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おひとりさまの老後

 投稿者:上野 千鶴子  投稿日:2012年11月10日(土)09時35分56秒
編集済
  ①ようこそシングルライフへ
・65歳以上の高齢者で配偶者のいない女性の割合は55%と半分以上。
・今の世の中、子供は老後の頼りになるか? 今時の高齢者の平均的な暮らしは、夫婦が揃っ
 ているうちは、夫婦ふたりで暮らす。片方が要介護になれば、夫婦の間で老老介護をする。そ
 してどちらか片方に先立たれたら、子供世帯と中途同居をはじめる。
・なじみと付き合いを失い、見知らぬ土地に適応を強いられ、他人の家風に従い、場合によって
 は要介護の「やっかい者」として扱われる高齢者の暮らしが、幸せなはずがない。
・夫婦世帯で暮らしていた高齢者が、一方に先立たれたあともひとり暮らしを続けるケースが
 増えている。それが高齢者単身世帯率の増加となっている。
・同居はどちら側からみても、すすんでする選択とはいえないようだ。
・「いっしょに住んだら」という誘いは、どちら側にとっても、悪魔の囁きなのだ。
・同居を開始した途端、せっかくのおだやかな老後を失い、親子関係までこわしてしまうことに
 なりかねない。

②どこでどうくらすか
・誰でも、最後まで自宅で暮らしたいが本音。
・どんなに評判の良い施設でも、自分の意思ですすんで入居したひとは、ほとんどいない。
・もし自宅で介護を受けることが可能なら、そちらを選びたいというのが、先進ケアを実践する
 ひとたちの偽らざる気持ち。
・きょうびの解体屋さんは、家の中にある家財ごと始末してくれる。
◎コレクティブハウス(共同居住型集合住宅)
⇒各自の個室のほか、食堂などの共有スペースをもち、食事づくりや掃除など生活の一部を入居
 者が共同で行う。
・ケアの質と料金は相関しない、ケアサービスに市場淘汰は働かない、とういうのが、歴史が教
 える事実。
◎安心して一人暮らしが出来る場、それに対する答えが、コレクティブハウスだ。

③だれとどうつきあうか
・何年も合わずにすむような関係を、わざわざ友人と呼ぶこともない。必要な時にかけつけてく
 れ、慰めてくれ、経験を分かち合ってくれるからこそ、友である。だからこそ、友人をつくる
 には努力もいるし、メンテンスもいる。
◎メンテナンスのいらいないのが家族、と思っている向きもあるが、これは完全な勘違い。家族
 のメンテナンスを怠ってきたから、男は家庭に居場所を失ったのだ。ほうっておいても保つよ
 うな関係は、関係とはいわない。無関係というのだ。
・友人は利害関係のない、異業種にもとめるべきだ。
・趣味のサークルやボランティア活動に参加すれば、自分とは全く違う暮らし方をしているさ
 まざまな異業種の人々に出会う。
・いつでも泣き言を聞いてくれ、困ったときに助けてくれる人を調達し、かつメンテナンスをし
 ておくこと。友人とは、そのためのものだ。

④お金はどうするか
・ケアという商品な限っては、価格とクオリティが連動しない。
・香典の相場は親族だと3万円~10万円、友人でも1万円~3万円。
・最近の訃報でゆかしいのは、「親近者による密葬を済ませました」という案内。
・ケア付き住宅の使用料、月額12万円~15万円を生活費の目安にする。
・年金プラスアルファのゆとりが必要だが、ゆとりも月に数万円。とんでもない額ではない。
・日本の高齢者の問題は、年金だけでは暮らせないこと。だから年金に加えてわずかでもよい
 毎月のフロー、つまり収入が入ることが不可欠である。
◎おひとりさまなら、持ち家を誰かに貸して、自分はケア付きワンルームに移るという、玉突き
 転居もありうる。その差額が収入になる仕組みだ。

⑤どんな介護をうけるか
・介護されることを勇気をもって受け入れること。
◎PPK(ピン・ピン・コロリ)という思想がある。死ぬ前の日までピンピン元気でいて、ある
 日コロリと逝くのが、老いと死の理想というもの。
・介護されているひと自身、「出来れば介護は受けたくない」と思っているもの。女であれば、
 この感情はもっと強くなる。
・介護を受けるには、自分の基準よりも、結局、ヘルパーさんの基準にこちらが合わせた方がス
 ムーズにいく、という経験をしている。
◎言わなくてもわかるでしょの以心伝心は、夫婦や家族の間でも禁句だ。夫婦は他人、家族は
 異文化の集合体。

⑥どんなふうに終わるか
・ケア付き住宅で終身利用権を買取り、お金を使い果たしていれば一番スッキリするが、それでも
 貯蓄や保険等の金融資産がいくらかは残る。
・自宅は、アジアからの貧しい留学生が共同住宅みたいにして住んでもらえばいい。
・遺言の前にたちはだかるのが「親族遺留分」という壁。個人の意志は遺言に対しては半分までし
 か及ばないのだ。遺言状にどんなことが書いてあっても、半分までしか効力がなく、残りの半分
 は法定相続人のところへ逝くよう、法律は親族の権利を守っている。
・何を残すか?・・守ってくれる人のいない墓はいらない。欧米で暖炉の上などに家族写真を飾る
 習慣がある。家族写真は人の記憶がのこる限り、暖炉の上に飾られる。そして。記憶がのこる間は
 死者はその人なかで生き続ける。その他人がなくなれば、自分がこの世に存在した痕跡もはがれ
 おちていくが、それでいいではないか。
・おひとり様は、病院や施設にいれば、医療や介護のプロが看取ってくれる。その人たちに「あり
 がとう」と言って死んでいけばいい。
・大阪には、将来お墓を守ってもらえないひとたちへの、お寺がある。納骨は15,000円から、永代
 使用料は10万円以上(以上は気持ちということ)と安い。
◎後始末が最後までとりおこなえる程度の費用は、謝礼とともに用意しておく。人が動く費用はただ
 とは考えないこと。


●● ピークパフォーマンス法定式 ●●
安心して一人暮らしが出来る場、それにが、コレクティブハウス(共同居住型集合住宅)。
PPK(ピン・ピン・コロリ)という思想がある。死ぬ前の日までピンピン元気でいて、
ある日コロリと逝くのが、老いと死の理想というもの。
 

脱・社内奴隷

 投稿者:小林 一郎・柏原 伸也  投稿日:2012年10月20日(土)11時05分40秒
編集済
  ・国際会計基準(IFRS)への収斂の考え方は、PL重視の経営からBS重視の経営に移行し、持っ
 ている資産をどのように有効活用していくかが問われている。利益を確定するときも、収支で
 はなく、包括利益というBSベースの考え方を用いる。

・自分自身の価値は、持っている能力をどこまで有効に活用出来ているか<これを人事パフォー
 マンスという>で評価される。

・間接金融(銀行などからの借り入れ)から直接金融(社債やCP)の発行による資本市場からの
 直接的な資金調達の時代になった。またキャッシュアウト(現金の持ち出し)をすることなく
 、別の会社を買うことが出来る時代になった。

・忙しいのは、心が亡くなるということ。

◇仕事を通して自己実現をすることが人生の目標だとすれば、どこの会社でどんな仕事をする
 にしても、結果が出れば目的を果たせたことになる。仕事をしながら、自分を磨いていけば
 いいだけの話。
◇風邪薬よりも体質強化を
・悩みを解消していくというのは、そのプロセスの中で自分自身の視点を変えていくことでも
 ある。視点やレベルを変えない限り、またどこかで同質の悩みにぶつかる。
・基本的には自分自身を変えていくしかない。

・金融商品取引法(j-sox法)により、上場企業は決算時の内部統制報告書の提出が義務付け
 られている。その中に「重要な欠陥」というカテゴリーがあり、その会社で内部統制上の
 瑕疵があれば、その旨報告しなければならない。
・法律の世界で、無過失責任という考え方が強まっている。不法行為において損害が生じた場
 合、故意や過失がなくても、加害者が損害賠償の責任を負うというもの。
・人は往々として、自分は過小評価されていると考え、評価者に対して不満を持つ傾向がある。
・定年というルール下では、優秀で働き続けて欲しい人がいても、年齢制限という画一的なルー
 ルで全員やめてもらった方が、企業の総人件費が下がるという事実がある。
・これからの時代は、「ビジネス全体のデザインができます」「ビジネスモデルを分析するの
 が得意です」というったおうに、ビジネス全体に関わるスキルを答えられるようでなければ
 ならない。

◇会社を再生に導くためには、全体的な感覚をもつことが重要。全体的に捉えた上で、本当に
 必要なことを見極め、取り組むべき問題の優先準備を考えねばならない。
◆まずは「全体ありき」という身体感覚をもつことが重要。
◆部分に拘っていると、それが全体の一部であるという考え方が出来なくなる。

・努力して変わるのは、結局のところ自分だけと思ったほうがいい。
◇会社や世の中を変えようと思うと、ストレスを感じる。自分が変わることで、会社や社会と
 の関わり方を変えていくのがコツ。
◆自分が変わらない限り、組織も社会も変わらないと割り切るべき。


●● ピークパフォーマンス法定式 ●●
◇仕事を通して自己実現をすることが人生の目標だとすれば、どこの会社でどんな仕事をする
 にしても、結果が出れば目的を果たせたことになる。仕事をしながら、自分を磨いていけば
 いいだけの話。
◆まずは「全体ありき」という身体感覚をもつことが重要。
◆部分に拘っていると、それが全体の一部であるという考え方が出来なくなる。

 

上司として、これができなければ辞表を書け!

 投稿者:染谷 和巳。  投稿日:2012年10月14日(日)15時40分50秒
編集済
  ①自分が変われば、部下も必ず変わる!
・社長(鬼)は、自分の力で可能なことを要求しているだけなのに、部下は勝手に無理と考える
 社長は、部下も同じように必死になればできると思うから命じるのだ。
・社長(鬼)に対して不満があっても、何とか従いていく力のあるものだけが残る。その社員は
 気づかないうちに、強くなる。

②無理難題は大歓迎。全ては自分の為!
・社長(鬼)の期待に応える働きをすること。逃げるのはいつでも逃げられる。耐えているうち
 に生命力が強くなる。
・自らを窮地に追い込め。困難な仕事を買ってでて、成功させると約束する。出来なかったら、
 「課長をやめます」と公約する。
・ちょっとやそっとでは「疲れた」と言わないこと。

③半人前社員の「一丁前」を許すな!
・上司の存在価値は、部下に煙たがられること。妥協と迎合は追放しろ。
・人が従いてくるか否かは、上司が真剣か否かである。会社の状況、社長の考えをよく理解し、
 自部門がなすべきことを知っていて、これを部下に分からせ、その方向にすすむこと。
・優秀な上司は、任務に対して真剣だから優秀なのだ。叱らず、罰さないのは、自己の任務に
 対する真剣な心を失っているのだ。
・ガミガミ言うのは疲れるし、部下からは嫌われる。仲良くやろうとしたり、失敗を大目に見
 たり、一緒に失敗を隠したりは、自己保身第一の役人根性である。
・上司は教え、注意し、叱り、賞し、罰する行為によって部下を育てる。
・自分の部下が、何も言わなくても上司の考え方、やり方で仕事をするようになるまでは、真
 剣に、厳しく指導するしかない。ソフトな管理はその後の話である。

④アメをやるのは、ムチのあとだ!
・上司が覚悟をもつべきは、「納得できない」「価値観が違う」などと不満を言う人を説得な
 どしないこと。会社に合わせられないなら辞めてもらうこと。
・言ったことを言ったとおりにしない人は辞めてもらうこと。
・遅刻など規則を守らない人、約束を破る人は問題が小さくみえても辞めてもらう。
⇒重荷を背負っても音を上げない、強い人間になってもらう為にも、決して甘やかすことなく、
 正面から迫っていくしかない。

⑤上司としてやるべきこと3つ!
1、人の話をよく聞くこと(自分の話はあとでいい)
・知識を増やすには人から話を聞くことが一番手っ取り早い。(部下でも、営業マンでも)
2、その場で、すぐに辞書・辞典を引く
・この習慣の有無が、知識の質量の大きな差となる。
3、専門分野以外の本を読む(人の上に立つには、人間についての知識が必要)

⑥試練を喜べ!
・変化を嫌わないこと。困難な問題から逃げないこと。事なかれ主義にならないこと。これが
 できないならば、地位と権限を返上して第一線を退くこと。
・人材とは「組織の期待に応える働きをしている人」。高い能力があっても、組織が要求する
 成果を上げない人は人材ではない。
・会社は成長段階によって、社員に求めるものが変わる。会社が自分に何を求めているかを知る
 ことが大切。

⑦上司の任務 育成・統率・管理
・育成=教え、注意し、叱り、賞すること
・統率=問題から逃げず、状況が悪くても攻撃する意志を持ち続けること
・管理=仕事を数字で把握し、規則を守らせる等、部下に組織行動を行わせること。
・社長の考え方を自分の考え方にすること。絶えず「社長ならどうするか」を考えること。
⇒人事は組織の強化と社員の意欲向上の為に行う。

⑧人を見る目を養う具体的方法!
1、話をする時には、目を見る。間接情報には歪みがある、直接相手の顔を見て判断する習慣を
 つける。
2、文学作品を読む

⑨「小事は重く、大事は軽く」は管理監督・指導・育成の公式!
・「小事は重く」を実行する為の3ポイント
1、注意や叱りは周りに人がいてもその場ですること。
2、自分が出来ないことは、要求しない。
3、一番言いにくい人に言う。新人や女性にはうるさく言わない。ナンバーツーや古参社員にこそ
 うるさく言い続ける。

・怠慢、不注意、小さいミスのような小事を見過ごしていると、その人がだらしなくなる。そして
 組織も弱くなる。小事を解決しておけば、人も組織も強いので、危機が訪れて持ち堪えられる。
・中間管理職が小事を解決しなければ、社長がしなければならなくなる。中間管理職は、役員会資
 料より、小事に目を凝らすことだ。
・変だ、おかしいと思ったら行動を起こすこと。細かいことをいちち言うこと。うるさく言うこと。
 直るまでいうこと。社長に変わって自分が「鬼」になること。
・上司として成功していく為には、2・3年に渡って相当ハードな「人間性を豊かにする修行」を
 続けること。

⑩上司としての自己実現!
・問題が起きたなら、「ありがたい。これを乗り切れば一段と成長して強くなれる」と考え、勝った
 時をイメージして一直線に進むこと。逃げない。諦めない。迷わない。暗くならないこと。
・いつも自分は運がいいを固い信念にする。

⑪上司が変わらなければ、部下は絶対変わらない!
・上司が弱者であれば、その集団は敗北する。今こを力量が問われる時。弱くなってしまった心身を
 立て直す時だ。思いやり、いたわり、遠慮を軸にした指導や管理を捨て去る時だ。


●● ピークパフォーマンス法定式 ●●
・変化を嫌わないこと。困難な問題から逃げないこと。事なかれ主義にならないこと。
・「小事は重く、大事は軽く」は管理監督の公式
 小事を見過ごしていると、その人がだらしなくなる。そして組織も弱くなる。
・問題が起きたなら「ありがたい」と考え、勝った時をイメージして一直線に進むこと。
 逃げない。諦めない。迷わない。暗くならないこと。
 

生きがいの創造

 投稿者:飯田 史彦  投稿日:2012年 9月15日(土)10時52分2秒
編集済
  当著との出会いは、本当に必然であったと思う。副題は「生まれ変わりの科学が人生を変える」
であるが・・まさに、劇的に変わっていく気がしているし、短期間の間にも・・成長を感じる。

では・・以下に、ポイントを記していく。

・ナチス強制収容所の生存者であるフランケル博士曰く、「どのような苦境にあろうとも、そ
 の苦しさの中に自らの存在価値を見出した人間は、生きていくことができるのだ」
・宇宙には、物理的な世界と心理的な世界の、少なくとも二つの世界がある。死んだあとには
 肉体の制約から解き放たれるので、心理的な世界のみで生活することになる。
・身体から抜け出したのち、自分の身体を「見」てから、「まるでトンネルのようだ」と感じ
 る円筒状のものを急速で通りぬけ、大勢の見知らぬ人々(既に肉体をもたない意識体たち)
 と合流する。この時、身内の者や友人、指導約の意識体たちが、自分の到着を迎えてくれる

・我々がとらわれている「物質」こそが、むしろ実体のない「まぼろし」であり、軽んじてい
 る「精神」こそが、むしろ我々の「実体」なのだ。我々の「精神」とは、「意識体(俗にい
 う魂」と表現しているもののことであり、それこそが、永遠に存在する、我々の真実の姿
 といえる。
・物質世界で生きている自分を、いつも見守ってくれているガイド役の意識体たちがいること
 が、明らかにされていることは、この世で生きる私たちに、大きな勇気と感動を与えてくれ
 る。

◎人生の自己評価・・どれだけ人々を愛したか
・問われるのは「どれだけ人々を愛したか」「常に良心的な言動をとったか」ということであ
 り、この世で儲けたお金は、得た地位が一切評価されないことは、極めて重要。
・その人生で多くの人々に愛情を与え、かかわった人々を幸せにしてきた場合には、指導役の
 意識体たちから賞賛され、自分の成長度を確認して大いに満足することができる。

◎選択枝のフローチャート
・私たちは、自分で自分に与えるべきいくつもの問題(人生の課題)が、人生の最適な時期に
 生じてくるように、いわば「自動発生装置」をしかけておく。その問題が生じた時に、「良
 心的な、愛のある、前向きの解決方法」を選ぶか、逆に「良心的でない、愛のない、後ろ向
 きの解決方法」を選ぶかという、大きく2通りの選択枝を用意しておくのだ。
 良心的な、愛のある、前向きの解決方法で対処することを選ぶことができた時、私たちはそ
 の問題を見事に解いたことになり、成長の段階を一つあがることができる。
・自分に協力してくれる人も、自分と敵対している人も、すべて大切なソウルメイトなのだ。

◎すべてのことには「時」がある
・わざと厳しい環境を選択
・どの人の体験も宇宙という教室の授業のひとこまに過ぎない。人の道は、基本的に誰にとっ
 ても同じ。慈悲、希望、信仰、愛など・・人はこれらの全てを学ばなければならないのだ。

◎若くして亡くなる理由
・生命には終わりはない。人は決して死なないし、本当は、新たに生まれ変わるということも
 ないのだ。ただ、いくつもの異なる場面を通りすぎていくだけなのだ。
・ほんのしばらくしか、この世にいることができない人もいるが、そういう人も、なすべき目
 的があることが解っているからなのだ。その人たちには、それ以上この世で生きながらえて、
 成長する必要はないのだ。何故なら・・自分たちの死が、両親の成長を早める材料になって
 いるから。しかも、永遠の別れではなく、いつかこの世を去った時に、必ず再開することが
 できる。

◎ソウルメイト達との再開
・私たちは生まれる前に、その人生での家族を自分で選択するのだ。中でも夫婦として何度も
 生まれ変わりを繰り返している相手は、互いに切磋琢磨できる最高の相手だからこそ、時に
 は大きな試練を課して生まれてくる。
・その時にやっていけないと考えるのではなく、課題があるからこそ夫婦であり、一番のソウ
 ルメイトだからこそ、力を合わせて乗り切れるのだと、考えることが大切。


◎すべてが自分の責任
・自分がどのような人間で、どのような境遇にいるかということは、全て自分の責任である。
 自分自身がそれを選んだ、張本人なのだから。一番重要なことは、今回の人生でおかれた境
 遇は、決して偶然にもたらされたのではなく、この世において、中間性で自分が選んだこと
 を体現しているのだ。
・現状がいかに困難な境遇にあっても、その境遇うに我が身を置いたのは、ほかならぬ自分自
 身なのだ。人間は「試練や苦難の中にこそ、学び成長する為の最大の機会がある」という事
 を理解した上で、その試練や苦難を探し出していくのだ。
・人生は、想像をはるかに超えた、永遠に続く計画の一部に過ぎないのだ。

◎自分の人生にはある種の目的が存在していると思う事が出来れば、私たちは孤独感を持たな
 いで生きていくことができる。(今が孤独なら・・それが試練としての目的だったりする)

◆すべてのことには意味があり、自分の人生は、自分が自分に与えた問題集であること、そし
 て自分を取り巻く人々は、愛してくれる人も、敵対している人も、みな理由があって自分の
 成長の為に存在してくれていることを知った時、私たちの人生観は大きく揺さぶられる。

◎意識体としては永遠でも、肉体の方は定期的に取り替えなくてはならなくなる。それが「死」
 ということ。「死」というのは、肉体という器の交換、リフレッシュ作業であり、ついでに
 そこまでに解いた問題と解き残した問題とを確認し、新しい問題集につくりかえて、また生
 まれてくる、ということに過ぎない。

・「死ぬ」ということは、ただ「肉体」という衣服を脱いで着替えるだけにすぎないこと、次
 にどのような衣服を着るかは自分で選択できること、先だった懐かしいい人々との再会が待
 っていることを、この世に残す家族はやがて自分が迎えにくれば良いことを知っていれば、
 死の瞬間を、どんなに大らかな気持ちでまつことができるだろうか。
・死とは、この世での修行を終えて、ふるさとに帰っていくことなのだ。

◎生まれてくる目的
・我々は、人間関係についてもっと学ぶ必要がある時に、この物質世界に戻ってこなければな
 らない。人間関係について学び終えた者のみが、もっと先に進んでいくのだ。つまり、物質
 世界に生まれてくる理由は、主に、「人間関係」という試練を乗り越えて成長する為なのだ。
・とりわけ、「不思議なくらいに嫌いあっている関係にある相手」こそが、今回この世に生ま
 ててきた大きな課題を示すことが少なくない。
・その嫌いな人を許すことこそが、今回の人生の大きな目的のひとつであるという事が、必ず
 わかってくるのだ。
・単なる不幸だと思ってい-たことが、実は自分で自分に与えた試練であると理解すると、うそ
 のように気持ちが晴れ晴れとしてきて、悪いことのように思えたことも、「これでいいのだ」
 という気がしてくる。
・「これはあなたが挑戦すべき課題なのだから、絶対に相手を恨まないように」という、魂たち
 のメッセージである。
・文句を言う人、難題を与える人さえも、感謝の気持ちで許せた時、成長の階段を一歩登れる。

◎あなたの仕事のすばらしさ
・仕事は、他人や上司から与えられた仕事ではなく、自分自身で予定しておいた仕事や役割だと
 しれば、価値のない仕事、価値のない業務などない。
・すべてのことに理由があり、自分の仕事、業務、地位などにも深い意味があるのだ。その仕事
 によって何を学ぶべきなのかを考えると、「迷いを捨てて全力で商いに邁進すること、それこ
 そが世の中のため、そして自分の成長のためになるのだ」という結論に至る。
・自分がその仕事を受け持つことによって、どれだけの人たちが助けられているかを考えれば、
 むしろ人が敬遠するような仕事をすすんで担当することで、他人の幸せに直接的に貢献できる
 ことが分るはず。

◎価値観の転換によるブレイクスルー(新しい知識等を身に付け、前向きに活用すること)
・目の前の状況がどんなに困難であっても、心の持ち方を変えるだけで、その状況がかえって楽
 しくなったり、面白くなったりすることが、「価値観の転換によるブレイクスルー」なのだ。
・「私のぶつかる壁は、自分が作っておいた自分への壁だ」と自分に言い聞かせて生きていけば
 いい。
・人生には理由のないことなど、ひとつもないという考え方をもつこと。

◎プラス発想のエネルギーの源
・生きている間に人に与える愛が、自分自身が死んだ時に自分に戻ってくる
・残された人生は、わずかでも人様のためになれるよう努力すべき
・苦難や失敗に直面した時でも、「誰のせいでもなく、自分が小さすぎるからだ」と考える習慣を
 身につけること。
・我々は、「いやいやながら、辛い苦行を強いられている」のではなく、「自分からすすんで、楽
 しみながら学ぶ修行をしに来ている」のだ。

◇私たちにとって、「死」とは決して恐ろしいものではなく、むしろこの物質世界での修行を終え
 て帰郷する、安らぎの瞬間なのだ。



●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・人生で問われるのは「どれだけ人々を愛したか」「常に良心的な言動をとったか」ということ。
・苦難に対し、良心的な、前向きの解決方法で対処することを選ぶことができた時、私たちはその
 問題を解いたことになり、成長の段階を一つあがることができる。
・人間は「試練や苦難の中にこそ、学び成長する為の最大の機会がある」
・すべての出来事、すべての苦難は自分が望んで決めた自己成長課題。愛してくれる人も、敵対し
 ている人も、みな自己成長の為の協力者。
・単なる不幸だと思っていたことも、実は自分で自分に与えた試練なのだ。







 

セルフトーク・マネジメントのすすめ

 投稿者:鈴木 義幸  投稿日:2012年 8月26日(日)10時34分50秒
編集済
  ◎セルフトークとは
・感情や行動の引き金として、自分の中に生まれる言葉をセルフトークという。
・セルフトークには、刺激によって自動的に生まれ、「感情」を呼び起こし、「反応」として
 の行動を導くセルフトークAと、自分の意志で生み出し「理性」を呼び起こし「対応」として
 の行動を導くセルフトークBがある。

◎セルフトークはなぜ生まれるか
・セルフトークAは、刺激からビリーフ(価値観)を守る為に反射的に生まれる。
・セルフトークBは、刺激に対応するために自分の意志で生み出すもの。

◎セルフトークを変える
・セルフトークAが生まれたら、肯定的・自責のスタンスの質問(セルフトークB)を生み出
 して、セルフトークを変化させる。

・悩むとはセルフトークAによる対象への「反応」であり、セルフトークBを使い、考えるこ
 とで初めて「対応」しているといえる。

◎セルフトークをなくす
・セルフトークを減らすことを突き詰めると、セルフトークがなくなった「ゾーン」や「フロ
 -」と呼ばれる完全に集中した状態に入ることができる。
・ポイントは結果ではなくプロセス自体を楽しみ目的とすること。

◎セルフトークを常に意識するようにし、自分の行動が反応になっていないか、どうすれば対
 応としての行動になるかを考えれば、自然とセルフトーク・マネジメントに習熟出来る。
◎一日の終わりに流れているセルフトークは、ストレスの元になりそうなものが多い。それを
 浮かぶまま少しずつ書いていくと文字にしたとたんに気が楽になる。(Aは無意識で働くも
 のだから)
◎認識することがセルフトークを減らすことなのだ。

★今おもうこと(自身で)
・全ての出来事は自分が望んで決定した自己成長の為の課題。目の前の困難や、苦言は自己成
 長の為に自分が望んだこと。
・難題を与えてくれる人、苦言を言ってくれる人は・・自分で決めた計画の協力者なんだから
 感謝しなければならない。今は、自然にそう思えるようになった。
 これが・・何があっても常にありがとうと言える心の状態をスタンバイさせておく・・という
 稲盛氏の「生き方」にあった、言葉の意味だと思う。
・そして・・自分には何でも出来る、出来ないという発想をしない、なくすことが出来てきてい
 ることも自己成長の証しだと思う。
・最後に、、、いつでも現状から逃げ出すことは出来るが、耐えて、耐えて耐え抜くことで強く
 なれる。転じて・・・決して逃げるな!耐えて、耐えて、耐え抜いて強くなれ!と思う。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・常に肯定的で自責のスタンスでいることが大事。反応ではなく、対応をすること。
・一日の終わりに流れているセルフトークは、ストレス元。それを日記に書いていくと、楽に
 なる。なぜなら・・セルフトークAは無意識で動くことでストレスになるが、対応によって
 無意識ではなくなるから。
 

あんぽん孫正義伝

 投稿者:佐野 眞一  投稿日:2012年 8月18日(土)07時36分21秒
編集済
   当著との出会いは、古市幸雄さんが再三、すぐに読むべきと進めたことであった。当著の狙い
は、孫正義という特異な経営者はなぜ生まれたのか?という点にある。
それは、佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落から這い上がり、世界的起業家になった孫正義の物語が感動
的だからである。

以下に、気に留めておきたい文書を記しておく。

孫は、豚の糞尿と密造酒の強烈な臭いがする朝鮮部落で、「戦後ではない」どころか、敗戦直後
以下の極貧生活を体験してきた。

起業後に肝臓病で入院した時、医師から5年の命と言われた孫正義は、一番落ち込んだどん底で、
「竜馬がゆく」を再読した。龍馬だって33歳でしんだ、だが最後の5年位で人生で最も大きな仕
事をしていることに、気づいた。

父の三憲は最盛期、パチンコ屋20店舗のほか、不動産、焼肉屋、サラ金、ゴルフ場経営にまで
手を伸ばし、年商は100億近くあった。バブルで一気に瓦解し、株式投資だけで44億円の損失
を出したという。
三憲が鳥栖郊外の豪邸を差し押さえられた時、競売にかかった家を落札したのはソフトバンクの
関連会社だった。

筑豊の中心都市、飯塚で麻生財閥を起こした麻生太郎の曽祖父太吉は、朝鮮から大量の労働者を
集め、筑豊炭鉱で働かせ巨万の富を築いた。

孫正義は、アップルの創業者スティーブジョブズの死を知った時、こう語っている。「スティー
ブからは事業の成功というよr、一回限りの人生で何をなしたか、何をなそうとして精一杯生き
たかということの方がはるかに大切だということを学んだ」


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
生まれた環境から、止むを得ずのかたちで勉強をし、高校時代には塾の先生に対して、自分が経
栄するから先生をやってくれと頼んだり、久留米附設を中退してアメリカへ行き、自動翻訳機で
1億円を手にするなどしている。
父の教えが何でも出来ることに繋がったようだ。自分自身も・・今回の物質世界では、何でも出
来ると考え、どうすれば出来るのかに前向きに取り組んでいこうと思う。



 

プロフェッショナルサラリーマン

 投稿者:俣野 成敏  投稿日:2012年 8月15日(水)11時37分58秒
編集済
   PCを変えてから2度目だが、入力を続けるうちにサイトの有効期限が切れていますと表示され
それまでの入力が消えてしまうことがある。時間制限があるのだろうか???

今回は、90分の入力が消えた・・これは、ポイントのみを記せとの忠告と理解し、以下にポイ
ントのみに絞り記入する。

4上司は仕入先なので、人間性を求めない
・自分は会社の中で、自分商店の店主になること。仕入先に人間性を求めてしまうから、精神的
 に弱ってしまう。

13、「至急」という言葉を乱発しない
・仕事が至急になったのは、段取りが悪い、連絡ミスがあった、時間の見積もりが甘かったなど
 であるが、緊急度が高くなった原因をつきつめ改善しなければ、何度でも同じことが起きる。
・緊急度が高くなった原因をつきつめ改善することが、重要度の高い仕事なのだ。

30、撲滅とパッケージかで部下に仕事を流す
・撲滅とは意味のない仕事を止めること、パッケージ化とは部下に「これを見ながらやってく
 れ」と頼めるようにしておくこと。
・パッケージ化しておかねば、教えるところから始まるために、自分がやった方がとなってし
 まうのだ。

31、仕事の目的と背景を確認する
・目的と背景を自分の頭で完璧に整理できるならばいいが、自信がないなら上司に聞くしかな
 い。
・上司から仕事を仕入れる時は、必ずその仕事の目的と背景を確認すること。

41、決定権のないことで悩まない
・決定権のあることは悩み、決定権のないことは悩まないこと。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・上司は仕入先なので人間性を求めない。目的と背景を確認し解らなければ聞くこと。
・決定権のないことで悩まないこと。大至急の仕事になった原因を改善することが需要度の
 高い仕事。
 

フードビジネスのマネジメントがわかる本

 投稿者:東 義晴  投稿日:2012年 8月15日(水)10時07分34秒
  ・・・後日、投稿予定・・・  

夢を見るために 毎朝僕は目覚めるのです

 投稿者:村上 春樹  投稿日:2012年 7月14日(土)12時14分9秒
編集済
   当著は1997年~2009年の村上氏のインタビュー集であるが、それを村上氏自身が著したところ
に興味をもち、どうすれば・・このような小説がかけるのかが知りたく、読み始めた。
以下に、気にとまったところを記しておく。

・村上氏は、5時に起き22時には寝る。毎日ジョギングをしている。
・アメリカ人は自分の被害経験を語るのに積極的だが、日本人は普通、隠したがる。
・多くの作者の場合は、作者が歳をとれば読者の年齢もあがるが、村上氏の場合は常に20代
 30代の読者が多い。

(小説の書き方について)
・どんな長編でも、最初はいくつかのプロットと登場人物位しななく、いかなる設定も持たずに
 書き始める。ただただ日々書くことによりストーリーを発展させていく。
・しかるべきシステムを設定し、自己訓練をすれば、自分の記憶はきちんと整理することが出来
 る。
・小説は自分の心の抽斗をひとつ開けて、見てもらえる形にしていく。整理に取りかかった時点
 ではどんなものが飛び出してくるかは、自分自身でも分からない。
・30歳でデビューし、40歳前に「ノルェイの森」を書いて、転換期を迎えた。50歳前に書いたの
 が「アンダーグラウンド」であり「スプートニクの恋人」でこれも転換点になる本であった。
・ずっと前に新聞で読んだ記事が記憶のどこかに残っていた。小説家をしていると、抽斗がいっ
 ぱいあるのです。
・村上春樹氏には子供はいない。

・想像力はだれでも、同じようにもっている。難しいのはそれに近づいていく場所。誰でも自分
 の想像の世界を魂の中に持っている筈。しかし、その世界へ行き、特別な入口を見つけ、中に
 入って行って、それからまたこちらに戻ってくるのは、決して簡単なことではない。村上氏に
 はたまたまそれが出来たとのこと。
・ある種のドアを開けることができ、その中に入って、暗闇の中に身を置いて、また帰ってこら
 れるという特殊な技術がたまたま具わっていたという事。

・高校生の時から英語で本を読むようになった。

(小説を書くときの集合的無意識について)
・人間を家だとする。1階、2階、地下がある。そして地下には隠れた別の空間もある。運が良
 ければ扉を見つけて、この暗い空間に入って行くことが出来る。そこでは奇妙なものをたくさ
 ん目撃出来る。それは、ちょうど夢のようなもの。けれどもいつか、現実世界に帰らなければ
 ならない。
・本を書く時、村上氏はこんな感じの暗くて不思議な空間の中にいて、奇妙な無数の要素を眼に
 する。しかし、村上氏にとって、この空間の中にいるのはとても自然なこと。作家にとって書
 くことは、ちょうど、目覚めながら夢をみるようなもの、とのこと。それは、論理を介入させ
 られるとは限らない、法外な経験で、夢を見るために毎朝、村上氏は目覚めるとのこと。

・お金で買う事のできる最も素晴らしいものは、時間と自由であるというのが、村上氏の昔から
 かわらない信念。
・村上氏は、小説の最終的な目標を、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」においている
 そこには、小説が持つすべての要素が詰め込まれているから、とのこと。

・村上氏は、15歳の時にどんなだったかがありありと思い出せるとのこと。記憶は村上氏にとり
 最も重要な資産になっている、とのこと。

・夢を見たいと思っても眠る必要はない。意図的に好きなだけ長く夢を見続けることが出来る。
 書くことに意識が集中できれば、いつまでも夢を見続けることが出来る。今日の夢の続きを明
 日、明後日と継続して見ることも出来る。これは素晴らしい体験だが、危険性もある。夢を見
 る時間が長くなれば、ますます深いところへ、降りていくことになる。その危険を回避するに
 は、訓練が必要になる。

(村上氏の略歴)
・結婚後、「ピーター・キャット」というジャズ・クラブを開店。1978年4月のある日、突然小
 説が書きたくなった。野球を見に行って、はっと思った。僕には小説が書けると。
 6か月後に、「風の歌を聴け!」を書き上げ、新人賞をとった
・第二作「1937年のピンボール」もよく売れ、最初の作品は映画化され、結果、ジャズ・クラ
 ブを売却し、32歳にして専業小説家になった。
・「ノルウェイの森」が売れすぎ、ポップスター並の名声を得た。その結果、生活の場を海外
 に移さざるを得なくなった。

・文章を書くのは、呼吸をするようなもので、常に何かを書いている。小説を書いていない時
 は、翻訳をするか、エッセイのようなものを書くかしている。文章を書くのは、運動選手に
 とってのトレーニングは、音楽家にとっての楽器練習と同じで、まったく休んでしまうと、
 ペースを取り戻すのに時間がかかってしまうからとのこと。

・慣れてくると、頭では何も考えずにいながら、手を動かすことでそこに戦略のようなものを立
 ち上げていくことが可能になる。頭と手を分離させる訳だが、これは慣れないとなかなか出来
 ない。楽器で言うと、頭で考えずに手が自動的に動いてしまうくらいにならないと出来ない。
⇒・・でも、自動的に出来るようになることとは、、信じがたい。(潤)
・創作の壁にぶつかったことはない。すでにそのレベルまで技術が磨かれているから、最適なこ
 とばが見つかる。30年のあいだ、それを繰り返してきた。

・村上氏が最も高く評価する同世代の作家のひとりが、カズオ・イシグロで「わたしを離さない
 で」にはノックアウトされたとのこと。
・自身作の「アンダーグラウンド」は、今読み返しても泣くとのこと。(一読したい)

・最近強く感じるのは、韓国、中国、台湾、日本、それにタイなど東南アジアを含めて大きなイ
 ースト・エイジアン・マーケットのようなものが出来つつあるということ。経済だけでなく、
 文学・音楽・漫画のジャンルでも「東アジア文化圏」というべきものを形成しつつある。

・29歳の4月の初めに、神宮球場の外野席で野球を見ているときに、唐突に小説を書きたくなった
 という体験。天から何かが降ってきたあの感覚は、今でも手の中にはっきりと残っている。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
⇒村上春樹の驚きの真実2点
①集合的無意識をコントロールしていること
・人間を家だとする。1階、2階、地下がある。そして地下には隠れた別の空間もある。運が良
 ければ扉を見つけて、この暗い空間に入って行くことが出来る。そこでは奇妙なものをたくさ
 ん目撃出来る。それは、ちょうど夢のようなもの。けれどもいつか、現実世界に帰らなければ
 ならない。
②精神神経筋肉活動である手書きにより、潜在意識を立ち上げることが出来るらしい
・慣れてくると、頭では何も考えずにいながら、手を動かすことでそこに戦略のようなものを立
 ち上げていくことが可能になる。頭と手を分離させる訳だが、これは慣れないとなかなか出来
 ない。楽器で言うと、頭で考えずに手が自動的に動いてしまうくらいにならないと出来ない。


 

生き方(人間として一番大切なこと)

 投稿者:稲盛 和夫  投稿日:2012年 6月24日(日)00時27分22秒
編集済
  ・人間が生きている意味、人生の目的は、心を高めること、魂を磨くことにある。
・この世のことはこの世限りでいったん清算しなくてはならない。たった一つ滅びないものがあ
 るとすれば、それは、「魂」というもの。
・「この世に何をしにきたか」と言うと、生まれたごきより少しでもましな人間になる、すなわ
 ち僅かなりとも美しく崇高な魂を持って死んでいく為である。この世にやって来た時よりも高
 い次元の魂を持ってこの世を去っていく。この事以外に人間が生きる目的はない。

◎苦労とは己の人間性を鍛える為の絶好のチャンスなのだ。試練を「機会」として捉えることが
 出来る人・・そういう人こそ、限られた人生を本当に自分のものとして生きていけるのだ。
・性格という先天性のものに哲学という後天性のものをつけ加えていくことで、人格・心魂の品
 格は陶冶されていく。

(人生の心理は件名に働くことで体得できる)
・お釈迦さまは、悟りの境地に達する修行法の一つとして、「精進」することの大切さを説いて
 いる。精進とは、一生懸命働くこと、目前の仕事に脇目もふらず打ち込むことだ。
 それが心を高め、人格を練磨するために最も大事で、一番有効な方法である。
・労働には欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性をつくっていくという効果がある。単に生きる糧
 を得るという目的ではなく、そのような副次的な機能があるのだ。
◎日々の仕事を精魂込めて一生懸命に行っていく事が最も大切で、それこそが、魂を磨き、心を
 高めるための尊い「修行」となる。

・一日一日を「ど真剣」に生きなくてはならない。一度きりの人生を無駄にすることなく、「ど」
 がつくほど真摯に、真剣に生き抜いていくこと。
・日々の仕事にしっかりと励むことによって、高邁な人格とともに、素晴らしい人生を手に入れ
 ることが出来るという事を、心に留めておくこと。

(人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力)
・考え方は3つの要素の中で最も大切。これにはマイナスポイントがあるから。
・仏教には「思念が業(ごう)をつくる」という教えがある。業とはカルマともいい、現象を生
 みだす原因となるものである。
◎人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となって現れてくる。これは稲盛氏が
 人生の体験から確信するに至った絶対法則なのである。

(寝ても覚めても、強烈に思い続けることが大切)
◎願望を成就に繋げる為には、並に思ったのでは駄目。凄まじく思うことが大切。生半可なレベ
 ルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中その事を思い続け、考え抜くことが
 物事を成就させる原動力となる。
◎本気で何か新しいことなそうとするなら、まずは強烈な思い、願望を持つことが不可欠。不可
 能を可能に変えるには、まず「狂」がつくほど強く思い、実現を信じて前向きに努力を重ねて
 いくことが必要。

(諦めずにやり通せば、成功しかあり得ない)
・可能性とは「未来の能力」のこと。現在の能力で、出来る、出来ないを判断していては、新し
 いことや困難な事はいつまでたってもやり遂げられない。
・もう駄目だ、無理だというのは、通過点に過ぎない。全ての力を尽くして限界まで粘れば、絶
 対に成功する。
・「火事場の馬鹿力」に関しては、そうするための遺伝子の機能が通常はOFFになっているから
 で、このスイッチがON状態になれば、普段でも火事場の馬鹿力を発揮することは可能なのだ。
・どんな大きな夢も一歩一歩、一日一日の積み重ねの果てに、やっと成就するものだ。

◎いたずらに明日を煩ったり、将来の見通しを立てることに汲々とするよりも、先ずは今日一日
 を充実させることに力を注いだ方がいい。それが結局、夢を現実のものとする最善の道なのだ

(常に「有意注意」の人生を心がけよ)
★「有意注意」とは、目的を持って真剣に意識や神経を対象に集中させること。
・様々な事象は単純にするほど本来の姿、心理に近づいていく。複雑に見えるものほどシンプル
 に捉え直すという考え方や発想が大切。
・自分が知らない分野の事でも、決断を速やかに下していくには、「原理原則」。すなわち「人
 間として何が正しいか」という極めてシンプルなポイントに判断基準を置き、それに従って、
 正しいことを正しいままに貫いていくこと。
・人間を律する道徳や倫理を、そのまま経営の指針や判断基準にすればいい。

・判断を積み重ねた結果が今の人生であり、これからどのような選択をしていくかが今後の人生
 を決めていく。その判断や選択基準となる原理原則を持っているかどうか。それが人生の様相
 を全く異なったものにしてしまう。
◎判断の基準は常に、自分の胸に手を当てて、「人間として正しいかどうか」に置くべき。

・人生では「知識よりも体得を重視する」ということも大切な原理原則。現場で汗をかかなけれ
 ば、何も身につかない。偉大な成果は堅実な努力の集積にほかならない。
◎充実した一日の連続が、五年たち、十年たつうちに大きな成果に結実すると考え、肝に銘じて
 経営をおこなうこと。「今日を完全に生きれば明日が見える」事は、人生の真理である。

・どんな仕事であっても、それに全力で打ち込んでやり遂げれば、大きな達成感と自信が生まれ
 次の目標へ挑戦する意欲が生まれてくる。その繰り返しの中で、さらに仕事が好きになる。
・どんな分野でも、成功する人は自分のやっている事に惚れている。仕事をとことん好きになれ
 ・・それが仕事を通して人生を豊かなものにしていく唯一の方法なのだ。

◎仕事を面白くし、好きになるには一生懸命に打ち込むことが前提条件になる!

・人生とは人間性を高める為のプロセスである。それは生まれた時よりも、少しでも美しい心に
 なって死んで行くことである。
・心を磨く指針として「六つの精進」が大切
 ①誰にも負けない努力をする、②謙虚にして驕らず、③反省ある日々を送る、④生きている事
 に感謝する⇒生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てる。
 ⑤善行、利他行を積む、⑥感性的な悩みをしない
◎必要なのは、「何があっても感謝の念をもつ」と理性にインプットしてしまうこと。つまり
 「ありがとう」と言える心を、いつもスタンバイさせておくことが大切。
◎困難があれば、成長させてくれる機会を与えてくれてありがとうと感謝し、幸運に恵まれたな
 ら、尚更ありがたい、勿体ないと感謝する。少なくとも、そう思えるような感謝の受け皿をい
 つも自分の心に用意しておくことが必要。「足るを知る」、あくまでも心の問題。感謝の心を
 もてれば、その人は満足感を味わうことが出来る。

◎仕事の楽しさとは、苦しさを超えた所に潜んでいる。真面目に一生懸命仕事に打ち込み、つら
 さや苦しさを超えて何かを成し遂げたときの達成感。それに代わる喜びはこの世にはない。

・精進とは努力のこと。この努力とは、「誰にも負けない」くらいのものでなくてはならない。
・日々の労働の中にこそ、心を磨き、高め、少しでも悟りに近づく道が存在している。

・自らの欲望をコントロールする術、即ち「足るを知る」心、その生き方の実践が大切。今もっ
 ているもので足りる心がなかったら、更に欲しいと思っている物を手に入れたところで、決し
 て満足することは出来ない。
・人間は運命に支配される一方、善思善行によって、運命を変えていける。
・善き思い、行いを重ねて行けば、そこに因果応報の法則が働き、運命に定められた以上の善き
 人生を生きることが可能なのだ。それが「立命」と安岡正篤(まさひろ)氏がいっている。

・死によって我々の肉体は滅びるが、心魂は死なずに永世を保つ。現生での死とはあくまでも、
 魂の新しい旅の始まりを意味する。
・生きていれば、苦労は必ずある。「災難にあったら、落ち込むのではなくて喜ばなくてはいか
 ん。災難により、今まで魂についていた業が消えていくのだ。それ位の災難で消えるのであれ
 ば、お祝いをしなくてはならない位の事なのだ。これは「天が与えたもうた試練」と、素直に
 受け取ることが出来る筈。

・業と言う前世までの垢を沢山つけた魂を携えてこの世に生まれ、そこの現生での業を上乗せし
 ながら死んでいく存在が人間なのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
苦難=ありがたい。苦難は、人間性を鍛える絶好の機会、寧ろありがたい事と捕らえる。
何があっても「ありがとう」と言える心を常にスタンバイさせておくこと。
仕事の楽しさは、一生懸命に打ち込み、苦しみを超えて何かを成し遂げた時に達成感をえる。
仕事での達成感に代わる喜びは、この世にはない。
 

もういちど読む山川世界史

 投稿者:野澤 伸平  投稿日:2012年 5月15日(火)22時35分33秒
編集済
   世界史の勉強をしてみたいと感じたのは、歴史は繰り返すという言葉を古市幸雄氏から何度も
訴えられ、鮒谷周二氏からも歴史を学ぶことは無用の用であるが非常に意味があるとすすめら
たためである。

 以下に、時代ごとに、今思う歴史上のポイントを列記しておく。

「いったん立ち止まって過去を振り返り、その成果や問題点を整理し、将来の見取り図を描い
てみることは決して無駄な作業ではない。

(文明の起源)
・最古の人類が出現したのは500万年前のアフリカであった。現生人類は約4万年前に出現
 し、1万年前から犬の家畜化がはじまった。

(古代)
・エジプトは前6世紀まで王朝の交代を繰り返しながらも、ファラオ(王)の支配が続いた。
 ピラミッドは王墓でオリエント専制支配の象徴とされてきた。
(ユダヤ人の歴史)
・第二次世界大戦後、イスラエル建国となったが、それが7世紀以降パレスチナに住み続けた
 アラブ人を排除する結果をともなった為、現在に至るアラブとイスラエルの尖鋭な対立の
 原因となった。
(キリスト教の成立)
・イエスはユダヤ教の形式化と堕落を厳しく批判。ユダヤ教の指導者たちは、イエスを捉え
 てさばき、ローマ人の総督にイエスを処刑させた。
・4世紀末、ローマ帝国は正しい系統のキリスト教を国教として他の宗教を禁じたため、キ
 リスト教はヨ-ロッパ成果の統一的宗教となった。
(仏教の開祖)
・ヒマラヤ山麓の王族としてうまれたガウタマは35歳の時、ブッダーガヤの菩提樹の下で
 悟りをひらいた。それ以後、ブッダ(悟りをひらいた人)と尊称されるようになった。
(ヒンズー教)
・ヒンズー教はインド人の80%以上、9億人を超える民族宗教。まつる神は多種多様で、最
 高位にあるのが、シヴァ神とヴィシュヌ神

(中世)
・科挙(かきょ)は学科試験によって官吏を採用する」制度。科挙制度は清末の20世紀初め
 まで1,300年続いた。
・中国は宋代に朱子が朱子学を大成した。儒教の神髄を求めて、四書「大学」「中庸」「論語」
 「孟子」を重んじた。
(モンゴル帝国の成立)
・1206年、チンギス・ハン(テムジン)が高原を統一しモンゴル(蒙古)帝国を立てた。
・元は2度、日本に遠征したが元寇(蒙古襲来)は失敗している。
(マルコ・ポーロ)
・イタリア人のマルコ・ポーロは、約17年間中国に滞在し、その間に中国各地を旅行した。
 戦争に参加して捉えられ、獄中で物語作家に自分の見聞談を筆記させた。その旅行記が
 東方見聞録である。
(朝鮮)
・李朝は明の属国となり朱子学を国教とした。15世紀には全盛期を迎え、朝鮮文字(ハングル)
 がつくられた。(これが最も新しい文字である)
(ムハンマド)
・イスラム教の預言者ムハンマドは、40歳になるころ(610年ころ)、異常な宗教的体験の結果
 自らを唯一神アッラーの預言者と自覚するようになった。他の大宗教の開祖と異なり、最後ま
 で1人の生身の人間でもあった。
・ムハンマドの死後、イスラム教徒(ムスリム)は全員で新しい指導者を選んだ。この指導者を
 カリフと呼ぶ。
(イスラム教徒(ムスリム)の信仰と生活
・イスラム教徒の生活全般を律するのがイスラム法(シャーリア)である。1日に5回の信仰告白
 と礼拝を聖地メッカの方角に向かって行う。
(シーア派とスンニ派)
・イスラム教徒(ムスリム)の9割はスンニ派である。シーア派は9世紀の後半に姿を隠した
 12代目の最高指揮者がいつかふたたびこの世に現れると信じられている。この指導者が隠れ
 ている間は、徳が高く、学識豊かな法学者・宗教学者がその権限を代行するとされている。
 1979年の革命以後、ホメイニ氏をはじめとする法学者・宗教学者が大きな権限をもつのはその
 ため。
(十字軍とその影響)
・十字軍は中世ヨーロッパの主にカトリック教会の諸侯が聖地エルサレムをイスラム教諸国から
 奪還することを目的に派遣した遠征軍のこと。実際には戦勝利益の為の行動もあった。
(ジャンヌ・ダルク)
・ジャンヌは信仰心の強い少女で13歳のころから「フランスを救え」という神のお告げを聞いた
 と信じていた。イギリス軍は魔女裁判にかけ、1431年に火刑に処した。ジャンヌ・ダルクを
 有名にしたのはナポレオンが当時にたとえ、自分の活動を正当化したためである。以後、愛国
 の乙女として、ジャンヌ・ダルクはフランス人の敬愛を一心に集めた。

