな。それじゃあ、あばよ。
京 - 01/03/01 19:46:36
ホームページアドレス:http://www/geocities.com/disguise2001
コメント:
くぉおっ！
やられました！綾乃さん、いいっす！マスク変装して
同性の物を・・・・してしまうなんて、私が書こうと思っていたもの
をあんなにサラリと表現力豊かに・・・（＾＾；。
いやぁ、これは是非続きが読みたいです！
もう、どんどん続けちゃってください！京は、応援します（笑）！
でも、近緒さんの投稿から一気に投稿が盛んになりましたね・・・
次は、よしおかさんの話とか読みたいですねぇ。ねぇ、よしおかさん（爆）？
yu-ri - 01/03/01 08:26:28
コメント:
うう、私の最後の文章、訂正です（泣
兄さん、ではなく、「義兄さん」なのでした
つつしんで、おわびもうしあげます。
綾乃 - 01/02/28 23:03:08
コメント:
わっ・・yu-riさん、はじめまして。
寄稿、ありがとうございます。
「罠」、この長さの中にぎっしりと詰め込まれた
ミステリー・女装・緊縛・ギャグ・サイコそして・・・・
凄いです！！
まだ、はぁはぁ言ってます。うーーーん。
素晴らしい作品、ほんとうにありがとうございます。
近緒さん、京さん、yu-riさん、続々と寄せられる素晴らしい作品に、
わたしも何かしなきゃいけないんじゃないかと・・・
そんな思いに駆られてしまいました。
で、あまりにも無謀な事に、京さんに対抗して、初マスクものに挑戦
・・・・しようとしたんですけど・・・
うーん、何だかなあ・・です。しかもつづいてるし・・・
『届かない夢、そして・・・』
「じゃあ、行ってくるわね。いい子にしてるのよ」
「ああ、もう子供じゃないんだから」
そう言いながら、俺は姉きの後ろ姿を横目で眺め、ふぅっとため息をついた。
６才離れた姉との二人っきりの暮しも、もう６年。
父が出張先で突然倒れ、母の後を追った時、俺はまだ中学生だった。
姉の手ひとつで育てられ、姉きには全く頭があがらない。
・・・いや、それだけじゃなく・・・
弟の俺が言うのも何だけど、姉きは何をやらせても完璧で、その上美人。
高校を出てすぐ働き始め、女手ひとつで俺を育ててくれた白衣の天使。
ときたら、
シスコンになってしまったとしても無理はない・・・・・よね？
いつの頃からだろう？・・・姉きになりたいと思い始めたのは・・・
姉きが夜勤で出かけるのをうずうずとして待ってた俺は、
１０分が経過して、忘れ物や何かで戻ってこないのを確認して、
いつもの行動に移る。
タンスの引き出しから、きちんと仕舞い込まれた白のストッキングと、
さほど飾りの無い白のショーツとブラを取り出した。
着ていた物を脱ぎ捨てた時から・・・・わたしは、由美子。
本当の由美子には無いはずのものをショーツに押し込んで、
ブラのホックを留める。畳の上で、伝染しない様に気をつけて
爪先からストッキングを上げていく。
サポート力の強めのストッキングが、やんわりと脚を締め付けると、
ショーツの中の私が、主張してくる。
「駄目よ、由美子にはそんなもの無い筈でしょ」
腰までストッキングを上げ終えて、ナース服を取り出した。
姉きに見つからない様に、苦労してオンラインショップで買ったものだ。
身につけて、ナース帽をかぶって、鏡に映してみる。
何度か見た姉きのナース服姿を思い出して、その違いにため息が出てしまう。
「ううん・・私は、由美子」
目を閉じて、空想の世界に浸っていく。
「あ・・ぁあ・・い・や・・・お願い、許して・・・・」
「んん・・あ・・やだ・・わたし・・・あぁ・・くぅ・・・」
白濁液に全ての思いを込めて、終わりを迎えた後、またいつもの失望が俺を襲う。
鏡に映ったその姿・・・姉きとは似ても似つかぬそれ・・・
俺は俺、姉きは姉き・・そんな事は分ってる。でも・・・
それは、届かない夢・・・。
やるせなさに、ため息をついた時、ボケットに何か入っているのに気づいた。
「ん？・・何？、これ・・」
１枚刷りのちらしの様なもの・・あれぇ、こんなのあったかなぁ・・
奇跡のマスク？
成りたかった人になれます？