(近代)
(インド航路の開拓~アメリカ大陸へ)
・ヴァスコ・ダ・ガマ1498年にインド洋を横断。スペインは1492年イタリア人のコロンブスの
 船団を大西洋に送り出した。コロンブスはアメリカをインドと思い込み、先住民をインディオ
 と名付けた。
・ボルトガル人のマゼランはフィリピンに達して戦死したが、この世界周航によりで大地は球体
 であることが証明された。ポルトガルは優越した火砲の威力で制圧し、東南アジアの香辛料貿
 易を独占し莫大な利益を上げた。首都リスボンは世界商業の中心として栄えた。
(ルネサンスとヒューマニズム)
・古代文化の復興という意味がルネサンス。その根幹精神がヒューマニズム(人文主義)。ヒュー
 マニズムは広義では、神中心の世界観から抜け出し、人間性を信頼しつつこれを充実・発展さ
 せようとする生活態度。
・絵画のルネサンス様式・・「ビーナス誕生」のボッテイチェリ、「最後の晩餐」「モナ・リザ」
 を残したレオナルド・ダ・ヴィンチ、「最後の審判」のミケランジェロ、「聖母子像」のラファ
 エロ等多くの巨匠が現れた。
・文学では、ダンテの「神曲」、ボッカチオの「デカメロン」、トマス・モアの「ユートピア」等
 が有名。
・イギリスでは、エリザベス1世の即位とともに国教会体制が確立(1559年)、絶対王政は広く国
 民の支持をえて最盛期を迎えた。
・フランスでは1661年ルイ14世の時代に王権の強大化は頂点に達し、パリ郊外に壮大なヴェルサイ
 ユ宮殿を立てた。
(啓蒙思想)
・フランシス・ベーコン(イギリス)の唱えた帰納法、デカルト(フランス)の唱えた演繹法は
 2つの潮流を統合し、批判哲学を打ち立てたカント(ドイツ)は人間が自分の理性を主体的に用
 いて子供じみた迷妄から抜け出ることを「啓蒙」とよんだ。
(欧米近代社会の確立)
・産業革命はイギリスではじまり、「世界の工場」の地位を確立するが1783年パリ条約で13の植
 民地がアメリカ合衆国として独立することを承認し、ミシシッピ以東の地を合衆国に譲った。
(フランス旧制度の危機)
・絶対王政下のフランスは「旧制度(アンシャン・レジーム)」と呼ばれる身分制度の社会だった。
・ナポレオンは1799年、軍事クーデターで総裁政府を倒し、統領政府を作り、フランス革命を終結
 させた。1804年国民投票で皇帝となり、ナポレオン1世と称した。
(近代化と土地改正)
・日本では明治維新後の地租改正(1873)で農民の土地所有権が認められたが、高い小作料をとる
 不在地主が多く存在して農民の苦しい状態が続き、第二次世界大戦後の農地解放(1945-46)で
 不在地主が廃止され、多くの自作農が生まれた。
(産業革命の波及と農業改革)
・産業革命を最初に成し遂げたイギリスは「世界の工場」の地位を占め、世界市場の支配に乗り出し
 た。優越した地位を確保したイギリス、後発資本主義国、従属経済地域という世界が三分される
 世界経済システムが確立。これが近代史を貫く基本構造となった。
(労働運動と社会主義)
・産業革命が引き起こす新しい社会問題への解決策として、社会主義の思想が台頭してきた。ドイツ
 生まれのマルクスは、資本主義の発達はますます多くの労働者階級を作るから、社会主義の到来は
 歴史の必然であると主張し、エンゲルスと共同で共産党宣言をあらわした。その後、マルクスは
 資本論を書いた。
(ドイツ帝国の発展)
・ビスマルクは養老保険を整備し、1890年まで宰相としてドイツ帝国をヨーロッパの大国にした。
(東南アジアの植民地化)
・タイでは18世紀末以来、有能な君主が続いたこともあり、東南アジアでは唯一、独立を維持した。
(アヘン戦争)
・江戸末期、イギリスは中国との間の懸案を一挙に解決すべく遠征軍を派遣しアヘン戦争がおこった。
 イギリス軍が勝利し、1842年南京条約が結ばれ、上海の開港、香港島の割譲等を清は認めた。
・中国ではアヘン戦争をきっかけに貿易の中心は上海に移り、急速な発展を見せたが、その一方で
 中国は半植民地化への道を歩むこととなった。
(中華思想と欧米諸国)
・中国では古くから中華思想があり、周辺国や民族はすべて文化程度が低く、自国に服属するものと
 みなしていた。南京条約により英清両国が対等の関係になったのは、中国史上画期的なことであった。
・アロー戦争(第二次アヘン戦争)で、清はイギリスに九竜(きゅうりゅう)を割譲するほか、開港場
 には行政権や司法権を外国が握る租界が設置された。

(現代)
・10か国にもならない帝国主義列強は、その勢力圏の拡大と再配分をめぐって争い、互いにブロック
 を作り対応したので、これが第一次世界大戦を引き起こすこととなった。
(中華民国の成立)
・1905年、孫文は三民主義をとなえ、革命勢力の強化をはかった。1912年1月、南京に孫文を臨時大
 総統とする中華民国が成立した。孫文が目指したものは、清朝打倒と漢族主導の立憲共和制の樹立
 であった。
(日露戦争)
・日露戦争は、日本・イギリス・アメリカ 対 ロシア・フランス・ドイツであった。日本は南樺太
 (サハリン南部)を領有し、韓国における武装抗日闘争を弾圧して、1910年には韓国を併合した。
(アメリカ合衆国の繁栄)
・アメリカの経済は大戦中に目覚ましい発展をとげ(第一次大戦で国土の被害なしは米国だけ)、
 ヨーロッパに対し、債権国となった。
・1920年台(大正時代)アメリカでは自動車が普及し、3所帯に2台の割合であった。
(植民地支配下の朝鮮)
・昭和初期、日本に強制連行されて、重労働に従事する人々が急激に増えた。1945年8月には、敗戦と
 ともに日本の朝鮮支配は終わった。
(ガンジー)
・ガンジーはロンドンに留学して弁護士になった。その後、南アフリカにわたり、22年間、この地に
 住むインド人の人権擁護のために働いた。マハトマ(偉大な魂)という尊称で呼ばれ、狂信的なヒ
 ンズー教徒に78歳で暗殺された。

 ・・2012年6月16日(日)やっとの思いで時間を作り入力したと思った・・その瞬間・・・
   期限切れとのメッセージとともに振出に戻って、すべてが消失してしまった。
   これも何かの意味があることと思うが、今回は再入力をしない。
 ・・後半は、第二次世界大戦前後の世界の動きであったがそれは脳にインプットしておく。

●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・絵画のルネサンス様式・・「ビーナス誕生」のボッテイチェリ、「最後の晩餐」「モナ・リザ」
 を残したレオナルド・ダ・ヴィンチ、「最後の審判」のミケランジェロ、「聖母子像」のラファ
 エロ等多くの巨匠が現れた。
・文学では、ダンテの「神曲」、ボッカチオの「デカメロン」、トマス・モアの「ユートピア」等
 が有名。
 

経営情報2012年4月号

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2012年 5月 5日(土)10時43分0秒
  ◎FS業の動向
・小売業がFS業を侵略しているというのは、生鮮食品のグローサリー化が進み、レディ・トゥ
 イートが日持ちする形で増え、プライスポイントも下げているから。

◎本部と現場との関係
・本部は店から「こうしてほしい」と言われて初めて動くのではなく、本部側が不都合な点を発
 見し、どこが不都合なのかを突き詰めて、楽にできるように本部で仕組みを作ること。
 そして、調査と実験を通し、出来るだけ低い時給の人が楽に出来る仕組みを作ることこそが、
 ローコスト・オペレーションである。

◎数値責任制へのアプローチ
・チェーンストア経営では、職位ごとに責任を持つべき数値がそれぞれ1つづつ決まっている。
 1つづつを各職位が分担するから、総合的に良くなるのだ。その為に分業を明確にする事。
・店長は作業の責任者。義務は、部下に完全作業をさせること、責任は、誰に、いつどこでさせ
 るかを考えること。結果、営業利益確保責任者で成果は労働分配率で示される。
 ベテランなら、誰にやらせることが一番効率が良いかが解るから、数値改善は進む。

◎「戦略」と「経営戦略」と「戦術」とのわけ方
・№1が担当するのが戦略・・10年、20年変更してはならない政策。
 ⇒固定資産の質と量、教育予算等
・№2の経営戦略は、時流にのる戦略。よって5年ごと位に内容を入れ換える。
・№3が担当する戦術は、作業の完全化、マニュアル作り、商品構成、IT技術の革新等。

◎これからの労務管理のあり方
・人時単価が最も安い労働力を活用するには、長時間労働をいかに排除するかが肝になる。
・店長は1人でなければならない理由はない。店長という役職ができる人物を3人作り、各店長が
 1日8時間づつ働くことで24時間営業も出来る。
・管理職手当を含めた月給を実際の労働時間で割ると、部下より安い、パートより安い、最低賃
 金より安いは・・過ちであり、犯罪。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
本部は「こうしてほしい」と言われて初めて動くのではなく、不都合な点を発見し楽にできる
仕組みを作ることが仕事。
時給の人が楽に出来る仕組みを作ることこそが、ローコスト・オペレーション。
 

渋谷ではたらく社長の告白

 投稿者:藤田 晋  投稿日:2012年 4月28日(土)23時49分46秒
編集済
  藤田氏は子供のころ、サラリーマンの父をみて、将来は会社経営をすると考えていた。学生時代
に偶然であったバイト先の先輩には、今、夢のために行動を起こすのか、自分の店に就職するの
かと・・問われ、学生時代に自分の夢を明確に設定している。
「21世紀を代表する会社をつくる」と。そして、これが変わらぬ人生目標になっている。

学生時代に営業のアルバイトをしているが、そこで毎日隅から隅まで「日経新聞」を読むように
なり、さらには、「日経ビジネス」までも読んで幹部との会話ができるようになったとのこと。

就職が決まった時の藤田氏の思いは、明確な目標に基づき、できる限り早く、実績を積み上げて
行かなくてはならないと考え、ハードに働いている。朝早い時間も土日の時間も、仕事がなけれ
ば自分で探してでもやっている。さらに・・振られた仕事も、断ったことがないとのこと。
「ぜひ、私にやらせてください」・・貪欲な新入社員であったのだ。

新入社員の年に、1日も休まず働き続けたとのこと。藤田氏自身には頑張っていたという認識は
なく、仕事に「ハマっていた」と表現している。
この当時のモチベーションの支えは、毎月・毎月、自分の目標を達成することだったとのこと。
そして、これは自分の将来に対する先行投資と考えていたとのこと。
(並のサラリーマンなら40過ぎて考えるようなことを24にして考え、そしてそれを徹底して
 実行している、これが・・若くして社長になった主因だと思う)

仕事をこなすうちに成長し、成長したから実績が生まれ、実績が生まれるからまた仕事が増える
という好循環に1年目にして乗ることが出来たとのこと。(入社1年目にして、フィードバック
ループ現象を体現している)

1年目に優秀な成績を残す中で学んだことは、仕事は一人でやるのではなく、チームとして結果
を出さなくてはならない。個人プレーに走って周りに迷惑をかえるような人は決して優秀とは言
えないと、1年目に理解している。
社長就任時の給料は30万円、週110時間労働で、月に440時間以上働いていたとのこと。

藤田氏はインテリジェンスに入社した年に、社員が10名もいない会社では優秀な社員が採用
できないのに、インテリジェンスが急成長を遂げているのは、採用に非常に力を入れており、
他社よりも明らかに優秀な社員が入社し、その社員が高い士気で頑張っているからだと気づい
ている。採用力=競争力である。

起業後のサイバーエージェントでも、ハードワークカルチャーが残っており、当時は365日24
時間誰かが会社で働いていたとのこと。

上場前の一定期間は「サイレントピリオド」と言われ、証券取引所に提出する書類に書いてな
い事業は控えねばならない。当時のIT業界はドッグイヤーで人間の7倍の速さで過ぎていく
状況であった。

銀行や証券会社からの上場祝いは・・何故か、壺というのが常らしい。
藤田氏や上場後に外資系金融から破格の年収の社員を採用したが、「社長、何を自分に期待し
ているのか」と問われて考えている。仕事は与えられるものではなく、自分で作っていくこと
が常識であったとのこと。(正に、現在の自分も仕事は自分で作るげきだと考える)

藤田氏は、常に直感で正しいとおもったら、まず決断し、その後で行動しながら考えるとの事。
また、藤田氏の性格をよく表しているのは、マラソンにランナーズ・ハイというのがあり、最
も苦しい峠を越えると、どれだけでも走れる感覚に陥るというが、彼は・・高い目標が達成さ
れると、また別の目標を立てて頑張ってしまうらしい。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
上場前の一定期間は「サイレントピリオド」と言われ、証券取引所に提出する書類に書いてな
い事業は控えねばならない。
 

社員の正しい辞めさせ方給料の下げ方

 投稿者:井寄 奈美  投稿日:2012年 4月25日(水)22時22分7秒
編集済
  ・「退職勧奨」とは、や「辞めてもらえないか」とお願いをされた社員が「それなら辞めます」
 と合意の上で退職届を提出し、辞めること。
 ⇒店長とパートがもめた時に「辞めろ」は不味いが、冷静な状態で「辞めてほしい」と話し
  納得すれば、会社都合であるが退職勧奨で辞めさせることが出来る。但し、退職届が必要
・当然、退職勧奨を社員は自由に断ることが出来る。
・「退職勧奨」は会社都合で、「特定受給資格者」となるため、自己都合の退職者よりも失業
 給付の給付日数が優遇される。

・解雇を行うには、その理由は社会通念上、合理的であると判断されるものでなければならな
 い。よって、時間をかけて解雇の裏付け証拠を積み重ねる必要がある。
・注意する場合にも、口頭だけではなく、書面で警告書を示し、改善指導の実績を積み上げる
 必要がある。
◎「解雇予告手当」には、社会保険料はかからない。税法上は退職所得の取り扱いだから。
 「退職所得の受給に関する申告書」を提出してもらい、源泉所得税の計算も月例の給与計算
 とは別にする。また「解雇予告手当」を支払う場合には、必ず受領書を取ること。

・懲戒解雇であっても、監督署から、解雇予告の除外認定を受けていない場合は、解雇の予告
 もしくは解雇予告手当の支払が必要になる。試用期間中でも雇い入れから15日以上経過の
 場合は解雇予告が必要。
◎試用期間を「2か月以内の雇用契約期間の定めのある社員」として取り扱うという方法もあ
 る。

★リスクを考えると、会社は解雇と同じ効果があって、社員に納得をしてもらって退職届を提
 出してもらう「退職勧奨」、合意退職の道を探るべき。周りの社員への悪影響を考えると、
 解雇予告手当を支払って速やかにお引き取り願うべき。

・解雇予告の除外認定は申請すればすぐに認定を受けられるものではない。2週間から4週間
 かかることもある。

★辞めたいという社員を引き留める時に使える対策★
・お金のことは約束出来ないが、会社の将来とビジョン、社員の将来のポジションを示すのは
 効果的。

・退職勧奨の際の退職金は、自己都合ではなく、会社都合の退職金の計算式を使う。
・問題社員に退職勧奨をする場合には、1か月分(予告手当相当)から3か月の給与保証を行
 うことが多い。
★「退職勧奨」の際の離職票の理由は、「退職勧奨を行ったところ、それを受け入れ退職」と
 書いてよい。雇用保険料が上がることはない。但し、助成金は6か月間受けられない。

・失業給付を受給するには、自己都合の場合は12カ月、会社都合の場合は6か月の雇用保険
 加入期間が必要。前職を退職した際に失業給付を受けず、前職を退職してから1年以内に今
 の会社に再就職している場合は、期間を通算できる。

・任意継続は、2か月以上在籍した社員が引き続き在職中に加入していた健康保険制度に加入
 するというもの。その保険料は、退職する社員本人に協会健保に問合わせをしてもらう。また
 手続きは、本人が退職後20日以内にしなければならない。
・国民健康保険の保険料は、退職者の前年の所得で計算されるが、これも市区町村で料率が違
 うため、本人に役所の窓口に問い合わせてもらえばいい。
★ポイントは、任意継続の場合には保険料の減免制度はないが、国民健康保険の場合、失業中
 であれば、減免の相談に応じてもらえる場合もある。このことは退職者に教えること。

・国民年金は、所得に応じて免除制度を利用することができる。詳しくは、市区町村の国民年
 金課で確認するように伝える。

・退職者は、住民税を直接市区町村に納税することになる。会社は、退職者が居住する市区町
 村に「給与所得者移動届出書」を提出しなければならない。
・退職者は、再就職が決まった場合は、市区町村から届く住民税の納付書を再就職先に提出し
 給料天引きに変更してもらう。
・12月までに再就職先が決まらない場合は、退職者は確定申告をしなければならない。12
 月までに再就職した場合は、再就職先で年末調整を受ければいい。

・在職中の有給休暇の買取りは禁止されているが、退職前処理できなかった有給休暇を買取る
 ことは禁止されていない。有給を消化させるのでなく、買取をして辞めてもらう方がよいと
 大手では考えるケースが多い。<セブンの買い上げは、有給ではなく、公休の買い上げだか
 ら合法なのだろうか?>
・有給消化中に次の有給の付与日が来た場合は、退職が決まっていても付与しなければならな
 い。

・定年前に会社都合で退職することは、社員にとってもメリットがある。60歳で定年退職す
 るよりも59歳時点で会社都合で退職をした方が失業給付の受給額が多くなるから。
・59歳の間に失業給付を受給し、60歳になってから特別支給の老齢厚生年金を受給すれば
 支給調整をされることなく、国からのお金を両方受給することが出来る。
 (特別支給の老齢厚生年金と失業給付の関係)
・60歳時点で厚生年金・国民年金の加入期間が合算して25年以上あれば、60歳からの特
 別支給の老齢厚生年金を受給できる。ただし、60歳を過ぎても、厚生年金に加入して仕事
 を続けており一定以上の年収がある場合や、退職して失業給付を受給している場合は、特別
 支給の老齢厚生年金は支給停止になる。

・社員の同意なしに賃金をカットすると、「賃金全額払いの原則」に違反する。賃金カットを
 行う場合は、十分な説明を果たした上で、書面で社員の同意を得るようにすることが必要。
・賃金カットは何%までしかできないという法律の定めはない。しかし、一般的に10%とい
 われるのは、労基法の減給の制裁の規定によるものである。
・賃金カットに50名中2名が同意しなくとも、48名が同意していれば、その変更は合理的
 だと判断される可性が高い。よって・・・賃金カットを実施する際には、社員に対して十分
 な説明義務を果たし、個別同意を取った後に、労働条件の変更を就業規則に盛込み、監督署
 に届け出るというステップが必要となる。
 (変更に合理的な理由があり、説明義務を果たしていれば、変更後の就業規則が社員の労働
 条件になる)

・「解雇をする際には正当な理由が必要である」という条文は労働基準法ではなく、労働契約
 法 第16条に定められている。「解雇は、客観的合理的な理由を欠き、社会通念上相当であ
 ると認められない場合は、その権利を乱用したものとして、無効とする」

★労働条件の不利益変更については、個別の同意書が必要になる。経営者の一存で勝手に給料
 をカットすることはできない。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・リスクを考えると解雇ではなく退職届を提出してもらう「退職勧奨」、合意退職にすべき。
・「退職勧奨」時の離職理由は、「退職勧奨を行ったところ、それを受け入れ退職」で良い。
  雇用保険料が上がることはないが、助成金は6か月間受けられない。
・任意継続の場合、減免制度はないが、国民健康保険の場合、失業中は減免の適用もある事を
 退職者には教えること。
 

図解 工場の仕組みが面白いほどわかる本

 投稿者:石川 和幸  投稿日:2012年 3月31日(土)12時23分37秒
編集済
  ◎ノックダウン工場
・部品を本国から運び、最終組み立てだけを行う工場を、ノックダウン工場という。ノック
 ダウン工場は、完成品の輸入関税が高い国に対する対抗策として取られる手法でもある。
◎EMS
・ハイテク製品のように需要変動が大きいものは、柔軟に請け負える外注業者が必要になる
 急な生産能力の調整弁である、工程外注業者が発展し工場となったのがEMS(エレクト
 リック・マニュファクチャリング・サービサー)。

◎見込み生産の仕事の流れ
・販売計画は営業サイドが立案する。販売計画は先ず、大日程計画として1年の計画を立てる
 生産数量が増えると、新たな作業者や間接部門の支援者が必要となる為、人員計画が立案
 される。
・次に年間計画を月次で見直すことを、計画ローリングという。月次の次は、小日程計画で
 日次単位に分割される。
◎QSCではなく、QCD
・工場は工場内での品質、コスト、デリバリー(納期)の工場に取組、サプライヤーのQC
 Dにも取組む。

◎在庫管理と出荷管理
・在庫管理の基礎は、現品管理。その基本は「あるべきものがあるべき場所にあるべき状態
 である」ということ、その状況を正しく把握していること。
◎統計的品質管理と『工程で作りこむ』品質管理
・統計的品質管理とは、一定の品質を満たすかどうかを「抜き取り検査」等で測定し、不良
 品を出さないようにする。そこでは、不良品の原因である装置や作業方法を改善したり、
 品質を向上させる。これが「品質は工程で作りこむ」ということ。

◎ニーズ型企画・開発とシーズ型企画・開発
・ニーズに基づく企画に対し、「こういう技術があるが使えるか」という企業側が新しく提
 供する技術やサービスをシーズといい、シーズに基づく企画をシーズ型企画・開発という

★総合原価計算
・仕掛品や製品という棚卸資産に全体として原価を割付けていく。製品に集計された原価を
 「製造原価」という。また販売されたり、渡された製品は「売上原価」に参入される。
★全部原価計算と直接原価計算
・すべての費目を原価に参入するのが全部原価計算で、固定費を除いて稼動に影響されない
 原価状況の把握に使うのが直接原価計算。前者は財務会計、後者は管理会計に使う。

◎賃率
・賃率とは、時間当たりの標準労務費。標準労務費は、標準賃率×標準時間。
 飲食では平均時給×基本人員配置のようなものか・・・。
◎ERP
・エンタープライズ・リソース・プランニングは、統合基幹システムのこと。

◎5S活動
・整理、整頓、清掃、清潔、躾
⇒清潔とは、清掃状態を維持することで、躾とはルールを守る習慣を身に付けること、守る
 ことを徹底すること。
◎IEのECRSで無駄を排除
・やめられないか、まとめて出来ないか、順番を変えられないか、単純化出来ないか

◎人員を人材化する
・専門特化した単能工に休まれると、代わりが出来ず仕事が止まる。そこで、多能工を育て
 ようという考え。
・1人か少数で全ての作業工程をやることを、「セル生産」という。
◎虫が嫌いな黄色い電灯とカーテンで虫除け


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
飲食ではQSCだが、工場はQCD(品質、コスト、デリバリー(納期))
品質は工程で作りこむもの。
シーズとは、「こういう技術があるが使えるか」と企業側が新しく提供する
技術やサービスがあること。
 

経営情報 2012年3月号

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2012年 3月24日(土)23時10分10秒
  ◎組織作りと教育対策
・現状組織図の重大な欠点は、スタッフとサービスの区別がないこと。スタッフは未来対策
 と取組み、サービスは日常対策の事務職能。よって区別が必要。
・教育対策の問題点は、第一にキャリアプログラムが確立されていないこと。キャリアプロ
 グラムを編成して発表すれば、目指す職位につく為に資格試験や専門知識の勉強を、言わ
 なくても自主的にすることになる。

◎フードサービス業の動向
・サブウェイ(サンドイッチ、324店)が店舗数を急速に増やしている。2010年は54店、11
 年は92店。当初は値段が高かった為だが、日替わりの「得サブ」を290円に値下げした事
 で、注文率も急上昇、ポイントは300円を切ったこと。安いものが幾らあっても、高い物
 があると、高い方がイメージに残るため、「安くない」の位置づけになっていたのだ。
 ⇒当社でも同様なことが考えられる。170円のかけうどんは安いが、売り込む商品が390円
  であるため、安いというイメージにはなり難い。寧ろ290円で450円位の価値のメニュー
  の開発が絶対必要ではないかと提案したい。

◎アジア地域の主な国の1人あたりGDP
・1位はシンガポールで431万円、2位が日本で427万円とほぼ同等。
 次は韓国の207万円、台湾の185万円だが、日本の半分以下になる。
 中国は43万円で日本の10分の1、ベトナムは11万円で中国の4分の1、日本の40
 分の1.
・人口構成は、中国でも2015年が労働人口のピークで、既に急速な少子高齢化が進んでいる
 40年後の2050年には、ベトナムとフィリピンの人口が日本を超える。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・サブウェイが日替の「得サブ」を290円にして大成功をしているが、ゴチ盛を290円で450円
 相当の価値にすべき。390円があると、安いとイメージが定着しないと思える。
・日本の1人当りGDPは427万円、韓国と台湾は半分以下、中国は10分の1、ベトナムは40分
 の1でしかない。また2050年には、ベトナムとフィリピンの人口が日本を超えるのだ。
 

敗者の錯覚

 投稿者:鈴木 信行  投稿日:2012年 3月18日(日)06時50分43秒
編集済
   当著は、人生の局面で成否を分ける「考え方の差」について、勝者と敗者の考え方の差を
日経ビジネス副編集長の著者が纏めたものである。以下に要諦を列記する。

①ギリギリまで考えるは良いが、ギリギリになって考えるでは駄目!
・期限ギリギリになって検討を開始しても、短い時間では十分なシミュレーションができな
 いから、自信を持って判断が下せない。
 ⇒ デッドラインを考える時には、スタートラインとセットで考え、先ず一歩を踏み出す
   ことが重要ということだ。(我思う)

②失敗の報告は「仏の顔」で受け止め、「鬼の形相」で再発防止策を練ることが必要
・いちいち怒鳴りつけていては、悪い報告があがってこなくなる。人は怒られることが分っ
 ている行動を避けようとする。

③あれもこれもやるのではなく、集中して順番に取組むことが問題をクリアする近道

④「大体出来た」を積み重ねても駄目
・「コツコツやっていてもうまくいかない」そんな風に感じたときは、「自分は努力を積み
 重ねているのではなく、「妥協」を積み重ねていないかと」疑ってみる必要がある。
・全力で努力をせず、大体出来たからいいを続けると、最善を積み重ねるライバルとの差は
 開いていく。
・名経営者は、妥協の怖さを良く知っているから、どんなことでも「最後までやりぬき、確
 実に結果を出すことに拘るのだ」。何事も、小さな詰めの甘さが、取り返しのつかない差
 になると分っているからだ。

⑤売れない理由を100探すより、売れた理由を1つ見つけることが重要
・売れない理由をリストアップしても、販売が上向く保証はない。勝因より敗因の方が簡単
 に分析できるからであるが・・、「売れた原因」を特定した方が建設的。
・気に入られた部分を強調すれば、同じ様な好みをもつ顧客が関心をもつ可能性が高い。
 ⇒ 出来ない理由を100こ言うより、どうしたら出来るかを1つ言うべき!(我思う)

⑥交渉のキモは自分の凄さのアピールではない
・他人に関心を持ってもらいたいならば、「あなたにとってこんなメリットを提供できる」
 という点の強調が重要。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
ギリギリまで考えるは良いが、ギリギリになって考えるでは駄目!
売れない理由を100探すより、売れた理由を1つ見つけること!
失敗の報告は「仏の顔」で受け止め、「鬼の形相」で再発防止策を練ること!
 

上司が「鬼」とならねば組織は動かず

 投稿者:染谷 和巳  投稿日:2012年 3月10日(土)23時43分56秒
編集済
  ◎鬼になれる人、なれない人
・部下に対し言うべきを言わず、叱るべきを叱らない人。これは部下の指導育成を放棄して
 いる人だ。部下に無関心は自己中心の人、単なる怠け者だ。会社の指導者は、必要な時に
 いつでも鬼になれなければならない。
・社員に必要なのは、誠実さ、素直さなどの人間性である。根性や勇気は鍛えることで身に
 つけることが出来るから。多少能力があっても、偏った思想などを持つ人は、どう教育を
 しても人材にはならない。

◎トップの指導力
・20代、30代の良い社員が揃っている会社は将来性がある。逆であれば、今はよくても
 5年、10年後に必ず悪くなる。だからこそ、若い社員の採用には心血をそそがねばなら
 ないのだ。
・幹部が、指導・育成・統率、管理の任務を果たせば、若い社員が伸びるし組織は強くなる
 幹部が弱ければ素質のある社員までだめにしてしまう。
・やさしい上司、話のわかる上司は甘い上司だ。上司は、命令によって部下を動かせ。部下
 の仕事を正当に評価しろ。部下を育てるということは、部下の欠点を許さないこと、簡単
 に諦めないこと、同じ事を繰り返し言い続けることだ。
・何回注意しても改まらなければ叱る。叱っても変わらなければ罰する。
◎会社は戦場だ。戦場ではスマートな叱り方など不要。その場ですぐ、が鉄則だ。叱るは激
 しい行為だから相手の心を傷つける。
・上司は何を叱るべきか?大きい失敗は処罰対象だから寧ろ慰めればいい。寧ろ、小さい失
 敗を叱るのだ。命令違反・怠慢・報告、連絡の手抜きを叱るのだ。

◎後継者の選び方
・会社という組織では、社長がどんなに民主的でも「使う側」の意識を持ち、社員はどんな
 に有能な人材でも「使われる側」の意識を持っている。この溝を埋めるのは不可能と言え
 るほど難しい。
・後継者に必要なことは、隠さずに報告すること、疑問を提出すること、社長以上に厳しい
 考え方をすること。社長を代行する社員は、まず実務能力の面で優れていなければならな
 い。
・代わりの人がいるのが組織。代わりの人がいない集団は組織ではない。

◎意思統一の原理・原則
・若い社員の能力発揮が阻まれているのは、指導者層の指導力・育成力の欠如なのだ。
・落語の故桂枝雀師匠は「ありがとうございました」は間違いだと言っていた。ございまし
 たでは、関係を断ち切る処理用語であり、接客用語としては使うべきではない。
<調べると、過去形は間違いの意見が多いが、使用者が多く否定的な意見もすくない>

◎会社の方針は社長の方針だ。それが達成されて満足するのは社長だけ。社員の喜ぶことが
 その方針の中に何か入っているかが大切。社員にはバラ色の夢を与えなければ駄目なのだ
◎ビジョンはバラ色の夢であり、根拠のない夢想であってよい。魅力たっぷりの理想図がビ
 ジョンなのだから。会社のビジョンは、それを社員の夢の実現を内包する内容でなければ
 ならないのだ。この会社にいれば自分の夢がかなえられるかもしれない、そう思うくらい
 リアルに魅力的に描画することが必要。それを歓迎しない社員はいない。
 その後に、会社のビジョンを実現する為の目標、方針、計画を伝えればいいのだ。

☆定年性は六十歳まで雇用を保証する制度ではない。六十歳になったら辞めてもらう制度。
☆会社は命令報告のルールで動く組織だと認識すること。させること。

☆「叱るべきことは叱る」が行動の第一原則
・部下を叱ることが出来る人が、優秀な管理者。守るべき会社の既成を守らないことに対
 しては叱らなければならない。決して見逃してはならない。その場で直ぐ叱れ。
・上手な叱り方など考える必要はない。そんなことを考えるから叱れなくなるのだ。
・叱ることは教育行為。指導者には部下育成の義務がある。人は叱られながら育つのだ。

◎鬼の訓戒録
①挨拶
・挨拶は相手に伝わらねば無礼になる。歩きながらの挨拶を止め、真直ぐに立ち、きちん
 と頭をさげてお辞儀をすること、させること。
・部下の挨拶に横柄にうなずくのは正しくない。上司の方から先に頭を下げて挨拶するこ
 とが正しい。

②召使
・上司は自分が命令者であるという自覚を強く持つべき。
③命令
・命令しない上司、それは会社との契約に反した行動であり、会社から契約違反のかどで
 処罰される対象である。
④上司の義務
・与えられた権限を行使して部下を動かすという義務を果たさなければ処罰される。これ
 が組織のルールである。

⑤怖い上司
・嫌われる事を恐れずに上司としての任務を果たすこと。
・厳しいことを言って辞める者がいれば、それは仕方ない。それでこそ上司に値するのだ
・「やさしい人」「いい人」と言われたら侮辱だと思うとよい。
・部下から怖いといわれる位の仕事が出来れば、勲章ものだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◎会社は戦場だ。スマートな叱り方は不要。その場ですぐが鉄則だ。叱るは激しい行為だ
 から相手の心を傷つける。
◎会社のビジョンは、それを社員の夢の実現を内包する内容でなければ
 ならないのだ。この会社にいれば自分の夢がかなえられるかもしれない、
◎与えられた権限を行使して部下を動かすという義務を果たさなければ処罰される。これ
 が組織のルールである。

 

「できません」と云うな

 投稿者:オムロン創業者 立石一真  投稿日:2012年 3月 7日(水)11時40分36秒
   当著との出逢いは、アマゾンの投稿を見て立石一真氏のことを知り、大前研一氏をもって
松下幸之助、盛田昭夫に匹敵する経営者と言わせ、ドラッカーが絶賛したとのことで渉猟す
ることにした。
自伝ではなく、湯谷昇羊氏によるものであるため、自己啓発としてのインパクトは弱い部分
があるが、如何にしてオムロンを作っていったのか、その過程における苦労の片鱗を知る事
ができ、今後の自分の糧になったと思う。
 何より驚いたのは、主力工場がなんと直方市にあったという事実、そして今でも存在して
いることを知り、親近感を感じてしまった。

気に留まった、言葉を以下に記しておく。

敗戦の年、電気ヘア・アイロンを開発した。立石電気という名では女性用商品には硬いとい
うことから「オムロン」を考え、44年後の平成2年に社名となった。
昭和23年、全国で労働紛争が頻発したが、その背景にあったのは、労働組合の結成により民
主化を進めたいGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の思惑があった。

「失敗するほど、成功の確率は高くなるんや」
昭和34年、管理会計システムに拘った。上場がスムーズに行ったのは、管理会計システムが
あったから。
昭和38年、サイバネーション技術が花開き、製品化されることで、『東のソニー、西の立石
電気』と並び称された。

一真の母エイは、いかなる困難もそれは常に小難であり、小難で済んで良かったと感謝して
いた。仏教から来る諦観に基づく人生観を、一真に植えつけていたのだ。

CD、ATM、自動両替機は、銀行無人化の「三種の神器」と言うべきもので、これにより
銀行員の週休二日が促進され、日本の週休二日制を大きく前進させたのだ。

現場の声がトップに届かず、トップの決断・指示が間延びしている。こんな症状を「大企業
病」と名付けた。「大企業病」の名付け親なのだ。

一真が考えた経営の要諦は「条件整備論」であった。条件整備論とは、「こうしたいと思っ
たら、必ずそうならざるをえないような条件を先に作ってしまうこと」である。
→自動的にそうなってしまう「仕組み作り」ということと同義か。

組織改革と共に意識改革を浸透させるため、「クイック・レスポンス」「クイック・アクシ
ョン」という言葉を執拗に使った。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
立石氏は、経営の要諦は「条件整備論」自動的にそうなってしまう「仕組み作り」と考えた。
意識改革を浸透させるためには、「クイック・レスポンス」「クイック・アクション」とい
う言葉を執拗に使うことが効果的。


 

経営情報 2012年2月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2012年 2月29日(水)10時11分49秒
  ◎業務システム転換調査の為のノウハウの原則
・業務システムの改善の改革の為には、事業所・店ごとに総人時数をまず調査すること。
・実際にはサービス残業をしているのでは正確でない。改革の為には実態数値が必要。
 よって、現場で第三者がつきっきりで時間計測して調べるのが正確

・大事な事は、本体作業を長くとること。そのためには纏めてやるようにし、作業者に
 自発的作業をさせないようにすることが重要。(人間はやりたい作業を長くやるから)
・調査については、本人申告は絶対に不可。よって、ヒアリングは参考にしかならない。
・作業種類毎に完全作業とは何かを注意書きではなくマニュアル化すること。注意書きでは
 出来るだけ・・となり、やらなくてもいいという意味にもなってしまう。
・手順書=命令とすべき。

◎作業種類別作業時間調査の問題点
・調査方法のミス
 →準備作業と本体作業と後始末作業と余裕時間の4つに区分しないで計測しては駄目
 →判断は、第三者がやるべきで現場当事者は駄目。

◎固定作業と変動作業と不定期作業の区別
①1、業務(大分類)、職務(中分類)、作業種類(小分類)まで細分化すること。
②作業種類は、固定作業、変動作業、不定期作業に分類すること。
 固定作業=売上・客数に関わらず一定の人時数が必要な作業。準備・片づけは固定作業。
 変動作業=売上・客数に応じて、人時数が増減する作業。
 不定期作業=毎週発生はしないが、4半期に1回、年1回は必ず発生する作業
③さらに・・作業種類ごとに、遂行能力水準を明確にする

◎判明した不合理作業
・人に作業を割り当てるのではなく、作業に人を割り当てないと、トータルの人時数は減ら
 ない。
◎プレゼンテーションの本質
・お客様にとっては、自分が欲しいと思っている物が目に入る事が一番エキサイティングと
 感じること。
◎エキサイティングの演出(耳ではなく、目に訴える技術)
・大きな声で挨拶しようと、店員が叫んでいる会社が日本には多いが、これは一種の流行。
 これは自分がエキサイティングになるだけで、お客様はエキサイティングには感じない。
 単にうるさいだけ。
・プライス特売では、誇張言葉の文字より表示価格の数字そのものでアピールすること

◎色の常識
・美味しそうな色=赤、オレンジ、黄色、緑  ・不味そうな色=紫、青
・POPでも日本では黄色、赤を使うが商品より目立ってはいけない。無神経に使うと下品
 になる。欧米では殆ど使わない色である。
・売価表示に一番良いのは、白地に黒か黒字に白抜き


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
作業分析は、大分類・中分類・小分類を、業務・職務・作業種類として細分化する。
作業種類は、固定作業、変動作業、不定期作業に分類する。
不定期作業=毎週発生はしないが、4半期に1回、年1回は必ず発生する作業
色の常識として
美味しそうな色=赤、オレンジ、黄色、緑  ・不味そうな色=紫、青
黄色、赤を無神経に使うと下品になる。欧米では殆ど使わない。
売価表示に一番良いのは、白地に黒か黒字に白抜き

 

部門別管理

 投稿者:渥美・武川・和泉  投稿日:2012年 2月19日(日)08時30分24秒
編集済
  ◎部門別管理とは、店舗ごと商品部門ごとに、周期的にPLを作り、観察・分析・判断に基
 づいて実験を行い、標準化することで、よりよい収益確保をする管理手法。
◎現場サイドが、本部側が発見できない細かい問題点を明らかにし、改善し続ける為の技法

・期間の設定は、13週、1週、4週、52週のいずれか。
⇒作表の都度、観察・分析・判断・実験の手順を踏み、改善と改革を実行すること。(アウ
 トプット・マネジメント)が必要。それをしなければ、無駄な作表作業となる。

◎願望の表明は、マネジメントではない。
・何かが出来なければ、怠けているか、能力不足と決め付け易い。「サボりません」「これ
 から頑張る」と言わせて修了では、道徳的解決に過ぎず、ビジネス行為ではない。何か出
 来ない事情、真相をつきつめ、その障害となる事情を除去する対策が必要。
⇒「まあ、いいか」「止むを得ない」と言った上司の発言は、マネジメントの意欲を根本的
 に破壊してしまう。
⇒真相は、単純明快になるまで、何故を3回以上繰り返し追求する習慣をもつこと。

1.観察の着眼点
①平均値と比較する、②前年比較、③比較結果で最大と最小に特別な意味があるか?
④売上よりも費用に関心をもつ

2.分析のポイント
①原因の推定だけをして、事実確定をサボらないこと。事実確定しなければ、判断が机上の
 空論となり、改善・改革が一歩も前進しない。
⇒事実確定には、現場確認と事情確認が必要。事実確定で多い錯覚は、「怠けていた」「う
 っかり忘れた」「注意不足だった」等の道徳的な原因追求で終わってはならない。
 道徳的な反省では、ビジネス上の反省にはならず、繰り返されるだけ。
⇒ビジネス上の結果は、なんらかの仕事の結果である。よって、作業の種類や内容を変更す
 るか、手順を変えるかしない限り、結果は変わらない。
 <本部に長く居過ぎた為に、机上の空論屋になることが原因である。チェーンでは、スペ
  シャリストでも本部勤務が6年を超えてはならない。通常は3年>

3、判断のポイント
①1つづつ変更する。②追加ではなく、入替える。③案を立て実験し、1箇所で実験、3店で
 エリア、ゾーン、全店の手順を踏む。
⇒変化させるとは、何かをやめることで、追加することではない。
⇒判断は5年後でも通用するか、100店を越えても効果があるのかと、考えること。

◎計数管理と管理会計
・アウトプット諸表作成の担当は経理担当者。数表を使うのは財務担当者と各スペシャリス
 ト。そのアウトプット諸表を使う技術を計数管理という。計数管理の中の1つの数表作成
 が管理会計。
★数字の羅列は情報ではない。情報とは、それにより行動に変化をもたらすもの。

◆間接費を配分負担させることを配賦、直接費を負担させることを賦課という。

◎什器備品の減価償却費は管理可能費である。
・実際はまだ使用出来る什器備品が廃棄されたり、倉庫保管され、帳簿上は使用中として
 減価償却費の対象になっているものがあるから。

◆総括表の計算期間は13週。何故なら客の動きは週を基調にしているから。13週は予
 算の見直し修正や、スペシャリストの業績評価期間として最適。

★実地棚卸の重要性
・実地棚卸をしなければ、荒利益以下の数値がすべて推定となり、根拠のない数値となる。
 正確な観察・分析・判断を誤らせるだけで、意味がない。正確なロスの把握が出来ない。
 ⇒いい加減な数字で、観察・分析・判断をするのは、しないよりも危険。

★ロス高=品減りのこと。ロス率=品減り率のこと。小売での許容範囲の上限は2%、ある
 べきは0.2%。逆ロス=品増しのこと。計算ミスや伝票ミスによるロスを制度ロスという。
 品減り・品増しの把握=ロス高、ロス率の把握は、実地棚卸の正確な実施を前提とする。


◎食堂業の営業明細表
・客に対する品質の維持は、店舗での最終加工作業によって大きく左右される。店長の任務
 は部下にレシピ通り、マニュアル通りの作業を実施させ続けることである。その均質性の
 数値的証明の1つはロス高(品減り額)およびロス率(品減り率)が許容範囲にコントロ
 -ル出来ていること。
⇒商品の許容ロス率(品増し率)は+0.2%~+2%。原材料費ロス率は、原材料ロス高÷売
 上高で許容ロス率(品減り率)は▲0.1%~▲1%。原材料ロス高=実際原材料費-標準原材
 料費である。

・人件費の観察は、人時数と人時生産性の、2つの数値を中心に行われなければならない。
・経費項目の観察は、減っているもの、現状維持のもの、増えているものを、はっきり理解
 すること。中でも増えつつある経費を問題として摘出しなければならない。

◆簡易数表をつくる
・部門別管理において、店長は週ごとに役立たせるが、本部スタッフは、店長がコントロー
 ル出来ない費用の適正度チェックと節減を図る。消耗品単価、契約電力量の引下げ等。
・実際には週明けにすべての観察を始めるのは無理。よって観察用の簡易数表が必要になる。
⇒店長の数値責任は、経常利益額または率。よって、A表は経常利益高、B表は荒利高と人
 時生産性、C表で人時数、人時売上、荒利益率等が見られるようにする。
 従業員1人当りの1人とは、週40時間で換算した人数で、単純な頭数ではない。

・人件費以外の経費は、経費明細表を出すが、打てる手の範囲が少ないので4週間単位でよい。
・部門別・項目別に予算との対比を検討する習慣作りが必要。
・組織内の人間の行動基盤は、組織が与える賞罰である。最高の管理手段は賞罰である。
 賞罰は社員に組織の意思や目的を明白にするからである。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◎願望の表明は、マネジメントではない。
「サボりません」「頑張ります」では道徳的解決でビジネス行為ではない。
 来ない事情、真相をつきつめ、その障害となる事情を除去する対策が必要。
⇒真相は、何故を3回で追求し突詰め、障害となる事情を取除く対策が必要。
◎ビジネス上の結果は仕事の結果である為、作業の種類や内容を変更するか、
 手順を変えない限り、結果は変わらない。
◎間接費を配分負担させることを配賦、直接費を負担させることを賦課という。




 

課長の時間術

 投稿者:田中 和彦  投稿日:2012年 2月11日(土)11時06分46秒
編集済
  ・課長には多くのアウトプットが問われている。部下を5人抱えているとしたら、マネジメ
 ントする対象の時間は、週に40時間×自分+部下5人で240時間になる事を強く認識する事
・「部下に任せられて、考えなくてもいい仕事」を自分で抱え込んでしまい、「忙しい、時
 間がない」と仕事を一生懸命にやっているつもりになっていないか?
 ともすれば、人間は低きに流されてしまう。踏ん張って、課長にしか出来ない仕事をする
 ことが重要。

◎優先順位に迷ったら、時間軸と空間軸で考える
・部下に振る事が出来る仕事なら、どんどんまかせればいい。
・時間軸とは1日放置したらどうなるか?、3日なら、と時間を延ばしての影響を予測する事
・空間軸とは、誰に・何人に影響があるかを予測する事だ。

◎直ぐにやる習慣が判断力と決断力を磨く
・部下に任せられるものはどんどんまかせて、任せられない仕事は「すぐにやる」ことで重
 要な仕事に投下する時間を確保すること。
・今すぐにできないこと(保留事項)と、今すぐにやりたくないこと(先延ばし)を混同し
 ないこと。

◎書類は読んだ時に処理する。着手しないなら読まないこと。

◎やる事を決める前に、止める事を決めること。
・新しい方針を打ち出し、それを部下にやってもらおうとするなら、その前に業務の中から
 優先順位の低い業務をカットしていくことが必要。
・部下の時間を如何に配分するかは、課長の仕事である。

◎どんな企画書も45分でA4一枚に纏めること
・時間をかけても45分でも、集中すれば同じ位の質になる。「どんな企画も45分に収める」
 ときめて仕上げる。その上で、プレゼン用に形を整えればいい。
・大切なのは単刀直入に伝えられる骨子作り。見た目作りはその後でいい。

◎時間の量ではなく、質が大事
・課長の仕事は、部下のやる気と能力を最大限に引き出しながら、掲げた目標に対して、P
 DCAサイクルを繰り返し、継続的に最も大きな成果を上げ続けることだ。
・出来る課長は、任せられる仕事はどんどん部下に任せ(任せる事で部下も成長する)、や
 るべき重要な2割の仕事に集中する。時間は量ではなく、質が問われる。
(田中さんが辞めたから・・・は言い訳でしかないぞ!)
・忙しいという状況だけに甘んじてはいけない。人は、忙しいと、それだけで仕事をしてい
 る気になってしまう。やるべき仕事に「自身の時間」を使うこと。

◎部下の行動を把握せよ
・部下に対しても重要度の高い2割の仕事を見極め、如何にそこに集中させるかを考え、具体
 的に指示することが必要。
・部下の担当する仕事の業務内容とそれにかかる時間を把握しておかねばならない。

◎納期を徹底させる前に、着手日を確認する
・いつまでにやるのか?、の前に、いつからやり始めるのか?を決めることが重要。
・常に「着手日と納期」をセットで考えること。時間管理はスタートとゴールの両方を意識
 して、初めて成功する。

◎時間の量ではなく質を見て部下を評価する。自己反省をすること。
・業務内容の細部まで把握していないのに、毎日、夜遅くまで残って残業している部下を、
 「感心だ」と労わないこと。何故なら・・部下は上司が評価する通りに行動するから。
・絶対に・・時間の量ではなく、質で評価すること。
・上司が居残っているという事実は、部下に長時間労働はいいことだという判断基準を植え
 つけてしまう。<休みを取らない、残業ばかりしている上司の部下は、同じように休みを
 とらない、残業ばかりする部下になってしまうぞ!>

◎部下の予定リストより、結果リストに着目せよ。
・新入社員には、その日1日の「したことリスト」と、明日やることの「することリスト」
 を書かせるとよい。することだけでは点にしかならないが、したことと結ばれる事で線に
 なり、仕事の流れが見えてくる。

◎時間厳守の積み重ねが信頼に繋がる
・人生で一番多く交わしている約束は「時間を守る」ことだ。会議に遅れて出席することも
 約束を破っていることなのだから。

◎朝と帰りに部下の顔を見て挨拶すれば、面談の必要はなくなる。
・形ありきのコミュニケーションは形骸化して負担になる。挨拶は、ちゃんと届ける相手を
 意識してやるもの。必ず相手の目を見て挨拶をすれば、相手の気分や思いを察知すること
 も出来る。

◎真面目な部下ほど、やらなくてもいい仕事を作りだす。
・鈴木会長は「人間は善意の生き物だから、必要以上のことをやり始める」と言っている
 人手が多いと時間に余裕が生まれ、いい仕事が出来ると思われがちだが、本当は逆。人数
 が多いと仕事の質は下がる。(本当に需要なことしか出来ないから)

◎部下の評価は日々の事実メモを残す
・評価は日々行うものだから、日常観察が重要。日々観察した事実の積み重ねが、評価のベ
 -スになる。
・事実メモを残しておけば、評価軸はぶれることがなくなり、評価することも怖くなくなる
 <コンピテンシー=好業績者に共通する行動特性>

◎上司への報連相は、自分の仕事を自由にするためのもの
・ホウレンソウの時は、A4サイズの紙に大きな字で、報告したい事柄の項目と大まかな状
 況だけをまとめて持参する。それを見せながら報告すると、話が早くなる。
・報告は中身も大事だが、報告したと言う事実が重要。定期的に、こまめに報告をすれば、
 上司は安心して任せることが出来るから。
・上司の見解を確認する際は、自分はこう考えているが、如何でしょうか・・と、聞くこと。

◎成果物の期待値調整をしておくこと
・任された業務に対する期待値は、上司と相互確認しておく事が必要。
・「質には拘らないが急ぐのか」「質にこだわり、急ぐのか」「質にも拘らず、いそぎでも
 ないのか」を確認することだ。その上で、少しだけ良い方に期待を裏切るようにする事。

◎会議を見直す強い意志
・1時間の会議に10人が出席するならば、その会議は10時間の価値がなければ見合わな
 い。見合わないと感じる会議は、止めるか、やり方を見直すこと。

◎会議の責任者を決め、アジェンダ(検討議題)と議事録と進行を担当させる
・必要な事前資料は、議題を上げた人が事前に全員に配布すれば良い。
・会議が終わったら、アジェンダ(検討議題)に結論を書き込んだものを議事録として配布
 すればよい。
・議事録は第三者に見せる訳ではないので、参加した人が結果について確認できれば良い。
 よって、作成に時間をかけるのは非常に勿体無い。

◎身内の会議に立派な資料は必要ない
・議論の為の事前資料は必要だが、資料の形を整える為に使う時間は無駄である。身内の
 会議資料は、形に拘りすぎるな・・・と、徹底して言った方が良い。

◎2階級上の視点で仕事をする
・課長は部長になったら部長の仕事をするのではない。部長の仕事が出来るから部長になる
 役員のつもりで仕事を見て、取組むことが必要。
・部長の仕事をしているか?と考えて判断し、行動すること。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・優先順位は、先延ばしたらどうなるか、誰に・何人に影響するかで判断すること。
・考えなくていい仕事は部下に任せ(部下も成長する)重要な仕事に集中する。
・常に「いつから始めて、いつまでに終わらせるのか」セットで考えること。
・部長の仕事をしているか?と考えて判断し、行動すること。


 

茶の本

 投稿者:岡倉 天心  投稿日:2012年 2月 5日(日)11時12分49秒
  岡倉天心は江戸末期に生まれ、明治時代に活躍した美術運動の指導者であり、文明思想家で
ある。その人生は、大正2年までの50年であったことを知ると、現49歳の自分は何なの
かと思ってしまう。

何と東大入学は14歳、同期には鴎外森林太郎がいた。16歳で結婚するが、相手は12歳。しか
も翌年には長男が生まれており、20歳で官僚になっている。現在では考えられない早さであ
る。

ボストンでの勤務中、仕事の余暇に、愛好家の求めに応じて日本美術、文化についてのセミ
ナーを開いていた。それが、まとめられて「茶の本」として刊行され、日本文化理解の名著
として高い評価を獲得し、天心の代表作となったのだ。

当著は新渡戸稲造の武士道と並び称されるものであり、一読をとの願いからの出逢いである
以下に、気にとまる文節を残しておく。

天心は、東大の第一期生で、力を注いだのは、伝統日本美術の復興再生であった。
天心が伝統的東洋理想の基本として説いたのが、人間と自然の関係。老荘思想を土台として
人間が自然の一部として、自然の摂理に組み込まれて生きることを繰り返し説いた。それは
現在のエコロジー思想を、今から1世紀前に予言したものだった。

茶の本は、老荘的形而上学(形のないもの・目にみえないもの)を根底とする暮らしの哲学
を自在に語った聖典ともいうべきもので、日本文化論、東洋文化論の代表的古典として読み
つがれている。
茶の本は、数年前に発表された新渡戸稲造の「武士道」により・・・日本人は・・大儀(最
高の道義)の為には我が身を犠牲にしても行動する武士道精神が道徳性の根幹であると述べ
「サムライの国日本」のイメージを欧米読者に植え付けた。
天心は、この状況を皮肉った上で、日本にはもっと深い文化、平和と生に導く文化として茶
というものがあるのだと説いたのだ。

茶の発展は、固形の茶を煮立てる団茶、粉末の茶を泡立てる抹茶、葉のまま茶を浸す煎茶の
3段階に分けることが出来る。

道教は、秦王朝で活力を発揮した。秦は初めて中国統一がかなった時代で、「チャイナ(支
那)」という呼び名はここからきたもの。

◎矛盾の中に真理はある
禅では、道教同様、相対性が重んじられる。
ある日、荘子は友人と川堤を歩いていた。「何とうれしそうに魚達は水の中を泳いでいるの
だろう」と荘子は感嘆した。これを聞いて友人は言った。「君は魚でもないのに、どうして
魚達が楽しんでいると分るのか」。荘子は答えた。「君は私でないのに、どうして魚達が楽
しんでいることを私が分からないと分かるのか」。・・・なるほど、と我思う・・・

最初に独立した茶室(数奇屋)を作り出したのは、千利休である。かれは秀吉の庇護を受け
茶の湯の諸作法を定めた。

◎美しく自然らしい清潔さ
利休は息子の小庵が露地を掃いた後に「まだ十分ではない」と言った。一時間かけてやり直
した小庵に「未熟者」と叱りつけた。「露地というのはそんな風に掃くものではない」と言
って庭に降り立つと、一本の木を揺すって庭一面に木の葉を撒き散らした。利休が求めたの
は単なる清潔ということではなくて、美しく自然らしいという事だったのだ。

利休の最後は、裏切りにより秀吉に毒を盛る陰謀に加担していると讒言され、自決したのだ


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
茶の本は、新渡戸稲造の「武士道」により日本人は大儀の為には我が身を犠牲にしても行動
する武士道精神が道徳性の根幹であると述べ「サムライの国日本」のイメージに対し、日本
にはもっと深い平和と生に導く文化として茶があるのだと説いた。




 

私のウォルマート商法

 投稿者:サム・ウォルトン  投稿日:2012年 1月21日(土)10時22分23秒
編集済
  澄川社長の薦めで読了した。以下に、よき文節を列記する。

サム・ウォルトンは、自分の経営はベストではない。だからよりベターを発見する為にスト
ア・コンパリゾンを日常の主業務としていた。
ウォルマートでは、パートアルバイトのことを「アソシエート(仲間)」と呼ぶ。サムが得
意としたのは、人をその気にさせることであった。

店長はすべて共同出資者として採用し、店の資本金が5万ドルだとして、店長が千ドル出資
すれば、2%分の所有者にした。

◆アメリカの小売企業の業態類型(フォーマット)
◎ディスカウントストア ⇒ 非食品フォーマットでは最大勢力。
 食品はグローサリー(生鮮食品を除いた食品)やスナックのみで、生鮮は扱わない。
◎スーパーセンター ⇒ ディスカウントストアの横にスーパーマーケットがあるフォーマ
            ット。コミュニティ型(中規模)SCである。
◎メンバーシップ・ホールセール・クラブ ⇒ 通常小売の3~4割引。
 お客は、パパ・ママストアや小規模なフードサービス業者。
◎スーパーマーケット ⇒ ネバフッド(小型)SCに入居。

◆欠点を探すな、長所を探せ
・経験不足やシステムの不備を補う為に、出来る限りストア・コンパリゾンをした。競争
 相手を視察し、何か1つでも得たら、視察前より進歩したことになるという考え方。
・ストア・コンパリゾンは週末出勤と同様、小売業で成功するには不可欠である。

・店員にお客様を大切にしろと言うのなら、先ずは自分が店員を大切にすること。
・サムは多くのチェーン本部を訪問し、「こんにちは。サム・ウォルトンといいます。●●
 でいくつかの店をやっています。こちらの社長さんにお会いして、ビジネスのお話を伺い
 たいのですが」と言っていた。好奇心から、大抵が会ってくれたとのこと。

・システムに投資する話を部下から受けたサムは、「いいよ。金をつかいなさい」とは言わ
 なかった。何故なら、もっと良い方法があるのではないか、と再考させる為であった。
・10店舗を回って、働いている人に聞けばいい。「会社についてどう考えますか。会社の待
 遇はどうですか」と。知りたい情報は、殆ど得られる。
・ウォルマートの開店準備は、副店長を寄せ集めたタスクフォースで取組んでいる。

◆働く意欲を高める方法
・給料であれ、ボーナスであれ、従業員と利益を分ち合うほど、自然に会社に利益がもたら
 される。何故かというと・・経営者側の従業員への対応がそのまま、従業員のお客への対
 応になるから。
◆利益分配制度のご利益
・ウォルマートでは1971年から、最低1年勤務、又は年1000時間労働をしたアソシエートを
 利益分配制度の資格者とした。給与な何%かを制度に投資すれば、退職時に受け取れると
 いうもの。会社は給与の6%を拠出していた。(7-11の持株会での10%上乗せと同様か)

◆商品ロス減少奨励金制度
・最も成功している奨励金制度が、商品ロス減少奨励金制度。店舗の商品ロスを減少させた
 場合、目標より抑えた場合、従業員全員に約2万円ほどの奨励金を払い、業界平均の半分
 になった。

・真剣に働いているからといって、常時、しかめっ面をしている必要はない。
・土曜日朝会の目的は、弱点や計画通りいかない点を知り、その理由をしること。
 基本的には、情報の共有、難問を抱えた者の重荷を軽くすること、気を引き締め、士気を
 高めること。
・土曜会では、サムから当日の指揮係りが指名された。小売業を職業としたからには、土曜
 日に働くのは当然であり、管理職がゴルフをしている間、店の従業員たちが犠牲になって
 働いているのを、黙認は出来ない。
・株主総会では、退職者を表彰し、株主に敬意を払う以上に、毎年驚異的配当を生み出して
 いる社の功労者たちを、株主に知ってもらう事を目的にしている。

・低価格と商品品質を同時に実現する唯一の道は、サプライヤーと製造原価や双方の粗利益
 率など全てをじっくり話し合って、共同で計画を立てる以外にない。

◆「小さく考える」上で重要だった方法
◎店ごとに検討する
・大手チェーンでは毎週、地域別より細かく検討するところはないが、WMでは、個店ごと
 の検討している。出席者全員がその店のことW知っていることが必要なのだ。
 (K-1で総務が個店のことを知るのと同じではないか)
◎現場でしかわからない
・データではいくつ売れたは解るが、機械ロスは解らない。
 (機械利益追求の余地を探すということか)
・会議での有益な情報は、全員が店から持ち帰ったものだ。

◆問題を先送りしないルール
・たとえ間違っていても、会議中に決定することになっている。警戒するのは、「考えてお
 きます」という言葉である。直ちに決断し、行動する。それが必要。

◆サムのビジネスを成功させる法則より
◎出来る限りパートナーと情報共有をする
◎会社の為になることをしたら、惜しみなく賞賛をする。
⇒言葉にお金はかからず、どんな報酬にも匹敵する価値がある。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
ウォルマートには問題を先送りしないルールがある。
たとえ間違っていても、会議中に決定することになっている。警戒するのは、「考えてお
きます」という言葉である。直ちに決断し、行動する。それが必要。

 

チェーンストアのための経営情報1月号

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2012年 1月18日(水)10時12分43秒
編集済
  ◆部門別管理
・現場マネジメントとコントロールの為の唯一の効果的手法。
・目的は・・店ごとにPLを作り現場改善に役立て、収益を確保する事。
・表を作って終わりでは困る。その表に基づいて観察・分析・判断をしなければならない。

◎原則
・13週単位、さらに1週単位にする。
・勘定科目を管理会計用に直し、相手が管理可能な科目を増やす。
・新総括表をその都度、新しく現場長向けにつくり、分析・判断をしやすくする。
・数表作りは準備手続きでしかない、作成が目的ではない。
⇒実態が分らぬまま分析、判断をしても無意味。数表を作って終わりでは単なる徒労。
・実地棚卸を省くと推定値になり、信用できなくなる。
・我社の最大、最小、平均値を店ごとに比較して、その差異を明確にすることで、標準化が
 進んでいく。

◎直接費と間接費の違い
・直接費=部門が廃止された時、同時に消滅する費用。
・間接費=複数部門にまたがる費用。
⇒店段階での間接費は構成比で比例配分する。これを按分すると表現する。
 人件費や管理費は、荒利益高構成比で按分する。

(方針)
・異論や矛盾が広がった時は基準を修正する。
・店でコントロール出来ないものは、出来る限り本部費とする。
・直接費か間接費か曖昧なものは、出来る限り直接費として賦課する。

(実際経費割当て方法)
・賞与は過去の実績値を配賦又は賦課する。
・複数部門にわたる従業員の人件費は実測に基づき配賦する。

◆部門別管理表からの自己診断手順
・トップと準じた大物の命令による原因を解明の対象としないこと。

◆作業改革・改善案
(作業の場所を変える)
・各店への苦情・注文をコールセンター設置で集中化。店段階の人件費減。
⇒アメリカでは、FS行に電話をかけても、店では電話をとらない。必ずコールセンターで
 電話をとる。但し、店内の交換台を守るのは、無理なく兼務の出来る職務を考える必要が
 ある。無理と空き時間を作ってはならない。

★店長が営業利益確保の為の作業割当、稼動計画など、本来の役割を果たすには、余分な事
 をさせてはいけない。店長の負担を軽くしてやることが必要。
★店長の仕事を単純化しなければ、店長が育たないから出店出来ないとなる。これはキマリ
 がないら店が増やせないだけのこと。

◆本部からの通達処理業務をなくす方法
①コミュニケーションシステム担当部署をつくり
②ラインスタッフをMgrにする。
③本部からの通達は、月1回に制限し
④前月中旬までに本部側が指示書(実行期限と必要人次数)を作成し
⑤まとめて店舗配送する
⑥受け取ったオペレーションラインMgrは翌月分の稼動計画作成までに把握できる。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
直接費と間接費の違い
・直接費=部門が廃止された時、同時に消滅する費用。
・間接費=複数部門にまたがる費用。
本部からの通達処理業務をなくすには
・担当部署を作り、ラインスタッフをMgrにする。
 通達は月1回として前月中旬に期限と必要人時を含む
 指示書を本部がだすことで、店長も準備が出来る。
 

思考の整理学

 投稿者:外山 滋比古  投稿日:2012年 1月14日(土)09時04分49秒
編集済
   お茶ノ水女子大学名誉教授が著者であるが、当著の目的は、人はいつのまにか我流の考え
方をしており、自分だけの考え方纏め方を持っている。自分がどういう考え方をしているの
か意識するには、他人の方に触れることが有効であることから書かれたものである。

朝飯前という言葉があるように、ものを考えるには朝のうちが最高の時間である。英語には
スリープ・オーバー「一晩寝て考える」という成句もあり、朝になって浮かぶ考えが優れて
いることを、多くの人がしっていたのだ。

中国では、文章を作るときに、すぐれた考えが浮かぶ三つの場所として、馬上・枕上・厠上
(ばじょう・ちんじょう・しじょう)を上げた。現在なら、電車の中や運転中、床に入って
トイレの中でということ。
●無意識の時間を使い、考えを生み出すことに関心を抱くべき●(⇒これは、潜在意識に考
えさせる。つまり、寝る前にコレコレを考えてくれと言って寝るという事と同じか!)

(整理)
・人間は、自然に、頭の中を整理して、忙しくならないようになっている。睡眠である。つ
 まり、自然忘却である。朝目をさまして、気分爽快であるのは、夜の間に、頭の中がきれ
 いに整理されて、広々としているからである。
・朝の時間が思考にとって黄金の時間であるのも、頭の工場の中がよく整理されて、動きや
 すくなっているからにほかならない。

・講義でメモをとるのは、忘れてはこまるからだが、ノートに記録したという安心感がある
 と案外忘れてしまう。本来なら忘れるはずのないことまで忘れてしまう。
 つまらないことはメモしてもいい。そうすれば、安心して忘れられるから。だが大切な事
 は書かないでおくのだ。そして、忘れたら大変なことになると思っているようにすると、
 忘れない。

(時の試練)
・一時の思いつきは、当座は、いかにも素晴らしい。メモに書く。書けば安心する。しばら
 くして見返すと、もう腐りかけているものがある。
・これを更に、しばらくして再検討すると、やはり、面白くなくなってしまうものが出る。
 ここを通り抜けたものを、メタ・ノートに移す。こうして、変わらないものを見つけてい
 く。逆から言えば、変わり易いものを忘れていく。
・思考の整理とは、いかに上手く忘れるかである。
・自然に廃棄していくのが「忘却」。意識的にすてるのが「整理」である。
・具体的経験をそのままにしておいたのでは、他への応用がきかない。整理して公式化して
 おくと生活の知恵になる。
・一般化して、なるべく、普遍性の高い形にまとめておくと、同類のものが照応し、その形
 式を強化してくれる。つまり、自分だけの「ことわざ」のようにこしらえて、それにより
 自己の経験と知見、思考を統率させるのである。
⇒ ここでの学びは、鮒谷(進化論の)のピークパフォーマンス方程式や、言語化という事
 だと思う。自分でも、言語化する、諺のように纏めることを心がけるべきと思う。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・思考の整理とは、いかに上手く忘れるかである。講義では、メモをとると忘れてしまうので
 忘れてもいいものをメモする方がいい。重要なことは、その場で覚えてしまうことだ。
・日々の反省を日記に書くが、自分で諺のように言語化しおくと、生活の知恵となる。


 

チェーンストアのための経営情報12月号

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2012年 1月 8日(日)08時19分16秒
編集済
   ◎ライン・ロビング手法
(意味)
 ①商品部門ごと、品種ごとに客層が広く販売量の多い品群を強化する
 ②一方でそれに該当しない品群を切り捨てる
 ③その結果価格レンジが狭くなる
 ④同じ購買頻度の品群を増やすことで、総合化を進める
★一番おいしいところだけを取って組み合わせる★

◎チェーンストアが目指すくらし変革の内容
(目的)・・豊かさの実現
 ①国民大衆の8割以上の人々が
 ②365日中の300日の
 ③TPOSごとに
 ④モノと楽しみ方とを使い分ける
  (ライフスタイルの種類数が増える)ことと
 ⑤買い物そのものが楽しく出来ることで
 ⑥楽しみが増えること

◎数値責任内容の変更について
・チェーンストアの店長の任務は、コスト・コントロール。売上高は出店段階で大体決まっ
 ている。また荒利益高は商品部の責任である。店長はコスト・コントロールは出来るが、
 売上高や荒利益高をコントロールする立場にはない。
・売上高主義では、コストをかけてでも売上をとなる為、コストが減らない。だからこそ、
 数値責任内容の変更が必要になる。

◎強みを生かすデータ経営
・料理を売るには、最も食べられている食材から良くすべき。人が舌で感じて、胃袋に入
 るのはメニューではなくて、食材だから。よって、食材の調達品質を上げていけばいい。
◎時間帯別値ごろ感
・ストレスを感じずに払える金額は時間帯でことなる。
 朝昼夜=1:2:4である。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◎ライン・ロビング手法とは
・商品部門ごと、品種ごとに客層が広く販売量の多い品群を強化し
 それに該当しない品群をカットする。その結果価格レンジが狭くなる。
 同じ購買頻度の品群を増やすことで総合化を進めること。
・料理を売るには、最も食べられている食材から良くすべき。人が舌で感じるのは
 メニューではなくて食材だから。よって、食材の調達品質を上げていけばいい。
 

采配

 投稿者:落合 博満  投稿日:2012年 1月 7日(土)07時30分57秒
編集済
  ◎「達成不可能に思える目標」こそ、数字に勝つ唯一の方法
・3王を3度とった落合氏の、数字の克服法は、「達成するのは不可能ではないか」という
 目標を設定すること。
・野球の規定打席は、シーズン試合数に3.1をかけたもの。144試合なら446打席。3割を超え
 られない選手は、3割を目標にしているケースが殆ど。一方で3割を突破する選手は、一
 度も3割をマークしていなくとも、3割3分あたりを目指している。
・現実的に達成可能な目標をクリアするには、「達成するのは不可能じゃないか」と思える
 ような目標設定をすることだ。

◎大きな成果を得る為には、一兎だけを追え
・様々なことをこなそうとすれば、バランスを取ろうとする為、ひとつのことに没頭する事
 が出来ない。それを一定期間継続すると、没頭するという感性を忘れてしまう。
・自分の目標を達成したり、充実した生活を送る為には、必ず一兎だけを追い続けなければ
 ならないタイミングがある。
・大きな成果を得る為には、何かを犠牲にすることもあるという覚悟が必要。

◎明日の為に切り替えるよりも、今日という日に全力をつくせ
・気持ちを切り替える場面で本当にしなければならないのは、ミスの原因をしっかりと精査
 し、次に同じような場面に出くわしたらどうするのか、その答えを弾き出してから次へ進
 むことだ。
・気持ちを切り替えてミスがなくなるのなら、初めから切り替えた気持ちでやれば済むこと
 だが、常に全力を尽くすことは、明日に希望を見出すことでもあるのだ。

◎連戦連勝を目指すより、どこにチャンスを残して負けるか
・どんな仕事でも勝ち続けることは至難の業だ。いい結果が続いている時でもその理由を分
 折し、結果が出なくなってきた時の準備をしておくべき。
・負けが続いた時も、その理由を分析し、次の勝ちに繋がる負け方を模索すべきである。

◎オレ流ではない。全ては堂々たる模倣である
・自分がいいと思うものを模倣し、反復練習で自分の形にしていくのが技術。模倣とは正に
 一流選手になるための第一歩なのだ。
・大切なことは、誰が最初に行ったかではなく、誰がその方法で成功を収めたかである。

◎自分がいる組織の歴史を学べ
・最近は、自分がいる組織の歴史を知る習慣が薄らいでいる。歴史を学ばないという事は、
 その組織の衰退に繋がる。
・どんな世界でも、組織の成り立ちから謙虚に学び、先輩達が残した財産を継承していく
 姿勢が大切である。歴史を学べば、それを築いてきた先輩達が何を考え、どんな業績を
 のこしたかも分かる。
・成功例だけでなく、失敗例もある。だからこそ、歴史を学ぶことは、同じ追ような失敗
 を繰り返さないということにも繋がる。
・企業では、創業者の理念が引継がれなくなったら、その企業では衰退に始まるという。

◎職場に「居心地のよさ」を求めるな
・野球では運が悪い事に、2軍で実績を上げた選手が1軍に補強されるとは限らない。
 チャンスを掴めるか否かには、運やタイミングがある。現実を踏まえて、職場には居心
 地のよさを求めるなということだ。
・社長や上司が自分のことをどう評価しているかを気にしすぎ、期待されているという手
 応えがないと仕事に身が入らないようでは駄目だ。人間関係での環境に関しては「目の
 前にある仕事にしっかり取組む」と割り切る事が必要。
◆組織の中には、いい思いをしている人とそうでない人が混在している。コツコツと自分
 の仕事に打ち込んでチャンスを掴むことに注力した方がいい。運やチャンスを攫める人
 ほど、このことを実践している。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・どんな世界でも、組織の成り立ちから謙虚に学び、先輩達が残した財産を継承していく
 姿勢が大切。歴史を学べば先輩達が何を考え、どんな業績をのこしたかも分かる。
・期待されているという手応えがないと仕事に身が入らないようでは駄目だ。目の前の仕
 事に打ち込みチャンスを掴むことに注力した方がいい。
 

上司が「鬼」とならねば部下は動かず

 投稿者:染谷 和巳(かずみ)  投稿日:2011年12月30日(金)10時49分3秒
編集済
  ・上司である自分が強くなれば、部下を強い社員に育てることも出来る。また、会社も強く
 なる。上司の強さ、弱さが会社という組織の生死を分ける。上司が強くなることは、責務
 の第一条件である。

◎幹部に共通する欠点
・社長が幹部社員に抱く不満は、下に甘いこと。幹部は上には厳しい批判の目を持つが、下
 にはあきれるほど甘い。幹部社員は社長の代行者であり、社長の意思を下に伝えて部下に
 行わせるのが任務。社長サイドに立って部下と対決する姿勢をとるのが正常。

◎意識改革の入口は言葉から
・フランス語の「メルシー」、英語の「サンキュー」どちらにも過去形はない。世界中のど
 こにも「ありがとうございました」「おめでとうございました」はないのだ。感謝の気持
 は常に現在形である。
・会社の為にと思い行動することが、結局自分の人生の幸福となって戻ってくる。

・絵を観たり、音楽を聴いたりすることが重要な理由は、芸術の美を理解し、共感する能力
 が深まれば深まるほど、花の美しさ、山や海の美しさに感動することが出来るようになる
 から。

◎上司自身の意識を変える
・心が冷たい上司も良くないが、やさしすぎる上司もよくない。上司が部下に甘くなる原因
 は、思いやり過剰で言うべきを言わない。自分に甘い。部下は自分が思うほど信頼してく
 れていない。
・会社は、果たすべき使命と目標を持った戦闘組織である。にも関わらず上司が部下に甘い
 会社には許してはならない事がある。部下が嫌がっても押し通さなければならないことが
 ある。会社の指導者はやさしいだけでは務まらない。鋼のごとき強い心の持ち主でなけれ
 ば務まらない。幹部の意識の差が、勝ち組と負け組みの差である。

◎部下から「怖い」と言われる上司
・下に甘い原因は自分に甘い点にある。指示命令・・指示を出す時、課長は「悪いけど、こ
 れをやってくれないかな」と優しい言い方をする。部下は気持ちよく仕事が出来る。一方
 部長は「これをいつまでに仕上げ下さい」と高圧的な言い方をする。「今、忙しい」と言
 うと、「今している仕事を中断して、先にやって下さい」と一方的に言う。
・会社組織では、課長のようなお願い調の命令では、①命令拒否が発生しやすい、②部下が
 軽く受け止めて忠実に実行しない、③ミスが多発する。などの危険がある。
◆指示命令は、余計な感情を交えずに「命令は命令として」出す方が賢明。たとえ高圧的に
 なり部下を不愉快にさせるとしてもである。「命令することによって部下を動かす」とい
 う上司としての基本的任務を果たしている点で優秀な指導者だということが出来る。

◆部下は不愉快だとか、やる気がなくなると言いながらも、上司としては、厳しく命令をす
 る者を信頼する。遠慮して命令をするのは、上司ではなく、仲間だからである。
◆上司は、特に自分が命令者であるという自覚を強くもたねばならない。
◆嫌われることを恐れずに上司としての任務を果たしてみよ。部下はあなたを嫌うだろう。
 うるさい奴、いやな奴と思うだろう。露骨に反発する声も出てくるだろう。厳しく叱られ
 たからと言って辞める者もでよう。それで良いのである。それこそが上司に値する。
 「怖い」と言われるだろう。「優しい人」「いい人」と言われたら侮辱だと思うべきだ。
◆部下から・・「怖い」と言われたらそれが上司の勲章である。

◎上司と部下の関係の骨格を崩すな
・上司は部下を動かして仕事の成果を上げることが任務である。部下は、指示命令に従う義
 務、報告の義務、規則に従う義務がある。これが上司と部下の関係の骨格である。
・部下は上司が嫌いだろうと、信頼できなかろうと命令には従わなければならない。上司は
 部下に嫌われることを恐れて権限行使をためらってはならない。部下は義務を果たさなけ
 れば処罰の対象になる。同様に、上司は部下を動かすという義務を果たさなければ処罰さ
 れる。これが組織のルールである。

◎組織人として上司がなすべきこと
・会社が人を育てる。社員の意識を変えて一人前の人間にするには・・上下のけじめを叩き
 こみ、ルールを守らせ、秩序と規律を教える。礼儀を守り掟に従わせる。嫌われるのは覚
 悟でうるさく指導する。
・やさしく諭しても社員は変わらない。長期間だらけていた社員を変えるには強制により変
 えるしかない。問答無用で強制する。社員がそれに耐える。この強制に耐え切った人だけ
 が、健全な意識をもつ一人前の人間になる。
・部長、課長は管理監督者である。管理監督者の任務を果たすには、どうしても部下に強制
 せざるを得ない。自由に放任しておけば責任は果たせない。
・権威がなくとも上司は部下を動かさなければならない。権限で動かすのだ。権限行使は強
 制が伴う。部下が嫌がっても強制する。反抗すれば処罰することが必要。

・学校と同じで、会社が管理をやめると、組織が機能しなくなり生産は低下し、たちまち衰
 弱する。管理は一方的な強制があって成立する。組織の秩序や規律が第一である。意識が
 どうであろうと「いい」「わるい」をはっきり言い、押しつけ、嫌でも従わせなければな
 らない。

◎命令についての基本認識
・上司に命令している意識はなく、部下も命令されている意識はない。この現実が、上司と
 部下双方に、一つの謝った認識を植えつけている。
◆部下は、自分が命令されている立場にいると思っていない。上司は命令によって部下を動
 かす立場にいると思っていない。両者の関係を決定付けるのが「命令」というものだとい
 う基本認識をお互いがどこかへすっ飛ばしてしまっている。これにより無駄や弊害がはび
 こる。
◆上司には・・命令によって人を動かす権限、その重さに対する認識がなさ過ぎる。自分の
 考え通りに人を動かすということは、会社においては力がない者にも許されるのだ。
 自分が上司であることを自覚し、その役割に、命令によって部下を動かす権限を付与され
 ていることを強く認識しなければならない。
◆上司は命令のルールの上に存在している事を片時も忘れてはならない。

◎どうすれば統率力が伸ばせるか
・統率力とは、人を自分の考え通りに動かして目的を達する能力である。
・気の弱い上司は、仲良くやっていきたいという気持ちに負けてしまう。この気持ちに負け
 なかった男、鬼のごとく部下を使い切った指導者だけが、会社を発展のレールに乗せる事
 が出来る。人の上に立つ人は、ワンマンでなければならない。

◎部下の反発を跳ね返す行動力
・言った言わないの問題は、いかなる場合も伝える側(発信者)が悪い。受けてに罪はない。
 これが、言った言わない問題の最低原則である。
◆間違った注意をして部下の反撃にあって恥をかく。これを恐れてはいけない。ともかく
 その場で直ぐ注意する。どう切り出そうかなどと考えないで先ず口を開く。十言うべきを
 三だけ言って様子を見たり、遠慮してソフトに言ったりしてはならない。
・部下の反発、抵抗が恐ろしくて言うべきことを言わないなら、部下の信頼を失うだけでな
 く、上の信頼も失うことになる。
・上司の顔色を見て、意見をクルクル変えてはいけない。迎合盲従する管理者は、上からも
 下からも信頼されない。

◆あなたは自分の部門の運営責任者である。たとえ社長の意見でも、反対すべきはする。そ
 れでも社長が決定したら「はい」と言って従う。「納得できない。しかし命令だから従う」
 これが行動力ある管理者の姿勢。

◎考える力を伸ばす具体的方法
①大量に本を読む。②朗読と暗記(理解力と表現力を飛躍的に伸ばす秘訣)。③大量に文書
 を書く。(量が必要。1日2千字書く。)

◎部下の育成
・社員教育の目的は、①基本的な躾と習慣づくり、②思考力、理解力、表現力の養成、③意
 識の向上(思想教育)の3点である。社員教育をどのように進めていくかを考える際には
 3つの目的を頭に叩き込んでおかねばならない。

◎会社の空気の色で活力度が変わる(安岡正篤氏の発言より)
・液体空気で冷却したガラス管の中に息を吹き込むと、息の中の揮発性物質が液化する。安
 定した精神状態の時は、その液は無色に近いが、怒っている時は栗色の粕が残る。この粕
 をネズミに注射すると数分で死んでしまう。一時間の激しい怒りにより造り出された栗色
 の粕は、人間80人を殺す猛毒なのである。
 その人の吐く息が空気中に散布されることによって、他人をも病気にし死に至らしむる。

◎強者の条件
・上杉鷹山は火鉢の灰の中の小さな火種を見て、これがあれば大きい火に出来ると気付き、
 心ある藩士に藩政改革を説いて同士を増やしていった。
・足を使わなければ足が弱くなる。噛まなければ歯が弱くなる。頭を使って考えなければ、
 考える力が衰える。これを医学用語で「廃用性萎縮」という。使わなければ衰えるのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◆指示命令は、余計な感情を交えずに出す。たとえ高圧的でも部下を動かすという基本的
 任務が果たせる。部下は不愉快でも、厳しく命令する者を信頼する。
◆嫌われることを恐れずに上司の任務を果たすこと。
◆部下から「怖い」と言われたら勲章である。「優しい人」「いい人」は侮辱だ。
 上司は部下を動かす義務を果たさなければ処罰される。それが組織のルール。
◆部下にはその場で直ぐ注意すること。迷わずに先ず口を開くこと。
 遠慮してソフトに言ったり、言うべきことを言わないと、部下の信頼も上の信頼も失う。
 

言葉と声の磨き方

 投稿者:白石 謙二  投稿日:2011年12月30日(金)07時56分59秒
  ◎声は少しずつ死んでいる!
・声はケアやトレーニングをしなければ、年々衰えていく。声を出す声帯は筋肉であり、粘
 膜で覆われているが、年とともに衰えていく。

◎堅い声
・声を発する体や肩に力が入り、リラックスしていない声。これは聞き手に伝染する。それ
 をミラー効果という。聞き手の反応が「いまいち堅いなぁ」と感じたら、自分が堅くなっ
 ている証拠。

◎呼吸で「ゆとり」と「リラックス」が得られる!
・身体と心のどちらかが緊張しているとき、人間はストレスを感じる。

◎「良い声」を作るトレーニング方法
①口を大きく開ける⇒閉じるを繰り返す。②歯を閉じて前歯が見えるように唇を開く⇒唇を
 閉じて突き出すを繰り返す。③舌を左右に反転させるように動かす。

・目線は声を届けるターゲットを常に意識する癖をつけること。ポイントは、ターゲットに
 向かって放物線を描くようにイメージで声を出すこと。

◎腹式呼吸のエクササイズ
・八拍分かけて「スー」と吐く。頭の中で「1と、2と、3と、4と・・1と、2と、3と
 4と」と数える。続いて半分くらい四拍分かけてお腹を緩めるように吸う。繰り返す。

・距離の長さと、必要な声の高さはほぼ比例する。遠ければ遠いほど、人数が増えれば増え
 るほど、普段の話し声より「少し高い声」、かつ「通る声」が必要。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◎「良い声」を作るトレーニング方法
①口を大きく開ける⇒閉じるを繰り返す。②歯を閉じて前歯が見えるように唇を開く⇒唇を
 閉じて突き出すを繰り返す。③舌を左右に反転させるように動かす。
◎広い会場等では放物線を描くように声を出す。
 

21世紀のチェーンストア

 投稿者:渥美 俊一  投稿日:2011年12月24日(土)10時28分31秒
  ◎標準化とは・・
①最良の方式を発見し、②関係者に教育し、③その通りに実行できる状態を作り上げること
(ここまでが規格化)。そして④予め想定した期間が過ぎたら、その規格を改善・修正し、
⑤さきの①からを繰り返すことで、例外の発生をなくしていく、という過程をまとめて表現
する言葉である。

◎商業の復権
・16世紀には、織田信長が楽市楽座を推奨し、自由市場を拡大した。江戸時代には、豪商
 が登場。明治にならい欧米から100年遅れて産業革命が開幕した。

◎豊かさとは・・
・アメリカに初めて行った視察者は、当初は必ず、「アメリカの店舗の品揃えは貧弱だ」と
 見る。チェーンストアが100年かけて積み上げた、暮らしの豊かさが、地球上で初めて
 最初に実現されているというのに。。
・日本では、日常用品をTPOSごとに使い分けができず、普段のライフスタイルの種類が
 あまりにも少ない現状なのだ。
・現代における暮らしの豊かさは、全国どこでも、毎日のように、その豊かさが味わえる事

◎貧しさの事例
・ルイ・ヴィトンをもってパーティー会場に行くのが日本の女性だが、このブランドは本来
 旅行用品である。日本では高額なものは、何でも「よそいき」という考え方が定着してい
 るからの間違いである。
・もともと衣料品が高すぎるから、単品買いとなるが、アメリカでは婦人もので上下で4千
 円弱までで7割が買われている。一度に上下を揃えて変えるのである。ファッションは長
 持ちさせる必要がない。安い方が優先なのである。
・日本では、使わない衣料を誰もがいっぱい持っている。流行が過ぎたので着られないが、
 高価だったから捨てられないのだ。
・欧米で実現されている豊かな日常の暮らしを知らないままに、文明人になったつもりでこ
 の世にさよならとなる。

◎豊かさの大衆化
・大衆化とは、一挙に国民の大部分、およそ8割が平等な暮らしの豊かさを享受できる状態
 にすることである。
・大事な事は、たまにはりきって何かをすること、ではなくて、毎日のように、普段にそれ
 が出来ることなのだ。
・日常生活が充実して、初めて本当の生活水準の向上なのである。たまに料亭で贅沢な料理
 を食べる、わびしい住居の中に一枚だけ本物の絵があるというのは、珍奇であり、まるき
 り豊かさとは無関係な話だ。

◆上記のような日常を実現することを、生活民主主義の実現といい、そうなっていない日本
 をおかしいと思い、その状態をあるべき形へと変革するために、商業活動として、チェー
 ンストア産業づくりをするのだ。
・チェーンストアの世界では、活動目的を「経済民主主義の実現」と規定しているが、この
 経済民主主義とは、生活民主主義が現実のものとなるような経済の仕組みづくりに努力す
 ることだ。

◎システムづくり
・良いシステムとは、①いちいち努力・配慮・留意・注意をしなくても、いつのまにか、い
 つも良好な結果が出るような、②よい習慣としきたりとを、積み上げることであり、③敵
 切な標準化が進むことである。
・標準化とは規格化と修正化の2つが並行して、繰り返されていく過程なのである。

◎インダストリアリズム
・チェーンストア経営のモットーはインダストリアリズムである。直訳すれば、工業化。つ
 まり工場経営における生産管理方式の考え方をを取り入れるという考え方のことだ。
・その内容は、エンジニアリング(事象を数字で表現することで合理化を進めること)、マ
 ス化、標準化である。

◎生涯設計とは
①我社に20年間以上勤務すれば、その後単独で世界中どこへいっても「技術者」として貢
 献できる能力を持たせられること。
②それゆえに、40歳代半ばには、どこへ行っても、その能力にふさわしい報酬と社会的地
 位とが保証される
③と信じられる職場状況にあること

◎チェーンストアにおける就業の原理3つ
①報酬は、職務を完全に果たしたという行為への対価とする
②同一労働同一賃金制とする
③教育の原理を守ること
⇒教育の原理とは、教育を受ける機会の均等主義、配転優先主義、現場経験重視主義、技術
 知識の体系化主義、資格試験制度

◎豊かさとは?
・豊かさについて考える時は、ライフスタイルの種類を増やすことを豊かさというべきだ。
 それは、TPOSごとに商品を使い分けられる状態、トータルコーディネーションを楽し
 める生活のことである。
・豊かさは、毎日の、普段の生活の豊かさであって、非日常向けではないのだ。

◎総合化(ライン・ロビング)とは?
・総合化とは、ライン・ロビング、つまり・・同じ購買頻度、同じ来店頻度の商品群につい
 て、新しい価格帯に絞りながら、互いに関連する販売量の多い品目を少しずつ追加して増
 やしていくことである。

◎現場主義とは?
・現場で①実物を見て、②当事者にあって、③関係者に直接質問して答えを得てから、科学
 的に検討すること。

◎インフォメーションとは?
・本部がキマリと経営情報(数表と行動計画)を知らせ、その説明を丁寧にすること。
◎コミュニケーションとは?
・現場に納得してもらう為に個別対応をすること。

◎ビジョン・・
・平成年代においては、チェーンストア産業づくりこそ、日本の現代における最大のロマン
 であり、そのシステムを分業できるテクノクラートになることこそ、最も生きがいをかけ
 るのにふさわしい、我々のビジョンである。
・何故ならそれは、日本の社会で最も立後れた分野の改革であり、すでに欧米で実現されて
 いることであり、的確な努力をすれば、追いつき追い越せることでもあるから。
・そのゴールは、社会貢献により、地域に不可欠な存在、つまり社会的インフラになること
 である。
・ビジョンが、経営理念になったとき、使命感が生まれ、情熱が情念、執念となったときに
 志となるのだ。

◆チェーンストア・オペレーションとは・・
・欧米のチェーンストア企業が150年かけて築造してきた経験法則で、独特の分業のあり
 方である。
①本部の任務は、キマリを作り、現場に教育・指導し・監査すること。
②現場の任務は、完全作業を実行させ、コストコントロールをすることで、客の満足と企業
 の必要な経営効率とを確保すること。

◆チェーンストア・OP、実行の手順
①本部がキマリを決め、インフォメーションシステムを構築する。
②本部が現場に教え、訓練してから現場で実行させる。
③本部は現場に納得してもらうまで、個別対応でコミュニケーションを行う
④現場での実行状況を定期的に監査する
⑤先のキマリとインフォメーションの内容を、より適切に改善し続ける


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◎本部と現場の任務・・
・本部は、キマリを作り、現場に教育・指導し・監査すること。
・現場は、完全作業を実行させ、コストコントロールをし、お客様の満足と営業利益を確保
 すること。
◎インフォメーションとコミュニケーション・・
・インフォメーションとは、本部がキマリと経営情報(数表と行動計画)を知らせ、その説
 明を丁寧にすること。コミュニケーションとは現場に納得してもらう為に個別対応をする
 こと。
 

MBAクリティカル・シンキング

 投稿者:グロービス・マネジメント・インスティテュート  投稿日:2011年12月23日(金)11時03分14秒
  ◎クリティカル・シンキングとは
・「クリティカル」の直訳は「批判的な」である。つまり、自分がきちんと論理的に考えて
 いるかチェック(批判)しながら思考を進めていくことが「クリティカル・シンキング」
・普通の人は、何かの問題を目にすると、直ぐ答えを出してしまい、あまり考えない。どん
 な解が得られたかは重要ではない。どこまで考えたか、どうやって考えたかが需要。
・問題を目の前にした時に、直ぐ答えを出そうとするのではなく、じっくりと考えて問題を
 突き詰めるべき。

・思考の効率を上げるために、最低限必要な方法論とフレームワークが必要。
・クリティカル・シンキングの方法論は3つ。
 ①論理展開 ②因果関係の把握 ③構造的アプローチ
・何かの結論に達したと思っても、さらに考えることが重要。「so what? hwy
 so?True?」何故、だから何、本当の3つ。
・問い続けることで、考える力や考える習慣がついてくる。

◎論理を解き明かす
・有効な対応策を見つけるには、目の前の問題がなぜ起こっているのか、その原因を正確に
 つかむことが出発点となる。
・何故、こういう現象が起こっているのか。その原因は何か、という問いかけを常に行う姿
 勢を身に付ける必要がある。

◆全ての論理展開の基礎となる「演繹的・帰納的思考」に加えて、「因果関係」について理
 解することで「ビジネスに必要な論理思考力」の基礎が作られる。
・論理展開とは、1つの結論を言う場合に、「それは何故か」を示すことともいえる。
・交渉で、断る場合(例えば、値上げ拒否)でも、単に駄目ではなく、何故駄目かを説明し
 なければ納得はしてもらえない。
・論理展開の方法は2つ。演繹法と帰納法。
・演繹法は三段論法とも言われる。定義は「2つの情報を関連付けて、そこから結論を必然
 的に導き出す思考法」である。

◆演繹法は、観察事項がルールに合っているかどうかで結論をだす。
◆帰納法は、観察される事象の共通点からルールを導き出す。

◎因果関係を見極める
◆スキーマとは、物事に対して、その人が無意識にしてしまう、見方・考え方。
 ≒偏見、先入観に近いのか?(我思う)
・手段が目的化するのを防ぐには、他者に仕事を指示する際に、本来の目的を明確に説明し
 ておくことが必要。そうしなければ、指示を受けた方は、忠実に実行することが使命(目
 的)だと考える傾向があるから。

◎構造を解き明かす
・複雑なことを正しく捉える為の思考技術が「構造的アプローチ」。
・構造的アプローチとは、複雑に見えるものをいくつかの要素に分解し、要素間の関係を明
 らかにして、全体と部分を同時に理解出来るようにすること。「頭の中に地図をつくる」
 と言い換えても良い。
・構造化には2つの側面がある。事象の構造化と論理の構造化である。
・構造化の為に使える概念やツールとして、1つがMECE。2つ目はロジック・ツリー、
 3つ目がフレームワーク。

◎構造的アプローチ
・構造化とは重要な思考技術で、人々に欠けているのが物事を構造的に捉える考え方である。
・構造化することは、①大局を見る、②関係を分り易く整理するの2点から構成される。
 ①大局を見るとは、重要ポイントを見落とすことなく全体を見て、各ポイントの重要性を
 比較することである。
・真に効果のある対策案を出すには、一つ一つの側面だけでなく、もっと大局的に物事を見
 て、どこの部分に本質が潜んでいるのかを正しく把握しなければならない。

◆企業の競争について分析した「5つの力(ファイブ・フォース)」ポーター教授とは、任
 意の業界について「業界内競合」「代替品(の脅威)」「新規参入者(の脅威)」「売手
 (の交渉力)」「買い手(の交渉力)」の状況を見ることで、その業界の構造的魅力度を
 知ろうとするもの。
・分析時のポイントは、必ず仮説を持ち、仮説を検証するというスタンスで分析を進める事
・分析結果から、結局なにが起こっているのかを引出し、それを仮説的に構造化する。
◆全体のステップでの要点は2つ。1つは、そもそも「事象の構造化」(ツリー?)という
 思考パターンを心がける事の方が遥かに重要!
◆構造化して考える癖を持っているかいなかで、ビジネスマンの生産性が変わってくる。
・論理を構造化することは、事象の構造化を念頭に置いた上で、そこからメッセージを抜き
 出し、文章やプレゼン資料などの形に落とし込むこと。
・ピラミッド型にメッセージを構成すると、相手にとってもわかり易く、自分の思考の完成
 度のチェックにも役立つ。

◆ビジネス・システム
・ビジネスの仕組みを分析する際に役立つフレームワークとしてビジネスシステムがある。
 企業がどのようなプロセスで価値を生み出しているのかを明らかにするものである。
・分解した各プロセスごとの、どこに強みやユニークさがあり、何が弱点やボトルネックに
 なっているかを検討する必要がある。
・ビジネスシステムを一企業枠ではなく、仕入先や販売先など関係する企業群まで広げて考
 えたものを「サプライチェーン」と呼ぶ。

◆組織・人の分析フレームワークとして7Sがある。7Sはマッキンゼーが開発したモデル
 で、組織を・・ストラテジー・組織構造(ストラクチャー)・システム・スタイル・スキ
 ル・スタッフ・共通の理念(シェアードバリュー)の7つの観点から見るというもの。

・構造的に考える際の注意点
・第三者の視点を入れる。何故、そのテーマについて考えたのか問い直す。利害関係者を設
 定し、その視点から発想する。外部の人間の視点に立って物事を見る。上司や社長の視点
 から、自分と関連づけながら物事を眺めてみる。時間を置いて見直す。「検討する」など
 思考停止ワードに注意。(改善するなども同じ)
◆キーワードのみで考えるのではなく、主語・述語を明確にしたフルセンテンスで考える事
◆10兆円は日本人一人当たり10万円。外食産業が年30兆円なら、日本人一人あたり年
 間に30万円の外食をすることになる。

◆ヒアリング時のポイントは、最終的な結論の仮説をもち、それを確認するようにヒアリン
 グすること。「目的もなく、何となく聞いてみよう」では駄目。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◆構造的アプローチ①大局を見る、②分解して分り易く整理し「頭の中に地図をつくる」
◆ヒアリングは結論の仮説をもち、確認するように行うこと。
◆演繹法は、観察事項がルールに合っているかどうかで結論をだす。
◆帰納法は、観察される事象の共通点からルールを導き出す。
 

阪急電車

 投稿者:有川 浩(ひろ)  投稿日:2011年12月12日(月)00時44分43秒
  ここ数年、無用の用ということ、また人と人の機微を感じ、著者との対話と通して人生の
疑似体験を味わう為に小説を読んでいる。

特に、村上春樹を読むにつけ、そのボキャブラリーと発想力に驚愕するが、今回の有川浩
には、いつもと違う感覚を覚えた。
それは・・ほのぼのとした日常の一ページを、片道15分という阪急今津線を通して短編で
表現し、読者を引き込んでしまう技法は・・村上春樹とは違うが、その素晴らしさを感じ
ざるを得なかった。

今回も・・印象に残ったフレーズを、データベースとすべく以下に記しておく。
「電車に一人で乗っている人は、大抵無表情でぼんやりしている。」
「景色が流れだして「街」が「町」に変わっていく中で記憶から薄れた。」
「征志の勤め先では、会社宛に届いたお中元は生物以外すべて手を付けずに置いておき、
 中元当日が来たら全社員でくじ引きの景品にするのが慣例である。」


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
電車に一人で乗っている人は、大抵無表情でぼんやりしている。
景色が流れだして「街」が「町」に変わっていく中で記憶から薄れた。
 

チェーンストアのための経営情報11月号

 投稿者:ペガサスクラブ  投稿日:2011年11月30日(水)10時16分10秒
  【災害発生時の組織管理より】

◆組織の意味
・一人ひとりの役割に明確なキマリがあること。<その仕組が分業>

◆逆の状態は烏合の衆
①同じ目的を持った人間が集まっても、バラバラに動くから
②個人の活動が組織の成果に繋がらず、努力も報われない
③1人ひとりの役割が決まっていないから、何をやったかではなく、どれだけ苦労したかと
 いう自慢だけが目的となる。

◆対策は・・
①組織の方針、優先事項を決める
②ひとりごとの職務と権限を決める
③その結果、各自が何に集中すればいいかが分る


◆災害時独特の組織管理の原則
①プッシュ型組織に転換すること(決定を一方的に押し付けること)

⇒平時のチェーンストアの組織分業は、プル型である。
①本部が現場調査をし、問題点を把握して対策を決定する。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
組織には、各自の役割に明確なキマリが必要。それが分業。
分業がなければ、各自がバラバラに動く為、組織の成果に繋がらない。
その為には、各自の職務と権限を決めて、何に集中すればいいかを明確にすること。
 

「やずや」の秘密

 投稿者:栢野(かやの)克己  投稿日:2011年11月26日(土)10時34分26秒
  ◎矢頭宣男(やず のりお)講演録より
・通信販売では千三(せんみつ)という言葉がある。これは0.3%。1万枚のチラシを打っ
 てお客様から問い合わせが何件あるか?の数値。
・通販では、利益ありきで、それに経費を積み上げ、売上を出して行く考え。例えば、1枚
 のチラシに44.5円かかる場合、1万枚では45,000円かかるということ。よって、0.3%
 にあたる30件で45,000円を回収すればいい。その為の販促等を考えればいいとなる。
・儲けるという字は、信者である。その会社の信者を創れば創るほど儲かるのだ。

◎矢頭美世子 現会長が初めて語るより
・セミナーで講師が書いた数字や言葉をそのままメモしても仕方ない。聴いて、そうだと
 思っことを、「自分の言葉に置き換える」ことが重要。そうすれば、直ぐに実行できる

◎矢頭宣男に学ぶ人生逆転の秘訣より
・人生では、あのとき、あの人との出会いがなければ今はない。が、じっとしていると出
 逢いはない。変わるには、出逢い=出て逢う必要があるのだ。
・成功ノウハウは、同じエリアの同業は教えてくれないが、エリアが違えば教えてくれる
 また、同じエリアでも異業種ならいくらでも教えてくれる。

・「あなたの夢は?」と聞かれても、答えられる人は少ない。自営の経営者でも9割以上
 は夢がないという。

・思考は現実化するというが、逆に「やれば出来るのに、望みどおりに進歩していない
 原因は、目標が明確でなく鮮明でないからだ」。
 ★★夢・目標をもう一度明確に。そして妻と共有することが必要。★★

・孔子が言うように「40にして惑わず」である。40代には自分の人生を何で食って
 いくのかを、ハッキリと決める必要がある。
 ★★自分は、先ず・・役員を目指す★★


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・通販に千三(せんみつ)という言葉がある。チラシの問合せ率が0.3%というもの。
・学びを形にするには「自分の言葉に置き換えること」が重要。即、行動に移れる。
・望みどおりの結果が出ない原因は、夢・目標が明確でないから。
・40歳になったなら、自分の人生はコレで生きる・・を決めなければならない。
 

ビジネスマンのための「勉強力」養成講座

 投稿者:小宮 一慶  投稿日:2011年11月16日(水)10時50分14秒
  ◎社会人の勉強とは、仕事で自己実現していく(なれる最高の自分になる)為の「手段」。
・物事は、細かく見られるほど解決しやすくなる。「細かく見る」という所に勉強が役立つ
・分らないことをそのままにしておくのではなく、分るまで勉強すること。
・知識の蓄積だけではビジネスマンとしての成功はない。ドラッカーはこれを予言して
 「知識の時代から知恵の時代に変わっている」と言った。

・次のチャンスや自己実現は、今の仕事が出来てこそである。
◆仕事が出来るようになるには・・
 『目の前に与えられた仕事が最大のチャンスだと考え、今の自分の舞台はそれしかないと
 考えられる事だ』 その為には、目の前のことを全力でやること。

・名目GDP=実額
・実質GDP=2000年の貨幣基準に照らし、名目の数字をデフレ・インフレを修正したもの
⇒月曜日、日経の景気指標を、実感と比較しながら定点観測することが一番の勉強になる。

・名目GDPの見方の注意点は、前年同期比の数値ではなく、前四半期に対する数値になっ
 ているため、少し良くなったくらいでは1四半期分も取り戻していないことになる。
◆GDPの算式・・マクロ経済の基本的フレームワークとして覚えること。
・Y=C+I+G+(EX-IM)
・Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、(EX-IM)は輸出-輸入で、純輸出のこと。

◎仕事の出来る人で暇人などいない。仕事が出来る人に仕事が集中し、それをこなして
 いける人が出世し、さらに仕事が質・量ともに増えていく。
 忙しい人程、勉強ができる。勉強する人ほど、仕事ができる。というのが現実。
=フィードバック・ループ現象のことだ。

●勉強そのものを目的にしてはいけない。勉強はあくまでも手段でしかない。

★時間がない、チャンスがないでなく・・出来ることを考え実行すべきという事例
・スカイツリーの建築家でもある安藤忠雄氏は、大卒ではなく工業高校卒業。彼は
 高校卒業後、アルバイトをしながら、大阪大学と京都大学の建築学科の教科書を
 独学で勉強した。大学にはいけなかったが、たった1年間でやってのけた。

・小宮氏の趣味は勉強。勉強した事が、お客様にも役立つ、自分の仕事にも、自分
 の人生にも役立つ。まさに勉強をすること自体が、自分の人生そのもの。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◆仕事が出来るようになるには・・
 目の前に与えられた仕事を最大のチャンスと捉え、舞台はそれしかないと考え、
 目の前のことを全力でやること。
◎仕事が出来る人に仕事が集中し、それをこなしていける人が出世し、さらに仕事
 が質・量ともに増えていく。
 

チェーンストアのための経営情報10月号

 投稿者:ペガサスクラブ  投稿日:2011年11月16日(水)09時33分50秒
  ◎アメリカの最新動向
・HMR=ホーム・ミール・リプレイスメント
・現在、アメリカでの最重要課題は、①ヘルス、②コンビニエンス、③低価格に変わってお
 り、それを実現するのがHMRである。
・冷凍食品、缶詰、常温のパッケージディナー、英国タスコ系のフレッシュ&イージーなど
・冷凍食品は陳列が平台からリーチインに変わり、30年前の2~3倍の陳列量である。

◎都市型出店政策(背景等)
⇒①車離れ、自動車の世帯所有率低下、②郊外人口の減少、人口減少でも消費者数の影響が
 少ないのは都市部、③しかし出店余地はない
・しまむらが1,600店を超えた。低価格で熟年も着られる普段着を売っている会社は、しま
 むら以外にない。
・首都圏での都市への出店は、投資額がサバブの2~3倍。しかし売上は1.3倍である。
 よって、郊外に3店舗作った方が得。

◎店舗現場の人時生産性
・人時生産性=従業者1人あたり、1時間あたりの荒利益高。
・労働生産性=従業者1人あたり、1年間の荒利益高。

・人時生産性は6,000円以上必要。
・労働生産性は会社全体で1,000万円が目安。年間2,000時間で割ると会社全体の人時生産性
 は5,000円でいいが、店で見るときは、本部経費を入れて2割高の6,000円が目安となる。
・本来は、あるべき労働分配率34%で人件費をおさめたい。教育費も福利厚生費も含め34%
 におさめるべき。
⇒必要なことは、逆算して使える人時数を出し、その範囲内で出来る仕組みを作ること。

◆管理監督者の条件
①経営者と一体的立場(企業全体の事業経営への関与)
②勤務時間について自由裁量
③賃金が優遇
・JRCの考えでは、年収800万円未満の人には、超過勤務手当を実態に合わせて払うべき


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◆管理監督者の条件
①経営者と一体的立場(企業全体の事業経営への関与)
②勤務時間について自由裁量
③賃金が優遇
 

「思考軸」をつくれ

 投稿者:出口 治明(はるあき)  投稿日:2011年11月 5日(土)10時02分29秒
編集済
  副題:あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由

0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、何かを成し遂げることはできない。人が思わな
かった事は100%実現しないのだから。

世界初の生命保険会社は、18世紀のロンドンで生まれた。

軸=思考する際の前提条件
①人間は動物である、②人間はそれ程かしこくない、③人生はイエス・ノーゲーム
 ⇒人生はゴールの見えない、イエス・ノーゲーム。最初の想定と違っても、最良の意思決
  定をすればいい。
④全てのものは「トレードオフ」
 ⇒何かを選べば、何かを失う。仕事でも人生でもこれが真理。いいとこ取りは出来ない。
⑤「大勢に人」を「長い間」騙す事はできない

≪直感の精度を高めろ!≫
・「良く考えた方が間違いない」というのは、出題範囲や答えが決まっている学校のテスト
 のような場合だけ。社会やビジネスでは必ずしもそうではない。そこには、結果に影響を
 与える変数が無限にあるので、時間をかけても判断の制度はそれほど上がらない。逆に余
 計な要素が入り、精度がおちる危険も高まってくる。
・直感の精度は、その人のインプットの集積で決まる。

・今求められているのは、全てをゼロから考え、新しい価値体系を構築していくこと。その
 為には、猛スピードで考え、次々と思考錯誤を繰り返していかなければならない。
 ライフネット生命保険の出口社長は部下に対し、「小さな事でも直ぐにどうするかを決め
 て早く行動を起こせ」と言っている。判断に迷っている場合は、「仮決め」でいいから、
 とにかく一旦結論を出す、決めてしまうことが重要とのこと。
・行動をおこせばそれに対して反応が起きる。そこでベストと思う行動をとる。それを繰り
 返すことで良い方向へ動いていく。
・仕事や意思決定のスピードを上げていくと単位時間内にできる事が増えていき生産性があ
 がる。

◆自分で決めてやり始めたことは、新鮮なうちに一気にやってしまうというのもスピードを
 上げるコツ。やると決めたらその日のうちにやり終えてしまうこと。深夜になっても、翌
 日に回すよりも効率的に出来る。

<自分の軸をつくる>には「森の姿」を捉えればいい。今の自分、今の会社。今の日本がど
 んな位置にあるのかを、一歩引いた視点で俯瞰してみることだ。

<森の姿>を捉えるには、歴史というタテ軸と、世界というヨコ軸を自分の中にもつこと。
 これが自分軸をもつための最強の武器になる。
・一つの国が永遠に発展し続けるという事例は、人類500年の歴史のどこを探してもみつから
 ない。人間の運動能力のピークは17~18歳、人間は動物だから全盛期を過ぎたら能力が落
 ちることは自然なこと。
・日本でも平安時代には夫婦別姓であったが、現在の先進国で、法律婚の条件に同姓を強要
 しているのは日本以外にはどこにもない。