嘘くせぇ・・・どこのカタログだよ？・・・Ｗ？・・汚れてて読めないなあ・・
ま、いっか。
ちらしを放り投げ、そのまま眠ろうとした俺だったけど、どうにも気になって
もう一度手にとって読んでみる。
購入者の、「これを買って私の世界が全く変ってしまいました」とか、
「今では、これ無しでは生きていけない」とかって、何だかなあっていう
宣伝文句と一緒に、ＨＰのアドレスが載っていた。
「ふーん・・ちょっと見てみるか・・・」
ＰＣの電源を入れる。ちょっとドキドキしてる。
「へぇ・・何か本格的だなぁ・・・ん？ 画像を送ると、試供品を送ります？
ほんとかよ。駄目もとで、送ってみるかな。
えーっと、確かデジカメで撮った姉きの写真が・・・」
それから１週間後、すっかりその事を忘れてた俺の元へ、その「試供品」が
送られてきた。
「姉きのいない時でよかった・・・ま、どうせ大した事は・・・・えっ・・」
包みの中からは、姉きと同じ肌の色のマスクらしきものが出てきた。
何の素材で出来てるのか、触った感じも、まるで・・・
信じられない気持ちで、それを顔にあててみる。
まるで吸い付く様に、俺の顔にフィットする。
ん？・・まさか外れなくなるんじゃ・・・大丈夫だった。
もう一度付け直して、恐る恐る鏡を見る。
「・・・・姉き・・・・・」
ごくりと唾を呑み込む。
男物の服を着た姉きがそこには、映っていた。
そして、自らが発した声にまた驚いてしまう。
女性の声・・・いや、姉きの声だ。
夢中で、着替えてそのまま至福の時を過ごした。
あくる日も、またあくる日も・・・
どういう仕掛けになってるのかも、何故「試供品」なのかも、その喜びの前は
どうでもいい事の様に思った。いや、疑う事で消えてしまうんじゃないかと
恐れていたのかもしれない。
４日目、姉きが昼勤の時、俺は思い切ってその姿のまま、近所のコンビニまで
買い物に行ってみた。
「あら、今日は夜勤明けなの？ 大変ねえ」
同じアパートのおばさんから、そう声を掛けられた。
「ええ、でも仕事ですから」
そう答えながら、俺は胸の高鳴りを抑える事ができなかった。
（ついに・・ついに望んでいた事が・・・届かない夢なんかじゃなかった！！）
そうなってくると、ますます望みが大きくなってきてしまう。
チャンスは、意外にすぐ訪れた。
学校から帰ってみると姉きがもう帰ってきてたのだ。
「あれ、早いね」
「うん、風邪引いたみたい。看護婦の不養生ね」
力なく笑う姉きが、心配だったが、同時に、もし明日も具合が悪かったら・・
と不謹慎な事を思ってしまう。
次の日の夕方になって、まだ熱がひかないからと言って、
姉きが病院に電話しようとするのを
「あ、俺がかけとくよ。それより寝てなよ」
とちょっと強引にベッドに連れ戻した。
（さあて・・・）
本当に大丈夫だろうか？・・相手は、姉きの事をよく知っている人ばかり・・
しかし、不安は、姉きになってナース服を着るという誘惑には勝てなかった。
「あら、大丈夫なの？」
「え、ええ。一晩寝たらすっかり」
更衣室で、家にも遊びに来た事のある先輩ナース・・確か矢萩さんに、
声をかけられる。
（ばれてない・・・大丈夫よ）
彼女が出ていくのを待って、急いで着替えた。
胸にはパット入りブラ、ウエストと股間はコルセットで押さえて、
ストッキングの下は、お手入れ済みと。
（さあ、いよいよ・・）
何度か遊びに来ているので、だいたいの段取りは分る。
詰め所に行くと、矢萩さんが、嬉しそうな顔で、こう言った。
「ねえ、ちょっと手伝ってくれる？」
ついてくと、そこは人けの無いフィルム保管庫。
「なんですか？」
「ふふ、分ってるくせに・・・ねえ、ほんとに大丈夫なの？ 心配しちゃったぁ」
矢萩さんの顔が間近に迫ってくる。
（えっ・・ちょちょっと・・）
甘い香りがしたかと思ったら、矢萩さんの唇が・・わたしの唇に。
（あ・・いや・・・そんな・・・）
思いもよらない展開に、唇を離された後も声が出せないでいた。
「あら・・どうしたの？」
「い・いえ・・矢萩さん・・」
「いつもの様に、淳子って呼んで」
「淳子さん・・・」
「由美子・・・」
ナース服の上から、バストをおさえられてしまう。