≪インプットの絶対量を増やせ≫
・日本のビジネスマンはインプットの質・量ともに少な過ぎる。仕事が思うようにいかない
 のは大抵の場合、インプット不足に原因がある。技術やノウハウ以前の問題なのだ。
・思考の材料になるのは、器官を経由して、脳にインプットされている情報だけなのだ。
◆インプットの蓄積を増やしていくと、ある所を境にして、あたかも水槽の水があふれ出る
 ように楽にアウトプットが出来るようになる瞬間が来る。そうならない内は、まだインプ
 ットが足らないのだ。
・まとまった量の課題に対し、ある程度の質のアウトプットを続けると人の能力は格段に上
 がる。
・読書は食事に似ている。何を食べたかは忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収さ
 れてその人のエネルギー源になっている。同様に、読書で得たインプットはその詳細を覚
 えていなかろうが、確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際につかう軸の基礎を
 形作る。

・組織作りの要諦は多様性の確保にある。「いかに異質な人間を集めるか」にかかっている
 といってもいい。しかし、リーダーの言うことだから無条件に従うということでは駄目。

◆仕事で一番大切なことは、「最後までやり抜く」こと。「確実に結果を出す」こと。そし
 て「その為には何をすればいいか」を考えること。
 よく考えて、「こうすれば出来そうだ」という方法が見つかったら、迷わずそれを選べば
 いい。何故ならば、殆どの場合、それこそが正解だから。

◆仕事には目的がある。その目的を考え、目的達成の為に一番よい方法を考えるようにすれ
 ば、仕事は自ずと楽しくなる。<ココに喜びを感じることに勤め、喜びにすればいい。我
 思う>

・戦後の日本復興の主因は、アメリカが重要視していた中国国民党の蒋介石が、内戦により
 人民解放軍に破れ、台湾に敗走。変わって中国共産党の毛沢東が中華人民共和国の建国を
 宣言した。アメリカはアジアの共産主義化を防ぐ為、GHQ下で弱体化を図っていた日本
 を、弱体化から復興支援に180度対日政策が転換された事である。

◆何かを変えたい時に注力すべきは「意識」ではなく「行動」。言い換えれば、適切な行動
 を起こせるような仕組が必要。変化を起こす為には、スローガンをさけんでも意味はない
 人を動かす仕組を作っていけばいいのだ。

・戦後六十有余年は、人間の歴史を見れば僅かな瞬間に過ぎない。また日本という国の中だ
 けで通用することに普遍性があると考えるのは無理がある。「歴史と世界をみれば、何が
 正しいのかは自ずとわかる」。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
 仕事で大切なこと
①やると決めたらその日のうちにやり終えてしまうこと。深夜になっても、翌日に回すより
 も効率的。
②「最後までやり抜く」「確実に結果を出す」こと。そして「その為には何をすればいいか」
 を考えること。
③変化を起こす為には、スローガンをさけんでも意味はない。人を動かす仕組を作ればいい。
 

銀の匙

 投稿者:中 勘助  投稿日:2011年10月29日(土)23時11分48秒
  当著とは鮒谷氏の勧めで出会ったが、「奇跡の教室」の後で頁をめくることになった。
ところが・・前編を読み終える手前でトラブルが発生し、読み進めることが出来なくなった。
今回はやむを得ず、他者の評書も参考に以下に記することにする。

「銀の匙」のあらすじ

(前篇)
生まれたとき病弱だった「私」は、母もお産のあと身体が弱っていたため、伯母さんに特別
慈しまれて育つ。子供のころ覚えた伝説やおもちゃ、遊びにはみな伯母さんの思い出があっ
た。伯母さんに大切に育てられすぎて、少し大きくなってもなかなか同世代の友だちもでき
ず、学校に行っても勉強についていけない。しかし、伯母さんの知恵で、おとなしく身体の
弱いお国さんという友だちがはじめにでき、お国さんの一家が引っ越したあとは、元気でか
わいいお恵ちゃんともよく遊ぶようになる。お恵ちゃんに「びりっこけなんぞと遊ばない」
と言われたとき「私」はショックを受け、それから家族の協力もあって勉強し、めきめき学
力があがる。自信がついてきて、子供たちの間のリーダー的な存在にまでなる。
お恵ちゃんのお父さんが亡くなり、一家は故郷へ帰ることになる。「私」とお恵ちゃんはさ
びしい別れをする。

(後篇)
日清戦争のころ、学校や世の中は戦争一辺倒で殺伐とし、「私」の好きなきれいな絵草子な
どもなくなっていた。「私」は、先生や級友や兄のがさつさ、知識のなさを内心軽蔑し、ひ
とりで絵を描いたり、唱歌を歌うことを好む。そんな中で、少林寺の貞ちゃんとは、双六や
凧上げ、蝉取りなどして、活発に遊ぶ。

十六歳の時、旅行の帰りに、故郷へ帰っていた伯母さんを訪ねる。すっかり年老いて衰え、
目も見えなくなっていた伯母さんだが、「私」とわかって喜ぶ。「私」も会うのはもう最後
だろうと胸がつまる。やがて伯母さんは亡くなった。

十七歳の時、友達の別荘にひとりでいて、たまたま訪れた友達の姉に会う。美しい人だっ
た。別荘のばあやがいれば普通に話せるのだが、面と向かうと挨拶もできないような「私」
だった。

前篇と後篇で「私」はずいぶん変わっているようですが、その本質的な性格―美しいものを
愛し、繊細で内気なところは変わっていません。やはり、伯母さんや姉、お国さんやお恵ち
ゃんといった女性に可愛がられたり、一緒に遊んだことの影響が大きいのでしょう。
けれど、明治という時代、しかも日清戦争の勝利に国中が湧いている頃では、男性がそのよ
うに繊細に生きることは難しいことだったにちがいありません。「私」は詩情を解さない、
幼稚で野蛮な周囲に対して冷笑的になり、理論武装するようにもなります。「私」の言うこ
とは、現代から見れば至極もっともなのですが、当時は受け入れられず、孤高を守ることに
なります。現代でさえも繊細な男性は生きにくいと思いますが、もしも現代ならもう少しよ
かったのでは、と痛ましく思ってしまいます。同じように、当時の女の子にしては活発でや
んちゃなお恵ちゃんも、年ごろになると生きにくさを感じたかも知れません。
そんな「私」と伯母さんの再開の場面は、後篇の中でとくにしみじみと心にせまってきま
す。伯母さんがずっと一緒に暮らしていたとしたら、旧弊な伯母さんと「私」はどこかでぶ
つかってしまったかも知れませんが、離れていて再会したことで、「私」にとって伯母さん
はいつまでも、なつかしい子供のときの思い出と一緒に在り続けるのでしょう。

「銀の匙」には、叙情的な回想が多いですが、貞ちゃんと遊ぶ場面その他で、ときどき作者
のユーモアが感じられます。例えば、お国さんのお父さん(もと阿波の藩士で、骨格のたく
ましいこわい人)の出てくるこんな場面があります。

-- おとう様はおじけてる私を見ていつになく笑いながら豆煎を紙に包んでくれて(略)
-- 「ここにいる人のなかでだれがいちばんこわい」
-- といったから正直におとう様を指さしたらみんながまたどっと笑った。おとう様も笑い
ながら
-- 「おとなしくさえすればしかりはしない」
-- といって二階へいってしまったのでようやくほっと息をついた。

この場面は何度読んでも笑ってしまいます。

「銀の匙」には、明治の東京の言葉や行事がいきいきと描かれています。学校の友だちは下
町っ子のことばを使っていますが、お恵ちゃんはしつけの厳しい上流家庭のお嬢さんらし
く、山の手言葉を話していました。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
夏目漱石も認めた中 勘助の著である。また・・いつの日か・・・どこかの書店で手に入れる
ことが出来たなら再読をしたい一冊である。
 

奇跡の教室

 投稿者:伊藤 氏貴(うじたか)  投稿日:2011年10月22日(土)11時25分17秒
  副題:エチ先生と「銀の匙」の子供たち
   エチ先生とは、当時話題のエチオピア人に似ていたことから付いたニックネーム

当著は鮒谷氏の勧めにより出会う事になった。奇跡の教室は、「1学年200人、1教科1
担任の6年一貫繰り上がり制」という灘校独特のシステムなどが不思議な糸で結ばれ、まさ
に「奇跡」的に生まれた授業であった。
著者の中勘助(なかかんすけ)氏は、学生の頃夏目漱石の門に入り、漱門の三羽がらすとい
われた。
灘中学は、昭和3年に、白鶴・菊正宗・桜正宗の酒造会社が出資して出来た私立校。


普通に本を読むだけでは、何も残らない。あなたは・・中学の時に国語で何を読んだか覚え
ているか?「解らない事は全くない」領域まで、1冊を徹底的に味わい尽くす。それにより
得られる「受け取る感性」が人生を豊かにするのだ。

最近の調査で、小学生の家庭で「端午の節句に、ちまきを食べる」といった日本の歳時記を
実践している家庭の子は成績がいい、という結果が出ている。
これは、まさに体験から・・さらに興味関心をもって踏み込んでいく力の土台作りになって
いるのではないか・・と、我思う。

取材中に、エチ先生が繰り返した言葉は、「国語は全ての教科の基本。学ぶ力の背骨なんで
す」ということ。
英語の成績が急伸する生徒には、「国語ができる」もしくは「本好きである」という明らか
な共通点が見つかっている。単語が解らなくても、文法が難解でも、前後の文脈から類推し
ようとする。あれこれと方策を練る。押したり引いたりしてみる。上から見たり、下から見
たり・・と、「壁」をなんとかして「階段」にすることで乗り越えようとする。
「壁を階段にする力」こそが、エチ先生が「銀の匙」の子供たちに授けた果実なのだ。
「クリティカル・シンキング(複眼思考)の視点を養っていたのだ。

昭和22年、GHQの指示により学制改革を実施され、6334制へと統一された。
昭和32年、偏差値が登場した。

銀の匙の授業では、1年毎に索引を作り製本をした。そして、3年間ではハッキリとした成
長の奇跡が浮かび上がる仕組みになっていた。
過去の自分との対話を通して、自分の個性に気付いてくる。「個性というのは持続する関心
である」と定義できる。
自分の関心の軸が解ると、それまでの成長だけでなく、将来の方向性も見えてくるので、社
会人こを、ポートフォリオを勧める。
自分の文字で、手を動かして残す。最低でも半年、自分の興味を定点観測することで、方向
性やテーマ、何より今まで知らなかった自分の個性に出会える。

「このままでは授業が終わらない!」と言う生徒に対し、エチ先生はこう答えた。
『すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる』と。



●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
社会人こを、ブログ・日記・メモをすべき。<鮒谷流にアレンジ>
最低半年、自分の興味を定点観測することで、方向性が見えてくる。また自分の知らない自
分の個性に出会える。(個性とは、持続する関心である)

 

孫子の兵法

 投稿者:守屋 洋  投稿日:2011年10月10日(月)09時31分50秒
   「孫子」は春秋時代の兵法家孫武(そんぶ)の著と伝えられている。「兵」とは戦争の事。
ひらたくいえば、孔子の教えは、自分が立派でさえあれば成功しなくても良かった。ところが、孫子の
場合は、「負けたら死」という認識であった。勝つ為にはあらゆる手を尽くす、その為の理論書が必
要だったのだ。
 命令を徹底させても言うことを聞かなければ遠慮なく責任者の首を切る、これが「孫子」。「論語」
と違い自分の修養のためではないのだ。

孫子に親しんだ名称は少なくないが、三国志の英雄、曹操(そうそう)、甲斐の武田信玄が風林火山の
四文字を旗印としたことは広く知られている。

<勝つ為の戦略戦術の要点7つ>
①「彼を知り己を知る」こと。勝算があれば戦い、なければ戦うべきでない。
②主導権を奪取すること。その為には「実を避けて虚を撃つ」。
③無備を攻め、不意を撃つ。
④正攻法と奇襲の作戦を組合せ、奇によって勝利を収める。
⑤守勢の時は、じっとなりをひそめ、攻勢のときには、いっきにたたみかける。
⑥兵力に応じた戦い方を心がける。
⑦「兵の形は水にかたどる」。敵の状況に対応して変化しなければならない。

「兵は拙速を聞く」、短期決戦によって早期収束をはかるのが「孫子」の兵法の原則。ずるずると長期
戦に引きずりこまれれば、たとえ勝ったとしても、ろくな結果にはならない。
「百戦百勝は、善の善なるものにあらず」、百回戦って百回勝ったとしても、最善の策とはいえない。
戦わないで敵を降伏させることこそが、最善の策。

現代の企業経営においても、GO!サインは誰にでも出しやすい。トップとしての資格が問われるのは
撤退の時期を誤らないことこそすぐれた経営者の条件といえる。

『彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず』
敵を知り、己を知るならば、絶対に敗れる気づかいはない。敵を知らず、己をもしらなければ、必ず敗
れる。

「逸(いつ)を以って労(ろう)を待つ」、敵が優勢、味方が劣勢なときは、守りを固めて敵の疲れを
待ち、敵の疲れに乗じていっきにたたくという戦略。

『窮寇(追い詰めれて窮した敵)には迫ることなかれ』・・戦闘に際しての原則を抜粋する
④戦意旺盛な敵を攻撃してはならない。
⑦敵を包囲したら必ず逃げ道を開けておかなければならない。
⑧窮地においこんだ敵に攻撃をしかけてはならない。

 逃げ道をたたれた敵は、「窮鼠、猫を噛む」勢いで反撃してくる恐れがある。そうなると、こちらも
かなりの損害を覚悟しなければならない。人間関係についても、同じことが言える。

◎客観状況を無視して希望的観測に走る人をドンキホーテ型という。

将帥に必要なのは、自分が必死になることよりも、むしろ部下を必死にさせること。
兵士に対しては、温情をもって教育するとともに、軍律をもって統制をはからなければならない。
ふだんから軍律の徹底をはかっていれば、兵士は喜んで命令に従う。逆に、ふだんから軍律の徹底を欠
いていれば、兵士は命令に従おうとしない。
普段から軍律の徹底につとめてこそ、兵士の信頼を勝ち取ることが出来るのだ。

◎諸葛孔明は、自分の部下から「恐れられながら、同時に親しまれた」。部下の掌握術としては最高の
 レベルである。それを可能としたのは、賞罰のけじめがはっきりしていて、その適用がすこぶる公平
 無私であったからだ。

秦の始皇帝は初めて中国全土を統一した皇帝。彼が天下統一に成功したのは、始皇軍団の働きによるも
のであるが、その影にあった間者(かんしゃ=スパイ)の活躍があった。


●● ピークパフォーマンス法定式 ●●
『窮寇には迫ることなかれ』
逃げ道をたたれた敵は、「窮鼠、猫を噛む」勢いで反撃してくる。
逃げ道を開け、追い込んだら攻撃しないこと。
社員の信頼を勝ち取るには、普段から規則の徹底につとめることが必要。
 

論語の人間学

 投稿者:守屋 洋  投稿日:2011年 9月28日(水)10時32分41秒
編集済
   「論語」は永遠の古典である。日本資本主義の父、渋沢栄一は座右の書としていた。
孔子は、56歳で要職を辞したあと、14年に及ぶ歴訪の旅をし、BC479年に74歳で
死去(≒2,500年前)。当時では稀な長命であった。孔子の生涯は、実は苦労の連続で、陽
のあたる場で活躍できたのは、50代のほんの数年にすぎない。
(意外な事実だ。天才的な処遇と人生かと・・思っていた!)

孔子は、普通の人なら、苦労に負けてしまうところを、常に希望をすてず、苦労をバネにし
て自分を磨いていた。そういう人物の人生記録が「論語」なのだ。
孔子の目指したものを一言で言えば、「修己治人」、「己を修めて人を治む」である。孔子
塾は、君子の養成期間であったのだ。

数ある徳の中で、孔子が最も重んじたのは「仁」である。仁とは、謙虚と思いやり。
仁のほかに重視した徳は、「知」⇒的確な判断の出来る知性、更に「義」⇒人間として当然
踏まなければならない正しい道。
また、「勇」⇒勇気、「信」⇒嘘をつかない、約束したことは必ず守る。

君子の条件=人から認められるかどうかは第二義的な問題であって、肝心なのは、それに値
するだけの実力が自分に備わっているかどうかである。不遇を嘆く前に、まず自分を磨きな
さいということ。孔子自身が不遇の人であっただけに、説得力があるのだ。

▼「巧言令色、鮮なし仁(こうげんれいしょく、すくなしじん)」
=上べだけそれらしく装った所で、どうにもならない。上べを飾れば飾るほど「仁」から遠
 ざかっていく。

孔子の目指したのは「君子の学」である。学ぶことによって自分を磨いていくわけだが、そ
の目標として示されていたのが「君子」であった。「君子」とは社会人の理想像と言える。

自分を磨く努力というのは、人のためにするものではなく、自分の為にするものだ。だとす
れば、人から認められようが認められまいが、あまり関係はない。

為政者が徳にもとづいた政治を心がければ、人民は土地に安住して農耕にいそしむ。逆に為
政者が刑罰に頼る政治を行えば、人民は恩恵を期待して抜け穴ばかりを探すようになる。

地位のないことを気に病む必要はない。それよりも、実力を身につけることが肝心だ。人か
ら認められないことを気に病む必要はない。それよりも、認めてもらえるような仕事をする
ことが先決。

▼「賢を見てはひとしからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みるなり。」
=優れた人物に出会ったら、手本として見習うが良い。くだらない人間を見たら、自己反省
 の資とするが良い。

自分を磨く為には、人様と接するなかで自分を向上させていくことも、極めて実践的な方法
である。孔子はこういう「実学」を重視した。

▼「君子は言に訥して、行いに敏ならんことを欲す」
=君子は能弁である必要はない。それよりも機敏な行動を心がけたい
 四字熟語にすると、「訥言敏行(とつげんびんこう)」。これは孔子のモットーであった

▼「なんじ、君子の儒となれ、小人の儒となるなかれ」
=学ぶことの目的は、自分を向上させることにある。世間の評判ばかり気にするような人間
 にはなるな

◎容貌で人を判断するのは、50代位の相手ならばともかく、10代・20代の相手には無
 理である。50代の顔は自分で作り上げたものだが、10代、20代の顔はまだ親からも
 らったもので、自分で責任のとれる顔ではないのだから。

◎富は、生活を充実させる上で欠かせない要素である。だが、それはあくまでも手段であっ
 て、人生の目的ではない。従って、1人の人間が一生をかけて追求するほどの価値をもた
 ないというのが、孔子の人生観であった。

◎「孔門の十哲」と言われる弟子は・・
⇒顔回(がんかい)、びんしけん、ぜん伯牛、仲弓(ちゅうきゅう)、宰我(さいが)、
 子貢(しこう)、ぜん有、子路、子ゆう、子夏(しか)

Q:人間としての徳を高め欠点をなくし、確かな判断力を身に付けるにはどうすればいい?
A:与えられた責任を果たし、報酬は後回しにする。そうすれば徳を高めることが出来る。

<資料としてWEBより挿入>
儒教で言う「徳」は「仁・義・礼・知・信」の五徳。
「徳」の本来の意味は「生まれたままの素直な心で生きること」でる。
具体的に言うと以下の実践徳目、即ち「五徳」になる。

仁・・人を思いやるに素直であれ
義・・正義を貫くに素直である
礼・・礼を尽くすに素直であれ
知・・知を磨くに素直であれ
信・・人を信じるに素直であれ

閑話休題・・・

韓非子など「法家」の立場=国家規律を重視し、厳しく法を執行する
孔子を始祖とする「儒家」の立場=家族の愛情と連帯を重視

▼「剛毅木訥、仁に近し」
=一本芯が通っていて飾り気がない。こういう人物は仁者(じんしゃ)にちかい
 「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)」の反対が「巧言令色(こうげんれいしょく)」

▼「君子はその言のその行いに過ぐるを恥ず」
=「発言は慎重に、行動は機敏に」というのが孔子のモットー

▼「人の己知らざるをうえれず。己の能なきをうれう」
=人から認められないことを気に病む必要はない。自分にそれだけの実力が備わっていない
 ことの方が問題である。
・先ず自分を磨いて、付加価値を高める。そういう努力を積み重ねていけば、いずれは認め
 てくれる人が出てくる。これもまた孔子の基本的な認識である。

Q:一言で生涯の信条としたいような言葉はありますか?
A:自分がしてほしくないと思っていることは、人にもしないこと。
  「己の欲せざる所は、人に施すなかれ」

仕官したら、まず与えられた職責を果たすこと。報酬はその後で考えればよい!
生まれながらの素質に、それ程違いがあるわけではない。その後の習慣の違いによって、大
きな差がついていくのである。
少しずつでもいいから、毎日自分を磨く努力を積み重ねていった人間と、それを怠った人間
とでは、先へいって大きく違っていく。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
認められるには・・認められる仕事をすること。
優れた人物は手本とし、くだらない人間は自己反省の資とすればいい。
儒教の五徳は、「仁・義・礼・知・信」。思いやる、正義を貫く、礼を尽くす、知を磨く、
人を信じる事に、素直であれということ。
 

プロフェッショナル「仕事と人生」論

 投稿者:HBR ハーバード・ビジネス・レビュー  投稿日:2011年 9月24日(土)08時29分54秒
編集済
  1.プロフェッショナル人生論 クレイトンM.クリステンセン
 ・著者のクリステンセンは、ハーバード・ビジネス・スクールの教授で、敬虔なモルモン
  教徒。ガンと診断され、余命1年と言われた後の発言である。

 ①人生について問う3つの質問
Q:どうしたら幸せなキャリアをしっかりと歩めるか?
A:人生で強い動機付けとなるのはお金ではなく、学習し、責任の中で成長し、他者に貢献
  し、成果を認められる機会である。(臨床心理学者 F・ハーズバーグ)
⇒ HBSでは目に見える変化が起きているとのこと。以前は、職探しで重要なのは報酬だ
  ったが、今は、多くの学生が「自分が最低限必要なお金はどれくらいか、そして、お金
  以外では何が人生にとって重要だろう」と考えるおうになっており、「その両方を最も
  多く手に入れられる場所はどこか」と考えるようになっている。

Q:どうしたら家族との関係をゆるぎない幸福の源にできるか?
A:自分の時間と才能、そしてエネルギーをどう使うか決める時に、『人生の目的を中心に
  置く』ことが重要。人生に明確な目的を持つことが必要不可欠なのだ。

 ②自分の資源を正しく配分する
 ・職業を選択し、仕事で成功することは、自分の目的を達成する一つの手段にすぎない。
  個人の時間とエネルギー、そして能力をどう配分するかの意思決定が、最終的には人生
  の戦略を決める。
 ・能力配分による投資の結果、不幸な人生になってしまった人達の根本にあった問題点は
  近視眼であったことだ。

◆◆妻との関係を疎かにしていても、日々何かが崩れていくようには見えない。他人に勝ろ
  うとする人は、無意識のうちに家族にあまり投資せず、キャリアに投資しすぎる傾向が
  ある。家族との親密で愛に満ちた関係が最も強く長続きする幸福の源であるにも関わら
  ず。個人の人生をみると、かつて一番大切だと言っていたものに、だんだんと資源を投
  じなくなっていく。。要注意だ!!

 ③謙虚であることの大切さを忘れない
 ・もし自分より賢い人からしか学ぶものがないという態度なら、学習の機会はひどく限ら
  れるだろう。『すべての人から何かを学ぼうという謙虚な意欲があれば、学習の機会は
  無限に広がる』

 ④正しい物差しを選ぶ
 ・神が人生を評価する物差しは、お金ではなく、自分が関わりを持った一人一人である。
 ・どれだけ他者がよりよい人間になるよう助けたかを気にすべきなのだ。

◆◆死を前にしたクリステンセンからの最後のアドバイス◆◆
 ・まず人生を評価する物差しについて考えなさい
  ⇒お金ではなく、自分が関わりを持った一人一人である。
 ・最後になって自分の人生は成功だったと評価出来るように毎日を生きる決意をしなさい
  ⇒どれだけ他者がよりよい人間になるよう助けたかを気にすべきだ

2.仕事の流儀より
 ①合衆国 66代国務長官 コンドリーサ・ライス
 ・人をけなすことだけはしてはいけない。
 ・たいていの組織は失敗しなければ変化しない。環境から学ぶことが遅すぎる。

 ②ダイソン創業者 ジェームズ・ダイソン
 ・ダイソンは、紙パック不要のデユァル・サイクロン掃除機で巨万の富を築いたが、その
  為に5,127台の試作品を作った。羽根のない扇風機も製造している。
 ・ダイソンは9歳で父を無くしたが、それが無意識に自分の力を証明しなければならない
  という思いになっていた、と言っている。
 ・何と、イギリスの歴代首相のうち約8割が、10歳になる前に親を失くしている。

 ③オーナー・シェフ マリオ・バターリ
 ・何があろうとも、子供たちや家族の予定が優先。次にレストランのこと、次にその他も
  ろもろのこと。

3.昇進の不文律を読み解け
 ①出世のカギとなる要因
 ・継続的に優れた業績を実証する
 ・倫理、誠実さ、品性を示す
 ・自ら指導力を発揮し、高いレベルの責任を負う
 ・組織内の壁を越えて物事を成し遂げられる

●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・妻との関係を疎かにしていても、日々何かが崩れていくようには見えない。妻との親密で
 愛に満ちた関係が最も強く長続きする幸福の源であるにも関わらず。他人に勝ろうとする
 人は、キャリアに投資しすぎる傾向がある。一番大切なものに、資源を投じなくなってい
 くことのないようにしよう!

 

ビジネススクールで学ぶ101のアイデア

 投稿者:美谷 広海  投稿日:2011年 9月20日(火)22時38分15秒
  当著はBBMの土井氏の推薦であった・・と記憶している。以下に、アイデアでこれはとい
うものを書き留めておく。

①15分ごとにバスは来る
・目の前のチャンスは人生で一度きりに見えるかもしれないが、ビジネスチャンスは無数に
 ある。多くの場合、適正な評価をしないで駆け込むよりも、次のチャンスを待った方が良
 い。それが車の購入や、家の購入であっても。

②72のルール
・金利が解っている時に投資を2倍にするのに必要となる年数は、単純に72を金利で割る
 と導き出せる。年利が9%ならば72÷9=8年で倍になる。

③知的財産の保護
・登録されている商標(レジスタード)○の中にR
・登録されていない商標(トレードマーク)TMと示される
・サービスマークはSMと示される

④うまい話し手は、自分が話す主題を知っているだけでなく、最初に聞き手を知ろうとする
・以下3つの質問が、プレゼンの焦点を絞る準備に役立つ
Q1:聴衆は何を既に知っているだろうか?
Q2:何が問題なんだろうか?
Q3:聴衆は何を学ばなくてはならないのだろうか?

⑤多少のストレスは良いもの。沢山のストレスは悪いもの。
・ドッドソンの法則=ストレスが上昇するにつれて生産性は向上するが、一定レベルを超え
 ると、生産性は低下する。
・人間は、生産性が低下し、極度に疲労する直前までしかストレスに耐えることが出来ない


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
(72のルール)
・72を金利で割ると投資を2倍にするのに必要な年数が解る。9%ら72÷9で8年。
(商標について)レジスタード・トレードマーク・サービスマーク
・登録されている商標(レジスタード)○の中にR
・登録されていない商標(トレードマーク)TMと示される
・サービスマークはSMと示される

 

瞬時に「話す」「書く」技術

 投稿者:橋本 淳司  投稿日:2011年 9月17日(土)23時04分18秒
  ◎メモで頭を整理して、「話す・書く」に結びつける技術
①情報メモ⇒大学ノートなら左にメモをして、右で纏める。(月曜会ノートと同じだ!)
・四角いボックスと箇条書きからなるメモ(拡大コピーして用箋バサミに閉じておく)
・空き箱には、どのような情報が必要かを事前に考えて作っておく
・空き箱には「その他」も作っておくと便利
・中央の上部に、メモをする目的を記入する。そして中央部がメモ欄、また両サイドの空欄
 は後で情報を整理する時に活用する。
・メモはアウトプットを前提に必要な情報を予め予測し、その情報を積極的にとりにいく。
・話の最後には、何を話したのかを共有して終わることが大切。結果を共有することが重要

◎(例)上司に商談内容を報告する為のメモ5W2H参考になる。
・空き箱を以下とする。
・誰が、いつ、どこで、何を、どうする、何故、いくら、その他
・その他の使用法としては、空き箱に質問を書いておくのもGOOD

◆千利休の落ち葉の話とは・・
・秋に庭に落ちた落ち葉を掃除していた千利休が綺麗に掃除を終わると、最後に落ち葉をバ
 ラバラと撒いた。「折角掃いたのに何故?」と聞くと・・「秋の庭には少しくらい落ち葉
 がある方が自然でいい」と答えた。

●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・メモはアウトプットを前提に必要な情報を予め予測し、その情報をとりにいくこと。
・話の最後に結果を共有すること。
・5W2Hで箱を作る。誰が、いつ、どこで、何を、どうする、何故、いくら、その他
 

モチベーション3..0

 投稿者:ダニエル・ピンク  投稿日:2011年 9月17日(土)08時58分47秒
編集済
  副題:Drive 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

人間の癖を直すにはしつこさが必要。スポーツでも音楽でも一芸に秀でた人がみな通る道。
それは驚くほど単調な練習を、驚くほどしつこくやること。その結果、前人未踏の境地に達
する。
「結果を求めるのではなく、そのプロセスを正しく踏むこと。」これが、当著でダニエル・
ピンクが一番に言っていることだ。

モチベーション1.0=人間は生物的な存在なので生存の為に行動する
モチベーション2.0=人には報酬と処罰が効果的とみなした
モチベーション3.0=人間には、学びたい、創造したい、世界をよくしたいという第三の動
          機づけもある、とみなす。

●新しいオペレーティングシステム
・マイクロソフトは16年間提供してきたエンカルタのサービスを終了した。一方、2つ目の
 モデルであるウィキペディアは、世界で最大の規模と人気を誇る百科事典へと成長をと
 げた。
・人間のモチベーションに関する従来の見方では、この結果を説明することは難しい。

・モチベーション2.0には人間の根源に対する理解が欠けていたが、効率性により埋め合わ
 されてきた。
・オープンソースの開発者に参加理由を調査したところ、「楽しいからとういう内発的動機
 づけ、つまり、そのプロジェクトに参加すると創造性を感じられることが、もっとも強力
 で多くの人に共通する動機づけだ」と、解った。参加者の動機は・・楽しみ・・貢献した
 いという欲求だっとのである。

・現在、ホワイトカラーのルーチンワークは消えつつある。それは、アウトソーシングや自
 動化が可能だが、芸術的で、感情移入が必要な非ルーチンワークの仕事には、それが不可
 能だからだ。
・「内発的動機づけは創造性につながり、統制された外発的な動機づけは創造性を奪う」

・マーク・トウェインは「トム・ソーヤーの冒険」の中で、『仕事とは、「しなくてはいけ
 ない」からすることで、「遊び」とはしなくていもいいのにすることである」と指摘した
・報酬により内発的動機づけが下がると、成果や創造性でさえも、ドミノ倒しのようになる
 おそれがある。これを「ソーヤー効果」と呼んでいる。

・絵画にしろ彫刻にしろ、外的な報酬ではなく活動そのものに喜びを追い求めた芸術家のほ
 うが、社会的に認められる芸術を生み出してきた。結果として、外的な報酬の追求を動機
 としなかった者ほど、外的な報酬を得た事になる。
◎ビジネスの現場は科学の後塵を拝している。科学的には、アメとムチは悪しき行為を助長
 し、依存を生み出し、長期的な視点をないがしろにした短絡的思考を促すおそれがあると
 既に証明されているのだから。
◎外的な数値だけを重要な目標とし、それに報酬をリンクしたときに問題となるのは、たと
 え倫理にもとる道であっても、そこへ至る最短ルートを選ぶものが現れる、とう点だ。
 現代生活につきもののスキャンダルや不正行為の大半は、この「近道」が関連している。
◎「交換条件つき」報酬やその他の外的な報酬は、最初は満足感をもたらす快い刺激を与え
 るが、その感覚は直ぐに消えさる。その感覚を持ち続けるために、受け手は、もっと大量
 に、もっと頻繁に報酬を要求するようになるからだ。報酬には依存性がある。当然もらえ
 るという感覚が直ぐに生じるのだ。

・創造的な思考も必要ないルーチンワークに対しては、報酬は有害な副作用を伴わずに、モ
 チベーションを少しばかり上げる役割を果たせる。そのような仕事には、内発的動機づけ
 が、関与しないからだ。
・「条件つき」の報酬が逆効果を招く場合には「思いがけない」報酬を与えればよい。・・
 レストランでランチをご馳走するとかだ・・。ただし、思いがけない報酬も何度もやると
 それは「条件付」の給付金制度と化してしまう。

◎人には生来、能力を発揮したいという有能感、自分でやりたいという自律性、人々と関連
 を持ちたいという関係性という3つの心理的要求が備わっている。この要求が満たされる
 とき、私達は動機づけられ、生産的になり、幸福を感じるのだ。

●モチベーション3.0の3つの要素
◎人の基本的性質は、好奇心に満ちて自発的である。何に対しても好奇心を示さず、自発的
 でない赤ちゃんや、1歳の子供は見た事がない。(石井裕之氏の言う=赤ん坊は、誰でも
 立ち上がろうとする。その姿が何を意味するか・・というのと同義だ)
・21世紀は、優れたマネジメントなど求めていない。子供の頃にはあった人間の先天的な能
 力、すなわち「自己決定」の復活が必要なのだ。お金よりも必要なのは、クリエイティブ
 な人をひきつける仕組みなのだ。

・金メダリストのセバスチャン・コー曰く「向上が私にとってのゴールだった。その結果得
 たメダルは、ゴール達成に対する最終的な報酬に過ぎなかった」<お金ではなく、向上を
 目標とすることが出来れば、自己充足できるから結果に結びつくのでは・・我思う>

・チクセントミハイは、人生でもっとも満足出来る経験とは「フローの状態」の時であると
 気付いた。フローの状態では目標がはっきりしている。
 努力という行為そのものがなければ、とても到達できないレベルのことをほぼ無意識のう
 ちにやっている。これが心身を成長させる。このバランスが、月並みな体験とは全く異な
 るレベルの集中と満足感を生み出す。

◎課せられた業務が個人の能力を超えると、不安が生まれる。能力以下の業務を課せられれ
 ば、退屈になる。能力と業務がぴったりと一致した場合には、素晴らしい結果が生まれる
 これがフローの本質だ。
・目標には、達成目標と学習目標の2種類がある。英語でAをとるは達成目標。英語が話せ
 るようになるは学習目標だ。タイプIは、学習目標を重んじ、人生にとって大切と思われ
 る能力を向上させるためには努力をいとわない。この考えならば、マスタリー(熟達)は
 必然となる。
◎マスタリーとは、プラトー(学習高原)でもめげずに、根気良く励む、という経験の繰り
 返しを意味している。これを続けることが唯一の解決策なのだ。
◎交換条件付き(こうしたら、こうしてあげる)報酬は、効果がないばかりか、レベルの高
 い、創造的で、思索に富んだ才能をもつぶしかねない。
 高い成果を上げる秘訣は、自らの人生を管理したい、自分の能力を広げて伸ばしたい、目
 的をもって人生を送りたい、という人間に深く根ざした欲求にあると、科学で証明されて
 いる。
・人生でもっとも豊かな体験は、意義あることに取組んでいるとき、それに没頭している時
 である。

●タイプIのツールキット
・モチベーションを持続する為に出来ること、それは・・1日の終わりに、昨日よりも今日は
 進歩したかどうか、毎日自分に問いかけるのだ。
・何かを得意とする人と、名人や達人の違いは・・、3つの要素からなる。1に訓練、2に訓
 練、3に訓練である。その秘訣は「意図的な訓練」だ。つまり、完璧を目指して反復する、
 精神的にも要求度の高い作業のことだ。

(ドラッカーについて)
・代表的なアイデアは、セルフマネジメント。知識労働者(ナレッジ・ワーカー)という言
 葉を最初に言い出した。
・自らの強みはどこにあるのか、どうのように貢献できるのか、成果をどのようにあげられ
 るのか、各自が真剣に考える必要がある、と主張した。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・結果を求めるのではなく、プロセスを正しく踏むこと。
・「交換条件つき」報酬は、最初は満足感をもたらすが、直ぐに消えさる。お金ではなく向上
 すること、学習目標を持つ事が大切。
・モチベーションを維持する為に、寝る前に・・昨日より進歩したか?を、確認すること。
 

フラット化する世界上・下

 投稿者:トーマス・フリードマン  投稿日:2011年 9月10日(土)09時08分23秒
編集済
  ◆グローバリぜーションが大きな3つの時代として存在した!
・コロンブスが航海に乗り出し、旧世界と新世界の間の貿易が始まった1492年から1800年頃
 までが、グローバリゼーション1.0。2.0は1800年から2000年まで続いた。2.0における変
 化の重要因子は多国籍企業だった。そして、2000年前後に全く新たな時代に突入した、そ
 れがグローバリぜーション3.0だ。
・1.0の原動力は国のグローバル化。2.0の原動力が企業のグローバル化。3.0は、個人がグロ
 -バルに力を合わせ、またグローバルに競争を繰り広げるという、新しく得た力なのだ。

・知的職業に携わる人は、人間同士の絶妙な触合いに精通しなければならない。何故なら、
 デジタル化できるものは全て、もっと賢いか、安いか、その両方の生産者にアウトソーシ
 ングできるからだ。
・インド版シリコンバレーと言われるバンガロールでは、英米の主要都市の5分の1以下の
 給料や家賃で住む。コールセンターの仕事は、アメリカでは低賃金で社会的地位も低いが
 インドでは、高賃金で社会的地位も高くなる。
・インドでは、夜に働き、昼間に学校に行って、徐々に生活水準を向上させる。20代に勉強
 するのが当たり前な環境にある。

・バンガロール同様、中国の大連は日本のアウトソーシングの中心になっている。大連では
 日本人エンジニアを一人雇う金で中国人を3人雇い、そのお釣で、コールセンターのオペ
 レーター(月給90㌦)を部屋いっぱい雇うことが出来る。

◆世界をフラット化した力
①1989年11月9日ベルリンの壁崩壊
・ソ連帝国が消滅。共産主義は、人を平等に貧乏にするという点では偉大であったが、資本
 主義は人を不平等に金持ちにする。
・1991年、ドル建て外貨準備高が枯渇しかけたインドは、経済の開放を決断。ベルリン
 の壁崩壊は、インド、ブラジル、中国、旧ソ連の何十億人に、それまで抑えられていたエ
 ネルギーを放出させた。
・ウインドウズ・PCの勃興は、別の巨大な障壁を取り除き、パソコンの使用を一般化した。
 個人が蓄積し、操作し、ひろめられる情報の量に、制約がなくなった。

②インターネットの普及と、接続の新時代
・インターネットで簡単に閲覧できるようにするシステム、ワールド・ワイド・ウェブの
 基本概念は、ティム・パートナーズ・リーというイギリス人が開発した。そして、彼は
 独占権を行使せず、自由に使えるようにした。HTMLを一般にひろめ、それがウェブ
 の共通言語となった。これは現代史上で最も重要な発明の一つなのだ。
・光ファイバーは「人間の毛髪ほどの太さの」ガラスの紐なのだ。最も重要な利点は、き
 わめて高い周波数域の信号を長距離送信出来ることにある。銅線では、わずか数m進ん
 だところで出力が劣化するが、光ファイバーは逆に、劣化させることなく、とてつもな
 く遠くまで送信出来る。
・ITバブルの崩壊が起きると、光ファイバーは完全な飽和状態となった。
・ウインドウズによるフラット化の第一フェーズでは、自分のコンピューターと交流した。
 第二フェーズでは、よそのコンピューターとも交流出来るようになった。それが電子メ
 -ルの意義だ。次にコンピューターは誰のウェブサイトとでもインターネットで交流で
 きるようになった。これがブラウザの意義だ。

③共同作業を可能にするソフトウエアが開発された
④アップローディングが出来るようになった(ウィキペディア等)
⑤アウトソーシング(インドの目覚め)
⑥オフショアリング(中国のWTO加盟)
・アウトソーシングは、社内の限定的な機能を他社に果たさせるが、オフショアリングとは
 工場を丸ごとそっくり中国に移してしまうというもの。
・日本政府は、中国が政治的混乱によって平坦ではなくなった場合に備えるべく、生産拠点
 について他のアジアの国にも軸足を置く「中国プラスワン」戦略を推奨している。

⑦サプライチェーン(ウォールマート等)
・WMは移動する商品がいまどこにあるかを見ることが出来る。スペインのアパレル製造小
 売チェーンのZARAは、ことに長けており、在庫過剰よりは不足の方が利益につながる
 という方針を貫き、電撃的早さで不足を補い、客が欲しがっている品物を提供する。
・デルは、客の望むだけの数のコンピュータを製造する。
・WMが世界最大の小売業者になったのは、接触する全ての相手と厳しい駆け引きをやるか
 らだろう。WMは、商品をメーカーが全て纏めて遅れる物流センターを作り、自社のトラ
 ックで配達をした。この採算は・・、物流センター運営の為にコストが平均3%上昇する
 が、じかにメーカーから買う為、仕入れ原価は平均5%下降する。差し引き2%コストを
 下げる事が出来るのだ。WMは大きな力で仕入価格を最後の半セント(50銭)まで値切る
 のだ。

⑧インソーシング(UPSのビジネス等)
・どんな企業でもがWMのようなサプライチェーン網を築く経済力があるわけではない。そ
 こでインソーシングが生まれた。貨物取り扱い業のUPSのエンジニアが企業内部に入り
 こみサプライチェーン全体を管理するというもの。

⑨インフォーミング(≒検索:)
・検索は、。個人に情報、知識、エンターテイメントのサプライチェーンを創りあげて展開
 する能力をあたえる。
⑩ステロイド(新しいテクノロジーが加速)

◆三重の集束
・第一の集束は、ベルリンの壁崩壊、パソコンの普及、ネットスケープ、ワークフロー、ア
 ウトソーシング、オフショアリング、アップローディング、インソーシング、サプライチ
 ェーン、インフォーミング、ステロイドといった全てが、互いに強化している事。
・第二の集束は、素晴らしい機械があっても、社員が仕事上の慣わしを変えない限り、オフ
 ィスの生産性は上がらない。1人の知恵よりも多数の知恵の方が優れている。映像を水平
 に反応するするシステムをつくれば、全員の知性を利用できる。これら現在進行中の作業
 が第二の集束である。
・第三の集束は、より水平な競技場が完成し、西側諸国の企業と個人が中心となっていた所
 に、それまで競技場から締め出されていた30億人が、あらゆる人達と自由にプラグ&プ
 レイできるようになったことだ。

・三重の集束により、フラット化した世界のプラットホームは、壁と屋根と床を実質上、一
 気に吹き飛ばした。光ファイバーとインターネットとワークフロー・ソフトウェアが世界
 を結ぶと、共同作業を阻んでいた壁が吹き飛ばされた。いまやそれが臨界点に達し、これ
 まで以上に多くの人間や国を巻き込もうとしている。

◆新ミドルクラスに必要な人材
・新しいアイデアを製品にし、成功するには、チームが必要。そうなると、仲間とうまくや
 っていける人間が必要だし、。口のきき方を知っていて、チームに説明し、いい意味での
 刺激を与えられるようなリーダーの存在が重要になる。
・未来は常に新しいことが待ち受けている。よって、絶えず勉強するしかない。学びつづけ
 る責任は自分一人が負っている。仕事を続けるには、幅広い視野を育てることが必要。

・大卒者の読み書き能力の低下は、最近の若者が空いている時間にTVを見たり、ネットサ
 -フィンをしていることが原因と考えられる。「楽しみのための読書がかなり衰退し、そ
 れが読み書き能力のレベルに表れている」のだ。
・ある仕事を海外に移転すると、賃金は75%となり、生産性は100%向上するのだ。何
 故ならば、アメリカでは低賃金で社会的地位の低い仕事でも、インドでは高賃金で社会的
 地位の高い仕事になり、安い賃金でずっと意欲的な労働者が手に入るからだ。

◆アメリカの貧困層の教育の欠陥
・アメリカでは権限委譲により、教育を地方の教育委員会に任せ教育制度を纏めたが、出来
 上がったものは、「富裕層によって組織される」地方の教育委員会に教育の権限を委譲す
 る玉石混淆のシステムだった。富裕層が集まれば、低い税負担で、高い教育費を捻出出来
 ることとなった。1960年代には、各学校で実質的な人種隔離が進み、子供を持つ白人が街
 を出てしまい、後には人種と階級の両方で隔離された街が残った。これがスラムを作った
・中国では100万人に1人の人材といえども、中国全土では1万3千人も100万分の1
 の優秀な人材がいるのだ。

◆政治的リーダーシップ
・IBMで何十億ドルもの損失を出した1993年に会長に就任したルー・ガースナーは
 ハーバード・ビジネススクールでの「企業の変革は危機感と切迫感から始まる」の講演
 で告げた。「状況が酷くなり、生き残るためにはこれまでと違ったことをやらなければ
 ならないと思い知るまで、組織というものは根本的に変わろうとしない」と。
・ガースナーは終身雇用を止め、エンプロイアビリティ(雇用される能力)という概念に
 置き換えた。会社が雇用を保証するのではなく、社員自身が雇用されるだけの能力があ
 る事を証明しなければならなくなった。
・ガースナーは個人の強化という点を力説した。「並外れた企業は、並外れた人間が必要
 不可欠な人数いて初めて成り立つ」と。

◆優良企業は、縮小する為ではなく、勝つ為にアウトソーシングする。
・多くの職種で人員募集をしている、どの職種も知識労働だ。我社は拡張している。人を
 雇おうとしている。人員を増やして、新しいプロセスを生み出そうとしている。この動
 きが大部分のアウトソーシングの本来の目的なのだ。
・企業は、コストを減らして縮小する為ではなく、知的能力の高い人間を獲得して迅速に
 事業を拡大する為にアウトソーシングするのだ。

・中国は、台湾へ侵攻した場合に報復措置をとる恐れのない国から石油供給を確保する事
 だけを考えている。その為に中国政府は、最も独裁的な政権と親密な関係を築いている
・「もっといい方法がありますよと言われても、人間は変わらない。ほかに方法がないと
 いう結論に行き着いたときに初めて変わるのだ」


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・IBMでは、組織を根本的に変える為に終身雇用を止めた。そして社員自身が雇用され
 るだけの能力がある事を証明しなければならない体制を作った。
・人間は、もっといい方法があると言われても変わらない。他に方法は無いとなって初め
 て変わるのだ。
 

東大卒でも赤字社員、中卒でも黒字社員

 投稿者:香川 晋平  投稿日:2011年 8月 6日(土)07時53分37秒
編集済
  著者、香川氏は「従業員1人当りの会計データ」を導入し、従業員の生産性を向上させる事
を得意としている。これを、念頭におき以下を纏めることとする。

・黒字社員は利益計画シミュレーションを3パターン用意する。晴れ、くもり、雨の状態で
 ある。つまり、最高の状態、固いライン、最悪の状態である。
・会計の基本を理解し、日常業務で「自分の給与なら会社にいくらの利益貢献が必要か?」
 と常に意識することが重要。
・管理部門であるならば、外注するよりも低いコストで会社に提供できるのであれば利益貢
 献になる。
・手待ち時間は、時給分の損失と考えること。8人での会議は1人分の1日の給与に相当す
 る。それだけの価値を生み出すことが必要と考える。

・社員1人の採用には、紹介手数料、面接官の人件費、慣れるまでの研修費と100万円以
 上を掛けていることを認識すること。そして、自腹で100万円以上かけた物やサービス
 なら雑に扱うのかということ。温かく接することは、機会損失を考えても必要なこと。
●残業代の不払い請求は過去2年間に遡る。よって、一人のサービス残業を認めることは、
 調査により多大な経費の発生にもつながる恐れがある。その意味でも、サービス残業を容
 認することは出来ない。

・ユニクロでは火曜日から金曜日がノー残業デーで、サービス残業をしている人が1人でも
 いたら、その店の店長は即降格になるのだ。
●残業してでもやる仕事は、就業時間にやる仕事の1.25倍の成果が無ければ会社にとっては
 損失になる。休日出勤をさせるなら、1.35倍の成果がなければ会社にとって損失になると
 意識することが必要。
・飲食では売上がピークタイムに集中する為、いかにピークタイムの回転率を高めるかが重
 要になる。

◎自己資本比率
 50%以上は超優良、30%以上は優良、10%未満は危険、マイナスは倒産寸前。
◎手許流動性
 全く売上の上がらない状態が、いつまで続いても会社は大丈夫かが解る指標。
◎経常利益率
 経常利益を売上高で割ると、経常利益率が計算される。経常利益率は10%以上は優良。
◎投資キャッシュフロー
 将来もっと稼ぐ為にお金をつかっているか、又、投資したものを売却してお金にしたか、
 というもの。
◎財務キャッシュフロー
 借金はふえているのか、減っているのかというもの。
◎CSの理想形は、営業キャッシュフローはプラス、投資キャッシュフローはマイナスが良
 い。財務キャッシュフローは状況による。
★損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
★限界利益率=1-(変動費÷売上高)

◎投資の利回り(%)=得られる利益÷投資額
⇒不動産投資では、投資判断に当たり前に使われる考え方。

<会社があたなに期待する価値は2億円超>
・H20年調査で、平均給与は430万円。(男性533万円、女性271万円)
・533万円で40年勤務すると、2億1320万円になる。

<新卒で入社した場合>
・期待する価値は、約2億円
・見つけるためにかけたコストは100万円
・選考するためにかけたコストも100万円
・活躍するためにかけたコストは1千万円になる。

<従業員が会社にどれだけ貢献しているかを確かめる>
・従業員一人当たりの数値を計算すると解る。
・PLの数値を従業員数で割ると解る。
・従業員1人当りの数値を、平均給与で割ると平均的従業員が、給与の何倍の売上・利益を
 稼いでいるかが解る。
 (三菱商事は1.3倍、Fリテイリングは4倍、楽天は5.8倍、任天堂は14.6倍)

●人件費を1.2で割った数値を給与と考えるのは、法定福利費が13-14%、福利厚生費が
 5%程度かかる為、約2割とした考え。

・ビジネスでは「誰とつきあうか」で成長速度は大きく変わる。それを意識した交友をする
 必要がある。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
★損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率  ★限界利益率=1-(変動費÷売上高)
◎投資の利回り(%)=得られる利益÷投資額
●人件費を1.2で割った数値を給与と考えるのは、法定福利費が13-14%、福利厚生費が
 5%程度かかる為、約2割とした考え。

 

昼メシは座って食べるな!