「あ・・・」
パットごしに、ゆっくりと揉みしだかれて、ある筈のない胸を揉まれているかの様な
錯覚に陥ってしまった。
小さく開いたわたしの唇に、また淳子さんの唇が。
そして、舌が入って来る。
（あぁ・・・だ・駄目・・・そんな事されたら・・・）
ガードルで抑えた由美子のあれが、暴れ始めてしまう。
（だ・駄目・・ばれちゃう・・・・）
今更ながらに、こんな事してしまった事を後悔した。
密着した淳子さんの体にきっとこの膨らみが・・・
でも、夢中になってる淳子さんは気がつかない？
唇が、顎・首筋・耳元と、優しくはっていく。
「あ・・あぁ・・・・淳子・・さ・・ん・・・」
声が出てしまうのが、止められない。
ボタンが外されそうになってしまう。
「だ・駄目・・・・」
その時、ポケベルが鳴った。
内線で電話すると、１６号室の患者さんからの呼び出し。
「いつものお願いね」
（いつもの？・・・）
とにかく、この危機を乗り越えられたのにほっとして、１６号室に向った。
個室の患者さん、一体どこが悪いのかしら？
と思うほど、血色のいい顔をほころばせて迎えてくれる。
「おお、由美子さん、待ってましたよ。具合が悪そうだって聞いてたから、
今夜は駄目かと思ってましたが、いや良かった。さあ」
その患者さん・・ベッドの名札は、林さん・・が、いきなりパジャマのズボンを
おろしてしまった。
「えっ・・・やだ・・・・」
顔を手で覆って絶句してしまう。
「またぁ・・でも、そうやって恥かしがるのもいいねぇ。うひひ。
さ、可愛いお口でお願いしますよ」
（ええっ・・・一体、姉きは・・・・・）
「うーん、まるで別人みたいだけど、風邪で性格変っちゃったのかな？」
（いけない・・ばれちゃう・・・・）
まさか、こんな事になるなんて・・・・
目の前に突き出された、林さんのそれ・・・まさか、同性のものを口にする事に
なるなんて・・・
目をつぶって、口にふくむ。
「ほら、由美子さんの口の中にすっぽりと」
薄目を開けると、すぐ横に鏡がついていて、わたしの顔と口の中のそれとが、
大写しになってる・・・やだ・・・
由美子・・・今、女の子になって、男の人の・・・
急にそんな事、思ってしまったら、何だか急に口の中のものがいとおしくなってきた。
わたしの口の中で、ますます大きくなってるそれ。
林さんが、目を閉じて気持ち良さそうにしてるのを見ると・・
気持ちいいの？・・・自分がされる事を想像して、口をぎこちなく動かした。
「おお・・い・いい・・・今日はまた一段と・・・」
顔におちてくる髪の毛を抑えながら、尚も懸命に口を動かした。
「あ・あぁあ・・おぉ・・い・いくぅ・・・・・」
一瞬、口の中いっぱいに膨らんだそれから、ぶわっと・・・
（えっ・・あ、これ・・・）
驚いた拍子に呑み込んでしまった。
（ちょっと苦い・・・けど・・）
その味は、何故だか嫌じゃなかった。
ベッドの横に備え付けてあった保温器から、おしぼりを差し出される。
（変な病院・・・姉さん・・・一体・・・）
あ、もしかして、自分を養う為に、こんな事を？・・・
動揺を抑えて、渡されたおしぼりで、林さんのものを丁寧にぬぐい、
パジャマを元に戻した。
「おやすみなさい」
看護婦に戻って、そう声をかけ、病室を後にした。
つづく・・・かなあ？
yu-ri - 01/02/28 08:14:05
電子メールアドレス:yu-ri023@mail7.dddd.ne.jp
コメント:
「罠」
貴男はさっきから、キッチンとリビングを往復してる。
私はそれをジッと見つめてる。
貴男は時々私の頭をなでる。
私はそれをとても嫌そうにはねのけるの。
だって、その右手には光るナイフが握られているから。
連続して起こってた、不可解少年連続殺人。
犯人はこの人ね。
だって、いま、ボクの姿は可愛い清楚な女子高生。
膝さきを合わせて縛られ、セーラー服の上から
縄がきつくしまり、自然なメイクをされた上で
ゴムボールをくわせさせられ、唇にはテープ。
ずっとそうやって何人もの子供達をいたぶった後
殺してきたんだ、貴男は。
貴男はやさしい言葉をかけ、またうまく獲物を誘えたって思う？
罠にひっかっかたね、って？
ウウン、違うわ。
これは私が望んでたこと。
だから、貴男のまえで可愛い笑顔を見せてたの。
ワタシの罠にかかったのはアナタ
私は独占欲が強いから、獲物は私で最後なの。
特別な存在になりたかったから
私を楽しみその命を奪ったところで、貴男は捕まるの。
だから、せいぜい楽しんでね。
ずっと、ずっと、ずっと、私を忘れさせはしないわ。
貴男の事は全て知ってるの、これは私の罠。
夜はまだまだ長いわ、可愛い私で満足させてあげる。
ねえ、兄さん。
よしおか - 01/02/27 00:19:48
コメント:
ちょっと効きすぎたかなあ。またたび？
くたくた猫 - 01/02/26 23:39:54
コメント:
ごろなぁ〜ご・・・・なぁぁぁぁあああごうぅぅぅ
んぎゃおうう、、ふーんぎゃ んぎゃ んぎゃ
若旦那と綾奴ちゃんからの
カツオブシが読みたいにゃぁぁあああああごうぅぅ
ぶるぶるぶる
よしおか - 01/02/26 22:47:09
コメント:
ついに、若さまも墓穴を掘ったな。猫に鰹節、姉やに新作。
最近、若さものところで、にゃ〜にゃ〜、声がすると思ったら、姉やの猫なで声だった。
若さま、猫はトラやライオンと同じ狩猟動物ですよ。狙った獲物ははなさへんで〜〜。
さて、ワテは、おもちゃにされんうちに、ごきげんとっとこ。ほ〜らまたたびやで〜〜、鰹節もあるで〜。
綾乃 - 01/02/26 00:54:02
コメント:
近緒さんに続いて、今度は京の若様までもが・・・・
しかも、禁を破って？のマスク変装なし！の緊縛・女装物！！
は、はーーー、もったいない事でございます（とひれ伏す）。
＞・・・ジョウシキナンテコワセバイイ・・・・・
この言葉に、深く共感を覚えてしまいました。
今、新たな扉を開けてしまった二人、行く末は天国でしょうか？
はたまたＭ−ＰＬでしょうか？（あ、どっちもいい所ですよ）
豪華ゲスト続出の「言の葉との語らい」、
これはお師匠さまも若旦那もあきみさんも由美さんも雷電さんも
負けてはいられませんね・・・・って、ひとごとでは
ありませんでした。
感激で、身震いがしています。
京 - 01/02/26 00:02:21
ホームページアドレス:http://www.geocities.com/disguise2001
コメント:
いつもお世話になってる皆様へ・・・。
駄文ではありますが・・・（＾＾；。珍しくマスク変装もないお話です（笑）。
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「縛られるって何がいいの？痛いだけじゃない・・・？」
「それは一方的な先入観さ。君は実際に縛られたことがあるのかい？」
「いいえ、まだ私は一度もないわ。」
「それこそ『縛り』に対する偏見じゃないのか？実際に試しもしないで
喚くのはどこかの能無しだって出来ることだ。」
「・・・やっぱり試さないとダメなの・・・・？」
「一生偏見を持って生きていくより、一度でも試して貶す方がよっぽど
人間らしくて良いと思うが。」
「・・・わかった・・・そこまで言うならあなたに任せるわ・・・。」
一本の荒縄が男の手にかかると、まるで生命を吹き込まれた生き物の
如く、女の体の上を這い回り次第に柔らかい肌へとその身を食いこませて
いく・・・。
「今は、どんな気分だ・・・？」
「アナタは嘘吐きね・・・やっぱり痛いわ・・・。痛い・・・けど・・・。」
「オレは痛くないなんて言った覚えはないがな。けど・・・何だ？」
「何か・・・言い様がないけど不思議な感覚だわ・・・。痛み以上の感覚
が血液と一緒に体を駆け巡ってる感じ・・・。」
「それが『縛り』の不思議なところさ。ただ、痛いと感じるのは誰でも
出来ることだ。しかし、それ以上の感覚を覚えるのは一部の人間にしか
与えられない言わば『特権』だ。お前にはその資質がある。」
「ねぇ・・・お願い。もっとキツク・・・これ以上の域がどんな物か
私も感じてみたくなったの・・・。」
荒縄は更に女の体を締め上げ、一つのオブジェへと造り変えていく。
男からして見れば、これは一つの芸術作品・・・どんな作品にもない
高貴なオーラを放った生命を持ったオブジェなのだ。