 投稿者:市村 洋文  投稿日:2011年 7月20日(水)10時30分37秒
編集済
  ・当著のタイトルである「昼メシは座って食べるな!」は、著者が入社当時にトップの成績
 をとっていた営業マンから聞いた言葉である。「のんびり座って昼飯を食べている時間が
 あるなら、一人でも多くお客さんを回れ。9時から5時まではプレー時間。俺たちはピッ
 チの上で戦っている真っ最中なんだぞ」と言われたものである。

・市村氏曰く、「モーレツに働くと見えてくるものがある。のんべんだらりと働いていたの
 では見えない景色が見えてくる。生涯に渡る絆や、こみあげてくる喜びと感謝の気持ち等
 とのこと。
・仕事は最高の自己実現。その喜びは誰でも得ることが出来る。『働くことを喜びに変える』
 『やらされている』を『やる』に変える。青天井に挑戦する。その方法は、以下の通り。

◆営業等で、本当に成し遂げたい契約があるとすれば、50回でも、100回でもアタック
 すべきだ。1回で諦めることは誰にでも出来る。簡単に出来ることは、たぶん他の皆もや
 っている。50回訪問するなんて大変そうだと思うから、誰もやらない。だったら、そこ
 を自分がやるべきなのだ。
 ・・・福島正伸さんの「100回やれば通る・・」と同じ考えだ。まただったら、そこを
    自分がやるんだというモチベーションの持ち方。これを学ぶべきだ。・・・

◆時間がないとか、効率が悪いとか、「出来ない理由」を並べるのは誰にでも出来る。でも
 成果が出ることがわかっているなら、四の五の言わずに、とにかくやってみるべきだ!
 大きな成果が出せるかいなかは、能力の差ではなく、その簡単なことをやるかやらないか
 ただ、それだけの違いなのだ。
◆「好事魔多し」という言葉の通り、「これくらい、いいや」と自分にあまくなると、必ず
 どこかでほころびが生じる。

・名刺には沢山の情報がつまっている。これを粗末に扱ったりしてはいけない。名刺を粗末
 に扱う人や、名刺の管理が出来ない会社は信用できない。それは相手をないがしろにする
 のと同じだからだ。

◆営業の為に・・とにかくまめに動くと・・よく「色々フォローするのは面倒くさい」「そ
 んなまめなことは出来ない」と言う人がいるが、私から言わせれば、『面倒くさいのでは
 なく、皆が雑すぎるのだ』
・接待は戦場でもあるが、大勝負の舞台でもある。そこで知恵を絞り準備し、ありとあらゆ
 る方法で相手を喜ばせる役者。それが自分自身でなければならない。
・大本命の仕事相手ではないからといって、受付や秘書の女性など・・それ以外の人を軽く
 みてはいけない。バリアをはられてしまう。

◆相手が自分にとって役立つときだけ関係をつくるのではなくて、たとえ直接関係がなくな
 っても、細く、長く、関係を続けていった人だけが人持ちになれる。
 ・・・・人生での基本的な考え方として、修正が必要だ。。。
◆人間関係に必要なのは「情けはひとのためならず」の心だ。喩え環境が変わっても、世話
 になった方への恩は忘れず、墓前に行って、お線香をあげてくる。そういうことはとても
 大事なことだ。
◆情けをかけるのは、相手の為ではない。自分の為だ。必ず回り回って返ってくる。

・世の中で成功し、自分も周りも幸せになっている人は、例外なく義理堅い。
◆何故、不義理をしてはいけないのか。それは人が「運」を連れてくるからだ。一人の人を
 切ったつもりでも、実はその人に繋がる未来永劫全ての人達との出会いの可能性を切り捨
 てたことになる。人が出会うのは、必然があるのだから。
・大いなる存在が、誰かとの出会いを・・この人と出会えと教えているのだ。出会った人か
 ら一生懸命学べ、と教えているのだ。出会った意味を大切にし、一生懸命頑張る人は必ず
 何かを得て賢くなるので、少しずつ進歩して幸せに近づいていく。
◆人は可能性という「運」を連れてくる神様だといってもいい。出会ったことを大事にして
 少なくとも自分から関係を切らないことだ。

・ちょっとした不運は、大きな不運の予兆である。運を下降させないようにするにはどうす
 るかというと、「運」が悪くなる前兆を見逃さないことだ。運が悪くなる予兆をとらえて
 冷静に自らを見つめなおす。一度立ち止まって、よく考えるという習慣が、運を一定の状
 態に保つラックマネジメントになる。
・人は社会や人生にコミットできなくなった時、生きる力を失う。心のバランスを崩すのは
 「やるべきこと」がなくなった時。コミットを見失った時なのだ。

・お酒が入ると、その人の本性のようなものが見えてくる。お酒の席で特に重要なのは、人
 に対する気配り、目配り、心配りだ。
・夫婦は似ているというが、色々なお宅を訪問しても実感出来る事実だ。成功している人の
 奥様は素晴らしい。家庭も上手くいっている。逆に言うと、家庭がうまくいっていない人
 は仕事も上手くいかない。
・何度も離婚している人は信用できない。なぜなら、組織の最小単位である家庭すらマネジ
 メントできない男が、何故、経営を出来るかと思うからだ。

◆市村氏がビリから2番目だった大森支店に支店長として赴任した時に、したことは社員の
 教育からだった。具体的には、社員全員との面談、次に仕事の評価を明確に伝えた。その
 さいのポイントは、「あなたの評価は、今はこう。もし昇進したいなら・・もし○という
 役職になったら、年収は○倍になります」と本人の望みを聞きながら、具体的な目標を確
 認している。誰しも、明確な目標があると、それに向かって進みやすくなります。
・給料はその人間の「マーケットにおける価値」。安い給料しかもらえないのは、それだけ
 の価値しかない人間である、という証明なのだ。ただ、それだけのことだ。

◆年収1億円をもらう人をうらやむ前に、あなたは1億もらえるような努力をしてきたのか
 と聞きたい。会社に文句を言う前に、自分の価値を高めていくのが先。愚痴をこぼしてい
 る暇があるなら、1円でも高い価値がつくよう、努力してこいということ。

◆相手が本当に辛い時や困った状態にあるときは、ちゃんと手を差し伸べることを信条にす
 べき。困った時に手を差し伸べるのは人の道。すると自分が困ったとき、助けてもらえる
 お互いさまでもあるのだ。

◆ノルマに対する発想を変えること。ノルマを達成すると、さらに大きなノルマが課せられ
 る。自分で自分の首をしめるようだから、ほどほどにしかやらない、という人がいるが、
 その発想は間違っている。それをやっている限り、自分の限界は突破出来ない。というよ
 りも自分で勝手に限界を決めて、それ以上、行かない様にしているだけなのだ。ノルマが
 どんどん高くなっていくのは、それだけ自分が期待されている証なのだ。
・無茶ではなく、無理な目標設定は、自分の限界を突破するきっかけになる。そう考えれば
 どんどん高くなるノルマにも前向きに取組める。

・仕事を通しての自己実現ほど楽しいものはない。仕事をしていれば、出会いや学べること
 が無限にある。こんなにおもしろいものが他にあるだろうか。自分にあう仕事なんて、こ
 の世にあるわけがない。自分が仕事に合わせていくのだ。
・日本には250万社の企業がある。その中で4千社、つまり0.16%しか上場企業はない。
 自分で企業した人のうち、どれくらいが生き残れるか。船井総研データでは1年に100社
 起業したとすると、1年後にのこるのは半分、50社。3年継続するのは20社、5年継続する
 のは10社、10年後には3社しか残らない。つまり97%は駄目になってしまうのだ。

◆世の中に、たまたま成功した人などいない。「富士山の頂上にいこう」「あの山のテッペ
 ンを目指すのだ」そう思って、その為の準備もし、トレーニングもして、つらくても歯を
 食いしばって山道を登るから、頂上にたどり着ける。ひたすら頂上を目指すという、その
 思いがあるからこそ、何くそと頑張れる。すべては思いの強さから始まっているのだ。

◎家を建てるのに、いきなり柱を立てる人はいない。人生の計画も同じ。何年後にどうなっ
 ていたいのか、ビジネスにおける目標をきちんと立てる。仕事と家庭はきちんと両立して
 いないと駄目なのだ。仕事と家庭、両方の計画が必要ということだ。

◆何の為に仕事をするのか? 大きな意味では社会の為だろうが・・もう一つの理由は、、
 家族の為だ。仕事をする原動力となるのは家族の存在なのだ。
 市村氏は、両親にもっとよい暮らしをさせてやりたいと思って、頑張って仕事をしてきた
 そうだ。また親が年老いたら最高の医療と介護を受けさせてやりたい。と考えていたとの
 こと。
・初めてもらった初任給は自分のものではない。自分を社会人にまで育ててくれた親のもの
 なのだ。
 ・・・・・ 自分は自分のこと、せいぜい、妻のこと位しか考えてなかった・・・


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・簡単に出来ることは、他の皆もやっている。大変そうで誰もやらないことこそを自分がやる
 べきだ。
・ノルマに対する発想・・ノルマを達成すると、さらに大きなノルマが課せられる。自分で
 自分の首をしめるから、ほどほどにという人がいるが、それをやっている限り、自分の限界
 は突破出来ない。自に限界を決めて、それ以上、行かない様にしているだけなのだ。ノルマ
 がどんどん高くなっていくのは、それだけ自分が期待されている証なのだ。無理な目標設定
 は、自分の限界を突破するきっかけになる。そう考えれば高くなる
 ノルマにも前向きに取組める。

 

ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

 投稿者:ダニエル・ピンク  投稿日:2011年 7月17日(日)22時21分39秒
編集済
  経済のグローバル化により、少しでも人件費が安くすむ地域へ産業は引っ張られる。一方
上の方はアメリカのプロフェッショナルに引っ張られる。
日本は「一億総中流社会」で真ん中に固まっていた時代から、逆に真ん中がだんだん薄く
なっていく「M型社会」へ急速に移っている。
これからは創造性があり、反復性がないこと、つまりイノベーションとか、クリエイティ
ブ、プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要になってくる。

「答えのない時代」のいま、世の中にでたら、知識をもっていることよりも、多くの人の
意見を聞いて自分の考えをまとめる能力、あるいは壁にぶつかったら、それを突破するア
イデアと勇気を持った人の方が貴重なのだ。

ベートーベンの音楽は「理屈」であり、「左脳型」。一方、モーツアルトは純粋無垢だ。
作曲時には、余計な雑念が入らないように、妻にストーリーを読ませながら、頭に浮かん
でいる音楽をそのまま譜にしたという。
本を音読する妻の声で自分の左脳を占領させ、考えるということをせずに、右脳に浮かぶ
音をそのまま楽譜に書き写す。このくらい左脳を殺して、右脳で発想していたのだ。
この音楽をきいている人も右脳が純粋に刺激されていく。したがって、日本でも最近、モ
ーツアルトは胎教にいいとか、頭がよくなるとか言われ、売れているのだ。

これからの未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人である。つ
まりデザイナー、介護従事者、そして総括的に物事を考えられる人である。
その為の6つの重要な資質は、「6つのセンス」といい、デザイン、物語、調和、共感、
遊び、生きがいだ。

新しい時代に必要な思考やアプローチは、「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」である。
「ハイ・コンセプト」は、パターンやチャンスを見出す能力、人を納得させる話の出来る
能力などだ。「ハイ・タッチ」とは、人間関係の機微を感じる能力、また日常的な出来事
についてもその目的や意義を追求する能力などである。

人間の凡そ90%は右利きである。つまり、90%の人がマウス操作など重要な動作を左脳
で制御しているのだ。左脳は、論理、分析を、右脳は統合、感情表現等を行うものである。

生活水準は10年単位でどんどん向上してきたのに、。個人や家族の生活の満足は少しも
変わらなかったという点に、繁栄のパラドックすがある。

今のナレッジ・ワーカーの多くも、新しい能力を身に付けなくてはならない。
海外の安い働き手には出来ないようなレベルの仕事をする必要がある。「業務を処理する」
ことよりも、「人間関係を結ぶこと」、ルーチンワークよりも人間関係を結ぶことが必要だ。

農業の時代(農夫)、工業の時代(工場労働者)、情報の時代(ナレッジ・ワーカー)、
コンセプトの時代み(創造する人、他人を共感できる人)
MBAプログラムは、出願者の1割を受け容れるが、MFS(Master of Fine Arts)
は、いま世界で一番注目されている資格なのだ。

「コンセプトの時代」には、左脳主導の考えかたを6つの不可欠な「右脳主導の資質」を
身に付けることで補っていく必要がある。
①機能だけでなく「デザイン」、②議論よりは「物語」、③個別よりも「全体の調和」、
④論理ではなく「共感」、⑤まじめだけでなく「遊び心」、⑥モノよりも「生きがい」

「ネガのスペース」とは見落としがちな部分であるが、それを見えるように、目のTRが
必要。目立つものをさっと飛ばし、それらの間や後ろ、周囲にあるものを変わってくる。

先進国で高齢化が進む中、看護師の需要はどんどん高まっている。看護師の給与水準は、
他の殆どの職種をしのぐベースで上昇している。

過去10年間で最も売れたベストセラー本は「チーズは何処へ消えた?」である。不満ば
かりのヘムは、誰かがチーズを戻してくれることを待つが、不安ながらも現実に考える
ホーは、新たなチーズを探す為に迷路の中へ探しにいった。
問題を解決するには奇跡が起こるのを待つのではなく、行動を起こすべきだ。と説く。

この物語の教訓は、、変化は不可避である、そして、変化が発生したときには、嘆き悲
しんだり、不平を言わなくなったりするのではなく、変化を受入れ、対処するのが賢明
な策だということ。

感謝の気持ちがあると幸福感がます。「一日一回の感謝]は、感謝の思いを日常生活に
織り込む短の方法なのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
モーツアルトが胎教にいいと言われるのは・・モーツアルトは作曲時に、雑念が入らない
よう、本を音読する妻の声で左脳を占領させ、右脳に浮かぶ音を楽譜にした。左脳を殺して、
右脳で発想していた。聞く人も右脳が刺激されるから・・いいと言われる。
人間の90%は右利きなのは・・重要な動作を左脳で制御している為。左脳は論理、右脳は
感情表現等を行う。

 

企業参謀

 投稿者:大前 研一  投稿日:2011年 6月29日(水)20時45分22秒
編集済
  ◎戦略的思考とは
・物事の本質を考える時には、「混然一体」としたものを解きほぐす事が必要。解きほぐさ
 れた個々の要素が全体に与える影響というものを理解することが必要である。
・「戦略的思考」の根底にあるのは、事象を分析し、ものの本質に基づいてバラバラにした
 うえで、それぞれにもつ意味合いを自分にとって有利となるように組み立てたうえで、攻
 勢に転じるやりかたである。

◎問題点の摘出と解決のプロセス
・設問を解決志向的にすることによって、物の本質に迫る解決案というものを出す場合、設
 問が的を射ているためには、問題点そのものがすでに正しく把握されている必要がある。
・問題点の絞り方が、問題解決のひとつの決め手となる。この段階で重要なことは「問題点
 のしぼり方を現象追随的に行うこと」である。
・まず、問題点を箇条書きにする。次にグルーピングをする。その上で、もう一度グループ
 として纏めてみた場合に、共通している問題点とはなにか、ということを考える。このプ
 ロセスが抽象化のプロセスである。抽象化が進めば、問題解決のアプローチについては、
 既成の問題解決法がかなり使えるのだ。
⇒通常は、現象だけをみて、もぐらタタキをしてしまうが、抽象化のプロセスを踏んで本質
 を掴んで実行に移す必要があると思う。

◎本質に迫る為の方法論
・どうしたら本質に早くたどり着けるか?の方法論、それがイッシュー・ツリーである。
 先ず、大きな問題点(イッシュー)を提示し、これを2つ以上に分割していく。分割する
 と以前は大きくて手のつけれられなかったようなものでも、手のつけられるような問題に
 分岐していく。この時のコツは、あくまで最終段階が人の手の下せる、しかも効き目の確
 かなものになっていなくてはならない。
・問題点をイッシュー・ツリーによって絞っていくやり方は、医者が患者との問診によって
 病因をつきつめていく時の方法である。と考えてもよい。

◎問題解決成功の尺度となるもの
・真に経営努力によって影響のでるような業績指標を定め、これを努力の成果を測る単位と
 して、個々の意識決定をしてゆくべきである。

◎尺度の使い方
・諸比率には3つの使い方がある。
①個々の比率を時系列に見ていき、スムーズな変化に屈曲点が出た時だけ注目するやり方。
②諸比率を50%改善すると仮定するならROCE(使用総資本利益率)に最大の影響を与
 えるものはどれか、という考え方をする。
③同業他社と比較くし、経営者の指針とする。
<ROI=投下資本利益率>

・収益性に敏感に影響を与えるファクターが一握りのものに限られており、かつ収益性に対
 する個々のファクターの弾性値が定量的に把握されてしまえば、企業のトップマネジメン
 トは、重要な武器をもつことになる。

◎PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)製品系列のポートフォリオ管理
・企業の生死を決めるのは、事業計画を立案するミドルからトップにかけての人々である。
<代替案=オルターナティブ>

◎参謀五戒
①「イフ」という言葉に対する本能的恐れを捨てよ
②完全主義を捨てよ
③KFSについては徹底的に挑戦せよ
(キーファクター・フォー・サクセス=成功の為の主要因)
・物事には、その結果に影響を与える主要因がからず存在する。これらを上手く管理或いは
 応用すれば戦略が成功するということで、戦略的思考家はKFSと呼ぶ。
・KFSは思考という作業に大きな方向付けを与えてくれる。コンサルでは、必ず「この業
 界で成功する秘訣は何ですか?」ということを、担当の専門家に聞くことにしている。
・職業は「自分の時間を占有する業(なりわい)」であるから、その業を徹底することが人
 生の喜びであるに違いない。
④制約条件に制約されるな
・戦略立案において、「あれも駄目、これも駄目」と考えたら・・現状打破は出来ない。
・「今なにも出来ない、と思うに至った制約事項とは具体的には何か?」と聞き、更に「こ
 れらの制約条件が一切ないとしたら、どんな可能性が出てくるか?」と聞く。すると、今
 度は障害物をどのようにして取り除けば良いかということを集中的に考えられるし、組織
 の中で、障害物が認識事項となった場合には、ベクトル合わせが可能となる。
・強調すべきは、問題とは人間の指紋と同じように、唯一無二という独自性を持っている。
 既成の解答というものはありうべくもない。
・問題に立ち向かう側の姿勢についての妙薬は、「何が出来ないか?」を考える代わりに「
 何が出来るか?」と最初に考えること。そして、その「出来る」ことを「出来なく」して
 いる制約条件をひとつずつ執拗に剥ぎ取る戦略を考えていくのだ。

◎シンクタンクと戦車
・結果を見届けるまでしつこくねばるという精神が内、外を問わず仕事にたずさわる全員に
 浸透すれば、百戦危うからずである。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・本質に迫る方法論がイッシュー・ツリー
 大きな問題点を提示し2つ以上に分割すると、手のつけられる問題になる。コツは人の手
 の下せるものになっていること。これは、医者が問診をするのと同じだ。
・KFSとは、キーファクター・フォー・サクセス=成功の為の主要因
・問題に立ち向かう姿勢は、「何が出来るか?」と最初に考え、「出来る」ことを「出来な
 く」している制約条件をひとつずつ潰す戦略を考えることだ。

 

リッツ・カールトンで育まれたホスピタリティーノート

 投稿者:高野 登  投稿日:2011年 6月25日(土)12時25分28秒
  副題:人の心をとらえて離さない!

「ホスピタリティー」とは、人と人のコミュニケーションから生まれる温かいおもてなしの
心である。
「お客様が感じてくださるワクワク感は、そのホテルのスタッフが醸し出すワクワク感を超
えることは、決してないのだ」・・・NYプラザホテル支配人ヒューズ氏
感動と言う物語を紡ぐお手伝いをする為には、まずは自分がワクワクと働き、いい時間を過
ごすことだ。

◆どんなにすごいサービスでも、それだけでは人は感動しない
サービス内容を全員に徹底するには、マニュアルが不可欠。何故なら、マニュアルの役割は
社員の「基礎体力をそろえること」だから。基礎体力が備わったとき、はじめて一人立ちす
るのだ。
 満足の先にあるのは、あくまで「大満足」に過ぎない。単なるサービス用語だけでは、お
客様の表情さえ動かないが、「こんにちは、お久しぶりです。お元気でしたか」という一言
があれば、「感情」が「動く」。つまり「感動」が起きる。
 感動は、温かな人間性が触れ合った瞬間に生まれるのだ。

◆孫を連れて遊びに行きたくなるような荒川区役所
 「エレファントシンドローム」という言葉がある。小象の時に足に鎖をつけて大きな木に
つないでおくと、大きくなっても「逃げ出せない」と思い込み、逃げようとしなくなる。
人間が、「自分の能力、守備範囲はここまで」と思い込んでしまうと、どうなるか。狭い視
野と柔軟さを欠いた思想の殻に、閉じこもってしまうことになる。

◆仕事には雑用や雑務と呼ばれるものはない。自分の心が「雑」にしているだけ
 「雑用という名の仕事」が来たときに、その仕事に愛着をもつことは難しい。新人の心の
中で、「よっしゃー!やるぞ!」という雄叫びが上がることは、先ず無い。

◆誇りを持って働いているサービスの現場とは?
 「清掃の作業」をしているのではない。清潔を保つことで、「患者様を守る仕事」をして
いる。とは・・ホスピタリティ度が高いことで評判の川越胃腸病院と契約している清掃会社
の女性社員の言葉。思いの強さは院長や職員と同レベル、実に見事。・・思いは大切だ・・

◆先ずノコギリの刃を研ぎなさい
 丸太を切っている木こりのノコギリの刃がこぼれている。「刃を研いでから切れば」と言
うと、「忙しくて研いでいる暇がない。切り続けないと・・間に合わない」と言った。
 この忙しい状態が、果たして「生産性の高い」忙しさなのか、或いは「ひとり皿回し状態」
なのか考えてみる必要がある。

 よく・・「忙しくて中々時間がとれなくて・・」と言う人がいるが、目の前の業務が忙し
いから、勉強する時間が取れない。これでは「感性の刃」を研ぐ機会を摘んでしまう。
切れ味鋭い仕事振りを発揮する為に、一旦立ち止まり感性の刃を研ぎ直すという勇気と覚悟
が必要だ。今こそ、リーダーに必要な感性なのかもしれない。

・「7つの習慣」は、ドラッカーの著書と共に、リッツ・カールトンの教科書になった。

◆クレームは自分から取りにいくとつらくない
 絶対に忘れてはいけない事は、クレームで一番つらい思いをしたのはお客様なのだという
こと。積極的に真摯な態度で「ひとつでもいいです。私達が改善できることでお気づきのこ
とがあったら、教えて頂けませんか」と声をお掛けする。この一言でお客様も苦情を言い易
くなり、こちらもご提案という形でお聞きする事が出来る。小さなパラダイムシフトが起き
る瞬間である。

◆4つの苦情の裏には100人の不満が隠れている
 「苦情は機会であ」は創業以来、リッツ・カールトンが大切にしてきた価値観である。第
1に、欠陥を教えてくれる点、第2に、きちんと対応する事で、企業の姿勢がお客様に伝わ
る点。ポイント・・クレーム内容をどう調査し、どんな対処をしたのかを説明し納得して頂
くことだ。対処の仕方次第でクレームの前よりも強い信頼関係が築かれることもある。
第3は、本人の心の成長と仕事のプロとしての進化に繋がることである。

穏やかな海でたくましい船乗りが育つことはない。この荒波を乗り越える醍醐味を共に味わ
おうではないか。

◆リングに上がる勇気を持とう!本当の幸せを考えてみよう!
 「リングに上がらなければ、勝者にも敗者にもなれない。リングで戦った者はその結果が
どうであれ、外からとやかく言う評論家とは一線を画す」
 「人の幸せは、達成した時の喜びと、それに向けて努力を重ねるプロセスにある」
フランクリン・ルーズベルト大統領の言葉.

◆ボールが集まるプレーヤーになろう
中田英寿は、どういう選手を目指すかという問いに、「ボールを回したくなるプレーヤー」
と答えた。信頼も厚く見せ場も増える。しかし余裕がなければパスも回せない。これは仕事
でも同じ。「急ぐ仕事は忙しい人に頼め」という。真剣に仕事と向き合い、努力を重ねる姿
勢が、周りに「パスを回したい」という気持ちを起こさせる。このプロセスを通して、仕事
の処理能力だけでなく、人間力も同時に鍛えられていくのだ。

◆プロは悩みの捉え方が違う。悩みながらも進化する。
 悩みがあるのは働く場所があり、仲間や上司やお客様があればこそ。しかも悩む時間ほど
自分を成長させてくれるものはないのだ。自分の心を鍛え、「しなり」を作る有り難い機会
なのだ。

◆少しの間、悩みを引き出しにしまってみよう
 自分の頭に10段のタンスをイメージする。きついお叱りやクレームを受けた時、タンス
の引き出しを開けて、一旦その言葉をしまいこんでしまえばいい。
「この問題はあとできちんと反省する。まずは目の前のことを優先させなくてはならない。
引きずっている暇はない。あとで引き出しから出してじっくり考えよう」と考えればいい。
・・これにより、今現在の思い悩みをに引きづられて・・仕事が手につかない等はなくなる

◆「出来ないと思ってやらない人」と「出来ると思ってやる人」思う強さはどちらも一緒
 出来ないと思い込む人も出来ると思い込む人も、その思い込みの強さは、エネルギーの
総量は変わらない。ならば・・自分の成長を信じ、「出来ると思う」ことに全エネルギー
を注いで挑戦するほうが、いい結果を生む。

◆流れさる日常を、時間を積み上げる日常に変えていく
人間は生まれつき怠け者。油断すると直ぐに安易な方に流されてしまう。何となく作業を
こなすような仕事を続けていくと、その日常は、なんとなく流れ去っていく。そこには進歩
がない。それは周りが進歩する中では、自分の後退を意味する。
 ・・作業をするな、仕事をしろ。真剣に取組めば投資になる。とういことか。我思う・・

・苦言は字の通り苦い。でも良薬のように段々と効いてくる。叱責は針で刺されるように痛
 い。でも注射針のように、先からは確かに薬が送り込まれるのだ。・・寧ろ感謝、我思う

◆人は、育てようと思っても育たない。育つ環境で初めて育つもの
 人が育つのは自ら成長しようと思った時だけ。企業が考えるべきことは、「育ちたい」と
いう意思を持った社員が、「育つ為の環境整備」をすることである。

◆First thing.first!「最初にすべき事を最初にする」
 「お客様第一」の会社であれば、まず先に電話やメールで頂いたご要望の件や苦情の件を
話あうべき。一番大切なことは何かという価値観が共有されている組織は強い。

◆出来ない理由を探してはいけない
 仕事におけるプロとアマの違いは何か? 「出来ない理由を探さない」のがプロ。「出来
ない理由をいくらでも探す」のがアマだ。
どうしたら出来るかだけを考える訳だが、そもそも・・出来ない理由を考えないというスタ
ンスに立つ事が重要だ。我思う。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・大満足よりも感動を与えること。満足の先にあるのは「大満足」に過ぎない。単に「いらっ
 しゃいませ」では、お客様の表情さえ動かないが、「こんにちは、お久しぶりです。お元気
 でしたか」という一言があれば、「感情」が「動く」。つまり「感動」が起きるのだ。
・悩みは、働く場所があればこそ。しかも悩むほど自分成長に繋がる有り難い機会だ。
・苦言は字の通り苦いが、良薬のように効いてくる。叱責は針のように痛いが、注射のように
 先からは薬が送り込まれるのだ。




 

ラテに感謝!

 投稿者:マイケル・ゲイツ・ギル  投稿日:2011年 6月18日(土)22時13分48秒
  副題:転落エリートの私を救った世界最高の仕事

当著は広告代理店でクリエイティブ・ディレクターから転落し、60歳を過ぎてスタバでバリ
スタとなった著者による実話である。古市氏が「スタバで働いてみたくなった」と書いてい
たことより頁をめくることにした。
そして、従業員との会話を通して気付きになったフレーズ、スタバの仕組みが解る文章をピ
ックアップしてみる。

アメリカでは今でも白人特権階級社会では、白人は白人と、黒人は黒人と一緒にいることの
方が多く、年をとるほど、その傾向が強くなるとのこと。(未だにそうなのかと・・思う)
ニューヨークのスタバでは白人の店員は殆どいないらしい。

◆スターバックスでは誰も命令はしない。いつも丁寧に頼むのだ。
スターバックスでは、クロージングが管理職として最も重要な役割のひとつなのだ。

「私は、今では、仕事は面倒くさいものではなく、神に与えられたものなのかもしれないと
考えるようになっている。」

レジ点検では、現金の重さを量る。秤が計算をして量った金額を最後に表示してくれる。
シフトが終わった時に許される過不足は5ドルなのだ。

「お客様を明るい気持ちにするのが、私達の仕事のひとつなのよ」
机の上のコンピューターで退出時間を記録する。
オーダーはカップに示してある通り、重要なものを先にいうことになっている。
休憩は2時間ごとに許される。

スターバックスのパートナーは、緊急の場合に備えて、店長の電話番号を教えられている。
床の汚れをきれいに落として直ぐに乾くという洗剤を溶かしてみせた。

スターバックスの底辺で働くことは、白人上流中産階級を保護している安全網からこぼれ落
ちてしまったということだ。
「お願いしたことがあるんですけれど」と言うように、スタバでは命令ではなく、丁寧に仕
事を頼む。

バーにある器具の部品をはずし、洗い、殺菌機に入れていた。殺菌機とは皿洗い機のような
ものだ。ただ威力は2倍、早さは10倍ほどある。
シフトの前に、パートナーはドリンクをタダで作ってもらえる。
スタバにはコーヒーマスターという制度がある。
店で流れる音楽は、シアトル本社の人が選ぶのだ。

スターバックスは劇場のようなものだ。パートナーは役者のようなものだ。店に来た人たち
に話しかけて、明るい気持ちになってもらう。もちろんコーヒーとフードを提供することで
も、喜んでもらえる。工場の時代が終わり、消費社会からエンターテイメントの時代へ移行
していると言われる。

スターバックスはドリンクと音楽と与えられた役割を演じるパートナーによって客をもてな
す。大好きなコーヒーを、楽しい話をしながら提供する。

スターバックスの名前の由来は・・スターバックスという船の一等航海士の名前なのだ。

◆広告業界では、ピラミッドの頂点にいるわずかな人の功績だけしか認められない。スター
バックスは、従業員ひとりひとりに敬意を払い、多くの人を褒め称える。しかも毎日、それ
ぞれの店舗で。

「報告書というのがある。とくにお金に関することには。報告書が何枚もあがるようになる
と解雇されてしまうこともある」

スタバでは、会話や心のこもったおもてなしによって客との絆を作ることを「伝説のサービ
ス」と読んでいる。
スタバでは、地域社会に関わることが大切な原則の為、パートナーは夫々が暮らす地域に近
い店で働くべきだと考えられている。

当著の3つの重要な教訓
①信念を持って「飛ぶ」
・自分自身の殻を破らなければ新しい考え方は出来ない。飛んでみて欲しい。
②尊敬の念を持って「見る」
・相手に敬意を払うことで、人生はより豊かになる。
③真の幸福を見つけるために心の声を「聞く」
・遅ればせながら、自分の心を信じることが、本当の幸せを掴む唯一の方法だとしった。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
スターバックスでは誰も命令はせず、いつも丁寧に頼むのだ。また会話や心のこもったおも
てなしによって客との絆を作ることを「伝説のサービス」と読んでいる。
 

「1秒!」で財務諸表を読む方法

 投稿者:小宮 一慶  投稿日:2011年 6月18日(土)07時42分30秒
編集済
  ①貸借対照表
・従来は自己資本を経営者が自分のものとして扱うがごとき経営が行われていた。しかし、
 資本は紛れも無く株主のもの。
・株主は負債とは異なるリスクを引受けて資金を会社に提供している。よって、資本は自己
 資本ではなく「株主資本」と呼ぶのが適当。
・2006年の会社法施行で、従来の資本が純資産となった。純資産の中で、資本金・資本剰余
 金・利益剰余金などを「株主資本」、それに「評価・換算差額等」を加えたものを「自己
 資本」、更に少数株主持分を加えたものが「純資産」と呼ばれるようになった。
・株主が企業に預けているのは、リスクがあるけども、国債より高い利回りが期待出来るか
 らであり、そのプラスアルファ分を『リスクプレミアム』と言う。
・負債の調達コストよりも、純資産の調達コストの方がずっと高い。これが上場企業では問
 題になる。<WACC(ワック)=負債と純資産の調達コスト>
・トヨタが無借金でないのは、上記のように純資産の調達コストは負債よりずっと高い。よ
 って、トヨタは、有利子負債を調達し、バランスシートを資産と負債両方で膨らませるこ
 とにより、WACCを下げている。超優良企業であるが故の悩みなのだ。
・花王がカネボウの化粧品部門を買収した理由のひとつは、買収防衛の意味合い。思惑通り
 利益やROAが上昇すれば株価が上がり、時価総額(株価×株数)が上がる。それにより
 敵対的買収者が買収を仕掛けにくくなるのだ。
・2007年には、「三角合併」により、外国株式を対価とした「株式交換のM&A」が認めら
 れた。外国企業は、現金でなく、自社株式を対価として日本企業を買収することが可能に
 なったのだ。
・スティールパートナーズが、ブルドックソースの買収をしようとしたり、サッポロや明星
 食品の株式を買い集めた、「儲かる」根拠は・・いずれの会社も「自己資本比率」が高く
 「ROE(自己資本利益率=純利益÷自己資本)」が低い会社であるからだ。
・ROEで使う利益は、必ず純利益を使う。その理由は、株主に帰属する利益は、税金を支
 払った後の純利益だからである。
・ROAで他社比較をする際には、営業利益だけでなく、経常利益でも純利益でもよい。
・自己資本比率が低いほど、同じ利益を出していても、ROEは高まる。株価対策からも、
 ROEを高めるべき。しかし、優先順位としてはROAを高めることによりROEを高め
 るべきなのだ。
・経営者には、負債と純資産に対し責任があり、それに見合ったリターンを出す必要がある
 それがROA(資産利益率)なのだ。
◎ROEが第一では、株主が一番で、負債は二の次といっているのと同じ。それでは負債を
 提供する社債権者や銀行に対して失礼な考え方になる。だから・・ROA(資産利益率)
 を高めるよりROE(自己資本利益率)を高めるという健全な考え方が必要なのだ。
・イオンはダイエーを関連会社にし、子会社にしないのは・・子会社はPL・BSで親子間
 の取引を相殺した上で、各勘定科目を全て合算する。一方、関連会社は、合算はなく「持
 分法」が適用される場合には、持分に応じた損益が、損益計算書の「営業外損益」に計上
 されるだけ。よって、関連会社に関しては、損益計算書の営業外損益が変わるだけだから
 「一行連結」という呼ばれかたをする場合もある。子会社か関連会社かは、企業決算に大
 きな影響を与えることになる。
・イオンはダイエーを子会社にしなくとも、仕入れ先の共通化やシステム、データの共有が
 できれば所期(期待している事柄)の目的は達せられる。ダイエーがイオン傘下でありさ
 えすれば、連結の負債を増やし、表面的な財務内容の悪化を招く必要はないのだ。

②損益計算書
・一般には「売上げ」という言葉を使うが、会計的には「売上高」が正しい用語。
・売上原価と製造原価は違う。売上原価となるのは、「売れた分だけの製造原価」である。
・1年間に製造した製品にかかった費用が製造原価で、その内、1年間に「売れた」製品の製
 造原価が売上原価なのだ。作ったけども売れ残っている製品は、貸借対照表の棚卸資産、
 つまり在庫に計上される。これは製造した製品だけでなく、仕入れた商品についても同様
・製造業で不振に陥った企業では、損益計算書で利益が出ていても、貸借対照表の棚卸資産
 をチェックし、売上高が下がっているのに、棚卸資産が増えていれば不良在庫の可能性が
 高い。
・売上高に対する販管費の比率(販管比率)も重要。
・金利の支払いが多いと、営業利益よりも経常利益が大幅に減額されることになる。営業外
 損益の中には、関連会社が生み出した利益(持分法利益)も含まれる。

・税務会計上の利益を「課税所得」といい、財務会計上の利益とは違う。これは財務会計上
 の費用と税務会計上の損金との差によるもの。接待交際費などは、大企業では一切損金算
 入は認められない。接待交際費は財務会計上は「費用」であるが「損金」ではないから、
 税務計算上はその分多く税金を支払わなければならない。
・公認会計士は財務会計の専門家、税理士は税務会計の専門家。大企業は両方をやとってい
 るケースが多いが、中小では税理士が両方をこなす場合が多い。
・プライマリーバランス(基礎的財政収支)は、収入と支出との収支を言う。企業会計でい
 えば営業利益に近い概念である。
・借入-現預金>年間の粗利益額になると、資金繰りはしんどくなる。
◎政府が財政赤字でも破綻しない理由は、信用が維持される限り借り換えが可能で、国債の
 期日がくれば借換え債を発行して返済期間を先延ばしに出来るから。もう一つは、借り換
 え時に5年を10年、20年を30年に返済期間を伸ばせるから、毎年の返済負担が減るからで
 あるが、ツケを後世に回しているだけであることに変わりない。

③キャッシュ・フロー計算書(これが正式表記)
◎利益とキャッシュフローが違うのは、一つは減価償却費などお金の出て行かない費用があ
 る為、もう一つは売掛金・買掛金・在庫があるから。
・CSのあるべき姿は、営業キャッシュフローがプラスで、投資キャッシュフローと財務キ
 ャッシュフローはマイナスになること。大切なことは、営業キャッシュフローを必ずプラ
 スにすること。
・投資キャッシュフローを見るときの最大のポイントは未来投資をしているか否か。
 有形固定資産の取得≧減価償却費(これが未来投資額)になっているかがポイント。普通
 は減価償却費分くらい は再投資をしなければ現業維持するおぼつかない。単年度判断は
 出来ないが、長期に渡り減価償却費以下しか有形固定資産の取得を行っていないとする
 と、現業維持はジリ貧となる。
・借入増加や増資など資金調達としてキャッシュフローはプラスになるが、財務キャッシュ
 フローが常にプラスなのは健全とは言えない。株主還元を行ったり、借入返済を行えば、
 財務キャッシュフローはマイナスなのだから、財務キャッシュフローはマイナスなのが健
 全。
◎投資キャッシュフローと財務キャッシュフローを使い、そのキャッシュフローのマイナス
 合計が、営業キャッシュフローのプラスを超えないのが良い。
・企業の価値=将来のキャッシュフローの現在価値-有利子負債

④固定費と変動費
・設備投資を多く必要とする産業では、多額の固定費がかかるが、変動費はかからない。売
 上高に占める変動費の割合を変動比率というが、変動比率の低い事業はある一定の売上高
 (損益分岐点売上高)を超えると物凄く儲かることになる。
・楽天は売上高営業利益率25%と非常においしいビジネス。

⑤増し分利益
・航空会社として大切なことは、損益分岐点までの乗客を確保すること。
・変更不可能のチケットを販売することで、コップに一定量の水をためていくのと同じよう
 に、他社や他の便に変更できない乗客を確保して、損益分岐点にまで達するという目的が
 ある。
・ホテルのディスカウントが、航空会社と逆のディスカウントをするのは、競争環境が違う
 から。ホテルの場合も、空いているなら安く出しても、変動費をカバーする料金であれば
 問題がない。
・JRが割引かないのは、直接的なライバルがいないから独占のメリットを活かして料金を
 維持することが可能だから。

⑥直接減価計算
Q:何故、液晶テレビの価格はどんどん下がるのか?
A:合成の誤謬によるものが大きい。
・合成の誤謬(ごびゅう)とは、個々の企業は合理的な行動をしているのに、全体として見
 た場合には、その行動の結果が最適とはならないこと。つまり、個別企業では大量に生産
 した方が、製品価格が安くなる。しかし、全世界のメーカーが生産規模を拡大すると、価
 格が下落し、それに対応する為に更に生産拡大でコスト削減を行う必要が生じる悪循環が
 生じるのだ。このような状況が続く限り、液晶テレビの値段は下がり続ける可能性がある
・償却が終わった後の利益率の急速な増加を考えれば、売値を少し安くしてでも、早く償却
 を終え、その後の利益を確保したほうが得という考え方も出来る。競争製品の場合には、
 価格を抑えて必要数量を早く生産して、他社より早く償却を終えてしまう戦略のほうが有
 利な場合も少なくない。

・財務会計上、一般の損益計算書では専門的に言うところの「全部原価計算」という考え方
 であるが、沢山作って在庫を増やした方が全部原価計算の損益計算書では利益額が増加す
 るという欠点がある。
・売上原価は製造原価の中で、「売れたもの」だけが売上原価になる。在庫が増えることを
 覚悟して、大量に作れば作るほど、1個あたりの製造原価、売上原価は下がるから、在庫
 は増えるものの、損益計算書上の利益は表面的に「増える」ということになる。
・全部原価計算の欠点を克服するのが「直接減価計算」という考え方。これは、財務会計上
 の概念ではなく、企業内部で、パフォーマンスを把握する為に開発された管理会計上の概
 念なのだ。多くの製造業では、財務会計上の損益計算書を作るとともに、工場ごとのパフ
 ォーマンスの把握には直接原価計算を使っている。
◎売上高-変動費=限界利益or貢献利益という。
・直接原価計算のディメリット3つ、①実務的には変動費と固定費を分ける(固変分解)の
 が難しい。②製品1個あたりの原価を正確に把握する為には、再度全部原価計算を行う必
 要がある。③直接原価計算は、財務会計上認められていないため、財務諸表作成のために
 は、再度全部原価計算を行わなければならない。二度手間になる。

・タクシーの運転手の悲鳴の中で、何故台数が増えるのか?それは、タクシー会社としては
 1台あたりの貢献利益が、全社合計で固定費をカバーできないほど、余程少なくならない限
 りは、台数をふやせば増やすほど利益が上がる構造になっている。1台あたりの売上が下が
 っても、トータルでの貢献利益が固定費をカバーする限り、会社から見れば台数を増やすメ
 リットがある。

⑧付加価値
・WACC(ワック)加重平均調達コスト⇒負債と純資産の調達コスト。
・ROA(資産利益率)⇒営業利益ベースのROAで5%は必要。<使っている資産からみて
 稼がなければならない利益>
・<株主資本から見て稼がなければならない利益>がROE(株主資本利益率)は純利益ベー
 スで10%は欲しい。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・「リスクプレミアム」とは株主にリスクはあるが、国債より高い利回りが期待出来るプラス
アルファ分のこと。
・ROEよりROAと言う理由は、ROEが第一では、株主が一番で、負債は二の次といって
いるのと同じ。それでは負債を提供する銀行等に対して失礼な考え方になるからROA(資
産利益率)を高めるよりROE(自己資本利益率)を高めるという健全な考え方が必要。
・投資キャッシュフローと財務キャッシュフローを使い、そのキャッシュフローのマイナス合
計が、営業キャッシュフローのプラスを超えないのが良い。
・企業の価値=将来のキャッシュフローの現在価値-有利子負債
・売上高-変動費=限界利益or貢献利益という。

 

財務3表一体理解法

 投稿者:國貞 克則  投稿日:2011年 5月21日(土)07時53分52秒
編集済
  ◎財務3表は繋がっている
・財務3表は、「どのようにお金を集め」、「何に投資し」、「利益をどれくらい上げたか」
 が理解できる道具。
・B/Sの右側が、「どのようにお金を集め」たか、B/Sの左側は、「何に投資し」たか、
 PLが「利益をどれくらい上げたか」。
・キャッシュフロー計算書CSでは下から、財務キャッシュフローは「どのようにお金を
 集め」たか、投資キャッシュフローが「何に投資し」たか、営業キャッシュフローは「
 利益をどれくらい上げたか」と繋がっている。

◎PLの5つの利益を覚える
①売上総利益(営業利益-売上原価)
②営業利益(売上総利益-販売費及び一般管理費)・・本業からの儲け
③経常利益(営業利益±営業外収益及び費用)・・日常的な経済活動による儲け
④税引前当期純利益(経常利益±特別利益及び損失)・・臨時発生の利益・損失を足し引き
⑤当期純利益(税引前当期純利益-法人税等)・・税金支払い後の利益

◎B/Sの構造
・会社が自分で稼ぎ出す分は「利益剰余金」と呼ばれ、「純資産の部」に入れる。
・PLの「当期純利益」はB/Sの「繰越利益剰余金」に繋がっている。
・「流動比率」をより厳しく見るために「当座比率」がある。当座比率=当座資産÷流動負債
 当座資産は「現預金+受取手形+売掛金」で、確実に現金化されるものだけを対象にし、
 『お金払い度』が出せるのだ。

◎1つの取引を2つの側面から見る
・1つの取引を2つの側面かれ見て帳簿に記帳していくのが「複式簿記」。全ての取引を2
 つの側面から捉え、「資産」「負債」「純資産(資本)」「費用」「収益」の5項目に分
 類して記帳するのが複式簿記。それが一定の決まりで記帳されたのが「残高試算表」。
・1つの取引は必ず、5つのどれか2つの組合せになり、その組合せにするかのルールが
 「仕訳」。
・PLとBSを作るためにあるのが残高試算表で、それを作る為のルールが仕訳なのだ。

◎CSの構造
・財務活動によるキャッシュフロー⇒資金調達や返済を表す
・投資活用によるキャッシュフロー⇒設備投資等の現金の動きを表す
・営業活動によるキャッシュフロー⇒販売・仕入等の現金の動きを表す
⇒CSでは、合計が+ならば現金が残っていることを示し、合計が-ならば入るお金より、
 出て行くお金の方が多かったことを意味する。

・営業CF、投資CF、財務CFのどこに分類していいか明確でない現金の動きは、営業CF
 の「小計」の下にまとめて入れられている。
⇒「利息の受取額(+)」「利息の支払額(-)」「法人税等の支払(-)」が並ぶ。
 これらはルールとして「そういうもんだ」と覚えるしかない。

・CSには直接法と間接法があるが、実際の企業は殆どが間接法のCS。「間接法CSはP
 LとBSの数字を使って作るCSだ」と覚えておくこと。

◎財務3表の5つの繋がり
①PLの当期純利益が、BSの「純資産の部」の「繰越利益剰余金」と繋がっている。
②BSの左右の合計は一致する
③CSの一番下「現金及び現金同等物の期末残高」は、現在ある現金の額を示しておりBS
 の「現金及び預金」は一致する
④PLの「税引前当期純利益」が、間接法CSの一番上にくる。
⇒「そういう決まりになっている」と覚えるしかない。
⑤間接法CSの営業CFと、直接法CSの営業CFは一致する。

◎基礎編
・固定資産を購入した時は、購入の処理だけを行い、減価償却費の処理は期末に行う。
・会社設立には設立以前に登記料金等の費用が発生する。この創立費用は初年度だけの費用
 としてPLに計上するのではなく、資産としてBSに計上することが出来る。これが「繰
 延資産」の考え方。
⇒「そうするように決まっている」と考えるしかない。
・繰延資産として資産計上できる費用は、「創立費」のほか、開業準備の為に費用である
 「開業費」、その他「開発費」、財務活動に伴い発生する「社債発行費」、「株式交付費」
 の5つに限定されている。
・その支出の効果が1期だけでなく、将来に渡って出てくるものなので、決まりとして5つ
 を覚えること。
・開発費は売上原価もしくは販売費及び一般管理費で処理し、それ以外は営業外費用で処理
 することになっている。

・繰延資産は、毎期に按分してPLに費用を計上していく。
・経営者は財務会計の内容を熟知し、説明できる能力が不可欠。よって、職位が上がってい
 くにつれ、管理会計だけでなく財務会計の知識が必要になってくる。
・売掛金は「将来支払いを受ける権利」のことで「債権」と呼ばれる。

・間接法CSの営業キャッシュフローの欄で、売上債権が増加したら(-)、仕入れ債務が増
 加したら(+)となる。感覚的な想いとは逆のことをする・・と覚えておこう!
・固定資産には財務省令で「法定耐用年数」が定められている。
・創立費は5年以内に償却しなければならない。

・法人税の計算の基準となるのは、会計の「税引前当期純利益」ではなく税法でいう「課税
 所得」。
・会社は利益が出れば株主に配当できる。したがって当期純利益がそのまま繰越利益剰余金
 になるわけではない。この理解の為には、BSの「純資産の部」の構造を詳しく頭に入れ
 ておく必要がある。
・新会社法で純資産の部は、「株主資本」、「評価・換算差額等」、「新株予約権」の3つ
 に大別。中でも重要なのが株主資本。それはまた、「資本金」、「資本剰余金」、「利益
 剰余金」、「自己株式」の4つに分かれている。
・資本金は、株主からの出資金で資本金と資本剰余金を合わせて「元本たる資本」と呼ぶ。
・資本剰余金の中の「資本準備金」は、株主から払い込まれた資本のうち資本金に組み込ま
 れなかった金額を表す。
・資本剰余金にはもうひとつ、「その他資本剰余金」があるが、これは減資がなされたり、
 資本剰余金が取り崩されたりした場合に減少した金額を計上する場合などに使われる。

・利益剰余金は、株主が出資したものではなく、会社が自らの事業活動で稼ぎ出したお金に
 係るものだからだ。会社が稼ぎ出したお金を社内に留保しておくことを意味し、「内部留
 保」などとも言う。
・利益剰余金の中に利益準備金があるが、これは法律で義務付けられた内部留保が計上され
 る部分。資本準備金を含めて資本金の4分の1の金額になるまで、会社は配当金の10分
 の1を利益準備金として積み立てなくてはならない。
・「任意積立金」は、会社が稼ぎ出したお金のうち、会社が株主の意志として任意に積み立
 てることを決めたものをここに計上する。
・会社の利益は配当金として外部に分配される部分と、利益準備金や任意積立金として社内
 に留保される部分に分けられ、どちらにも入らなかった部分が、「繰越利益剰余金」でP
 Lの「当期純利益」と繋がっている。

◎決算書を読み解くツボ
・ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本
・ROA(総資本利益率)は総資本経常利益率と同じ考え方
⇒計算式は営業利益÷平均総資本(期首の総資本+期末の総資本÷2)。6%以上が優良。

・BSは「経営者の成績表」と言われるが、利益剰余金を見ればその会社が過去に利益を上
 げてきたかどうかが分る。
・CSのプラスは会社にお金が入ってきていることを、マイナスは会社からお金が出て行っ
 ていることを表している。

◎発展編
・退職給付会計とは、将来支払われるであろう退職金を期間按分して各期の費用として計上
 するというもの。
・退職給付引当金は将来支払わなければならない負債、しかも1年を超えて支払われる負債
 なので固定資産に計上する。

・時価会計とは、金融資産と金融負債の一部を期末の時価に基づいて評価し直す会計のこと。
・売買目的有価証券とは、長期保有が目的ではなく、短期間で売買して利益を上げるために
 保有する有価証券のこと。
・投資有価証券とは、売買して利益を上げるのではなく、株式の持ち合いなど長期間保有し
 ておく有価証券のこと。
・関係会社株式とは、子会社や関連会社の株式を指す。
・これら株式等有価証券の取得は資産として計上される。

・時価で評価されるのは、「売買目的有価証券」と持ち合い株式などを指す「その他有価証
 券」の2つで、売買目的有価証券の差額益はPLに金額が計上され、その他有価証券の差
 損益はBS右側の純資産の部に「評価差額」が直接計上される。
・満期になるまで保有する国債などを指す「満期保有目的の債権」と「子会社・関連会社株
 式」は、市場価格が変わっても財務諸表では、取得原価が記載されたまま動かない。

・減損会計は、固定資産の収益性が低下し、固定資産にかけた投資額の回収が見込めなくな
 った場合に適用される。時価会計は固定資産には適用されないが、減損会計では建物や機
 械装置などの固定資産にだけ適用される。減損会計は評価が下がった場合に帳簿価格を下
 げるだけで、評価を上げることはない。

・会社が、既に発行されている自社の株式を取得して保有することを「金庫株」という。
・会社が、会社の重要な資本を意味する株式を所有することで、会社の「持ち主」である株
 主の数が減る・・何やら、トカゲが自分のシッポを食べているような感じなのだ。
・自己株式にマイナスが入るのは、自分で自分を所有していることを「マイナス」で表して
 いるのだ。

・会計では「収益-費用=利益」だが、税法では「益金-損金=課税所得」となる。
・法人税、法人住民税、法人事業税の3税で課税所得の40%程度が徴収される。

・税効果会計とは、税法による実際の税額表記を残したまま、貸倒引当金を計上している会
 計と整合性がとれるよう税額も同時に表示しておくもの。
・税効果会計で出てくる繰延税金資産とは将来支払ってもらえる権利ではなく、将来税金を
 減額してもらえる権利だから、将来的に事業が赤字で税金を支払わない場合は、税効果会
 計は適用できない。

・減資は、株主に金銭の払い戻しをしない「無償減資」と、株主に払い戻しをする「有償減
 資」の2つに分かれる。
・DES=デット・エクイティ・スワップは「債権の株式化」で、事業再生で最近、よく使
 われる。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・財務3表は、「どのようにお金を集め」、「何に投資し」、「利益をどれくらい上げたか」
 が理解できる道具。
◎財務3表の5つの繋がり
①PLの当期純利益が、BSの「純資産の部」の「繰越利益剰余金」と繋がっている。
②BSの左右の合計は一致する
③CSの一番下「現金及び現金同等物の期末残高」は、現在ある現金の額を示しておりBS
 の「現金及び預金」と一致する
④PLの「税引前当期純利益」が、間接法CSの一番上にくる。
⇒「そういう決まりになっている」と覚えるしかない。
⑤間接法CSの営業CFと、直接法CSの営業CFは一致する。

 

100%幸せな 1%の人々

 投稿者:小林 正観  投稿日:2011年 5月 7日(土)07時45分54秒
  ・「幸せ」は、今この瞬間に、自分に起きた事やこれから起こる事は、「全て自分が成長す
 る為に必要だ(った)と、受入さえすれば、手に入るものだ。
◆幸せとは、面倒な事、大変な事、神経を使わなくてはいけないことが何も起きない事。
 それこそが最大の奇跡なのだから。
⇒人間は、病気や事故、トラブル等に巻き込まれた時にはじめて、自分が『幸せの中』で生
 きていた事を知る。それは・・魚が吊り上げられ、息が出来なくなった時に海の中の幸せ
 に気付くのと同じだ。「幸せの中にいると・・幸せに気付けないのだ・・」
◆最高の幸せとは、「淡々とした何も特別なことがない日々、普通に家族がいて、仕事があ
 って、歩く事が出来る」ことなのだ。

◎「幸」も「不幸」も存在しない。自分自身の「心」が決めているだけ。
・地球上に全ての人が「幸せ」だと思えるものは存在しない。「幸せ」は感じた人にのみ、
 そこに存在する。感じた人にのみ「幸せ」が生まれる、という構造になっている。
・「幸」も「不幸」も存在しない。それは他人が決めることでも、外的要因で決まることで
 もなく、自分自身の「心」が決めているのだから。

・宇宙の法則には「何をしたらよくて、何をしたら駄目だ」というのは無い。他人に喜ばれ
 ることをすれば、自分も喜びを感じることが頂ける。つまり・・「与えれば、帰ってくる」
 の法則が働いているだけ。

◆小林正観氏が40年以上同じジャンルのものを見続けてきて得た結論、それは・・「自分の
 人生を、生まれる時から死ぬ時まで全てこと細かにシナリオに書いてきたらしい」という
 こと。
・自分が書いたシナリオ通りに人生が進んでいくのであれば、じたばたする意味はない。選
 びたいどちらを選んでも、選んだものが必ず自分のシナリオ通りなのだから。よって、未
 来は全てプログラムどおりに進んでいくのだ。
◆小林正観氏が、唯物論として達した結論は、守護霊、神が存在する。輪廻転生も存在する
 そして、未来が確定的に決まっているということ。

・人生は、「念を入れて生きる」だけでいい。「念」という字は「今」の「心」と書く。
 「今」の「心」とは、目の前にいる人を大事にし、今、目の前のことを大事にすること。
 ただ、それだけなのだ。

◆自分が全てを決めているのだから、全てが自分に丁度いいのだ。
・お釈迦様の言葉
 すべてがあなたにちょうどいい。
 今のあなたに今の夫がちょうどいい。
 今のあなたに今の妻がちょうどいい。
 今のあなたに今の親がちょうどいい。
 今のあなたに今の友人がちょうどいい。
 今のあなたに今の仕事がちょうどいい。
 死ぬ日もあなたにちょうどいい。
 すべてがあなたにちょうどいい。

・自分が全てを決めている。すべてが自分にちょうどいいのだ。

◎思い通りに人を変えることはできないが、自分が変わることは簡単。なぜなら・・自分が
 変わりたいように変わればいいから。そして・・その人格でいることが、自分にとっても
 一番心地いいのだから。
・人格者になるということは、誰に何を言われても、目の前にどんな現象や出来事が起きて
 も、それについて怒らない、イライラしない、ということにほかならない。まわりの現象
 に過剰反応をせず、ニコニコしながらすべての現象を捉えられるということが、自分にと
 って一番楽であり得なのだから、そうすべきなのだ。

◆世の中に「イライラさせる人」がいるわけではなく、「イライラする人」が生まれて、は
 じめて「イライラさせる人」が生まれる。
 世の中に「嫌な人」がいるわけではなく、「嫌な人」と自分が思った瞬間に、「嫌な人」
 が目の前に出現するのだ。
・「つらいこと」や「悲しいこと」も全て同じ。そう「決め付ける」自分の「心」によって
 そういう現象がはじめて生まれるのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◆最高の幸せとは、「何も特別なことがない生活が出来る」ことだ。
人は、病気やトラブルに巻き込まれた時にはじめて、自分が『幸せの中』で生きていた事を
知るが、それは・・魚が吊り上げられ、息が出来なくなった時に海の中の幸せに気付くのと
同じで・・「幸せの中にいると・・幸せに気付けないのだ」。
 

仕事で人は成長する

 投稿者:高井 伸夫  投稿日:2011年 4月30日(土)09時00分5秒
編集済
  成功した人、評価の高い人と成功しなかった人、評価の低い人との差は紙一重である。評価
が低い人は、仕事に関して執着心が不足し、諦めが早い。評価が高い人は、最後の数%をや
り切り、さらに120%の完成度を目指すから、仕事で磨かれ、成長する。そうなれば、仕事
はゲームをするのと同じように楽しくなる。

①仕事の質を高める力
・ドラッカーが言っているが、「その努力で得た自分の強みのうえにすべてを築く」ことだ
 一番手っ取り早いのは、いま携わっている仕事を得意技にしてしまうことだ。
・選挙権がありながら、自ら行使しない者が多いが、これは受身の生き方だ。受身な生き方
 ではとても自ら成長することは出来ない。
・「急いで」に対し、「明日やります」「来週やります」は全部落第だ。いま生じた仕事は
 ためらうことなく「今すぐ・・」始めなければならない。原則は即時対応だ。
・スピードが求められる時代には、今やれることは確実に「いま片付ける」態度が望ましい
・成長したいビジネスパーソンに必要なのは経営者感覚。経営者感覚とは利益を上げること、
 雇用を守ること、税金を払うという形で社会に貢献すること・・などを常に意識する事だ。
◆経営者感覚が必要な理由は2つある。1つは「給料をもらう側」の感覚でやっていたら、
 会社が立ち行かなくなる。もう1つは「自分がどんどん成長できる」ことだ。雇われ根
 性でやっているうちは、実力はつかない。経営者の目で仕事を見るようになれば、一事
 が万事見方も違ってくる。
・自らが経営者になったつもりで仕事に取組まないと、会社も伸びないし、自分も伸びな
 い。
◆今の人生は、良くも悪くも自分自身の選択の結果。選択の仕方で人生はまったく変わっ
 てくるということを、しっかり頭に入れておくことだ。正しい選択ならば良い結果が出
 て当然だが、出ない人は集中が足りないのだ。
・人に潜在能力があうと言われるが、それを引き出すのは「選択と集中」によるのだ。

②自分を高める力
・過去にどんなに立派な実績を挙げても、変化に対応できるよう絶えざる学習、努力をし
 ない者は時代においていかれる。
◆サッカー日本代表チームのオシム監督が素敵な言葉を放った。「君達はプロだ。休むの
 は引退してからで十分だ」経営幹部の心得だろう。
◆東芝社長だった名経営者の土光敏夫さんは「社員は三倍働け。役員は十倍働け。私はも
 っと働く」と言った。勝ち残っていくためには、長時間労働で勝負することも必要にな
 る筈だ。
・一人でできることを二人でやっていたら、能力は確実にレベルダウンする。これは必然
 的にそうなるもので、「怠け心」という人の本性をあまり軽く見てはならない。
・自分に対しても、「楽して儲けよう」など思わないこと。一度その怠け癖が体に染み付
 いたら、真面目に汗することがバカらしく思えてしまうようになる。
・何でも徹底してやってみると、そのことの良い点も悪い点も見えてくる。中途半端だと
 何もわからないし結果もでない。
◆「全否定は全く生産性がない」哲学者ヘーゲルの考え方である。例えば人と話をしてい
 て、どう考えても向こうは間違っている。勉強不足である。そういうときでも決して相
 手を全否定してしまってはいけない。どこかに相手の意見の正当性を見つけ出してあげ
 る。自分の意見を述べるのはそれからでいい。
・心の底に「駄目意識」を持ってはならない。そういう意識があるならば、始めない方が
 いい。
・南極観測隊の越冬隊長を務めた理学者の西堀栄三郎さんは、「私は困難に立ち向かうと
 『さあ、この困難を克服する経験を味わせてもらいましょう』という気になって、勇気
 がモリモリ湧いてくる」という言葉を残している。楽に生きていると、進歩出来ないど
 ころか退歩してしまう。
◆「甲子園出場」という目標を持つ高校球児は進んで過酷な練習に取組む。オリンピック
 を目指すアスリートは、自分から超ハードな練習メニューを作って実行する。高校球児
 やアスリートに出来て、ビジネスパーソンにできないということはない。
◆目標をもって過酷な練習に向かっていける人たちは、苦しみの彼方(かなた)には必ず
 大きな喜びが待ち受けていることを知っている。
⇒仕事でも、目指すモノがあるならば、精一杯頑張ることは嫌ではないし、出来る筈だ。
 一部上場企業の社長を目指すなら(メダルを取る)ハードなトレーニングや試練が当た
 り前であり、それを乗り越えなければ、メダル(社長になる)は取れない。だからこそ
 頑張る必要がるのだ。(我思う)
・やり遂げるには理屈はいらない。理屈の大半は怠け心から発する。これを称して古人は
 「怠け者の舌だけは怠けない」といった。「やらない」為の言い訳は山ほど出てくる。
 それで・・自分が自分に騙されるのだ。何をやってもうまくいかない人は、ほとんどの
 場合、単なる持続性の欠如、つまり怠け心のなせる業なのである。
◎ちょっとした問題を大きな壁のように扱う。これがいわゆる怠け心だ。試練はゲームの
 ように楽しむ癖をつければいい。
◆ゲームが楽しいのは、試練を克服することが楽しいからだ。この原理を実生活にも取り
 入れてみればいい。「試練の向こうには喜びがある」
・一時的に中断を余儀なくされても、継続をあまりにもマニアックに考え過ぎないことだ。
 継続は断続でもいいのだ。
・高井伸夫氏が七十歳にして最も心打たれる言葉は、佐藤一斎の、「少(わか)くして学
 べばすなわち壮にして為すあり。壮にしてまなべばすなわち老いて衰えず。老いて学べ
 ばすなわち死して朽ちず」という言葉だそうだ。(我、賛同)
・どんな形であれ、一流の仕事人は学習を欠かさない。賞味期限切れにならないよう絶え
 ず学習をつづけよう。
◆会ってすぐ信頼を勝ち取るには、相手が何を望んでいるか具体的に聞くことにしている。
 「何か困ったことはありますか?」「私に出来ることはありますか?」と。
・努力というのは、他人が「この人は努力している」と認めるものであって、自分から
 「認めろ」という性質のものではない。唯一、許されるのは、成果が出た時だけだ。
・普段からきちんと掃除をしていても部屋の隅には埃がたまっていくように、体と心の疲
 労も溜まっていく。だから質の良い仕事を継続する為には、レクリエーションは絶対に
 かかせない重要な要素なのだ。

③人を巻き込む力
◆この広い世界で直接出会って言葉を交わすことは、確率論的にいえば奇跡に近いことで
 ある。奇跡的な出会いに感謝。
・感謝の念を持ったなら、何かの表現をするのがマナー。ところが、うっかりすると心で
 思ったことで、「もう、すんだ」というような気がしてしまう。これが問題なのだ。
 相手の気持ちは逆だから。人にしてあげた時、内心では感謝を期待する。期待などすべ
 きではないのだが、、期待することの方が多い。その期待が満たされるのは、相手が十
 分に形や態度で表した時だけだ。
●他人に向けた悪口も最初に聞くのは自分の耳。つまり、結果的にそれは自分に言ってい
 るのと同じなのだ。潜在意識には主語がないから、良くも悪くも口癖にしていることが
 得てしてその通りになっていく。『怒りを感じたら10秒数えろ』この法則はマイナス
 の感情の全てに当てはまる。
・お酒の席は「真剣勝負」と捉える事。人はお酒が入ると本性が出る。リラックスした時
 人間のよい部分と悪い部分が出てくるから、ちゃんと観察していれば人物評価に役立つ。

④リーダーとしての力
・「良いことは他人のおかげ、悪い事は自分のせい」。
・どんなことも「始まりは全て小さい」(セネカ・古代ローマの哲人)


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・「経営者になったつもりで仕事に取組むこと」雇われ根性でやっているうちは、実力は
つかない。経営者の目で仕事を見るようになれば、一事が万事見方も違ってくる。
・「悪口を言ってはならない理由」は、他人への悪口を最初に聞くのは自分の耳。潜在意
識には主語がないから、悪口を言うと結果的に自分に言っているのと同じになる。良くも
悪くも口癖にしていることが得てしてその通りになっていく。言葉が思考になり、それが
現実になるから・・怖い。
 

朝10時までに仕事は片付ける

 投稿者:高井 伸夫  投稿日:2011年 4月20日(水)08時43分31秒
編集済
  ◆部下との有用なコミュニケーション方法
個別ミーティング、「ひざ詰め」で行うべき。①今一番気がかりなことは何かを聞く。②そ
れで君の次の一手は何と聞く。それが不適切であればアドバイスをすれば良い。

仕事には「こなす仕事」と「取組む仕事」がある。こなす仕事はパス出来ないから、早く片
づける必要がある。3つのコツは、①タイムリミットを設け遵守する、②つねに前倒しで実
行する、③込み入った話でも3分以内にまとめる話術を身に付ける。

何かを依頼する時には、必ずタイムリミットを設けること。依頼を受ける時には、必ずタイ
ムリミットを聞くこと。タイムリミットのないものは「仕事とはいえない」、無限に遅れる
ことになる。

◆見習うべき欧米人の思想
欧米人の思想は「敵と決めたら徹底的に打ちのめす」というもので、彼らはライバルと認定
したら容赦しない。日本人は「出来るだけ話し合いで・・」の態度だが、欧米人の基本思想
は全く違うのだ。彼らの基本は先手必勝、「先ず叩いて、自分達が有利になってから・・・
話あう」が原則なのだ。しかも、この考え方が世界の常識で、日本人の考え方は少数派。

『何事も即断即決、すぐやる男でいたい』とたえず意識すること。戦いにあっては巧遅より
拙速の方が良い。『巧遅は拙速に如かず』なのだ。

◆話を3分にまとめるポイントは
①結論を先に、②未来の要素を入れる。これが報告や相談、説明、提案時の大きなポイント。

自分に生じることは、全て自分に課せられた仕事であり、勉強であり、また楽しみである。

◆ワークシェアリングは時代に逆行している
仕事の効率を少しでも上げていかなければならない時代に、一人で出来る仕事を二人、三人
にやらせたら、能力はレベルダウンするに決まっている。

◆電通の中興の祖 吉田秀雄社長の「鬼十則」よりポイント抜粋
①仕事は自ら創る、②大きな仕事に取組め、③難しい仕事を狙え、④周囲を引きずり回せ、
(引きずるのと、引きるずられるのとでは天地の開きがでる)、⑤摩擦を恐れるな(摩擦は
進歩の母、積極の肥料だ)

言われたことがやれるのは当たり前の話。能力とは、「言われないこと」を見つけ率先して
やって初めて言えること。

◆したいと思うことは「今すぐ」を心がける
・「暇ができたら」と言っているといつまでも出来ない。したいことは「今すぐやる」こと
 を心がけねばならない。積極的に行動しなければ、チャンスを創ることは出来ない。
・「すぐにやらない」「先延ばしする」のは、自分の置かれている状況に危機意識がないか
 ら。
・失敗を恐れずに行動に移す。失敗しても、勉強になり、将来のプラスになる。
・「あなたが出会う禍があるとしたら、その禍はあたながかつて疎かにした時間の報いなの
 である」という言葉がある。存在感をアピールしておかなければ淘汰されてしまうことを
 真剣に受け止める必要がある。

◆多様性(ダイバーシティ)の考え方
・同じ考え、同じ見方、同じ感じ方の者が集まっても発展、進歩は望めない。違った考え、
 違った見方、違った感じ方の人がいて初めて、飛躍も成長もある。よって、会議等では臆
 する事なく意見を述べなければレーゾンデートル(存在価値・理由)もないと認識してお
 くこと。~我おもう~

・眠いのを乗り越え、バリバリやって自分磨きもしなければならない。その代わり、それを
 継続すれば、それまでのサラリーマン人生とは比べ物にならない待遇と地位を得ることが
 出来るはず。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
依頼をする時、受ける時は・・必ずタイムリミットを設けること、聞くこと。タイムリミッ
トのない仕事は「仕事とはいえない」。
自己主張はしっかりすること。同じ考え、同じ見方の者が集まっても発展は望めない。違っ
た考え、違った見方の人がいてるから飛躍も成長もある。
 

この国を出よ

 投稿者:大前研一×柳井正  投稿日:2011年 4月16日(土)10時27分57秒
編集済
  当著は元マッキンゼー日本支社長で、MITでは原子力工学科の博士号を持ち、世界の大企
業や国家レベルのアドバイザーの大前研一氏(68歳)と、ユニクロ(ファーストリテイリン
グ)の会長兼社長である柳井正氏の共著である。

(柳井氏)
・日本は現在900兆円を超える公的債務があるが、これはGDP対比で約200%に達しており、
  金融危機で大混乱を引き起こしたギリシャの約120%を遥かに上回る異常値になっている。
・チャレンジなくして成功した企業はない。チャレンジには必ずリスクがつきものだが、リ
 スクを恐れて何もしない事が一番の「リスク」である。
・日本は経済的成功を収めた事で自己満足に陥り、保守的になってしまった。その結果が、
 現在の低迷を招いているが、時代の変化に取り残されれば、昨日の勝者も今日は敗者とな
 る。
・一度限りの人生、自分が主役となり、やりたい事を力いっぱいやらなければ、人生の幕を
 閉じる時に後悔しても取り返しがつかない。

(大前氏)
・日本の生命線とも呼ぶべき貿易の分野で何故、赤字が生まれたのか? それは、国内で作
 られる工業製品が国際競争力を失ってしまったからだ。
・日本は3年以内に国債デフォルト(債務不履行)の危機を迎えるだろうと考えている。

(柳井氏)
・多くの日本人は危機意識を持たずに錯覚している。驚くほど能天気な国民が能天気な政権
 をささえている。
・多くの日本人に共通するのは「そこそこの生活が出来ればいい」という非常に内向きな意
 識だ。
・日本のGDP成長率を他国と比較すると、日本の1%成長は「停滞」ではなく、相対的に
 は「没落」していると捉えなければならない。切羽詰っても、国が答えを用意してくれる
 と思っている。<会社も同様>

(大前氏)
・今では世界中の投資家が、石油や金、農産物などを買っていた資金を、大きなリターンが
 期待できる新興国へ振り向けるようになり、世界のマネーの流れが劇的に変わっている。
・もし日本が国債デフォルトの危機に直面したら、日本が保有する65兆円の米国債を売払わ
 ねばならなくなり、アメリカが窮地に追い込まれる。そうなると世界経済は間違いなく崩
 壊する。国債のクラッシュにより国民の金融資産は吹き飛び、預金が下ろせなくなる。そ
 の先にまっているのは、「ハイパーインフレ」。その結果、円の価値は瞬く間に下がる。
 ハイパーインフレに耐えられるのは「金」や「不動産」「外国通貨」などだけになる。
・民主党のマニフェストは、「こうなればいいな」のウィッシュリストであり、枝葉の部分
 は見えるが、幹の部分、すなわちどんな国にしようとしているのかということが、全く浮
 き上がってこない。
・世帯所得がへっている国は、世界的に見ても稀であるが、日本人にはその認識がない。バ
 ラ撒き政策が何故日本の沈没を招くかというと、圧倒的に数が多い「所得が平均以下」の
 人の要望ばかりを聞いていくと、当然、高収益企業や高収入の人から高い税金を取ること
 となり、「平均」が更に下がっていくしかないからだ。

・ドラッカーの思想を一言で言えば、「経営者はこうあらねばならぬ」というゾルレン(当
 為=哲学で正にすべき事)の世界だ。ポスト・ドラッカー時代は分業化が進んでいる。90
 年代以降は、20年前の「エクセレント・カンパニー」のトム・ピーターズがもてはやされ
 た。今、ピーターズに続くエバンジェリスト(伝道者)は「ハイ・コンセプト」のダニエ
 ル・ピンクかもしれない。(モチベーション3.0は必読)
・今は、混沌の中だからこそ、新しい知識と認識を持っている人と持っていない人では、仕
 事に大きな差が出てくる。

・日本は90年代、1人当りGDPが世界1だったが、今は20位ぐらい。2位以下なら20位で
  もいいかの状況に陥っている。「何故2位じゃ駄目なのか?」と仕分け人が聞いていたが、
 2位でもいいや、と認めた途端に、その分野で努力することに力が入らなくなるのだ。
・日本のビジネスマンは、仕事だけでなく、プライベートにも目標がない。「自分のやりた
 い人生」を生きていないがために、「サラリーマン」という看板を維持することに必死で
 プライベートも我慢するという悪循環に陥っている。
・若いうちにビジネスマンとしての人生が決まってしまうような国は日本だけだ。欧米でも
 アジア諸国でも、いわゆる「就職浪人」は当たり前で、大学卒業後でも2・3年就職が決ま
 らない若者は掃いてすてる程いる。しかし、彼らは努力次第でいくらでも取り返せるから
 恥ずかしいなどとは微塵(みじん)も感じてない。
・日本のビジネスマンは、老後の心配はしているが、計画はしていない。今すぐ意識を変え
 て、目標を持ち、行動に移さない限り、助かる見込みはないと、強烈に自覚すべきである

・GEは、「企業の将来はリーダーが何人育つかにかかている」との考えに基づき、徹底し
 たリーダーシップ教育を実践している。業務もローテーションで様々な経験を積ませる点
 は、日本企業と根本的に異なる。
・サムスンは売上比1%の人材育成費を費やすが、日本ではせいぜい0.1%であり、その違
 いが世界市場での低迷に繋がっている。

(柳井氏)
・ファーストりテーリングでは、経営幹部育成機関FR-MIC(ファーストリテイリング
 マネジメント・アンド・イノベーション・センター)を立ち上げた。GEでは、グループ
 ワークを重視しているが、FR-MICでは社内の課題を個人で解決するプログラムを重
 視している。

(大前氏)
・ユニクロや楽天が英語を公用語化しているが、ソニーでさえ課長昇進の基準がTOEIC 650
  点以上であるのに対し、サムスンでは920点。その英語力の差が業績の差にもでてきている、
  と言う人もいる。

(柳井氏)
・お客様から喜ばれ、社会から喜ばれ、働く社員から喜ばれる。近江商人が教訓とした「三
 三方よし(売り方よし、買い方よし、世間よし)」に、時代を超えた普遍の経営哲学を感
 じる。

(大前氏)
・世界の税制は激変しており、一定のトレンドがある。それは個人所得税と法人税の減税、
 そして相続税の廃止だ。個人所得税の最高税率は引き下げ傾向にあり、日本が50%(地方
 税10%を含む)に対し、アメリカが35%、スイスは11.5%、モナコは0%。所得税が低い
 スイスやモナコには、世界中から富裕層が移住してきている。
・法人税も同様に、日本での実効税率は約40%だが、ヨーロッパはだいたい25%、シンガポ
 -ルや香港、台湾などのアジア諸国は10%台まで下げている。
・今の税体系の根本を変えない前提ならば、所得税、法人税の大減税と相続税の廃止が有用
 な改革になる。日本が世界一のタックス・ヘイブンになればいい。所得税を免除されれば
 個人消費も活発化し、景気を押し上げる原動力となる。その時に消費税20%ということで
 あれば、極めて有効に機能する。

・なぜ日本には一国のリーダーたりうる政治家がいないのか?それは勉強と経験をさせてい
 ないからだ。どの分野でも10年以上熱心に勉強しなければ力はつかない。政治家にキャリ
 アパスとローテーションがないこと、落ち着いて勉強する時間がないこと、OJTで育てて
 くれる上司がいないことが最大の問題だ。

・日本の人口と公債発行残高のおよそ1万分の1のモデルが、2007年に財政再建団体に指定
 され、事実上の財政破綻をした北海道夕張市だ。夕張市の負債を人口比同様に1万倍すると
 日本の負債と同規模になるということは、日本全体が「夕張状態」であるということだ。
・かつて驚異的な高度成長を遂げた日本と似た潜在能力をもつ新興国が世界中に勃興してい
 る。無限とも言えるビジネスチャンスが広がっている。それを、指をくわえて眺めている
 だけでいいのかと問いたい。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・日本が国債デフォルト(債務不履行)になると、65兆円のアメリカ国債を処分しなければ
 ならなくなりアメリカも窮地に追い込まれる。その結果、世界経済が崩壊する。金融資産
 が吹き飛び、預金が下ろせなくなり「ハイパーインフレ」となる。そして円の価値が瞬く
 間に下がる。ハイパーインフレに耐えられるのは「金・不動産・外国通貨」等だけになる。
・日本は世帯所得がへっている稀な国。バラ撒き政策は圧倒的に数が多い「所得が平均以下」
 の人の要望ばかりを聞く為、高収益企業や高収入の人から高い税金を取ることとなり、
 「平均」が更に下がっていくのだ。
・近江商人が教訓とした「三方よし(売り方よし、買い方よし、世間よし)」は普遍の経営
 哲学である。
 

1Q84 BOOK3

 投稿者:村上 春樹  投稿日:2011年 4月 9日(土)09時00分59秒
編集済
  BOOK3読了後、しばらくの時を経てこの記述をしている。大きな期待をもち、驚きを感
じながらの読了であった。

小説初心者である自分には、どうしても・・「終わった」とは思えない。きっとBOOK4
があって、それで「完」となるのではと推察している。

今回は、アマゾンの書き込みを2件確認したが・・同感と思う部分もあった。村上春樹著と
いうことで大きな期待感を持って臨んだが、確かに興行収入何百億と言われる映画を見た後
のような読了感があった。。

では、今回も・・メタファの整理を以下に行う。
・=メタファ。★=学び。◎=積極的に使いたい

第6章 天吾
・そのとき目にした情景を心の指でいつまでもなぞっていたかった。

第7章 牛河
・俺には、ほかの人間があまり持ち合わせていないいくつかの資質がある。天性の臭覚と、
 いったん何かにしがみついたら放さないしつこさだ。これまでそいつを頼りに飯を食って
 きた。そしてそんな能力がある限り、たとえどんな妙ちくりんな世の中になっても、俺は
 必ずどこかで飯を食っていける。

第8章 天吾
◎深い海の底の貝みたいに、どこまでも頑なに沈黙を守っておられる。

第14章 青豆
・まるで足の裏が柔らかな泥の底に固い地盤を見出すように。
・歳月はすべての人間から少しずつ命を奪っていきます。人は時期が来て死ぬのではありま
 せん。内側から徐々に死んでいき、やがて最終的な決済の期日を迎えるのです。
・人は受け取ったものの代価を支払わなくてはなりません。

第15章 天吾
◎作家は着実に書き続けることによってしか成長しない。毛虫が葉っぱを食べるのを休まな
 いのと同じだ。

第18章 天呉
◎その声は冷蔵庫に長いあいだ入れっ放しにしておいた金属製のものさしのようにどこまで
 も硬く冷ややかだった。

第19章 牛河
・ときおり作動する冷蔵庫のサーモスタットのほかにその静寂を破るものはいない。

第25章 牛河
・トルストイの有名な一節を少し言い換えさせてもらえば、快楽というのはだいたいどれも
 似たようなものだが、苦痛にはひとつひとつ微妙な差異がある。

第26章 青豆
・俺はうまくいけばという仮定はあてにしないことにしている。
・演繹的な考え方しかできない人間
 演繹=一つの事柄から他の事柄へ押しひろめて述べること
 帰納=個々の具体的な事例から一般に通用するような原理・法則などを導き出すこと

★それにしても・・やはり流石、村上春樹と思ってしまう。何故・・どうすれば、こんな物
 語を考えることが出来るのか


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
<継続は力の喩えとして>
・いつまでもやり続けるしかないよ。「毛虫が葉っぱを食べるのを休まないのと同じだよ。」
<言い方が冷たいときに>
「冷蔵庫に入れっ放しにしておいた金属製のものさしのように硬くて冷ややかだね。」

 

プロフェッショナルマネジャー

 投稿者:ハロルド・ジェニーン  投稿日:2011年 4月 6日(水)23時54分40秒
  当著は元ITT最高経営責任者によるもので、「58四半期連続増益の男」という副題がつ
いている。58四半期は14年半になる。また、ユニクロの柳井氏が「これが私の最高の教
科書だ」との推薦弁もある。

柳井氏・・
日本の経営者やビジネスマンには「結果を出す」という執念やガッツが足らないように思う
ビジネスは結果でしか評価されない。「マネジメントの良否は、それが自ら設定した目標を
達成するかどうかによって判定され、その目標が高ければ高いほど、良いマネジメントだと
いえる」。

過失は恥でも不面目でもない。唯一の本当の間違いは、間違いを犯すことを恐れることだ。
大事なことは、失敗する前に対処することだが、ヨーカ堂の伊藤雅俊氏が語る「前始末」か
ら学んだことだ。同じことをジェニーン氏は「ノー・サプライズ!(びっくりさせるな)」
という言葉で表現している。

【三行の経営論】
本を読む時は、初めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこへ到達する為に出来る限りのことをするのだ。
⇒どんなビジネスにも沢山のボトムライン(成功する為にしなければならない事)がる。

最初の四半期に目標を達成出来なかったら、決して年間の目標を達成することは出来ない。
自分は何をやりたいのかをしっかり見定め、それをやり始めよ。しかし、言うは易く、おこ
なうは難しだ。肝心なのは行うことである。

【経験と金銭的報酬】
ビジネスの世界では、誰もが二通りの通貨・・金銭と経験・・で報酬を支払われる。金は後
回しにして、まず経験を取れ!
経験とは何か新しいことを発見し、学び、能力の成長と蓄積をもたらすプロセスだ。予期し
なかった時に得るもの、それが経験だ。

どんな会社でも、マネジメント(企業の経営・管理層の総体を指す)の基本的な仕事は経営
をすることである。マネジメントは、経営する。そしてマネジメントがそれに成功する唯一
の道は、会社の福利に影響を及ぼすあらゆる状況に関する事実を完全に把握することだ。

マネジメントチームでは、仲間の見解に耳を傾けることにより、企業経営の技術に関する知
識を得る事が出来る。

『経営者は経営しなくてはならぬ!』この場合、「経営者」とは企業なり何なりを運営する
マネジャーのチームをいう。「経営する」とは何かを成し遂げること、努力するに値するこ
ととしてやり始めたことをやり遂げること。
「しなくてはならぬ」とは、それをやり遂げなくてはならぬということ。その能動性があっ
て始めて信条は信条としての意味を持つ。

経営するとは、それを達成すると誓ったことを成し遂げなくてはならぬことを意味する。結
果を達成することが出来なければ、その人は経営者ではない。ひとつの対応が上手くいかな
ければ次の対応を、そしてまた次をと目標を達成するまで試み続けることだ。それが経営す
るということだ。
「経営者は経営しなくてはならぬ」という概念を全社に行き渡らせること・・それがリーダ
ーシップというもの。

【リーダーシップ】
余分に働くことの価値の理論的根拠は、10年間、一人は1日8時間、もう一人は1日12
時間働き続けたとすると、前者は10年、後者は15年に匹敵する経験を積んだことになる。
つまり・・ネガティブでなく、真剣に取組めば全ては投資に変わり、残業時間は経験の蓄積
になるということだ。(我思う)

人を解雇することも、マネジメントの建設的な役割のひとつだと言える。それは会社の空気
を浄化し、環境を改善する。格下げして会社に残す事は、彼にとっても会社にとっても、益
より害の方が大きい。

本人が納得出来ない事をせよとは決して命令しないという基本方針が必要。人に何かをする
なと命じるのは構わないが、本人が納得しない事をさせたかったら、納得するまで説得しな
くてはならない。
どうしても説得出来ない時は、我々は君が間違っていると思うと言い、その理由を説明する。
「しかし、我々の方が誤りで、君の方が正しいという考えがまだ変わらないのなら、君のや
り方でやってみてくれ」と。
重要なことは、誰が正しいかではなく、何が正しいかである。

【起業家精神】
昇進途上のエグゼクティブは、抜群のエリートと見なされる為には、自分の手腕を示すこと
を少なくとも5つ位やってみせなければならない。

【取締役会】
ビジネス・エグゼクティブが問われなくてはならない肝要な質問は・・「それだけの報酬を
得るのに十分なだけ傑出した、どのような真の個人的貢献を、君はしたのか?」

取締役会が株主の為に取組まねばならぬ事は、どれだけの収益を挙げたかではなく、挙げる
べきであったかということ。

柳井氏・・
経営の秘訣は、まず目標を設定し逆算すること。努力しても、その方向性が間違っていれば
結論は得られないから。最終的な目的や目標を最初に明示しない限り、行動は起こせない。
実行しなければ、何も生まれない。

ユニクロでは、店長は本部スタッフに昇格する為の登竜門ではなく、会社の主役であり、店
長でいることが最終目標であるように、報酬体系も変えた。「自立と自律」(自分だけで行
い・自分自身をコントロールする)を達成し、店長の仕事を全うすれば、本部にいるよりも
高収入が得られるスーパースター店長制度を導入した。
真の経営は、チームワークと正当な人事評価だと今も昔も思っている。

店長が、自分の役割を果たし、お客様と従業員に支持される店になっているかどうかは業績
に表れる。成果以外に給料をもらう理由はない。

経営とは、数字のバランスを崩さないようにして高い水準に持っていくことだ。ビジネスで
修復不可能の失敗は、キャッシュが尽きてしまう事だ。尽きてしまったらゲームはそれで終
わりだ。「数字が強いる苦行は自由への過程である」は経営者として、キモに命じておくべ
き。

アメリカ人のように、人格と仕事の能力とは別だという共通の了解事項ができて、お互いに
会社では仮の姿だから、仕事で対立しても、人格は認め合う。そういう社会に変わるのでは
ないだろうか。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
『経営者は経営しなくてはならぬ!』達成すると誓ったことを成し遂げなくてはならぬこと。
取締役会が取組まねばならぬ事は、どれだけ収益を挙げたかではなく、挙げるべきであった
かということ。

 

チェーンストアのための経営情報2011年3月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2011年 4月 6日(水)07時33分17秒
  ◆チェーンストア経営理論の根幹はインダストリアリズムで、その定義は「工場経営の生産
 方式を流通業に取り入れること」
・インダストリアリズムの手段は「エンジニアリング」で、事象を数字で表現することで合
 理化を進めること。

◆次に、「マス化」を目指すこと。
・標準化は最良のキマリを作り普及させながら、修正し続けること。


◆経営効率(年単位)のあるべき数値
⇒荒利を100%とすると、営業利益率は20%ほしい。その為には経費が80%でなければならな
 い。このうち労働コストが3分の1でありたいというのが、あらゆるフォーマットに共通の
 原則。

①総資本経常利益率(ROA)・・未上場18-22%、必ず10%を超えること
②総資本回転率・・FS業の平均1.5回転
③営業収入営業利益率・・営業利益の20%
④自己資本構成比率・・30%以上、なるべく40%以上
⑤インタレスト・カバレッジ・・6以上20未満とする
⑥利潤分配率・・20%、15%を下回らないこと
⑦労働分配率・・ビック38%、非ビック40%、賃金分配率は▲4%で34%、36%、店段階34%
⑧不動産費(設備)分配率・・18%、努力目標25%未満
⑨販促分配率・・6%、限界10%
⑩労働生産性・・1,000万円以上、労働法クリアーの為には最低800万円以上
⑪従業者1人あたり面積・・FS業は10坪以上
⑫1人あたり平均賃金・・350万円以上、420万円以下
⑬坪あたり営業利益高・・10万円以上
⑭損益分岐点売上高比率・・70%台、先ずは80%台を目指す
⑮社員平均年齢・・男30-34歳、女24-28歳

◆ウォールマートSSMの特徴(人事)-4.34週で換算すると
①ストアマネジャー 週52時間 ‐ 月226時間
②アシスタントマネジャー 週48-52時間 - 月208-226時間
③フルタイム 週40時間 - 月177時間
④パートタイム 週24-28時間 ‐ 月106-124時間

⇒当社で考えると、、
 店長は+45時間、SCは+30時間、フルタイムは週40時間だが、パートは雇用保険のみに
 加入し社会保険に加入しない130時間未満となっている。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
チェーンストア経営理論の根幹⇒インダストリアリズム。その定義は「工場経営の生産方
式を取り入れること」
ウォールマート流労働時間⇒店長+45時間、SC+30時間、フルタイム週40時間
パートは週24-28で社会保険未加入



 

プレイングマネジャーの教科書

 投稿者:田島 弓子  投稿日:2011年 3月19日(土)06時36分43秒
編集済
  副題:結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策

サラリーマンとして一皮向けたいのであれば、「人を動かして成果を出せる人」になる必要
がある。その点で、プレイング・マネジャー時代は欠かせないマイルストンである。

組織で働き続けている限り、与えられる仕事の量も質も上がっていくのは自然の流れ。「自
分一人だけで回せる仕事」は遅かれ早かれ終焉を迎える。そして、「他人を通じて、与えら
れた業務責任を果たす」という仕事がやっていくる。

「全て自分が抱えていないと気がすまない」人は、個としては優秀でも伸び悩んでしまう。
これは・・『人に動いてもらって結果を出す』という意識が欠落しているのだ。
組織における優秀な人とは『人を動かして成果を出せる人』なのだ。

最強のコミュニケーション・ツールは、話しかけられ上手、ひいては引き出し上手になる事
「いつでも話にきていいよ」という雰囲気を演出しておくことが重要。いつも余裕なくあせ
っていたり、目の前の自分の仕事に追われているといったそぶりは禁物。

仕事におけるコミュニケーションとは、日常会話の5秒の積み重ねが後々効いて来るのだ。部
下の方から「話したい」と来てもらえるようにするためには、普段からのこまめなコミュニ
ケーションが必要。

プレイングマネジャーがすべき事は、自分から「おはよう!」と挨拶をし、オフィス内の雰
囲気を活性化させること。上司として、チームの空気を温めるのが自分の仕事だと思えば、
自ら挨拶する事に何のためらいもない筈だ。
トラブルを抱えていそうな部下であれば、「おはよう!」に続けて「調子はどう!」「順調」
と心を込めて付け加えるだけでメッセージは伝わる。

プレイングマネジャーが気をつけなければならない事は、自分自身はいくら自分をチームの
一員だと思っていても、部下たちにとっては常に自分は「上司」であるということ。
聞き上手になる為には、話しかけられ上手になることが必要。

多忙なプレイングマネジャーが心がけるべきは、「部下に任せる仕事を増やすこと」。自分
はワンランク上の仕事に携わること。そこですべきことが「情報は垂れ流す」という習慣。
幹部報告会で全体方針が変更になったとき、席に戻るや否や、『ごめん、ちょっと5分だけ
集合』として情報を流すのだ。出せる情報は垂れ流してしまった方が、結果的に部下を育て
お互いの信頼関係を築くことに繋がる。

年上部下に対する上司の仕事は、基本的には結果のチェックのみ。プロセスなど任せられる
ところは寧ろ積極的に任せてしまうべき。頼る部分は素直に頼ってしまえばいい。

褒め言葉とお礼は二段活用で完結する。「ありがとうございます+さすがですね」であった
り、「ありがとう、ごくろうさま」に加えて「凄いね。なんで期日前に出来たの」と一言を
付け加えれば業務の振り返りにもなり、何より部下のモチベーションが上がる。

プレイングマネジャーにとって毎日欠かせないアポは、部下の為の30分を造ることだ。タス
ク化してスケジュールに落とし込むのだ。17時~17時半は部下との時間・・というように。

出してマズくない情報は「垂れ流し」たほうが、結果的にチームに好影響をもたらす。
上司たるもの、どんなに忙しくても、「話かけないでオーラ」だけは出さないこと。

上司からの無理難題と思われる提案を却下する場合は・・・上司が気持ちよく引き下がって
くれるコミュニケーションをすべき。その方法は・・上司のアイデアを一旦引き取るのだ。
そこで上司の本意を先取りしたコメントを述べておくのだ。その上で、やってみたが・・と
するのが上司に対する却下の方法。いきなりNOとしないこと。

プレイングマネジャーは何でもかんでも報告をしないこと。鬼上司の席に向かう勇気よりも
自分の裁量で判断できるところはする、という勇気をもつことだ。

負けない為の冷静なコミュニケーションが大切
相手が攻撃してくるとき、相手は感情的になっている。そんなときは話を全て聞きだすのだ。
そして一旦「わかりました、対処させて頂く時間を下さい」と引き取り、こちらの応戦は
少し時間をおいてからにする。時間を置く事で、相手がクールダウンするのを期待するの
だ。

上司に叱られたあとは、すぐ「謝り直し」に行く。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
『人に動いてもらって結果を出す』という意識を持つこと。
『出せる情報は垂れ流すこと』それが部下を育て信頼関係を築くことに繋がる。
上司に叱られたあとは、すぐ「謝り直し」に行くこと。


 

チェーンストアのための経営情報2011年2月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2011年 3月13日(日)23時12分41秒
編集済
  ◆チェーンストアの労務管理の基本
・基本作業を誰もが標準化された形で簡単に出来るようにする。作業をこなせるようになっ
 た従業員が、さらに高度な標準化された作業に生まれ変わらせていく。結果、コストの安
 い効率のよい仕事に生まれ変わっていく。
◎作業の標準化が進めば、1人が長時間働くのではなく、多くの人々による短時間の労働を
 組み合わせる事が出来るようになる。沢山の人が少しずつ働くことの組み合わせによって
 大きな労働力を得て、その結果コストの軽減が出来るメリットがある。

★チェーンストアの労務管理の基本が上手く回っていけば・・
①地域に大量の雇用を提供し
②標準化された作業をして頂き
③コストの安い労働だけを集めることが出来て
④効率のよいコストをより高度な人づくりにつぎ込んで
⑤企業全体としての発展に繋がっていく
このような良い循環を常に考えていくことが、チェーンストアの労務管理の基本。
このようなチェーンストアの労務管理の考え方は、実はこのところ続いている労働関係法規
の厳しい改正の中で、かえってチェーンストアに有利な点を提供している。

◆労働法の現状はチェーンストアを支援している
・大企業では、時間外が1ヵ月60時間を越えると50%増しとなる(230時間程度)。これが深夜
 になると75%増しとなる。<中小でも60時間に向けた努力を始める必要がある>
・チェーンストア理論は、人に仕事がつくのではなく、仕事は仕事として存在するものを、
 短時間ずつ皆で分担して行こうということ。標準化された仕事であれば可能であり、誰も
 時間外割増のつく労働をしない。だれも50%、75%増しの労働をしない、そういう形で人を
 組み合わせれば、時間外割増の高い賃金を支払う必要はないのだ。これが・・労務管理の
 課題なのだ。
・つまり、誰も60時間以上の残業はさせないという決意が必要。パートタイマーの積極的な
 活用で、社員の長時間残業が発生しない店舗づくりを目指すのだ。

◎6月30日に育児介護休業法が改正され、男子の子育て参加を支援することで、少子高齢化対
 策をしようというもの。
・目玉は、育児時短制度にあり、100人以上の従業員を雇用する全ての企業は、生まれた子が
 3歳になるまでの間、その子を育てる親である従業員について、その要望があれば、1日6
 時間勤務の育児時短制度を実施しなければならない。例外はなく、全ての会社が1日6時間
 労働で働く労働者を受け容れなければならないのだ。
・子供が3歳までの間を短い時間で働いて、生活と仕事を両立させ、子供が大きくなったらま
 た普通の社員に戻るのだ。仕事をしながら子育てをすることを支援するのがい今回の育児
 介護休業法改正の目的。
・多くの企業にとって、育児休業よりもこの育児時短の方が負担が大きい。何故なら・・月
 給制社員なら、その月給のまま、ボーナスもあるまま、退職金のあるままとなる。つまり
 6時間労働で通常の給与を支払わねばならないということ。

◎最低賃金法の増額については、「うちも払うが、皆払うのだから、1人でも多くの人に店に
 来てもらおうじゃないか」と積極的に考えて、最低賃金上げを乗り切るしかない。

・労働基準法改正(60時間以上の5割増し)、育児介護休業法改正(育児時短)、最低賃金法
 改正は、他との差別化の武器と確信を持つべき。

◆これからもチェーンストアの基本に忠実であること
・店長問題は、店長が300時間以上も働いていたことであるが、その殆どはパートでも出来る
 ことを店長がわざわざやっていたのだ。この事件で店長の月給は31万円であったが、31万
 円で300時間以上働けば、時給単価は割増を考えなくとも1000円を下回る。割増分を考え
 れば800円そこそこになり、パートタイマーより安い店長になる。
⇒1000円が25%増しとすると元は1000円÷125%×100で800円となる。上村課長のケース
 では28万円で276時間は1015円。1015円÷125%×100=812円単価となる。これではパ
 -トより安いということになるのだ。

・一時間単価が最低賃金を下回る例すらもなる。
・店長でも、正社員でも、時給制でなくとも、労働時間に対しては正しい割増賃金を払って
 行かなければならないのだ。

・従業員に対して正しい労働時間の確認と正しい賃金の支払いが出来ていない企業は必ず滅
 びる。それは、従業員が店、企業を支持できなくなるからだ。それに対する責任を企業が
 放置してはならない。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
育児介護休業法改正。目玉は育児時短制度。100人以上の従業員を雇用する全ての企業は、
生まれた子が3歳になるまでの間、その子を育てる親である従業員について、その要望があれ
ば、1日6時間勤務の育児時短制度を実施しなければならない。

 

断らない人は、なぜか仕事がうまくいく

 投稿者:田中 和彦  投稿日:2011年 3月 5日(土)07時53分43秒
  仕事が出来る人の共通点は、「まずは、やってみましょう」と断らずに、引き受ける点だ。
大切なことは、「まずは、断らずにやってみる」という姿勢なのだ。

今までに「やったこと」や「やれること」の範囲内でしか行動しなければ、世界は永遠に
広がる事はない。

◆ジョハリの窓◆・・人の心には4つの窓があるという考え方
①他人が知っている+自分が知っている=解放された窓「公開された自己」
②他人が知らない+自分が知っている=秘密の窓「隠された自己」
③他人が知っている+自分が知らない=盲点の窓「自分は気付いていないが、他人からは見
                  られている自己」
④他人が知らない+自分が知らない=未知の窓(閉ざされた窓)「自分自身でも、誰からも
                 まだ知られていない自己」
「自分には向いていないから」と、思い込みだけで断ってしまうのは、未開発の領域をその
まま放置してしまうことに繋がる。

他人からの突発的な依頼が、盲点の窓を開いてくれることも・・意外と多い。よって、人事
異動でも「自分を育てる最大のチャンス」だと思えばいい。何でも引き受け、何でもやり抜
くことで、「あいつは使える」という評判を勝ち取ることに成功するのだ。

「この件は、あなたにしか頼めない」と言われるようになることがポイント。「代替」の利
かない存在、つまりオンリーワンの存在になることこそが、人材価値を高めることになる。
誰でも最初はゼロからのスタートなのだから、「経験したことがないから、断る」人と、「
経験したことがないから、やってみる」人とでは、結果的に大きな違いが出る。

◆仕事の報酬は仕事◆
いい仕事をして結果を出せば、必ず次の仕事が来る。逆に、結果が出なければ、もう二度と
次の仕事を依頼されることはない。次の仕事がこなければ、いつまでたっても経験不足で半
人前のままなのだ。

◆期待は、いいほうに裏切るためにある◆
何かを頼まれ、引き受けた以上は、先方の期待値の予測線を越えなければ、認められること
はない。期待値の予測線を越えたところにしか、感動はない。
期待に応え、期待をいいほうに裏切り、期待以上のことをやり続けていると、必ずそれを見
てくれる「目利き」という存在が出てきて、次のステージに引き上げてくれるのだ。

オールラウンドプレイヤーと呼ばれ、何でもやれてしまう人の特徴は、・・とにかく「まず
やってみる」という思考が出来る人。つまり、自分自身を一歩前に進めることが出来る人だ。

◆「働く」ということは、「傍を楽にする」こと◆
つまり、誰かの役に立つ事で対価を得るということだ。
働くことは、他者ありきの発想でなくてはならないが、自分軸ばかりで判断する傾向がある
「断る」という行為は、どちらかというと、自分軸で判断したときに発生する。
誰かから何かをお願いされたときに、「自分には得か損か」など、「自分にとって」という
視点で考えてしいがちだが、「相手にとって」という視点で考えることが出来るようになれ
ば、また違った判断も出来るようになる。

与えられた仕事は、とにかく期待値をいいほうに裏切って、相手から喜ばれるように意識し
ました。プロフェッショナルとは、ある意味、仕事を選ばず、どんな時でも最低限のクオリ
ティーを保つ人達のことだ。

「兼務」のメリットは、管理職の場合は、「視点が上がる」という効果がある。課長の仕事
を2つ兼務すれば、それは部長の立場にも近くなるわけだ。次の課長候補を育てようという
役割意識も出てくる。
「今の仕事の他に、これもやってみないか?」と言って来たら、「えー」という嫌な顔をせ
ずに、前向きに考え見るべきだ。認められている上に、新しい自分を発見する機会まで与え
てくれるのかもしれない。

「断らない生き方」の本質は、「自分以外の何かを積極的に利用することで、自身の想像力
や行動範囲を跳び越えたところに到達すること」なのだ。
「断らない」ことで、自分の知らない世界、知らないポジションに半ば強制的に身を置くこ
とになり、新しい自分に到達できるのだ。

「断る」ことは、自分自身が傷つくこともない代わりに、新しい自分にも到達できない。
「断らない選択」は、「新しい自分」を発見するための、極めて能動的で攻撃的な手段だ。

◆苦労は自ら買ってでもしろ◆
「苦労はしようと思っても、なかなか出来るものじゃないんだから、ラッキーだと思わなき
ゃ」と言っている。それは・・からかっている訳ではない。苦労話は必ず後で話しのネタに
なるからだ。普通なかなか体験できない苦労は、得がたい経験として、高く評価されること
があるからだ。

わざわざ大変な仕事でも引き受けるのは、そんな理由もある。「大変そうだから断る」ので
はなく、「大変そうだからこそ断らない」のだ。
苦手意識を克服し、「断らない」でやった仕事こそが、スキルを確実に高める。一歩を踏み
出して、新しい仕事に挑戦しない限り、得られるものはない。やれること、好きなこと、向
いていることを選んでやっていては、今の自分から吐き出すだけで、新たなスキルや知識や
ノウハウを手にすることが出来ない。

「忙しいから出来ない。時間がないから・・」というのは理由にならない。そもそも、暇な
人を探して頼んだりもしない。
「急ぎの仕事は、あの人に頼め」と言われるようになったら本物だ。忙しさを理由に断るの
ではなく、忙しいからこそ断らずに引き受けて、自身のスキルや経験を高める機会にすれば
いいのだ。

「どうせ同じ給料なら、余計な仕事は引き受けない」と、頼まれ仕事を断る人がいるが、そ
れでは信頼もスキルも得られない。断ってばかりの人と、どんどん引き受ける人とでは、数
年後には天と地ほどの差がついているに違いない。

「断らない」人は、頼んだ時のリアクションが、非常にいい。
仕事をそれほど抱えていない人ほど、第一声が、「うーん、できるかなぁ」だったり、「ス
ケジュールを調整しないと・・」と、イマイチな反応なのだ。これでは発注する方のモチベ
ーションも下がってしまう。

「やったことがないから、できない」と思ったら、新しいことに挑戦できるチャンスを逃し
「これがないから、出来ない」と言ったら、その時点で自分自身にまける事になる。

目の前に現れる依頼を断らずにやり遂げて、小さな達成感を積み上げていくと、それが癖に
なり、困難なことが起きても、その困難なことに挑戦したくてしょうがなくなる。

「やらないで後悔するくらいなら、やって後悔したほうが、圧倒的にいい」。「どうしよう
かな?」と思ったら、理屈ぬきに、無理やりにでも行動して、「前に出る」ことを自分自身
に義務付けるのだ。「迷ったら、一歩前に出る」と呪文のように言い聞かせていたら、本当
に迷った時に、条件反射的に体が前に出るようになる。

迷った結果、何もやらなかった時は、絶対に気持ちの中に悔いのようなものが残る。更に、
やらなかったという事は、何も変わらなかったということ。気持ち的には、プラマイゼロで
はなく、マイナスなのだ。

たとえ失敗に終わったとしても、「やらなかったことより、やったことのほうに意味がある」
少し無理かと思う仕事に挑戦し続けることで、人は常に成長できる。「出来ることを続けて
いても、脳は喜ばない」。苦しければ苦しいほど、その後の喜びの方が大きく、強化される
苦しい状況を何とかして突き抜けることが重要なのだ。


●● ピークパフォーマンス法定式 ●●
◆期待は、いいほうに裏切れ!◆
期待値の予測線を越えなければ、認められることはない。それが信頼に繋がる。
◆「働く」とは「傍を楽にする」こと◆
働くことは、誰かの役に立つ事で対価を得るということ。何かを頼まれた時に「得か損か」
と自分視点で考えがちだが、「相手にとって」という視点で考えることが出来るようになれ
ば、違った判断も出来るようになる。

 

チェーンストアのための経営情報2011年1月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2011年 2月18日(金)22時32分47秒
編集済
  ●マネジメントとは
・マネジ=他の人を、思うとおりに、動かせること
・マネジャー=マネジが出来る人
・マネジメント=思うとおりに人々を動かすことで、計画を実現すること
⇒マネジャーは、キマリをつくること等を決定し、実現し、果たす人で、自分で作業する人
 ではない。

・コントロール=期限前に、進行中の数字で、つまり未だ間に合う内に命令の変更と教育の
        追加で目標数値を果たすこと。

●日本的マネジメントの悪しき習慣は
・職務(応急対策を含めて)出来ない人に何度も同じ要求をしたり、叱責したりする。そう
 ではなくて、出来る方法を教えるべき。それも出来ないのならば、その課題を他の人に回
 すべき。

・「出来ない」は禁句。あしたならば出来るのであれば・・「明日の何時に出来ます」と表
 現する。また「1週間しかないから出来ません」ではなく・・「1週間のうちに何が出来
 るか」を報告しなけくてはなりません。

●チェーンストア・オペレーション方式の特別な意味
・意義=150年間かけて築造した、「分業のあり方」の経験法則
・本部が行動のキマリを決め、店長は低コストでそれが出来るように指揮をする。これがチ
 ェーンストアの分業のあり方。
・現状は、キマリがないので、何をするにも店長が考えて実行しなければならない。だがテ
 -マが多すぎる為、部下に包括委任をする。しかし、部下は未熟だから試行錯誤する。だ
 から毎日、全店で無駄な人件費がかかる。⇒キマリがない=無駄な人件費を生む

●経営管理者層の資格
・ビジョンを企業としてのコア・イデオロギーにし続けている
・現状を10年後のあり方から現状否定をするワークデザイン力がある
・軌道を明示し、逸脱に敏感である
⇒絶対にやるべきこと、絶対にやってはならぬこと。だけを明言する。

●責任と義務制度の基礎条件
・スペシャリストは仕組みを作ることで数値責任を果たす。
・ワーカーが完全実行できないものであれば、完全実行できない仕組みを作ったスペシャリ
 ストが悪い。その場合は、仕組みを作り直すことが必要。

◎会社としての社会的責任と義務
・①コンプライアンス ②労働条件の絶えざる向上 ③一人ごとの生涯設計の明示 ④向上
 意志のある者には教育チャンスの提供を継続(パートも女性も外国籍の人も)
・理解すべき原則は、人間能力が「教育」によって無限に向上するものと考え、目標と道具
 とチャンスとを明示する。

●責任と義務の原則
・「責任」も「義務」も命令で発生する。それは職務の範囲内で発生し、「責任」は職務上
 自ら決定した部分についておうもの。
・「責任」と「義務」は、上司に対して個人がおうもので、会社に対しておうものではない。
 また、共同または連帯はあり得ない。

・命令や規定の結果が悪いときは決定者が責任をおう。
・稟議と提案は、それを承認した人と許可した人が責任をおう。
・会議で決まった事は、参会者で一番上位の人が責任をおう。しかし、トップではない。
 トップ決定によるものは、起案者が責任を負う。トップは社外に対して責任を負う。
・組織論では、トップが内部に責任をおうことはない。

●コミットメント制度
・新店の売上高予算が達成できないならば、店舗開発が反省しなければならない。店長の問
 題ではない。
・コミットメントは、13週または月ごと。実行は①週(又は月)単位で、②上司に進行状況
 を報告し、③そのカウンセリングを受ける

●経営管理体制の再編成
・キマリは、読むまたは見ただけで実行出来るように作ること。
・改革を進めるにはしなくてもいいことを止めなくてはならない。今しなくてもいいことを
 させ、更に「出来ればこれもやれ」とか「時間があったらこれもやれ」としないこと。
・先ずは「しなくてもいい事を止め、止めるべき事を確定したら、優先順位を決める。一度
 に全部は出来ない。