「あぁ・・・自分が自分じゃないような気分よ・・・。体の痛みと、
拘束感が私を別の存在にしてくれるの・・・・。」
「新たな感覚は『快感』だろ？もう、お前は『縛り』に目覚めたのさ。
自己の存在を自覚しながら、体は別の物へと造りかえられる・・・。
その相反性が、お前により深い快楽を与えているのさ。
その証拠にお前は淫らに縄を求め、全身を拘束されることを望んでいる。
身動き出来なくなる恐怖と自分が縄に縛られる絶望感と支配感・・・
全てが合致しないと、この域まで達することは出来ない・・・。
お前は私の最高の作品に成り得る可能性を秘めていたんだよ・・・。
そして、その柔らかな肢体に不釣合いな部分も、芸術品にとってみれば
絶妙なアクセントにもなる・・・。」
既に女性が身に着けているショーツには大きく張りついた男根がその
存在を誇示したいかの如く、ビクンビクン脈打っている・・・。
「もっと・・・もっと・・・。」
女装した男は、自らを女性として飾ることで欲求を満たしていたのに
加え、それを増長する新たな快楽と言うなの麻薬の存在を知ってしまった
のだ・・・。
「ああ・・・そのお前の淫らな姿・・・。神が創り出した性と呼ぶ存在を
壊してしまいそうな姿こそ・・・私が求める聖母に相応しい・・・。
私の中で新たな作品が完成しそうだ・・・。更に深い快楽をお前に与えて
やろう・・・。覚悟はいいか・・・？」
「はい・・・ご主人様・・・。」
新たな快楽に目覚めた男と、新たな作品を造り上げようとする男・・・。
彼等は、常識という概念を覆す存在・・・。
・・・ジョウシキナンテコワセバイイ・・・・・
綾乃 - 01/02/25 00:32:17
コメント:
うわぁ・・・・し・信じられないです。
あ・あの近緒さんが、「言の葉との語らい」の為に書き下ろして
くださるなんて・・感激で、せ・せっかくの素晴らしい作品が、
涙で滲んでしまってます。
しっとりとして、穏やかな語り口で、流れ行く時間の断片を切り取られた
まるで映画のワンシーンの様な、胸にじんとくる様な作品。
改めて、近緒さんのふところの深さを感じました。
繰り返し、繰り返し読んでは、そっとため息をついています。
心に残る作品を、ほんとうにありがとうございました。
またのお出でを心より、お待ちしています。
- 01/02/24 23:08:31
コメント:
＜ 美奈子のPrivate Lounge ＞ を、
初めて見つけた時と同じ感動の（の）！
とカキコしようとしたのになぁ、、、
マウスがああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、
ここでもかい！
なんと！予想もしてなかった 近緒さんからの
ダイレクトの書き下ろし投稿！！！（Ｏ。Ｏ）
よしおか - 01/02/24 22:52:21
コメント:
ん〜、はるだなぁ〜。
＜ 美奈子のPrivate Lounge ＞ - 01/02/24 22:17:14
コメント:
近緒です。ショート・ショートお送りします。 - 01/02/24 13:23:48
ホームページアドレス:http://homepage1.nifty.com/saienji/
電子メールアドレス:saienji@mutt.freemail.ne.jp
コメント:
「断片」 最遠寺近緒
私は病室の窓の外に見える同じ光景を見ながら、闖入者である私の存在を隣
のベッドで寝ている少年に申し訳なく思っていた。
窓の外では、緑に塗られた金網のフェンスの向こうで、園児達が可愛い歓声
を上げながら小さなグランドを駆け回っている。私は園児達を可愛らしく愛で
ていたが、少年の方はどうだろうか？とふと疑問が私の心をよぎった。
少年は「寝たきり」だった。しかも自分自身では寝返りさえうつのが困難な
程だった。
私の場合は下半身だけだ。発作的にこれは起こり、回復するのも早い。原因
も心因性なのが判っている。他人が見れば吃驚するだろうが私にとってはなじ
み深い持病だ。そんな私が旅先で発作を起こし、緊急避難的にこの病院に担ぎ
こまれ少年と同室になったのだ。私はあと二・三日で此処を出ていけるだろう。