★アンケートでは解らないこと
・お客様の殆どは、直接店に対して不満は言わない(アンケートに記入したりしない)。
 気に入らなければ、行かない、買わなくなる。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・マネジメント=思うとおりに人々を動かすことで、計画を実現すること
・チェーンストアOPの意義=150年間かけて築造した「分業のあり方」の経験法則
⇒キマリがないと試行錯誤をする為、無駄な人件費を生む
・スペシャリストは仕組みを作ることで数値責任を果たす
⇒責任の所在を否定すると、組織論を否定することになる
・お客様の殆どは、アンケート記入したりせず、来なくなるだけである認識が必要。
⇒アンケートは、ごく一部の方による、非常に貴重な意見であると認識すること。
 

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

 投稿者:キングスレイ・ウォード  投稿日:2011年 2月13日(日)22時54分54秒
  ◎実社会へ出る君へ
・成功の訪れを期待するためには、今までにも増して学ぶ事を重要視し、精力的に心がける
 必要がある。
・成功する為には、人生の目標を定めなければならない。

①あえて挑戦を
・優れた仲間に加われば、君の勉強方法や努力の程度も、自分でも気づかないうちに、自然
 に向上するだろう。
・優れた資質の学生達に囲まれていれば、君が成功する確率は高まるだろう。

②教育の設計
・学ぶのは遅いよりも早い方がいい。

③成功について
・人は失敗するたびに何かを学ぶ。私は公認会計士試験に落ちた事が、脳裏から去らなかっ
 た。その教訓は、努力しなければならないということである。他に方法がないからである
 精一杯の努力をすれば、大抵の事は叶えられる。
・前途に目標が見えれば、人は常に、それに近づこうと努力する。だから、君が自分に定め
 る目標は決定的な重要性を持つ。

④惰性的な生き方には
・君は人生が上り坂の戦いであることを知るだろう。
・流れに逆らっている時に漕ぐことをやめれば、たちまち下流に押し流される!人生にも流
 れがある。

⑥誠実さの代価
・誠実な人格の持ち主であるということは、道徳性の高い生活態度が身についている、とい
 うこと。実業界では、そのような特質を備えている事が長期的な成功をもたらす生命力に
 なる。

⑨部下との衝突
・今日の経営陣の一番大きな欠点は、社員を褒めないことである。
・褒めるべきことを褒める。その効果は測り知れない。さらに良い成績を示そうと、精一杯
 頑張るのが人情である。賞賛の言葉を述べるという投資に対して、なんと大きな収益だろ
 う!
・仕事をこなせるまでに社員を仕込むには金がかかる。職務によってはかなりの費用になる
 経営効率を最高にしようと思えば、社員の離職率を低く保たなければならない。したがっ
 て、部下の士気を維持することは、必要条件なのである。
・部下は貴重品である。設備機器と同じ扱いをしてはいけない。職務を果たした満足感を得
 るように、最善を尽くして欲しい。

⑭講演は自信を持って
・膝の震えと動悸を抑える簡単な方法は、講演中は常に、一度にひとりの人にだけ注意を集
 中して話すことである。
・講演がうまくいっていると感じるときほど気分のいいことはないし、全然受けない時ほど
 みじめなこともない。この2つを分ける基準は、君の注ぐ努力と準備の量である。
 (人生の価値ある試みのすべてに通じる貴重な教訓として学んでほしい)

⑱多角経営は会社を安定させるか
・会社は人を中心にして築くべきで、会社を中心にして人を集めるべきではない、という原
 理である。

◎人生の幸福とは
・人生が突きつける挑戦に対して、態度を選ぶ自由があることを知って、それを行使するな
 らば、君が人生の幸福を勝ち取る率は大きく伸びるだろう。
・困難を解消する真の解毒剤は、誰もがもっている選択の自由からしか生じない。
・私達が真の幸福感を味わうのは、自分自身に定めた何らかの目標を達成したときである。
・幸福は何かをすることである。
・80歳の誕生日に、調子はどうかと訊くと、毎朝起きた時にすることがあれば、人生に不満
 はない、と言った。(それが目標だった!) 85歳で、毎日楽しみにするものがなくなっ
 た時、彼の健康は急速に衰えた。
・幸運に恵まれたときも、不運なときも、断固として最善を尽くすことが、人生の意味を深
 めるだろう。
・幸福は何かを成し遂げた時に得られる。

◎批判は効果的に
・職務評価は毎日する方がいい。部下が今日困っているのに、なぜ「評価日」まで3ヶ月も待
 たなければならないのか? 彼は今助言を必要としている。
 批判は大量に与えるよりも、少しずつ与える方が、自尊心の負担にならないし、ずっと生
 産的になる。

◎自分の財布の管理も計画的に
・トーマス・ア・ケンピス(1380-1471)の言葉
 「他人が自分の思い通りならないからと言って、腹を立てる事はない。自分自身でさえ、
  思い通りにはならないのだから」

◎優れた指導者の条件
・指導者は思い切って同輩の先頭に立たなければならない。それが指導者というものである

◎生活のバランスを保とう
・頭はときどき気晴しや休息を与えてやらないと、効率的に働かなくなる。四六時中仕事の
 ことを考えていれば、遅からず、燃え尽きる。生活のバランスを保つとは、趣味やスポー
 ツの時、そして家族と楽しむ時間を週日にも取り入れることを意味する。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
他人に対し頭にきた時に考えるべきこと・・
トーマス・ア・ケンピス(1380-1471)の言葉
「他人が自分の思い通りならないからと言って、腹を立てる事はない。自分自身でさえ、
 思い通りにはならないのだから」

 

憚りながら

 投稿者:後藤 忠政  投稿日:2011年 2月12日(土)23時38分9秒
  当著との出会いは、古市氏の推薦で著名人が実名で記されている点、元ヤクザの組長の本と
のことで読んでみることにした。
本名は後藤忠正。元山口組後藤組組長。

元ヤクザの後藤氏からも、学び得たものを記しておきたい。

時は東京オリンピックを迎えた1964年。それから第一次頂上作戦(暴力団壊滅作戦)が1969
年まで行われた。
昭和40年頃までは、国家も警察もヤクザを必要悪として認めていた。終戦直後には治安維持
に利用してきたし、日米安保の時には左翼や学生を押しつける為に右翼やヤクザが使われた

ところが警察は掌を返し、トップをパクったり、組織を解体しろと脅しをかけてきた。その
時に山口組は解散しなかった。解散させられた他の組織をさらに取り込み、山口組は逆に勢
力を拡大していった。

当時、後藤氏は本物のヤクザになり、トップを目指してやろうと思っていた。そして、「誰
の世話にもならない」「絶対に逃げない」「頭をさげない」という強烈なプライドがあった
このプライドはヤクザを辞めてからも、捨てていないとのこと。

世間では、失敗したら指を詰めさせられると考えている人が多いが、実際に指を詰めるとい
う行為は、ひとつの主張であり、上から言われる事は滅多になく、自己判断で指を詰めるの
が大半なのだ。

創価学会は、元々日蓮正宗の信徒の集まり。1991年に日蓮正宗は池田大作・創価学会名誉会
長を破門し、これ以降、宗門と学会は激しく対立した。
公明党を作って政治に入り込んだり、創価大学作って優秀な人材を官僚にしたり、法曹界牛
耳るために人を送り込んだりしている。
こんな創価学会が、自公連立政権だと言って、国家の中枢でデカイ面してきた事は間違いだ

競艇は、競馬・競輪と並ぶ公営ギャンブルであるが、何故競艇だけ、笹川の財団法人が運営
しているのだ。

『バブル景気』とは・・
1985年9月の「プラザ合意」G5主導による為替レートの安定化合意による急激な円高を引き
金に、内需拡大を迫られた日本は低金利政策を実施。その結果、86年12月から土地や株に対
する投機が過熱した。土地価格や株式相場が異常に高騰し、日本社会は91年2月までの4年3
ヶ月間、未曾有の好景気を迎えた。

天台宗の得度(とくど)と言うのは本来、高僧の立会いのもとでやる。剃髪(ていはつ)し
て、僧侶としての名前を貰い、僧籍にはいることになる。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
バブル景気とは、1985年の「プラザ合意」で内需拡大を迫られ、低金利政策を実施し、86年
から91年までの4年3ヶ月間、地価や株価が高騰した好景気のこと。

 

1Q84 BOOK2

 投稿者:村上 春樹  投稿日:2011年 1月22日(土)23時22分1秒
  BOOK2では、BOOK1以上にそのストーリー展開に引き込まれてしまい、後半の5章
位は続けざまに渉猟してしまった。

BOOK2でも、天吾と青豆の2つのストーリーが同時進行していくが、いつのまにかシン
クロニシティ(共時性)というか、相互接点か多くなり強烈に引き込んでいく力がある。
青豆は、遂にさきがけのボスを殺すことになるが、それがふかえりの父親である。また天吾
はふかえりとの交わりを経験するが、そこに愛情はない。

やがて天吾と青豆は高円寺で遭遇するが、青豆が一方的に天吾を発見するだけでまだ接点は
ない。BOOK2のラストは、父の病室で空気さなぎの青豆を見て東京に戻るが、それが何
だったのか解らぬまま、青豆を見つけようと心を定めて終了する。
BOOK3があることを知らなければ、きっと・・何なんだ・・・となってしまった事であ
ろう。もしかして・・・BOOK4もあるのかな?

では、BOOK3に入る前に・・メタファの整理を以下に行う。
・=メタファ。★=学び。◎=積極的に使いたい

第3章 青豆
・人間にとって死に際というのは大事なんだよ。生まれ方は選べないが、死に方は選べる。

第8章 天吾
★認知症には進行はあっても、回復はない。前にしか進まない歯車のようなものだ。

第9章 青豆
・奥まったところに静かに控え、古代の氷河のような光を放っている一対の目・・。

第10章 天吾
・父親はおそらく、わずかに残された感情のすべての力を振り絞ってその涙を流したのだ。

第12章 天吾
・まるでナイルの源流である秘密の泉を発見した探検隊のように・・

第14章 天吾
・彼女の肌からは素敵な匂いがした。特別な生命の匂いだ。朝露のかかった夏の盛りの花の
 ような匂いだ。
・大きな硬い雨粒が鹿を撃つ散弾のように、窓ガラスをばらばらと叩き続けていた。

第16章 天吾
・冬眠中の小動物のようにぐっすりと眠っていた。
★人の表皮細胞は毎日四千万個ずつ失われていくのだという事実を天吾はふと思い出した。
 それらは失われ、はがれ、目に見えない細かい塵となって空中に消えていく。

第18章 天吾
・人類が火や道具や言語を手に入れる前から、月は変わることなく人々の味方だった。それ
 は天与の灯火として暗黒の世界をときに明るく照らし、人々の恐怖を和らげてくれた。そ
 の満ち欠けは時間の観念を人々に与えてくれた。月のそのような無償の慈悲に対する感謝
 の念は、おおかたの場所から闇が放逐されてしまった現在でも、人類の遺伝子の中に強く
 刷り込まれているようだった。

第21章 青豆
・空気さなぎからドウタが生まれ、月は2つになった。そして1984年は1Q84年に変
 わった。<ドウタはあくまでマザの心の影に過ぎず、それが形になったもの>
・夏の光が水の中に揺れていた。
・死ぬ決心なんて朝日を受けた露みないに、あっさり蒸発して消えてしまうかもしれない。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
暗唱して使いたいメタファ
◎人の表皮細胞は毎日四千万個ずつ失われていくのだという事実。
 それらは失われ、はがれ、目に見えない細かい塵となって空中に消えていく。






 

1Q84 BOOK1

 投稿者:村上 春樹  投稿日:2011年 1月 5日(水)23時11分6秒
  当然に読み始めたBOOK1であったが、何といっても比喩表現の豊かさ、ストーリー展開
の意外性・・どれをとっても流石、村上春樹と言った感が拭えない。
当著では、ストーリ展開と同時にそのメタファ(比喩表現)の参考例を聞き出すことで、自
身のデータベースに加えていくことにする。

BOOK1は、2つのストーリーが別々に展開されていく。一つは青豆という29歳のマーシ
ャルアーツのトレーナーで、殺人も請け負う女性の物語。そして、天吾という予備校の講師
の傍らで、作家を目指す熊男のような男性を中心とした物語だ。

青豆は、あゆみという警察官の女性と男遊びをしたていたが・・さきがけという宗教団体の
問題を探り出していく。一方の天吾は、空気さなぎという小説の作家であるふかえりという
17歳の女子高生の生い立ちを知る中で、さきがけという宗教団体との関わりをもつようにな
るBOOK1では、後半で2つの物語が繋がってくることで、急速にストーリー展開に引き込
まれてしまった。

1Q84と言うタイトルは、青豆が世の中が自分の知らないうちに変わってしまっているの
ではないかと感じる。自分のおかれた新しい状況に呼び名を付けるべく「1Q84」とする
Qは、クエスチョンマークのQ。

BOOK2に入る前に・・メタファの整理を以下に行う。
・=メタファ。★=学び。◎=積極的に使いたい

第6章天吾
・いろんな書き直しのアイデアが、太古の海における生命萌芽のざわめきのように、彼の頭
 の中に浮かんだり消えたりしていた。
・虚無の中に永遠に吸い込まれてしまったようだった。冥王星のわきをそのまま素通りして
 いった孤独な惑星探査ロケットみたいに。
第7章青豆
・彼女は何をするにしても、ほとんど音というものを立てなかった。森を横切っていく賢い
 雌狐のように。
第8章天呉
★クラスの中にディスレクシアの子供が1人か2人いたとしても、驚くべき事ではない。アイ
 ンシュタインも、エジソンもそうだった。
第9章青豆
・ひとりで考え事をしながら飲むワインには、ほとんど味がなかった。
★NHKの予算は国会承認を得る必要がるため、政府の機嫌を損ねたら報復を受けるかもし
 れないという怯えがNHKの上層部にある。また与党内には、NHKは自分たちの広報機
 関にすぎないという考えがある。
第11章青豆
★ヘミングウェイは晩年アルコール中毒に苦しみ猟銃自殺した。
第14章天呉
★ほとんどの読者がこれまで目にしたことのないものごとを、小説の中に持ち込むときには
 なるたけ細かい的確な描写が必要になる。省いてかまわないのは、あるいは省かなくては
 ならないのは、ほとんどの読者が既に目にしたことのある物事についての描写だ。
第15章青豆
・陰毛は行進する歩兵部隊に踏みつけられた草むらみたいな生え方をしている。
第16章天吾
◎急流を下るボートに喩えるなら、俺は今舵をとるのに忙しくて、両手がはなせないんだ。
 だから君にオールを渡している。もし君ができないというのであれば、ボートは転覆し、
 俺たちはみなきれいに破滅するかもしれない。
第18章天吾
★ジョージ・オーウェルは「1984年」の中に、ビッグ・ブラザーという独裁者を登場させた
第19章青豆
・彼女は犬に会うたびに、犬というのはなぜこんなに無条件に幸福な気持ちになれるのだろ
 うと不思議に思う。
第20章天呉
・想像力が手脚を伸ばし、物語は自由に流れていった。
・都市の上空を覆った厚い綿のような雲が、余計な音を吸収してしまっているらしい。
第22章天呉
★人間の脳はこの250万年のあいだに、大きさが約4倍に増加した。
・そんなもの勘じゃない、ただのしがない経験則だ、と天吾は思った。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
暗唱して使いたいメタファ
◎急流を下るボートに喩えるなら、俺は今舵をとるのに忙しくて、両手がはなせないんだ。
 だから君にオールを渡している。もし君ができないというのであれば、ボートは転覆し、
 俺たちはみなきれいに破滅するかもしれない。
 

チェーンストアのための経営情報2010年12月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2011年 1月 5日(水)16時57分59秒
編集済
  ●景況指標
・物価の推移を見ると、大きく上下動をしているのは輸入物価で、変化が少ないのが消費者
 物価である。消費者は所得が減っても生活必需品は買わなければならないので、消費支出
 はあまり減らさない事が解る。

・アメリカの小売業=FOB価格×約3.5倍、日本の小売業=FOB価格×約10倍。以前、
 日本の小売物価は、グローバルスタンダードと比べれれば、約3倍のままなのだ。

・衣料は、アメリカではディスカウントストアが強いが、日本にはディスカウントストアが
 ないから、日本型スーパーストアが減らした分が全部ファーストリテイリングとしまむら
 の2社に行ってしまったことになる。

・全産業の平均賃金は、2009年実績で33万円。

●JRCのセミナー受講ルール
・どんなに優秀でも20歳代は実務経験を積む時期であり、その蓄積なくして理論勉強をして
 も改善と改革は実行出来ない。これはは、本人にとっても苦痛であろうという故・渥美俊
 一の信念に基づいたもの。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
JRCでは、どんなに優秀でも20歳代は実務経験を積む時期であり、その蓄積なくして理論
勉強をしても改善と改革は実行出来ないとの考えから、セミナー参加を制限している。これ
はは、本人にとっても苦痛であろうという故・渥美俊一の信念に基づいたものだが、逆に30
歳代以上では、実務経験の蓄積の上で、理論勉強をしなければならないのだ。


 

上達の法則

 投稿者:岡本 浩一  投稿日:2010年12月21日(火)06時38分35秒
編集済
  副題:効率のよい努力を科学する

上達を積み重ねていくと、ある日突然、ものの見え方が変わるという経験をする。それは、
上達することで、認知構造が変容するからである。

上達には法則がある。近道ではなく、法則がある。
(スキーマ=記憶・認知・思考が行われる枠組み)
「見え方が変わる」という経験のある人を上級者、ある程度技量は身につけているけれども
その経験はまだないというくらいの人を中級者とする。

上級者の域に達しようとすれば、それだけの努力を一定期間続けなければならない。テレビ
や映画を我慢して時間を作ることも必要になる。そのような生活を続けることは、自制心と
自我の強さを磨く。そのようにして磨かれた人格には、自信と安定感がある。

毎日、毎週、少しずつ自分自身の技量が向上していくのを感じながら生活することは、大切
である。いちばん要注意なのは、自分が出来るようになった事だけをやり、自身の新しい能
力を耕そうとしない生活を続けると、次第に、緊張を失い、自分自身を大切にすることも忘
れてしまうことになる。

仕事をやめる頃に、上達したものに移行できるのがひとつの理想型である。指導するところ
までいかなくとも、定年の後、すること、したいこと、さらに上達したいことがあるという
心ぶりが大切なのだ。

●初級者⇒中級者へ
・まず始めてみる。入門書を読む。学習の場を決める。自分の得意を見つける。
⇒復習は、忘却直前の24時間後、72時間後、1週間後に行うのが効率的。毎日練習するという
 ように高度に集中的な練習をしていた場合、何かの事情で練習が出来なくなると比較的単
 時間で急激に忘却が起こる。逆に分散訓練といって、相対的に低い頻度で練習をしていた
 場合、向上も遅いかわり、練習が出来なくなった場合の衰え方も穏やかなのだ。

・上達は練習の量や時間に比例して得られるわけではない。練習方法、取り組み方が理にか
 なっているかどうかの差が大きい。その「理」を「上達の法則」といっている。


●上達した上級者はどこが違うのか
・上級者は、言葉で表せないものの要諦を、メタファによって、相手に雄弁に伝えることが
 出来る。メタファを思いつく能力の高いのが上級者の特徴である。
・直接役に立たないような知識までもっている。一見無関係なことからヒントを得る。
・上級者の方が細部へのこだわりがある。負けや失敗をいやがり強くくやしがる。
・細かな手がかりから他者評価が出来る。他者への評価を直ぐに表に出さない。他者の個性
 に敏感で、模倣も出来る。クセが少ない。欠点を含めて自分の個性を認識している。中級
 者や初級者からも学ぶことが出来る。上位者に経緯を払っている。人格的な安定感がある
⇒業務や必要なことをこなすだけでも、日常生活は大変である。その中で、コンスタントに
 目標に向かって時間を確保するという行為「個の強さ」を必要とする。そのような生活を
 続けることにより、それぞれの人の個の強さが磨かれ鍛えられる。

●中級者⇒上級者へ
・ノートをとる。概論書を読む。理論書を読む。未熟だからこそ理論が必要。
⇒概論書により鳥瞰的な知識を得たら、理論的な勉強をする。その細かさに耐える認知シス
 テムを作るのが、このプロセスの大きな目的である。理論書は、読み通すのに根気が必要
 であるが、理論書をこの段階くらいから読み始めるには、それなりの意味がある。

⇒理論をきちんと学ぶことによって、技能に関する思考能力をあげ、経験不足を補うべきな
 のだ。理論書を学ぶことで、細かい差の重要性や意味を理解出来るようになる。そうする
 と中級者の時には大した違いだと考えていなかったことが、実は、とても大切なことがら
 だったというような事が解るようになる。

・ひとつのものを深める。対象を変えて精密練習を繰り返す。
⇒精密練習に沈溺していると、また、かなりの時間を経てから、「もう、これはだいたい解
 った」と思える時が自然に来る。その時には、また別のものを対象にしてしばらく打ち込
 んでみる。これを螺旋階段を昇るように繰り返すのが上達の要諦のひつつである。
⇒一旦得意をひとつ作り、とことん拘るという時期が大飛躍のためには必要なのだ。

・精密練習で要求水準が高まる。深い模倣や暗唱をする。
⇒精密トレーニングの手段として、深い模倣をすることが有効。文章に上達する方法として
 写文が有効と言われるが、わずか30分写文してみただけで、目から鱗が落ちる思いをする。

・イメージ能力を大きくするトレーニング。他者を見て感情移入する。よい作品を見る。
 達人のスキーマに触れる。達人と直接会う、話す。
⇒正月の将棋番組に、木村義雄十四世名人、大山康晴十五世名人、十六世名人の襲名が決ま
 っている中原誠名人の3人が鼎談していたことがある。司会者から「健康の秘訣は何ですか」
 と尋ねられた3人の答えが一致してた。『将棋に勝つこと』だったのである。その番組を
 見たプロ棋士の多くも唸ったらしいが、この3人の勝負に対する執着の強さが出ている。

・達人のエラーに学ぶ。歴史的経緯を知る。辞書を買う。
⇒解らない事を、うやむやにしておくのと、一応調べてみるというのとでは、ある程度長い
 時間がたつうちには、知識においても、価値観においても大きな差が生じてくる。

●スランプの構造と対策
・スランプの基本的な原因は次の4つ。①心理的・生理的飽和、②プラトー、③スキーマと
 技能のギャップ、④評価スキーマと技能のギャップ。この4つのいくつかが微妙なウエィ
 トで混じっている
⇒知識について曖昧さが残っていると、それが上達の阻害要因となる。したがって、プラトー
 にいる時は、まず知識の確実さを増す事が何よりも大切だし、一番簡単に出来ることだ。

・技能の安定化。後退しなければ前進している。

●上級者になる特訓法
・上達を極める10のステップ
①反復練習をする、②評論を読む、③感情移入する、④大量の暗記暗唱をしてみる、⑤マラ
 ソン的な鍛錬をする、⑥少し高い買い物をする、⑦独自の訓練方法を考える、⑧特殊な訓
 練方法を着想するプロセス、⑨独自の訓練から基本訓練に立ち返る、⑩何もしない時期を
 活かす

⇒④中高生の教科書に対応した英和辞典は、一万語ちょっとだけれど、覚えようそしてみると
 案外、大したことはない。とにかく、大量の暗記をしてみるのである。この大量暗記の時期
 を経て、様々なものが安定する。その安定は、根幹部分の知識が増えること、暗記のプロ
 セスにより認知システムが鍛えられることになる。

・小学生に鉄棒の逆上がりや飛び箱を教えるのは、それらが役に立つからではない。自分なり
 に努力し、工夫し、友達の応援などを受けながら、やっと出来たという喜びを経験させる為
 である。その喜びを経験した時に、子供達は、それぞれ、何かを掴むのである。上達の法則
 がその延長にある。
・新しいチャレンジを上達の機会と捉える構えがあれば、自分の職業生活を豊かなものにする
 ことが出来る。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・出来る事だけをやっていては緊張を失う。常に新しいことにチャレンジし上達の機会と捉え
 自分の社会生活を豊かにすることが必要。
・目標に向かっての時間を確保する生活を続けること。個の強さが磨かれる。
・理論の学びが、経験不足を補い、細かな差の重要性や意味が理解出来るようになる。
・文章に上達する方法として写文が有効。30分の写文にチャレンジしてみよう。目から鱗が落
 ちるらしい。
・知識に曖昧さが残ると上達の阻害要因になる。解らない事は、放置しないで調べること。
 

3分以内に話はまとめなさい

 投稿者:高井 伸夫  投稿日:2010年12月18日(土)07時55分7秒
編集済
  副題:できる人と思われる為に

当著は進化論の鮒谷さんが氏と仰ぐ高井氏によるもので、「高井式一生使える勉強法」に続
き2冊目であるが、今回も学ぶべき点が多かった。以下に纏めておく。

●どうすれば短い時間で感動を与えられるか
・人はどうしたら数分の短い話で感動してくれるか。その為には「真・善・美について」語
 ることが効果的。要するに、『真心を込め本音で、相手が前向きな気持ちを駆り立てられ
 るような内容を、まろやかな言葉で語れば、短い時間でもあいては感動する。部下を持つ
 者は、この3要素を覚えておくと良い。

●自慢話は聞いても、自分はしないこと
・自慢話は過去の話。自分が過去の話をしたくなるようならば、第一線から退くことを考え
 た方が良い。一方、相手の自慢話(特に年配者の場合)は、出来るだけ聞いてあげる事。

●知ったかぶりは物事を停滞させる元凶だ
・人と話していて、解らない事がある時、知ったかぶりをしてはいけない。『聞くは一時の
 恥、聞かぬは末代の恥』という。

●短時間に「実のある話」をするコツ
・会議では、事前に経過報告や幾種類かのメモを、関係者同士が常時交換し合っていること
 が必要。したがって、顔を合わせた時には、可能な限りの情報共有が出来ていることにな
 る。会議というと、テーマは決まっていても、皆が集まった所で改めて経過報告が行われ
 ることが多い。
・初めて聞いた事柄を、その場で判断するのは簡単ではない。よって、その場でよい知恵も
 出ず「次回に結論を出そう」などという事になる。これは時間の無駄でしかない。

★データは言葉よりも映像で頭にしまい込む
・話をしていて詰まるのは、言葉に頼りすぎた時が多い。言葉にばかり頼らない方が良い。
 それよりも頭の中に情景を描いて、それをスケッチするようなつもりで話せば、絵が心に
 映り、心が言葉となってほとばしり出てくる。
・例えば、結婚披露宴で挨拶。挨拶する段になったら、そのビデオを頭の中で再生すれば、
 自然に言葉は出てくる。失敗しやすいのは、映像ではなく、台本すなわち言葉を優先して
 しまった場合に多い。『上手に話しをする為には、映像による記憶収録と再生の訓練をす
 るのが良い』。

●他人の話に割って入るタイミング
・どうにかして自分がしゃべる機会を得たい時にはどうすれば良いか。その為には「質問を
 する」というのが一番良い方法。質問をして、その答えを受け、それをキッカケに話に割
 り込むという戦略が良い。

●自己主張するときの勘所
・議論の場では全員が対等でなければならない。主張において下の立場を意識することはな
 い。自分が社長と同等のつもりで主張して構わない。
・日本の多くの会議では、上の者は上の立場から、下の者は下の立場から意見を言っている。
 だから議論をする会議にはならず、ほとんどが「会議をして決めた」とあとで言えるため
 の「上の考えの伝達会議」になってしまう。自分の主張や意見を堂々と言えるように訓練
 しておく必要がある。『意見を言うときは全員対等である』ということ。

●デキル人、デキナイ人の分かれ目はここ
・今の時代は自分で仕事を企画し、それを上に認めさせ、自らが成果を上げなければならな
 い。「できること」も大切だが、「できると思われること」はもっと大切。
・成果主義は、「見えるようにしなさい。そうでなければ評価の対象になりませんよ」とい
 うこと。

●短時間で相手を説得する方法
・短時間にまとめる為には、何らかの決断を迫る話し方をする必要がある。なぜ話している
 のか、聞き終わったらどうしてほしいのかを解らせる話し方をしなければなりません。
・法律紛争でも、負けると解っている裁判の依頼は受けないとの事。負ける確立が高いと思
 えば、和解して勝でも負けでもない状態に持ち込むというのが、弁護士の定石なのだ。

・スピーチの命は「締めくくりの一句」にある。最後の一言が「決まる」と感銘、感動を与
 えることが出来る。想いを練るときは結びの言葉を決めて、そこへ到達するような展開に
 持っていくのが良い。

●話のポイントは「3つ」挙げるといい
・ポイントが5つ、7つある場合でも、「3つ」に留めた方がいい。3つはすっきり頭に入
 りやすいが、5つ、7つになると記憶し難いからだ。ポイントが少ない場合でも「3つ」
 にした方がいい。1つ、2つより3つの方が、頭に入りやすく納得感を与え易いからだ。

・「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。論語、何事もやり過ぎは、やり足りない事と同じよう
 に良くない。
・人は褒められると、好意の相互性が働き、それは「反報性」となってプラスに跳ね返って
 くる。したがって、相手を説得しようという時、相手が好む話材から入るのは、きわめて
 効果的な方法だ。
・「相手の言葉をリピート」する効果は、相手を気分良くさせて、こっちの言うことを浸透
 させつつ、相手の気持ちをより理解出来るという一石二鳥が「相手の言葉をリピートする」
 ことなのだ。

・言葉を伴わないで表情や視線、身ぶり、手ぶりなどによる表現行為を『ノンバーバル・コ
 ミュニケーション』と呼ぶ。研究者によれば、気持ちを相手に伝える場合、言語が占める
 伝達量はわずか7%に過ぎない。一番伝達できるのは表情(55%)で、次が声の調子(38%)
 だという。

●話の間を活用する
・間というのは「言葉がない」のではなく、「沈黙の言葉」として存在し、立派に機能して
 いる。間を置くことは、相手に、「さあ、どうです」と考える暇を与えると同時に、聞き
 手が話しての言葉を引き継いで話をつなぐことでもある。

●相手を心地よくさせる決定的な一言
・洋服屋さんで迷った時に的確な助言をされると、「そういうものか」と満足して買う事が
 出来る。これは自己選択のみで買ってくるより満足感が大きい。いくつかの選択肢がある
 時、方向性を明示することは、相手を心地よくさせる説得術なのだ。話における説得も方
 向性を明示することが大切。<妻の問いかけにも、方向性を明示してあげる事の意味がコ
 コにある>
・大切なことは、「あなたの為である」という一貫性が感じられること。

●短時間に理解させる話の組み立て方
・心に残る話方の為には、どんなに短い時間で話す時でも、出だしはゆっくり話し始めるこ
 とが肝要。つんのめったりすると、インパクトに欠けてしまうからだ。
・文章の構成や物事の順序を表すのに、「起承転結」の四部形式の方法論と「序破急」の三
 部形式があるが、スピード間のある「序破急」の方が現代向き。

★高井氏の話方のまとめ
・予め内容を決め、資料の準備をしておく
・始めはゆっくり話し始める
・必ず話す時点の直近の話題を盛り込む
・序破急か起承転結で構成する

●後味の良い終わり方をするコツ
・最後を「・・については、宜しくお願いします」「・・の件については、ご検討の程お願
 いします」と「依頼形」で終わらせると、相手は自分の立場を尊重されたと想い、なおか
 つ話の中身を反芻する。

●「我見」にとらわれた話かたをしない
我見=自分だけの偏った見方や狭い考え。私見=自分一人の意見。またそれを謙遜して言う語。
・人間の大半は「自分は正しい」と思っている。我見に囚われ易い人同士が、それに囚われ
 ないで話すに『自分の考えや意見は自分に固有のものである』と思うしかない。よって、
 それを披瀝したとき、同調する人もいれば同調しない人もいる。「それは当然の事」だと
 思えばいい。

●自分で気づかない、人をバカにした話し方
・相手を見下したような態度を取ると、相手の心は開かない。この点は十分に注意する必要
 がある。
●相手を批判する時の心得
・絶対に駄目なのは『全否定』。相手を批判する時には、まず批判の前に相手の話の中から
 肯定できる材料を探し出し、その旨を先に伝えておく。それから批判に入るようにする。
・第一のコツは、3つ4つ批判したい事があっても、1つか2つにすること。もう一つは、
 批判で終わらせないで、必ず建設的な意見を付け加えておくこと。
・必要のある批判はするべきだが、あくまでも控えめにすること。そして必ず建設的な見地
 からすること。

・『巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)』論語。上辺だけで人を判断して
 はいけない事の戒めで、口達者で角のない表情をするものに誠実な人間は殆どいないとい
 う意味。

●メモをとる癖をつける
・メモをとる行為の5大効用は、①話のタネ、発想のタネを貯蓄できる ②自分自身が磨か
 れる。メモを取る気でいると、相手の話を常に集中力を持って聴くようになり、聴いた内
 容のポイントを素早く掴んでキーワード化する能力、選択力・判断力・要約力などが磨か
 れる。 ③相手に好感を持たれる ④人間関係を深めることが出来る ⑤忘れる心配がな
 くなる
・イギリスの作家、オスカー・ワイルドの言葉。「人は判断力の欠如で結婚し、忍耐力の欠
 如で離婚し、記憶力の欠如で再婚する」記憶力には限界があるのだ。

●聞き上手が話上手の条件
・話上手になりたければ、まず聞き上手になる訓練をすること。そして、聞き上手の第一歩
 は、奥さんの他愛のない話を聞くことから始めるのが一番。これは、大切な人との基本的
 なコミュニケーションの一部だから。
・奥さんの話をちゃんと聞いてあげるということは、聞いているフリなんかではなく、頷い
 たり、合いの手を入れたり、時々質問をするような聞き方。「あなた、聞いてる?」等と
 言われているようでは失格だ。
・世の男性は、聞き上手になる訓練がまず必要。その練習台として奥さんは最高の存在。奥
 さんで訓練して奥さんに喜ばれながら聞き上手になれば、他の人からも好かれ信頼される
 存在になる。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
①上手に話しをする為には、映像による記憶収録と再生の訓練をするのが良い。
②人は褒められると好意の相互性が働く為「反報性」となって返ってくる。相手を説得する時には、
 相手が好む話材から入ると効果的
⑤話を「依頼形」で終わらせると、相手は尊重されたと想い、話の中身を反芻する。

 

無限ループ 右へ行くほどゼロになる

 投稿者:大村 あつし  投稿日:2010年12月 6日(月)22時41分17秒
  当著との出会いはツイッターで「エブリリトルシング」を知り、それがあまりの名作であっ
た為に、大村氏の著書に興味を持ったからだ。
特に大村氏の予想を悉く裏切るストーリー展開が秀逸であり、語彙も現代感覚にあふれてお
り、日常生活にも活きてくると思ったからだ。

結果としては・・序盤の面白さは後半には若干凡庸になるが、総体としえは非常に面白く間
違いなく人間性向上に繋がったと思う。

では・・気になる文章を以下に残しておく。

・この世界には二種類の人間しかいない。人を使う人間と人に使われる人間だ。
・人生は自分が思う以上にはならない。自分は凡庸な人間だと自分にストッパーをかけた瞬
 間から・・人生は凡庸になるようにプログラムされてしまう。
・誠二は、これまでの人生でも「無理」だと決め付けて、自分で作った限界の中で生きてき
 た。しかし、そんな人生に今度こそ別れを告げたかった。

・人生って一体なんだろう・・・。ひっとすると、俺たちはその答えを見つけるという罰を
 背負ってこの世に生を受けたのだろうか。すなわち、あの世が現実の世界で、そこで罪を
 犯した俺たちは、罪人としてこの虚像の世界に送り込まれたのかもしれない。真実を見つ
 ける。それが俺たちに課せられた修行であり犯した罪の償いか?本当は、あの世がこの世
 で、この世があの世なのかも・・・。

・債務奴隷とは・・・
・ネパールには現在でも奴隷がいる。しかも親の借金ならともかく、祖父母、いや、曾祖父
 母はおろか、それよりもはるか昔、一体、いつの時代のことかすらわからない遠い昔に先
 祖がこしらえた借金が、現在の子孫にのしかかっているのだ。
 しかも、債務そのものが高利である上に、奴隷は住居や衣服などは借り受けている為、ど
 れほど過酷な労働に耐えても、債務は増えることはあっても減る事はない。そして、その
 債務は再び子孫に受け継がれていく。いわば、債務奴隷は世代を超えた無限ループである


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
覚えておきたいフレーズ!
人生って一体なんだろう・・・。ひっとすると、俺たちはその答えを見つけるという罰を
背負ってこの世に生を受けたのだろうか。すなわち、あの世が現実の世界で、そこで罪を
犯した俺たちは、罪人としてこの虚像の世界に送り込まれたのかもしれない。真実を見つ
ける。それが俺たちに課せられた修行であり犯した罪の償いか?本当は、あの世がこの世
で、この世があの世なのかも・・・。

 

よみがえる商人道

 投稿者:藤本 義一  投稿日:2010年11月29日(月)23時12分41秒
  当著との出会いは、本田直之氏のレバレッジ・リーディングで紹介された原理原則の本であ
ったからだ。いつかは読みたいとの思いから2年を経過しての渉猟である。

◎鬼門こそ用ゆる方角
・人間には厄年がある。これは、江戸時代の医書の中に『男女7歳より、9年目毎に、人の
 陰陽変ずる故に、これを大忌の歳といふて慎むべし』とあるからだ。
・町人学者の山片蟠桃(ばんとう)が言うには、鬼門等と言うものはもとよりなく、最澄が
 比叡山を開くために言い出した「迷信」の一種だという。

◎隠居の意味
・井原西鶴は1688年に「日本永代蔵」という経済俯瞰小説を書いた。その中にこうある。
 『失敗がマイナスになれば、マイナス×マイナスはプラスになるのだから』と、商人の意地
 商人魂を説いている。

◎飛脚
・飛脚には3種あって、「並便」「幸便」「仕立便」とあった。並便の飛脚便なら、江戸と京
 都は10日かかったが、仕立便という特急便だと3日くらいで走りぬいて届けられた。もち
 ろんリレー形式であり、これが現在の駅伝の元祖である。
・同業者を出し抜いて、誰一人得ていない情報を入手し、商人は大商人への道を歩んだ。だ
 から仕立便の飛脚賃は高額で、375gの書状で7両、≒140万円であった。

◎三方(さんぽう)よし
・三方よしは、近江商人に引継がれた商人魂の基盤である。三方とは、売手・買い手・そし
 て世間である。

◎春夏冬 二升五合
・二升五合とは、一升と一升、一升枡が2つ重ねられているから枡々が「増々」となり、五合
 は半升だから「繁昌・繁盛」につながると言う縁起である。
・春夏冬、二升五合とは、『商い増々繁昌』となる。

◎運・不運
・運は運ぶことだ。よって運は自ら運ぶ努力をしないことには一生やってこない。運ぶエネ
 ルギーを見せない限り、運に巡りあわないということになる。これはサラリーマンでも同
 じである。会議で発言して、やる気を相手に運ばなくては昇進しない。運ぶということは
 相手に自分の存在を認識させることなのだ。
・運を得ようとすれば、未来に思考を運び、現実に足を運ばなければならない。

◎商人の原則
・藤本流、商売(仕事)の五原則
・商売でも仕事でも、以下アイウエオを自己検討してから開始すれば良い。
1、アイデア(企画に独創性があるか)
2、インタレスト(その商売に興味がもてるか)
3、ウォーク(その商売に行動が出来るか)
4、エキサイティング(その事業に燃えることができるか)
5、オーナーズ・シップ(仕事を成し遂げたという自負がもてるか)
・この中のひとつが欠如してもいいが、この中のふたつが欠如している時には、商売には絶
 対に手をつけてはいけない。

◎商人の知恵
・『人の行く裏に道あり花の山』
・儲け口があると欲に狂った人の群が殺到する山に近づかず、人の行かない裏道で固めた企
 業が勝ち残る。
・『商いは牛の涎(よだれ)なり』
・牛の涎は口から離れて地面まで途切れなく続いているからこそ経営は安泰なのだ。
・『山高ければ谷深し』『論語読みの論語知らず』

◎商人の文脈
・我々が日常生活で交わす言葉を通常「会話」と呼ぶ。これを戯曲やシナリオでは、会話と
 言わずに対話「ダイアローグ」と言う。文脈は、コンテキストという。


●● ピーク・パフォーマンス方程式 ●●
・春夏冬、二升五合とは、『商い増々繁昌』

 

チェーンストアのための経営情報2010年11月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2010年11月23日(火)22時32分28秒
  ◆フォーマット別経営効率の変化
・重要なことは、今回だけの数字ではなく、どの経営効率がどう変わり、それがいい事なの
 か悪い事なのかを歴史的な変化で見ること。
・しまむらは、売場販売効率が減り83万円となったが、営業利益率も利潤分配率も増えてい
 る。売れなくても儲ける事が出来る店の代表である。

・ドラッグストアの業界では、売場販売効率が15年前の半分になっている。非常に厳しい環
 境にある。問題は、人手を掛けなくとも良い業界であるのに労働分配率が40%を超えてい
 ること。また食品を強化し過ぎると、SMのように生産性が低い苦境に陥る可能性がある

・ホームセンター業界はこのままでは衰退産業となる。原因は日本型SM同様に、来店頻度
 購買頻度、客層の違う商品を1つの建物の中で売っていることがお客様にとって不便だから
 より便利な業態の店にお客様が流れているのだ。しかし成功確立が高いのもHCだが、い
 ずれにせよマーチャンダイジング力と業務システムの簡素化が鍵である。

・家電専門点は淘汰が進み、ビッグストアは24社となった。しかし上場企業の売場販売効率
 は90年には売れすぎの745万円もあったが、2010年でも240万円もある。

・FS業の最大の問題は、SM業界と同様に収益性が低い事。特に労働生産性の低さが目立
 つ。上場FS業72社中、1,000万円を超えているのは壱番屋1社のみ。

◎どのフォーマットでも、荒利益率向上対策と経費コントロールをやってきた所だけが業績
 が良い。それでも駄目ならば、フォーマットの乗換えが必要。

◆アドミニストレーション(企業経営)の際の基準数値
・ROAは、未上場なら18-22%、上場なら15%突破が目標。
・分配率はコストコントロールの要であるが、労働分配率と不動産分配率は構成比が高いだ
 けに深刻である。
◎あるべき労働分配率基準38%⇒報酬33%、福利厚生3%、教育費3~2%。

◆表にはない重要経営効率
・悪くなった店舗を遡ると、そのきっかけは客数減少率で発見出来たと解る。いま多くの企
 業で平均年齢が上がりすぎている。急速成長企業はグループ別人事構成比が必ず偏ってい
 る。我社の数値を見直す事が必要。

◆日米比較 売場販売効率と営業利益高との関係
・アメリカの店は、日本ほど売れなくても十分に利益が出せるのだ。何故、このようなモデ
 ルに素直に学ぼうとしないのか。

★FS業の緊急経営効率数値改善対策
・FS業では、商品開発と同時に作業改革を進めなければ絶対に数字は改善しない。より「
 システム」で考えなければならない筈なのだ。
・大して売れなくても儲かる仕組み作り、言い換えれば経費コントロールが決めて。
●『渥美先生はアメリカ絶対主義だと評する方もいたと聞きますが、それはベストプラクテ
 ィス主義だ。常にモデルとする企業から学ぶ事が必要で、学ぼうとする姿勢がなくなった
 途端その企業は成長がストップする。それを戒める為のアメリカなのだ。
●我社で収益モデルつくりに取組む時も、自身の過去の成功体験に基づかないで、現在の他
 社の成功を見習う事から始めることだ。

◆営業利益の直接拡大対策
①絶対的原則
1、荒利の2割が営業利益になること
2、その為に経費を荒利の8割に留めること
3、本部経費は全体の1割とし、現場経費は9割で賄うこと

②手順
1、分配率の原則から逸脱した経費を見つけること
2、特に酷いものから削減していくこと
3、検討項目は、その支出は必要なのか? もっと低い金額で出来ないのか?
4、成功実験例を、どんどん社内PRすること


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
あるべき労働分配率基準38%の内訳は、報酬33%、福利厚生3%、教育費3~2%。
 

富の未来(上)

 投稿者:アルビン・トフラー&ハイジ・ト  投稿日:2010年11月20日(土)22時51分22秒
  工業経済は、さまざまな形態をとった。英米型の資本主義、スターリン型の共産主義、スウ
ェーデンの「中間の道」、日本の階層的な官僚主導型、日本型を改良した韓国型がある。

昔の人は殆ど職に就いたことがなかった。職と賃金労働が普及したのは過去三世紀のことな
のだ。アダムスミスは1776年に、分業が「労働の生産性の飛躍的な向上」の源泉だと論じた
それ以降、スミスが論じた通りになってきた。

どの国でも、工業時代の政府機関を改編しようとすると、既得権益の受益者とその味方が激
しく抵抗する。主要な制度の多くが機能不全に陥っている理由、知識経済が要求するペース
に歩調をあわせることが出来ない理由をこのことが示している。

世界的に富の中心が動いてきた。経済力の中心は先ず中国から西ヨーロッパに移動し、次に
アメリカに移動し、今では歴史の大きな円運動が完成して、数世紀ぶりにアジアに戻ろうと
している。

アメリカ人は平均して、年に約1万8千kmを車で移動する。その大部分は自宅と職場の間
平均37kmなのである。<直方から博多までの通勤がアメリカの平均距離>
12世紀ヨーロッパの農民の活動空間は、ごく普通の農民であるなら・・一生に自分の村か
ら25km以上離れた所に旅行することはまずなかった。生活圏がほぼ25kmの範囲内に
限られていたのだ。

ドルは現在、活動空間が最も広く、いくつかの国が自国通貨の発行を止めて「ドル化政策」
をとっているほどだ。2002年1月段階で、パナマ、エクアドル等15カ国が、公式にド
ルを使っている。また非公式には、アルゼンチンや中南米各国、ロシアやウクライナ等の旧
ソ連諸国の殆どもドルを使っている。

サン・マイクロシステムズのチーフ・サイエンティスト、ビル・ジョイがある種の分野の研
究を放棄するように呼びかけ、憤激を招いた。それは、ナノテクノロジーの進歩により2030
年にはコンピューターが人間よりすぐれた知能をもつようになり、自己増殖を行って人間を
事実上支配するまでになるとジョイは予想しているのだ。

現在の富の革命の原動力になっている3つの主要な要因、時間・空間、そして知識、これら
富の原動力が中心的な役割を果たしている事実を認識してはじめて、明日に備えることがで
きるのだ。

自然科学の中では、最近まで物理学がピラミッドの頂点に位置づけられてきたが、今では生
物学にこの権威ある地位を奪われようとしている。社会科学の中では経済学が頂点に位置す
ると見られている。

金銭が絡まない簿外の経済に関しては、「生産者」にあたる言葉はない。そこで1980年に刊
行された「第三の波」で、筆者は「生産消費者」という言葉を作り、販売や交換のためでは
なく、自分で使うためか満足を得るために財やサービスを作り出す人をそう呼ぶことにした
経済は深い水準で、数十億人の親が行う報酬のない生産消費活動に決定的に依存している。

生産消費だけで生活している何億人もの農民の生産高を考慮すれば、おそらく見失われてい
る金額が50兆ドルに達する。
2001年では、病院で医療事故か院内感染で死亡する確率は、運転中に交通事故で死亡する確
率よりはるかに高い。

重要な点は、現在、富の体制のうち目に見える部分と隠れた部分の関係が増えており、複雑
になっていることである。
目に見える経済と隠れた経済の相互作用が深まり、複雑になっている。この関係は世界の主
要な富の体制、つまり農業に基づく第一の体制、大量生産を特徴とする第二の体制、先進的
知識に依存する第三の体制のいずれにも見られる現象である。

主流派の経済専門家の中で、生産消費が生産性に与える影響を検討した経済専門家は殆どい
ない。このため新しい用語を作り、これを「生産能力性」と呼ぶことにする。生産消費者が
支払いの対象にならない価値を生み出し、それを金銭経済に振り向けるに止まらず、金銭経
済の成長率を高めているとき、この刺激を「生産能力性」と呼ぶ。

経済統計の対象になっているものだけから富が生み出されているという想定をすてて、もっ
と大きな「富の体制」に注意を向けるべきである。金銭経済が生産消費者の提供する「タダ
飯」に支えられて存続しており、生産消費者には金銭経済に挑戦する力すらあることに注目
するべきだ。
生産消費者は「第三の仕事」とセルフ・サービスの活動によって、無報酬の仕事を行ってい
る。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
主流派の経済専門家の中で、生産消費が生産性に与える影響を検討した経済専門家は殆どい
ない。このため新しい用語を作り、これを「生産能力性」と呼ぶことにする。生産消費者が
支払いの対象にならない価値を生み出し、それを金銭経済に振り向けるに止まらず、金銭経
済の成長率を高めているとき、この刺激を「生産能力性」と呼ぶ。
 

天才!成功する人々の法則

 投稿者:マルコム・グラッドウェル  投稿日:2010年11月 6日(土)08時54分57秒
  本書では、「成功者」に対する「努力と個人的資源が全てを決める」という考え方が間違っ
ていることを伝えている。成功者達の出自を訊ねてこそ、成功者とそうでない者の背後に潜
む本当の理由が見えてくる。

◎カナダ アイスホッケー界の鉄則
カナダのアイスホッケー選抜チーム全選手の40%が1月~3月生まれ、10月~12月生まれは10
%しかいない。カナダでは単に、同じ年齢の少年を集めてクラスを作る時、年齢を区切る期
日を1月1日に設定してるからだ。
つまり、思春期前は12ヶ月の差が身体の発達に大きな違いを生む。身体が大きく、器用な少
年を才能ありとみなしがちだ。ところが13歳~14歳になると、熱心な指導と、人よりも多い
練習量のおかげで本当に優れた選手となり、上部リーグに入れる可能性が高くなる。
最初の小さな優位点はなくならず、その後もずっと同じパターンが続くのだ。

幼い頃の発育差は、大人になっても解消されずに根強く残る。多くの学生にとって、子供時
代の不利は大学に行くか行かないか、そして中流階級で成功出来るか出来ないかの差となっ
て現れる。

早く生まれた選手は、同じ年齢の仲間達よりはるかに有利なスタートを切っている。そして
その好機こそが、選手達の成功に重大な役割を果たした。社会学者のロバート・マートンは
これを『マタイ効果』と呼んだ。
成功とは、社会学者が好んで呼ぶ『累積するアドバンテージ』の結果なのである。

◎1万時間の法則
ベルリン音楽アカデミーで全員の練習時間を調べた。トップクラスの学生の総練習時間は、
1万時間に達していた。優れた学生グループでは8千時間、将来の音楽教師レベルの学生は
4千時間であった。一流の音楽学校に入る実力を持つ学生がトップになれるかなれないかを
分けるのは、『熱心に努力するか』どうかによることを示している。

頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取組んできたのではない。『圧倒的に
たくさん』の努力を重ねている。世界レベルの技術に達すには、どんな分野でも、1万時間
の練習量が必要ということ。

◎歴史上の世界の富豪ベスト75
1位、ロックフェラー 資産32兆円、2位、アンドリュー・カーネギー 資産30兆円
7位、フォード 19兆円、17位、サム・ウォルトン 13兆円、21位、クレオパトラ
10兆円、37位、ビル・ゲイツ 6兆円、41位、ウォーレン・バフェット 5兆円
59位、堤義明 4兆円

75位までの内の20%14人が一つの国の一つの時代に集中している。それはアメリカの
1831年から1840年生まれで、今後、待ち受けている可能性を察知するために生まれ
るには絶好の期間だったのだ。

Q:マンホールの蓋は何故丸い?
A:四角形の蓋だと斜めにすると落ちてしまうが、丸は絶対に落ちないから。

バスケットボール選手にとって身長は十分高ければそれでいいし、大学卒業時に大学院に進
めるか否かは精々IQ115程度あればいい。世界的成功を決めるのは、高いレベルのIQ
の差ではなく、個人のパーソナリティや特性に見られる傾向なのである。このことは、近年
のノーベル医学賞を受賞した25人のアメリカ人の卒業大学を見れば解る。
<ノーベル賞受賞者の20%は、ユダヤ人とのデータを別の書籍で学んだ記憶がある!>

ユダヤ人移民は、ヨーロッパで何世紀も前から土地の所有を禁じられてきたため、都市や町
に寄り集まって暮らし、都市特有の商売や知的職業に従事していた。70%は何かしら手に
職をつけていた。
1900年になる頃には、服飾業界は東欧出身のユダヤ人の手中にあった。ユダヤ人達は「歓迎
してくれた国に深く食い込み、それこそ無我夢中で自分達の出来ることに取組んでいたのだ

服飾業界の奇跡が与えた最も大きな影響は、意義のある仕事をしていた家庭で育った子供達
の身にもたらされた。つまり、一生懸命働いて、自分の意見を主張し、頭脳と想像力を働か
せれば、世界を望み通りに形作る事が出来る、という教訓だった。

ユダヤ人が成功した理由については、彼らが「本をよく読む人種」であることは一理あるが
ユダヤ人の優位点は実践的な知能であり、自分の父親の姿を見て身に付けた機知(とっさに
働く知恵)であった。

◎ホフステッドの次元
オランダ人心理学者のホフステッドは、膨大なデータベースを集め、文化の違いを分析する
ことが出来た。今日、「ホフステッドの次元」は、異文化間心理学のパラダイムとして広く
用いられている。

人間は各自が異なるパーソナリティをもっている。だが各人の個性の中には、地域社会の歴
史によって受け継がれた、極めて独特な傾向や前提や行動様式が積み重ねられている、とい
うことなのだ。

上記は、航空機事故原因を調査した、権力格差指標の高い国と、飛行機墜落事故の発生率を
比較すれば関係性が解る。ブラジル人や韓国人は年長者や地位が上の者に対して、本当に遠
慮してしまい、言うべき事が言えず・・・墜落にまで及んでしまうという分析。

◎「数字に強い」は言語で決まる
人間が簡単に記憶できるのは、2秒間で言えたり読めたりするものなのだ。中国語や日本語
での数字の読みと、英語ではまったく違う結果が出る。