私たちの病室のドアがノックされた。勿論、少年も私も来客の為にドアを開け
てやる事が出来ない。少年に至っては、振り返ってドアの方を見ることも出来な
いのだ。
「どうぞ。」入ってきたのは、私の見舞客だった。私の発作の原因を作ってく
れた男だった。彼は今日、ありきたりの白いワンピースを着ていた。胸元には、
いかにも日持ちが良さそうな花束と小さな花瓶を抱えている。花の名前は判らな
かったが、匂いもきつくなさそうなので、花選びについては彼がそれなりの配慮
を示してくれたのだろうと思った。 彼は何も言わずに、私の枕元のモノ入れの
上に細身の緑色のガラス花瓶を置き、薄い桃色の花びらをつけた花を挿した。
俯いた横顔に薄い栗色をした長い髪がはらりと落ちる。とても自然だった。彼
が「ウィッグにはお金を惜しまない」と言っていたのを思い出す。それに「付け
方だって秘訣があるんだよ」とも、、まるで懐かしい昔の映画を見るみたいに私
はそれらの言葉を思い出した。
彼は私のベッドの脇を横切って少年のベッドに向かった。私の好きだった彼の
香水の匂いが微かにした。
彼は、窓のアルミサッシを大きく開け放った。両脇に垂れていたレースのカー
テンが風を身ごもって大きく広がる。先ほど聞こえていた園児達の声が再び大き
く病室に流れ込んで来た。彼はくるりと振り返ると小さなショルダーバックの留
め金を空けた。
中から旅行用の濡れテッシュを取り出す。私と旅行に出た時、彼は何時も身だ
しなみに気をつかっていたものだ。何時かはあれで、彼の私へのサッキングの後
始末の時、私の分身を拭いて貰った事さえある。どうしてあんな断崖の海岸で二
人が燃えたのかは未だに謎のままだが、、。
彼は、少年の薄い掛け布団を優しく捲ると、彼のパジャマの胸元を開き始めた。
私は始めてこの病室に担ぎ込まれた時、微かに匂う異臭に違和感を感じたのを思
い出した。少年の病状を思うと、もっと設備と人材がそろった大病院にいて不思
議はなかったのだが、、、彼がこんな地方都市の小さな病院にいるのはそれなり
の訳があるのだろう。私が覚えている限りでは、少年を見舞いに来た客は、みす
ぼらしい老婆がただ一人、ただ一回きりだけだった。
彼は濡れテッシュで少年の身体の汗を拭いているようだった。それ程、近づい
たらいくら彼が化粧上手でも、彼が「男」でしかない事を隠し通すのは無理な筈だ。
私は何度かそんな場面に立ち会った事がある。子どもはある意味、残酷な存在だ。
だが私は「やめておけ」とは声を掛けられなかった。
彼があまりに自然だったからだ、、。
彼は少年の身体を拭き終わった後も、しばらくそこから立ち上がらなかった。
小首を傾げている。何か、少年との間で会話があるようだった。その様子は、窓
からの逆光を受けて、まるで「姉と弟」とでもいった題名の印象派の油彩に見えた。
やがて彼は立ち上がると窓を閉めて此方に戻ってきた。部屋の中に、いつもの
静寂が戻ってくる。少年は相変わらず窓に向いたままだ。
「何を話した？」と私。
「もし僕があんな風に走れたらどんな感じだろうって。」
「なんと答えた。」
「出来ないことは考えない事よって。」
「君は残酷だな。」
「そうかしら、、、でも頭の中では走れるでしょとも言ったわ。」
「、、、、。そうか。で、君は何時帰る？」
「仕事があるのよ、、。」
「そうだったな。又、会ってくれるのか？」
彼は、私の顔からその視線を花瓶の花に移した。
「考えとく。」
その後、彼は病室を出ていった。
私はもう一度、少年を見た。空に大きな雲が流れたようだ。少年の姿はシルエ
ットになって窓の下に沈んでいた。
少年は泣いているのだろうか、、。
私には判らなかった。
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のぞみさんが此方のＢＢＳにＲＯＭを決め込んでいる私の為に、私の文章の
転載をして下さってるのを何時も心苦しく思っています。でも私は結構、性
格がハードな所があるので他人様のＢＢＳに入り込むとろくな事はないだろ
うと思っています。（反面シャイだし。）でも、こういった小品の投稿なら
大丈夫ですよね？