稲作農業者の生活は仕事の性質によって報われる。ニューヨークのユダヤ人移民が生業とし
た服飾の仕事ににている。意義のある仕事だ。第一に、努力すればそれだけの報酬が得られ
る。第二に、複雑な仕事だ。

灼熱の太陽のもと、湿気の高い中国の水田で、1年に3千時間働く貧しい農民が昔から互い
に交わした至言がこれだ。『1年360日、夜明け前に起きた者で、家族を豊かに出来なか
った者はいない』

◎学力格差は何故起こるか
各国の子供の登校日数は、アメリカ180日、韓国220日、日本243日

成功とは、予測しえる道をたどるものだ。最も頭のいい人間が成功するのではない。成功と
は、贈り物である。アウトライアーは好機を与えられた者、そしてそれを掴む強さと平常心
を兼ね備えた者だ。
非常に単純だが、見過ごされ易い教訓だ。我々は、選び抜かれた精鋭や叩上げの人間が成功
するという間違えた神話に縛られているが、アウトライアーは自然に生まれるものなのだ。

「天才は、本人の才能だけでなく、才能を開花させるに至った経緯が最も重要である」
一部の社会学者は、成功を「累積するアドバンテージ」と捉える。僅かな違いが、その後、
新しいアドバンテージを生み、そこに乗り遅れた人は成功から溺れてしまう可能性があるの
だ。天才になるのに必要な練習期間を、グラッドウェルは「1万時間」と明確に定義する。
1万時間とは、毎日8時間ずつ訓練したとしても約3年半かかる。毎日3時間では9年以上
となる。

人間とは、周囲の他者の協力を上手に得る事が出来ない限り、どんなに高い能力を備えてい
ても、成功はおぼつかない。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
1万時間の法則=頂点に立つ人物は『圧倒的にたくさん』の努力を重ねている。世界レベル
の技術に達すには、どんな分野でも、1万時間の練習量が必要ということ。つまり・・
結果は努力の量に比例するという事(古市氏の解釈)。また周囲の人の協力なしに成功は
ない、つまり・・周りの人に好かれないと駄目だということ。(石井裕之氏の解釈)
 

「権力」に操られる検察

 投稿者:三井 環(たまき) 元大阪高検  投稿日:2010年10月31日(日)06時33分16秒
  ◆検察が「けもの道」に迷い込んでいる
・検察には、「調査活動費」という名目不明朗なカネがある。自由に使える予算だ。これが
 架空の領収書を大量に発行し、適正に使っていた体裁をとる。そして、浮いた裏ガネは幹
 部が自分のポケットに入れてしまう。
・著者のスクープ行動により検察人事が狂ってしまった。そこで当時の原田明夫・検事総長
 は、自民党の重鎮、故・後藤田正晴・元法務大臣を尋ね泣きを入れた。後藤田氏は、小泉
 内閣に働きかけ、保留人事を動かし「検事長の芽はもうない」とされていた加納氏を2001
 年11月15日付で福岡高検検事長に昇進した。
・検察トップは、後藤田氏のおかげで裏ガネ問題を封じ込むことに成功したが、これが自殺
 行為で、自民党政権は、検察に巨大な貸しを作った。「カミソリ後藤田」は、密室でなさ
 れた黒い取引を「けもの道」と名づけた。
・検察は自民党から民主党への政権交代が起きた2010年に至るまで、裏ガネ作りの実態を全
 く認めていない。組織のガンは、自分の出生と組織の存続しか考えない一部の幹部であり
 彼らによって、強引かつ独善的な創作が繰り返される温床になっている。

◆鈴木宗男事件
・鈴木宗男事件を強引に炙り出し、世間の目を集中させることは、裏ガネ問題隠蔽のための
 煙幕として効果的であったのだ。
・2010年、結果、有罪判決が出た。国会議員をクビになり、刑期が明けてからも5年間も公民
 権が停止されてしまう。政治家・鈴木宗男にとっては死刑宣告とも言える。

◆日本歯科医師連盟ヤミ献金事件
・同じ不起訴でも、疑惑の濃淡により3つある。最も「黒」に近いのが起訴猶予、「灰色」が
 嫌疑不十分、「白」が嫌疑なしとなる。当時の橋本総理、青木幹雄師は嫌疑不十分、野中
 元幹事長は起訴猶予処分となった。
・検察は野中元幹事長に「けもの道」の真実と裏ガネ問題を握られていた。そこで現職でな
 い村岡元官房長官が起訴され、自民党がかぶる被害を最小とし、検察のメンツも立てた。

◆小沢一郎事件
・「表のカネ」であるにもかかわらず、選挙直前に野党第一党の会計責任者を逮捕し、家宅
 捜索までやるのは異様で、日歯連によるヤミ献金事件で、日歯連から橋本総理の元へ1億円
 ものカネが渡り、小切手で渡されたにも関わらず領収書を発行しておらず、完全な「裏の
 カネ」だ。西松建設の件とは、金額もケタも一つ違う。だが、立件されたの元会計責任者
 と村岡元官房長官のみであり、ほかの面々は無罪放免とされ、ろくに調べられてもいない
・この事件は、検察が麻生政権の意向を忖度したとしか思えない。総選挙直前に政治家を撃
 つというのは、それほど重大なルール違反なのだ。

・もしマスコミの記者が検察の意図に反するような記事を書けば、検察庁への出入りは禁止
 処分を食らう。それが怖い為、番記者は検察寄りの記事しか書く事が出来ないのだ。検事
 にとって、マスコミの記者ほど使いやすい相手はなかったのだ。検察は、検察に有利な情
 報をリークしているのだ。「関係者によると」というのが・・検察のリークなのだ。
・マスコミの事件報道は、斜めから見るクセをつけることが重要だ。

◆郵便不正事件
・余程の豪傑を相手にでもしない限り、容疑者は100%検事の手に落ちる。無理筋の話であっ
 ても、検事の筋書きによる検面調書を一度とられてしまったらおしまいなのだ。
・この事件では、「特定権力者」の心中を検察幹部が過剰に忖度することが、事件化するか
 否かにまで影響を与えてしまっていると思われる。

◆司法制度改革に向けて
・検察の裏ガネ撤廃の為に、司法制度改革が必要だ。第一に、法務省管轄の公安調査庁を廃
 止すべき、第二に法務省に支払われている「調査活動費」という名目の予算を廃止すべき
 第三は、「取調べ可視化法案」の成立だ。
・足利事件の菅家利和さんのような不幸な例をこれ以上出してはならない。

・テレビ局の記者も新聞記者も、検察の言う通りにリーク情報を垂れ流してきたのが現実。
 マスコミは法務検察の広報期間に成り下がっている。その為にも記者クラブは廃止すべき
 なのだ。

・裏ガネ問題を含め、検察組織を正常化するには・・千葉法務大臣が行政上の指揮を発動し
 裏ガネ問題を国民に謝罪しなさいとする事。また著者を法務委員会に参考人として招致し
 て裏ガネ問題をしゃべらす。そして検事総長を証人喚問する。これしかない。(著者)
・ホリエモンのライブドア事件は、自民党政権と裏で手を握った検察が政界に斬り込めなく
 なった為に経済界に行こうとなった為の事件らしい。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
検察に裏ガネがあり、それを知った自民党政権や菅総理との駆け引きが今後も展開されると
思われる。マスコミに検察有利な報道をリークさせる検察。今後は・・マスコミ報道を斜め
から見ていこう。検察の動きにも興味をそそる著書であった。
 

欲望産業 小説・巨大消費者金融上・下

 投稿者:高杉 良  投稿日:2010年10月21日(木)23時41分31秒
編集済
  当著は1987年11月刊行であるが、鮒谷氏が夢中で渉猟したとの事より読んでみたくなったが
丁度そのころ、以下のニュースが流れた。
『東証一部上場企業、武富士は2010(平成22)年9月28日午後、東京地裁に会社更生法の適用を
申請した。負債総額は、同年6月30日現在の貸借対照表によると、4336億800万円。』

この小説では、創業者は元、暴力団で刺青をしている。都銀出身の社長と・・殆ど実話に近
い内容で、武井保雄会長には何と前科十犯、強姦未遂まであることが、盗聴事件後の判決の
際に判明している。

この小説には、ビジネスマンとして・・今後に応用できるフレーズも多くあるため、それら
を中心に以下に纏めておきたい。

・キャッシングは和製英語で、キャッシュ・アドバンス、つまり現金の前貸し、直接金融の
 こと。
◇『・・まず里村社長からご挨拶をたまわりたいと存じます』
◇『富福の発展と里村社長のご健康をお祈りし、合わせて皆さんの入社を祝しまして乾杯!』

・生命保険、ミシン、図書などのセールスマン、それとタクシー運転手、自衛隊、警備保障
 などについて、要注意業務といっている。
・査定点のチェックポイント
⇒社員数・職種、勤続年数・年齢、月収手取、住宅状況、居住年数、家族構成の6項目で査
 定
・住宅状況は自宅であれば、持ち家でも分譲マンションでも、あるいはローンの有無に関係
 なく最高の15点。
・この世界は、お客さんに同情してたら仕事になりません。非情になりきらなければつとま
 らない。
・レーゾンデートル(仏)=存在価値 ・ネグレクト=無視する
・フィージビリティスタディ=実現可能性を評価検証すること
・アメリカの住宅価格は日本の3分の1

以降、下巻
◇『社長を拝命し、光栄に存じます。皆さんのご指導をたまわりまして、なんとか勤めさせ
 て頂きますが、至らない点、お気づきの点がありましたら、なななりとご指摘頂きたいと
 存じます。』
・1年の計は元旦にあり=何事も最初に計画や準備をすることが大事。という意味。
◇『・・ちょっとそこまでまいりましたので、玄関先でご挨拶だけさせて頂きます。』
◇『わたしどもの会長が先生にプライベートにご挨拶をしたいと申しています。今週中に夜
 の時間をあけていただけるとありがたいのですが・・・』
◇『・・なんとかお目こぼし願えませんでしょうか』
◇『・・役員並びに幹部社員の皆様、ご歓談中に恐れ入りますが、それでは、里村会長から
 ご挨拶をたまわりますので、しばらくの間、ご静粛に願います。・・』
・李下のの冠、瓜田(かでん)の履の例えではないが・・・。
◇・『その節はご迷惑をおかけしました。お詫びする機会がなくて、ほんとうに申し訳あり ません』


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◆『・・まず里村社長からご挨拶をたまわりたいと存じます』
◆『社長を拝命し、光栄に存じます。皆さんのご指導をたまわりまして、なんとか勤めさせ
 て頂きますが、至らない点、お気づきの点がありましたら、なななりとご指摘頂きたいと
 存じます。』
 

あのころはフリードリヒがいた

 投稿者:ハンス・ペーター・リヒター  投稿日:2010年10月10日(日)09時31分22秒
  この本は、著者リヒターの自叙伝的三部作(他に、「ぼくたちもそこにいた」「若い兵士の
とき」)のひとつとも言えるもので、ナチの時代に生き合わせた不運を嘆くのではなく、と
もに責任を負うものとしての自覚に立ったリヒターの姿勢が明確に浮かびあがってくる。

私自身は、このような不遇の時代が現実にあったこと、その具体的事実を受け止め、今後の
人生での人間性の巾に繋がったのではないかと思う。

当著の中で、心に刺さる部分を以下に残しておく。

(年表)
1933年1月30日 アドルフ・ヒトラーがドイツ帝国首相になる
   3月5日  ユダヤ人排斥運動の開始
   4月7日  アリアン人種(インド・ゲルマン民族)以外の公務員が退職させられる
1935年9月30日 ユダヤ人公務員全員解雇
1938年7月23日 ユダヤ人は身分証明書を常に携帯しなければならない
   11月7日 ユダヤ人、ヘルシェル・グリンツパンがパリでドイツ大使館書記官フォン
        ラートを襲う
   11月9日 フォン・ラート死去。ボグロム(大量虐殺)の始まり。
1938年11月28日 ユダヤ人の移動禁止
1939年9月1日  第二次世界大戦勃発
   9月21日 ポーランドにおいてユダヤ人虐殺(ボグロム)
1940年2月12日 ドイツ在住のユダヤ人の第一回国外強制輸送。
1941年6月12日 ユダヤ人は「無宗教」を名のらねばならない。
1942年2月26日 ユダヤ人の住居は、表札のそばにユダヤの星をはって目印をしなければなら
        ない
   4月24日 ユダヤ人の、公の交通機関の使用禁止。
   10月4日 ドイツの強制収容所に入れられていた全ユダヤ人が、アウシュヴィッツに移
        送される。
1945年5月8日  ドイツ帝国崩壊。第二次世界大戦(ヨーロッパ戦線)終結。
   8月15日 第二次世界大戦終結。

先生(1934年)
2千年前、ユダヤ人はすべて、1か所に住んでいた。現在、パレスチナと呼ばれているとこ
ろだ。ユダヤ人は、イスラエルと呼んでいる。
やがてローマ人がその土地に総督や太守をおいて支配した。ユダヤ人は異民族の支配下に屈
するのをいさぎよしとせず、ローマ人に対して反乱を起こした。ローマ人はこの反乱を鎮圧
して、紀元後70年に、エルサレムの神殿を破壊し、反徒はスペインやライン河流域に追放し
た。一世紀後、ユダヤ人は危険をもかえりみずまた蜂起した。このとき、ローマ人はエルサ
レムを徹底的に破壊しつくした。ユダヤ人はおわれ、逃げた。そうして世界中に散らばっ
た。
その後、彼らのうちの大勢が、富を築き、人々の尊敬を集めるようになっていた。そこへ、
十字軍の檄がとんだ。
キリスト教の信仰をもたない人達が聖地を占領し、キリスト教徒の記念の場所への巡礼をさ
またげていた。説教者たたいが強力なことばで、聖なるキリストの墓地の解放をといてまわ
った。あおられて燃え上がった幾千もの人が十字軍を結成した。
だが、このとき、ある人達がこう言った。「異教徒に向かって聖地に攻め込むといっても、
自分たち自身の中に異教徒がいては、なんになるのだ!」
こうして、ユダヤ人迫害が始まった。
大勢のユダヤ人が逃げた。今度は東に逃げた。そしてポーランドとロシアに新しい安住の地
を見いだした。ところが前世紀になって、そこでもまたユダヤ人の迫害、虐待が始まった。

「キリスト教徒の旧約聖書は、ユダヤ人の聖なる書物でもある。ユダヤ人は、それをトーラ
ーと呼ぶ。「教え」という意味だ。

トーラーには、ユダヤ人の運命が予言されている。そしてユダヤ人を民とする救世主が救世
主の国を作ってくれるという希望をもっている。
彼らは、イエスが本当の救世主であることを信じず、イエスを十字架にかけた。そのことに
ついて、ユダヤ人を、今日に至るまで許せないでいる人が大勢いる。

※註(解説)※
ユダヤ教は、多くの掟や規則によって律せられている。戒律の最も重要な典拠が、トーラー
(教え)に記されている。トーラーは、モーセ五書のこと。
モーセ一書では「男子はみな代々、・・生まれて8日目に割礼をうけなければならない。」と
命じている。

ラビとは、師とか先生という意味。エルサレムの神殿が破壊されて以来、ユダヤ今日には祭
司はなく、ラビが律法を教え、宗教上の法律の解釈者をしている。
体をゆり動かすことは、ユダヤ人のあいだでは、特に熱心な祈りの表現である。

ダビデの星とは、正三角形を2つ組み合わせた、いわゆるダビデの星は、聖書にその確かな根
拠があるわけではないが、古来、ユダヤ教のシンボルとされてきた。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
ユダヤ人迫害はどうして始まったのか?
2千年前、ユダヤ人は現在のパレスチナに住みイスラエルと呼んでいたが、ローマ人の支配
を受け、紀元後70年にエルサレムの神殿が破壊され、追放された。
その後「キリスト教でない人達が聖地を占領している。キリストの墓地の解放を」となった
が、「自分達の中に異教徒がいては、なんになるのだ」となり、迫害が始まったのだ。
イエスが本当の救世主である事を信じず十字架にかけた事について、ユダヤ人を、今日に至
るまで許せないでいる人も大勢いるのだ。
 

9つの性格 エニアグラム

 投稿者:鈴木 秀子  投稿日:2010年10月 7日(木)23時18分43秒
  副題:エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係
   あなたの「人生の地図」として活用されることを心より祈っている。

エニアグラムは、2千年以上の歴史をもつ非常に神秘的な人間学。他の人も受け容れることが
出来るようになり、人間関係の劇的な改善を体験出来る。

エニアグラムの公理は、「人間には9種類の本質があり、全ての人間は、そのうちの1つをも
って生まれてくる」というもの。エニアグラムが目指しているのは、分類ではなく、あなた
を衝き動かしているエネルギーをバランスのとれた状態に持っていくことにある。

エニアグラムの発祥は、2千年前のアフガニスタン。イスラム教徒に受け容れられ、世界全域
に浸透していった。ことに社会のリーダー育成のマニュアルとして重視し、その実用性と論
理性を高めて行った。

1970年代には、その全容が現代人にも理解できる形で復元された。エニアグラムは人事担当
者の必須アイテムとされ、ゼネラル・モーターズ、AT&Tなど多くの大企業に取り入れら
れ、その効果が実証されている。エニアグラムは、イスラム世界を中心に2千年にわたる実践
的検証に耐え、20世紀後半に至って、心理学を中心とした科学的検証を経た人間学なのだ。

●タイプ1<完全でありたい人>
何事においても完璧を期し、努力を惜しまない。公正と正義を心がけており、「きちんとし
た」イメージがあり、「すべき」という言葉をよく口にする。「正しいことをしている」「
正しいと解っている」ということで最も満足を得る。

良い状態の時は、建設的・賢い・きちんとしている・道徳的などの特徴があり、悪い状態の
時には、頑固・真面目すぎる・心配性・あら探し好き等の特徴がある。

エニアグラムでは、悪い傾向を強める原動力を「囚われ」と呼ぶ。エニアグラムが目指す、
「エネルギー・バランスの適正化」の第一歩は、「囚われ」を知る事にある。

●タイプ1の「囚われ」は、人生の全てに完全を求める「囚われ」がある。しかし現実の社
会に完全なものはそうないので、自分にも周囲にも憤りを感じる。
しかし・・タイプ1は、その憤りを自分では自覚していない。さらに厄介なことに、憤りを
あらわにせずに溜め込んでしまう。
タイプ1は、他人が重要視しない事柄にまで自己批判や自己弁護をし、自分が固執すること
に関しては何度もチェックし、他人までも自分のペースに巻き込もうとする傾向がある。

「囚われ」を知ることの第一の効用は、性格上の悪い傾向を知る事で、自らを深く認識でき
る点だ。「私には~の傾向がある」という事を知れば、自分の内面の状態をよい方向に向か
わせることが出来るわけだ。エニアグラムでは、「気付きこそ癒し」という言葉で「囚われ」
への認識の重要性を説いている。
また対人関係で見るなら、世の中の多くの人が、自分とは異なる本質や価値観を持っている
ことを知れば、怒りや反感を大きく軽減出来る。

●タイプ1は「本能中枢」を好み、他人の感情を理解し、他人と関わり合うことは出来るが
思考することは苦手だ。そのため思考中枢による「全体との関わり合い」への問いかけをす
ることが出来ず、偏見をいだいて、ことに望みがちだ。こうした思考の客観性の欠如が、完
全さへの「囚われ」を生み、それに振り回される状況に陥る。

●タイプ1は、全ての時間を建設的なことに使う。しかし、怒りの回避と完璧さへの「囚わ
れ」をもっている。そして自己抑制の傾向に気付いていないから、「~ねばならない」「~
べきだ」という言葉を良く使う。

●タイプ1のもう一つの特色は、すべてのタイプの中でもっとも忍耐力があるという点だ。
どうすれば完璧になるかがわかれば、そのために大きなエネルギーを投入するのだ。

◆壁につきあたったとき、自分をコントロールする
エニアグラムの「本質探し」は、自分を知ることで、自分のよさをもっと生かし、悪い傾向
を上手くコントロールすることを目標にしている。
自分の価値観をもう一度見直す必要があるとき、エニアグラムは、貴重な指針を与えてくれ
る。自分を大切に出来る最適な生き方を見つけることが出来るのだ。

エニアグラムでは、バランスを失いやすいポイントを「落とし穴」と呼ぶ。
●タイプ1は、完全を求め、努力をし、どんな重責も投げ出さない。タイプ1の落とし穴は
「完全」に対する誤った認識だ。完全であろうとする思いが脅迫観念になっているのだ。
完全を目指す素晴らしい力が、行き過ぎると、重荷を背負った辛い人生という感覚になって
しまうのだ。

◆完全なる自己改革へのアドバイス
あなたは、変わることが出来る。楽しんだり、楽をする生き方にも価値がある。他者の楽し
む権利も認めなければならない・もし他者が、楽しんでいたり、楽をしているとき、それに
怒りを感じたら、自分の視野が非常に狭まっていることを自覚するべきだ。

主観の中に生きるタイプ1は、視野を狭めてしまう傾向がある。「すべきこと」「望ましい
こと」の違いをしっかりと認識し、速やかに優先順位をつけ、決断しなければならない。
他者が自分を批判していると感じたら、直接本人に確かめるべきだ。往々にしてそれは杞憂
と判明する。心配事が出来たら、必要以上に心配しないで事実を確認することが、タイプ1
には必要だ。
●タイプ1の最大の長所は、向上をめざして努力する志向にある。全体のプロセスをチェッ
クし、管理することに長けているのがタイプ1だ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
タイプ1は、他人までも自分のペースに巻き込もうとする傾向がある。他人が重要視しない
事柄にまで自己批判や自己弁護をし、自分が固執することに関しては何度もチェックし、他
人までも自分のペースに巻き込もうとする傾向がある。
他者が、楽しんでいたり、楽をしているとき、それに怒りを感じたら、自分の視野が非常に
狭まっていることを自覚するべきだ。心配事が出来たら、必要以上に心配しないで事実を確
認することが必要だ。
 

チェーンストアのための経営情報2010年9月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2010年10月 2日(土)22時56分4秒
  ●作業システムの従来とこれから
・これからは労働分配率から目標人時数計画を立てるべき。つまり「何人時しか使えない」
 とはっきりさせる事。
・労働費にかけられるのは38%として、平均時給で割り算すれば、週でも年でも「何人時ま
 でしかかけられない」事が解る。それを超えると営業利益に食い込む。
・その逆算をして、「●●以内でオペレーションしなければいけない」という数字を出して
 それ以内で収めなければいけないのだ。

●PBルート開発のやり方
・現場で、1社あたりサンプルを5百万円から3千万円購入する。コンテナ何本分も買込む。
 帰国してから、商品をその国の大使館に持って行き商務官に教われば、工場をはじめとす
 る生産ルートが解る。現地へ行き、大使館の紹介で現場までたどり着けるのだ。

●業務スーパーはニューフォーマットになりえるか?
・なりえない。何故なら、日本のFS業は7割が大チェーンであり、その殆どが5百店以上。
 その大チェーンが業務スーパーで買う理由が何一つない。よって成り立つわけがない。

●店舗はもっと簡素化すべきか?
・「ローコスト」は、常にスローガンとしてもっているべき。このあたりまででいいかとい
 う目標はない。年毎にローコストにすること。

●健康食品はどうか?
・「健康食品」という商品があること自体がおかしい。健康食品でないのは「有害食品」と
 いうなら、皆がやっている商売は犯罪行為になる。

●アメリカのスーパーマーケットの温度管理
・日本のSMの野菜売場は半分以上が常温。温度管理はアメリカより平均8度高い。つまり
 温度管理の大切さが解っていないということ。
・アイスバーグレタスの表面温度は5℃を超えてはいけない。ケースは3℃以下でないと駄目
 ということ。さらに、アメリカの惣菜の消費期限は基本が2~6週間になっている。それだ
 け日持ちするのだ。それが温度管理をはじめとする技術革新をとり入れた21世紀のSMの
 技術なのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
「ローコスト」には、このあたりまででいいという目標はない。
年毎にローコストにすること。
 

チーズはどこへ消えた?

 投稿者:スペンサー・ジョンソン  投稿日:2010年 9月28日(火)22時30分28秒
  当著では二匹のネズミと二人の小人がチーズを求めて右往左往するだけであるが、四者四様
の行動をする。「単純さ」と「複雑さ」を象徴するものであるが・・その中で気にとまった
一文、および学びを以下に記すこととする。

人は考えを変えると、行動が変わる。全ては、どう考えるかにかかっている。
新しいチーズを見つける事が出来それを楽しむことが出来るとわかれば人は進路を変える。

⇒勉強や努力は必ず実を結ぶ。その事が解っているのにやらないのは馬鹿だ!さぁ、潤、今
 すぐ勉強を始めろ!

人は変化に対応することが出来るようになる。それは・・物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で
すばやく動くことだ。そして、問題を複雑にしすぎないこと。恐ろしい事ばかりを考えて、
我を失ってはいけない。小さな変化に気づくこと。そうすれば、やがて訪れる大きな変化に
うまく備えることが出来る。

最大の障害は自分自身の中にある。自分が変わらなければ好転しない。当人が自分が変わる
ことの利点に気づくしかないのだ。

「自分以外の人は変化を恐れていると思う人は?」と聞くと、全員が手をあげた。つまり、
自分ではみとめてないという事なのだ。多くは、変化を恐れているのに・・自分では気づい
てすらいないこともあるのだ。
そして考えるべきは、『もし、恐怖がなかったなら、何をするだろう?』ということ。

⇒自分では、そんな事はないと思っていても、実際には気づいていない事がある。これを認
識し、物事には真摯に取組もう。我、思う。

(上記の例)
「会社では、我社は変わらなければならない、とずっと言ってきた。それは、僕が変わらな
ければならない、ということだったのだ」だが、僕は耳を貸そうともしていなかった。
社長が僕らを向かわせようとした「新しいチーズ」が何なのか、どうすればそこから利益を
得られるのか、僕は解ってなかったのだ。

振る舞いが変わらなければ、結果も変わらない。

人生観を変えてしまうような本はある。たった一行の文章が目を開かせてくれて、この一行
に巡り合うためにこの本をよんだという気になることだってある。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
「そんな事はない」と思っていても、気づいていない事もある。よく認識し、何事にも真摯
な態度で取組んでいかねばならない。 再認識の思い。
 

ヘッテルとフエーテル

 投稿者:マネー・ヘッタ・チャン  投稿日:2010年 9月27日(月)22時16分43秒
  副題:本当に残酷なマネー版グリム童話
⇒最低限知るべき金融知識を物語で伝えるというコンセプトで書かれている。

書出し:むかしあって、これからもおこるおはなし。

1話:ヘッテルとフエーテル
・「本当に100%儲かるなら、わざわざ赤の他人に教える人間などいない」

2話:カネヘルンの笛吹き
・知っておくべきは「誰かに認められたいという自尊心、他の人よりも目立ちたいという気
 持ちは狙われる」ということ。

8話:裸のフエーテル様
・「貧乏ビジネス」を題材にした話。電車広告で「あなたの借金を整理します」と弁護士が
 広告をだしていた。しかし、毎月の返済額は減っているが、その分返済期間を長くしてお
 り、結局返す金は増えている、という内容。
・仲介をするという弁護士は金貸し業者とグルで、お金を借り替えさせることで、金貸し業
 者からキックバックを貰っていたのだ。
・弁護士だって、お金を払ってくれる人がいなくては生活は出来ない。ボランティアで借金
 整理をしてくれる弁護士は、電車の中に広告など出さない。というより出せない。
 地域によるが、電車広告は一ヶ月載せると数十万円~数百万円かかるのだ。
・そんな費用を自ら負担して、なおかつ、本来請求できる何十万円というお金を無料にして
 どうやって生活を成り立たせるのか、そこに想像力をめぐらせれる必要がある。
・もし、無料で助けてくれるという人がいたら、なぜ見ず知らずの自分を助けてくれるのか
 を良く考えてみることだ。
・大抵は騙すつもりか、恩を着せてあとから何かをさせるつもりかのどちらかだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
「貧乏ビジネス」として弁護士が借金整理をする仲介により、金貸し業者とグルになってい
ると言う話がある。これは、我々の周りでも直面することかもしれない。
上手い話には裏があるということに、気をつけねばならない。
 

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ

 投稿者:齊藤 正明  投稿日:2010年 9月24日(金)22時51分27秒
  齊藤氏は会社の業務命令を受けマグロ船に乗船した。そこでの学びから、ストレスと上手く
付き合い、より良く日々をすごす為の生き方のヒントを得る為の一冊として当著が上梓された。

マグロ船では、親方とはオーナーのことを、船長は船を予定通りの場所へ動かすことを役割
とする人を言う。

仕事では何日も悩む事があったが、結局のところ、上司に報告したり、お客さんに伝えてみ
なければ解らないことを何時までも悩んでいた。むしろ、悩んでいるだけの時間が勿体無く
余計に気疲れするだけだ。どうするのかを決断し、後は結果を待つ方が、余程気は楽にな
る。

マグロが捕れる日と、捕れない日で、漁師のやる気が変わらないのか?と聞くと・・機関長
曰く「いいことが起きたら喜んで、嫌なことが起きたら暗くなる。それじゃあ、犬と同じだ
。人間は、感情のコントロールが出来るんだぞ!」と。「マグロが捕れない時こそ、感情の
コントロールをしなければならないのだ」と。

結果にばかりこだわると、その途中にある、面白いものや、役に立つ事を見逃す。そのこと
は、非常に勿体無いことだ。結果だけを考えると、そのことばかりが気になり、自分の中に
入ってくる知識や情報の量や質は、大きく変わってくるのではないか。意識の向け方が興味
の扉を開き、それが知識や知恵が堆積するスピードを速めるのだ。

俺は俺に出来る事は全てやった。それから後にマグロが捕れるかどうかは、海が決めること
だ。人間には、どうにもならないことまで、何とかしようとするから疲れるのだ。
海を動かす事など出来ないのに、いつの間にか「海を動かすことは出来る」と言う考えをも
ち、余計なストレスを貯めているのは、本当に無駄なことだ。

『身が焼ける』とは・・
マグロはエラが動かないため、寝ているときも含め、常に泳いでいないとエラに酸素が入ら
ない。マグロを船に引き上げると、バタバタと暴れ続ける。そうすると、体内温度が50℃を
超え、身が焼けて白くなってしまうのだ。これを『身が焼ける』と言う。そうならないよう
に、背骨にある神経を破壊し、体が動かないように1.2mのプラスチック棒を頭から通すのだ

「適水(てきすい)」とは、不良の際にマグロが捕れると思われる場所に、漁場を変える移
動のこと。「ワッチ」とは、船の見張りのこと。

親方曰く「いつも自分が出来ることをやっていても、仕事なんて面白くないだろう。毎回う
まく出来るかどうか、緊張感があるから、仕事は楽しいのではないか」と。

『ビタミンの最小律の法則』とは・・
ビタミンはABCと色々あるが、栄養素として働くのは、摂取したビタミンのうち、一番少
ないビタミン量に制限される。よって、ビタミンAを沢山摂取しても、ビタミンCを全く摂
取しなければ、ビタミンAは機能しないのだ。
我々は時に、苦手なものにも目を向けることも必要ではないだろうか。

問題行動を起こす人には、その人の良いところを見つけ、褒めることで、心の空腹感は満た
され、問題行動は減っていくのだ。

『ハインリッヒの法則』・・
米国の損保会社に勤務していたハインリッヒ氏が、事故の発生について調べ「1件の重大な
事故が起きるまでに、29件の軽度な事故が起き、その手前では、300件のヒヤリハットがあ
った」というもの。

クレームも同様に考えると、1件の激怒クレームまでには、29人が同じ感情をもち、300人の
人が怒るまではいかないが、不満に感じている。と考えて対応する必要がある。

マンボウは1回に2億個の卵を産む。そのうち大人になるまで生き残るのは2匹でしかない。宝
くじで1等を当てるよりも3倍難しいのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
『ビタミンの最小律の法則』とは・・
ビタミンはABCと色々あるが、栄養素として働くのは、摂取した一番少ないビタミン量に
制限される。ビタミンAを沢山とっても、Cを全くとらなければAは機能しない。
我々はバランスも考え、苦手なものにも目を向けることが、必要ではないだろうか。
 

ビジネスマンのための「解決力」養成講座

 投稿者:小宮 一慶  投稿日:2010年 9月22日(水)23時06分42秒
  ◎ラテラル・シンキング=水平思考。ロジカル・シンキングは左脳型であるが、ラテラル・
 シンキングは右脳型の新しい価値を生み出すことが出来る。

・「自分が責任者ならどうするか」と、自分なりの優先順位付けや対応策を考える習慣をも
 つことが重要。継続すれば、問題解決能力があがり、自分に直接関係ある問題が起こった
 時にも対応出来る。

◆緊急度と重要度の四象限のマトリックス
・重要度と緊急度を決めるには基準が必要。企業なら収益やお客様に与える影響度を基準に
 するとよい。
・ダウンサイドリスク(最大限被るであろう損失)が大きくなるものほど重要度は高まる。
 対応が遅れる程、ダウンサイドリスクが大きくなるものは、緊急度も高くなる。
・思わしくない現象に気づいたら、もし、それが最悪の状況に繋がっていったら、どれだけ
 の損害があるのかを考え、ダウンサイドリスクを推測する。これが問題の優先順位、つま
 り重要度、緊急度を決める大きな要因となる。
●小さな事でもダウンサイドリスクを常に考える習慣をもつと、問題の優先順位付けの能力
 が高まる。

⇒解決すべき問題の優先順位は、ダウンサイドリスクの評価で決定する。
⇒重要でも緊急でもない些細な現象の中に、放置すると拡大する「問題の芽」が潜む。

◆非常に単純なケースでも、ロジカルツリーを使い分解することで、本質的な問題を特定し
 やすくなる。

◆UDE(Undesirable Effects)=好ましくない現象⇒根本問題を見つけ出す手法
・現象の中に問題があり、現象の中で好ましくないものを「問題」と呼ぶ。
・コツは「何故」「本当」「それから」のキーワードで考えること。
①UDEをポストイットに書き出す ②原因(下)と結果(上)になるように貼る
③ネガティブ・ループが現れるまで続けて、根本問題を見つける。
⇒ネガティブ・ループがを断ち切る対応可能なUDEが根本問題である。

・十分な情報がない中で、簡単に結論を出してはいけない。つまり、直感的にものを考えて
 はいけない。それは占い師のやること。Aという事実が出ればこうする、Bという事実が
 出ればこうすると、場合わけして考えるのが論理的思考というもの。

・何事も、「事実」と「仮定」を区別し、論理を構成し、そこから出た結論を「仮説」と考
 え、それを検証することが必要。それが論理的思考力。

◆プロコン・リスト(良いことと悪いことの一覧表)⇒問題解決策定の為のツール
     プロ コン
 解決策a
 解決策b     のように記入すると、漠然と考えるより物事が見えてくる。

・複数の視点で考える方が、優れた結論を出すことが出来る。皆で話し合うというのは、多
 数決で決めるということではない。皆で話し合うべきもう一つの理由は、話し合いの過程
 で、皆が納得していく事にある。

◎リスクを積極的に取る人=リスクテイカー、リスク回避しようとする人=リスクアバータ ーという。
●一旦ゴールしたことでも、全てが仮説であう、という認識に立てば、その仮説と結果を検
 証し、次の仮説に生かすことが出来る。次の失敗確立を下げ、成功確立を上げていくこと
 が出来る。それを本当の「経験」という。

◆解決策の実行プランで重要な5点
①ゴールと現状のギャップの確認と共通認識
②計測可能なゴール
③ゴールから逆算し、細分化した細かい行動計画
④いつまでに(期日)、だれが(責任者)、何をどれだけ(数値化)やるか?
⑤資源(人・予算・時間)の最適配分

◆PERT図の活用
・複雑の工程を伴うプロジェクトでは、PERT図を書く。プロジェクト全体の複数の工程
 の相互依存関係をネットワーク図にして、効率化を図るもので、便利なツール。

●成功確立を上げるには、検証が必要で、そのコツは検証の責任者をもうけること。
●検証やその進捗のチェックを実行部隊に任せると、時間制約の中で検証は後回しにされが
 ちである。すると、制度が上がらない。その結果、いつまでも頑張っているだけになり、
 やがて疲弊してしまう。
⇒PDCA、計画・実行・検証・改善。Cの検証がなければ、螺旋のように上に上がってい
 くことは出来ない。

・人は、意味の共有ではなく、意識の共有によって動く。

◎マーケティングの5P
・プロジェクト(商品)、プライス(価格)、プレイス(流通)、プロモ(販促・宣伝)
 パートナー(どこと組むか)
◎プライス理論
・価格の下限は、コストから決まる。価格の上限は、お客様から見た価値があるか否か。
◎QPS=お客様の視点から見る
・クオリティ(質)、プライス(価格)、サービス
◎AIDMA(アイドマ)の法則⇒人が物を書くに至る過程をモデル化。
 ~ものが売れない時の解決策を考える時に使う。
・アテンション(注意)⇒インタレスト(関心)⇒デザイアー(欲求)、モーティブ(欲求
 の高まり)、アクション(行動)
⇒この流れの何処が切れて、ボトルネックになっているかを分解して考える為のツール。

◆SWOT分析=経営寄り視点で、強みと弱みに対するコンセンサスを持つことが大切。
・ストレングス(強み)、ウイークネス(弱み)、オパチューニティ(機会)、スリート
 (脅威)でSWOT。

◆ABC分析から
・ここでは80:20の法則が大抵当てはまる。本来ABC分析は、BとCの中から「売り
 逃し」を見つけるために用いる。BとCを切り捨てる為のものではない。

◆レーダーチャートで見える化
・何処が強い、何処が弱いとの事が、一目で対象となるものの状態を表す。

●ボトルネックという言葉を共通認識にすること。
●全てを解ったつもりになっている人。これが『バカの壁』である。この壁は強靭である為
 「何故?」「本当?」「それから?」のキーワードを活用すること。
・会議等で理屈を言う。それに対しては「何故?」と尋ねる。また何かいうと「本当?」と
 聞き、「それから」と尋ねる。
 「何故」「本当」「それから」を繰り返す内に、自分の考えでもそう考えられるようにな
 る。繰り返し行ううちに、深く考える力(論理的思考力)が身につくようになる。

◎イスラムの常識には「金利」という概念がない。イスラム世界では金利をとってはいけな
 い事になっている。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・ダウンサイドリスク(最大限被るであろう損失)が大きくなるものほど重要度は高まる
 UDE(Undesirable Effects)=好ましくない現象⇒根本問題を見つけ出す手法
・現象の中に問題があり、現象の中で好ましくないものを「問題」と呼ぶ。
 

誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール

 投稿者:野口 敏  投稿日:2010年 9月19日(日)07時00分17秒
編集済
  ・「会話は言葉のキャッチボール」ではなく「気持ちのキャッチボール」。テクニック以前
 にこの基本を忘れないこと。話を聞くときは、目の前にいる人の「気持ち」に注意するこ
 と。

・人が話しをする時、聞き手に求めているのは「反応」なのだ。
・聞き上手は「相手の気持ち」に焦点をあてる。何故なら、相手が一番解ってほしいのは、
 「そのときの気持ち」だから。大事なのは言葉ではなく、気持ちを伝えることだ。
★相手の感情が「プラス」か「マイナス」かを察知して「うわー」「きつい」「すごい」等
 と、とにかく共感して反応してあげることが大切。

★話し手の言葉ばかり聞いていては共感するポイントをつかめない。聞き手になった時は、
 いつも話し手の「気持ち」に焦点をあてて聞くことだ。
・『会話は気持ちのキャッチボール。』この言葉を忘れなければ、会話は弾むものなのだ。

★「大変ですね」と「よかったですね」は原則禁止!返事のフレーズを複数持つこと!
 バリエーション豊富な「共感の言葉」をもった人の方が、話しての喜びをより大きく刺激
 するのは間違いない。日頃から「感情表現」に興味をもち、「楽しみですね」「幸せです
 ね」「期待できますね」のように、共感の言葉を実際に使って増やしてこう。

・話に詰まったなら、ひたすら「共感の言葉」を送ればOK!
・「一緒にいると落ち着ける」というのは、「沈黙を共有できる」という意味。

・どんなに些細な会話でも、人はこちらの「気持ち」を知りたがっている。「会話ではなく
 気持ちのキャッチボール」なのだ。「事実」を話した後に・・ちょっとだけ「気持ち」を
 プラスすると良い。

・ネガティブな感情は、心の中で行き場を失い、閉じ込められていることが多い。そんな感
 情について質問してもらえたら、詰まっていたものを吐き出すように人は話始める。
★しばらく世間話をしたあとで『ムッとしたこともあるでしょう』と聞くと、人は話さずに
 はいられなくなる。
★『嫌になることもあるでしょう』『投げ出したくなることもあるでしょう』と問いかける
 と、相手はたまった気持ちを吐き出せてスッキリする。覚えて活用しよう。

★会話を次に繋げる必須フレーズは・・「・・・なんでしょうね」という漠然とした言い回
 しだ。答えに制限が少ない分、自由に考える余裕をもらえた気分になり、イメージが広が
 りやすいのだ。
・いきなり「・・ですか?」と畳み掛けずに、「・・なのでしょうね」と柔らかく聞こう。
 「旅行もなさるんでしょうね」とか「やはり野球は阪神なんでしょうね」と使おう。

★ビッグイベントの後など、相手の気持ちが大きく動いた話なら、すかさず『その時はどん
 な気持ちだった?』と聞いてみると良い。会話では、常に相手を主人公にして展開してい
 くと、誰でも色んな事を話してくれる。

◎共感の質問、気持ちにアプローチする質問、相手を主人公にする質問を会話のツールとし
 て使おう。

・「・・・について聞いてもいいですか?」という言い回しだと、相手も答え方を選べるの
 で親切。
★オープンな人の周りにはオープンな人が集まり、閉じた心をもつ人には同じような人たち
 が集まる。どちらが楽しくて幸せな人生かは・・容易に想像がつく。
・他人は自分に迷惑がかからなければ大らかなもの。寧ろ、気持ちをさらけ出してくれた事
 に好感をもつ。

★ねぎらいの言葉は、あくまでも「・・だったでしょう」と相手に向けて使う。「暑いです
 ね」ではねぎらいにならない。『部長も私達にストレスをお感じになることもおありでし
 ょう」等と言えば、そこから笑いがおきて、思わぬ本音が飛び出してくるかも。。
★部下や後輩に『不満もあるだろう』『会社に入って思っていたのと違うなんて事もあるだ
 ろう』とねぎらえば、「自分のことを解ってくれているんだ」と感じて、不満やストレス
 が軽減するものだ。

★人に会ったら、まず自分から挨拶することだ。相手が目を合わせてくれるまで、アイコン
 タクトを送るのだ。あまり挨拶をしていないのであれば、明日から、その人とアイコンタ
 クトをしっかりとって『おはようございます』と言っている内に、親しみがわいてくる。

・挨拶しても無視されたら、1メートル手前から「〇〇さん、おはようございます」と言い
 ながら、アイコンタクトを送る。名前を読んで、こちらを向いた瞬間に挨拶をすると、返
 事がきやすい。

・沈黙がおとづれたら、聞きそびれたことを質問してみるといい。
★気になるニュースがあれば、持ちネタとしてストックしておく事。努力も必要だ!!

・一つの集団に溶け込むには時間が必要。受け容れられるまでの間、耐えなくてはならない
 先ずは一人一人を受け容れて、自分が受け容れられるのを待つこと。これは複数のなかで
 の会話を超えて、一つの組織に溶け込む技術にも通じる人間関係の技術なので、身に着け
 ておきたい。

・人間関係の距離を縮める効果的な方法は『気づく』ことだ。「髪を切ったね」「もう長袖
 だね」「今日はピンクですね」など・・自分の変化に気づいてもらえるのは、関心をもた
 れている証ですから、誰にとっても嬉しいもの。
★相手の服装や振る舞いの変化を言葉にすると良い。

★名前はその人そのもの。早く名前で呼びかけると、その人を大切にしていることになる。
 会話の中では出来るだけ「〇〇さん」と呼びかけると良い。
・お店に入り、店員さんの名札をみて、いち早く名前を覚える。追加注文したいときなどに
 「すみません」ではなく「〇〇さ~ん」と呼ぶと、必ず本人が駆け足でやってくる。

★ポジティブシンキング・オタクになって、ポジティブ信仰を振りかざされると、ますます
 「解ってもらえない」という気持ちが募ってくる。
・正論を言う人に相談などしたくないもの。あるいは自分の経験談を語りだす人。はっきり
 言って迷惑。不安にかられてネガティブな気持ちになっている時には、励ましも誰かの経
 験談も何の役にも立たない。最悪なのは、ポジティブを押し付けること。

★ネガティブな気持ちを打ち明けれれたら、ヘンに励ましたり、自分の価値観を押し付けた
 りしない。相手の辛い気持ちをひたすら聞いて、共感してあげることだ。
 ネガティブな気持ちを受け止める力は、人と長く付き合ったり、愛する家族と過ごしてい
 く時には不可欠。

★相手の考え方が間違っていると感じても、いきなり「おかしい」「違う」と決め付けない
 「あなたは・・なんだね。」と受け止めてあげる。その後で質問を投げかけて、相手が
 矛盾に気づくようにしてあげること。
・人と対立しないためには、こんな言い方を常備しておくこと。

・人の価値観はうつろうもの。住む世界や年代によって考え方や価値観が違ってきて当り前
 自分の価値観だけが正しいと決め付けて、相手を変えようとすると、人間関係はとたんに
 おかしくなる。
・自分の価値観は横において、「あなたは・・なのですね」という言い方をすればいい。例
 えば「あなたは、デート代は半々にしたいのですね」と言う具合。他人の価値観や考え方
 を聞けば、なる程と思える点が見つかるもの。
★考えを正すのであれば、叱るよりも「言葉をそのまま返し」質問して本人に考えさせると
 良い。

・普段から、アイコンタクトもしない、無表情、自己開示もしないでは、形だけのユーモア
 を取入れても、相手から期待するような反応を引き出す事は出来ない。先ずは・・会話の
 基本を学び、次のステップでユーモアにチャレンジすればいい。
・会話も基本を学ぶ必要があるのだ!!

★友人が出来にくいと言う人は、他人に自分から連絡をしないという特徴がある。何を伝え
 ればいいのかが解らない為、自分のほうから出来ないのだ。そんな時は、「会ってくれて
 ありがとう」「話してくれてありがとう」「楽しいひと時をありがとう」「またランチで
 も」等、感謝やねぎらいの言葉を伝えることが必要!!

・「会話とは技術ではなく思いやり」である。
・自分から「ちょっとずつ気持ちを話していく内に、相手も、心の鎧を脱いで本音で話して
 くれるようになる。
★今日から周りの人に自分から積極的に声をかけよう。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
『会話は気持ちのキャッチボール』「気持ち」に注意して話を聞く。
『ムッとしたこともあるでしょう』と聞くと、人は話さずにはいられなくなる。
「・・ですか?」と畳み掛けず、「・・なのでしょうね」と柔らかく聞く。
部下には『不満もあるだろう』とねぎらう。
考えを正す時は、叱るよりも「言葉をそのまま返し」質問して本人に考えさせる。
 

「また会いたい」と思われる人の38のルール

 投稿者:吉原 珠央  投稿日:2010年 9月11日(土)17時23分7秒
編集済
  ・自分を取巻く環境を劇的に変えてしまう、その軸はずばり「反応」すること。朝の挨拶、
 エレベーター等で目が合った時の表情やしぐさなど・・そういった“たった1秒”の
 「反応」を如何に上手く使うかにより、人生は劇的に変わる。

◎一回一回の反応が、自分の人生を決める。
・「反応がよい」とは、「思いやりを上手く表現できる」と言うこと。反応というのは、相
 手や状況に合わせて意識的に行うべきものであり、また反応には目的を込めるべき。
 相手の気持ちと、未来の関係を思い描き、理想的な状況を創造する。そして瞬間瞬間に、
 魂を込めて反応することが求められるのだ。
・自分が描く相手との関係や理想的な状況は何なのか、そのためにどのように反応すべきか
 などと、自問自答の連続から見つけだした答えの中から、「信頼」は生まれてくる。

◎言動をポジティブに変える事で、人からの評価を変える。
・ネガティブな言動をとっている本人自身は、その瞬間瞬間、「自分は最低の状況だ」「自
 分には不可能だ」という強烈な洗脳を自分自身にしてしまっているのだ。
 自分が言うことも態度もポジティブであれば、良い洗脳を自身でしていることになる。
・「未来の自分=今日の言動の結晶」。

◎「まぁ、いいか」で気持ちの切り替えを!
・人生では落ち込む理由は沢山ある。ただ「落ち込むのは5分だけ」「悲しむのは1日だけ」
 とラインを引く事。メリハリをつければ、悲しんでもいい。逆に、中途半端な我慢をする
 と、かえって気になってしまう。そのラインを超えたら、「まぁ、いいか」と再出発すれ
 ばいい。

◎感謝・感動・関心を毎秒表現すること!
・「また会いたい」と思われるには、3K「感謝」「感動」「関心」を伝えること。人は誰
 でも自分の発言や行動に対して、常に3Kを相手の言葉や態度で反応して認められたいと
 思っている。
・「ありがとう!」「嬉しいです!」「立派ですね!」など・・気持ちを込めて伝える事。

◎相手の価値観を大事にすること。
・相手の価値観に違和感をもつのは当然のこと。否定する必要はない。「なるほど。興味深
 いご意見ですね」などと言って「受け止め」ればいい。

◎思った事は、表現を加工して喋ること
・自分にとってよい環境を作る為にも、賢い人ほど表現を加工していると覚えておく事。

◎良い表情は口角を5ミリ、眉を3ミリ上げろ!
・自分が笑顔と思っている状態に、プラス30%の力を入れる。知っておきたいのは、自分
 が感じる「笑顔」と、人が感じる「笑顔」のものさしは極めて違うという事実。
・表情を動かしていると、思考にもプラスのスイッチが入ってしまうもの。

◎表情は携帯カメラで鍛えろ!
・「自分ではやっているつもり」と「客観的な印象」には大きなギャップがある。そして、
 ここまでしないと相手は笑顔と思ってくれないだろう・・と言うイメージを頭に叩き込む
 そうすれば、いづれギャップが埋まり、イメージ通りの自分の姿が自分のものになってく
 る。
・携帯のカメラ機能を活用して、鍛えるべし!

◎アイコンタクトは「信頼を深める為、目の動きを観察する」こと!
・コミュニケーションで「相手の目を見る」ということに、もっと深い意識をもつべき。そ
 して、目を合わせるだけでなく、目元や視線を観察すると、相手の気持ちや相手が喜んで
 くれそうな話題のトピックも生まれる。
・アイコンタクトは、目の動きを観察すること。相手を見るという概念から「お互いを知る」
 という概念に置き換えると、気持ちもラクになる。

◎ほめられたら、こころを込めて「ありがとう、光栄です。未熟者ですが、いろいろ教えて
 ください」と応えること。

◎人間関係でも「損して得取れ」
・一時的な「損」はレッスン代と考え、すすんですべきこと。数千円損をしても、相手との
 未来に何かしらの幸運をもたらすと思える心の余裕をもつべき。
・人を喜ばせるための一時の金銭的な「損」は、人間性を豊かにするためのレッスン代。
 「損をするから、徳が舞い込む!」

◎人前では「舌打ち、ため息、あくび、のび、肘つき」をしてはいけない。それが品格につ
 ながる。

◎会話では、相手の名前を直ぐに覚えて・・頻繁につかうこと。意識して人を巻き込む事。
・ここにいる人を大事にした会話をすること。

◎表情で語れ!
・表情の動きを豊かにするトレーニング法
 ①「あいうえお」と言いながら、口がさけるほど思い切り大きく口の筋肉を動かす
 ② ①を、スピードをつけて3回連続で繰り返す。
・朝、プレゼン、面談まえにはトイレで練習をしよう。効果は絶大で、表情が変化しやすく
 なる。

●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
相手の気持ちと未来の関係を考え、魂を込めて反応する。
「お互いを知る」為に、目の動きを観察する。それがアイコンタクト。
面談前は「あいうえお」3回で表情を作る。
 

新インナーゲーム

 投稿者:W.T.ガルウェイ  投稿日:2010年 9月 6日(月)22時54分12秒
  副題:心で勝つ!集中の科学

インナー・ゲーム=集中力の科学、内側に気づかず持っている能力を、引き出す為のプロセ
スが、インナー・ゲーム。いかに人生を、そして自分自身を楽しむようになれるかについて
の「ガイドブック」が当著。

我々の内側には、想像するよりもはるかに自然で効率的に学び、物事を達成する能力が潜ん
でいる。人は生まれてから、ごく自然に歩いたり、話したりすることを覚える。しかしその
ために特別な努力をした記憶は、殆どないだろう。

人は「無我の状態でプレーする」ことを、意識的につくりだせるか。現実的には可能だ。無
意識の状態とは「精神があまりにも集中し、焦点が絞り込まれているために、静止している
状態」のことだ。
この状態に近づくことが、「インナー・ゲーム」の目的でもある。集中力を生かす「芸術的
な技術」は、自分が望む対象なら何にでも活用できる。

ここで、命令者たる私をセルフ1、実行者たる自分自身をセルフ2となずける。セルフ1を自分、セルフ2
を自身と読み変えると良い。

精神的な部分で開発すべき内側の能力は・・感情を交えずに「見る」ことを習得する。今の
ショットが良かった、悪かったと価値判断するのではなく、今何が起きたのか、したのかを
客観的に捉える事を学ぶ。

子供はだれにも強要されずに、ごく自然に歩き始め、話し始めてしまうのに、大人は頭でし
ようとしすぎる。「感覚」を無視して、外側の形で自分を判断しようとするから、見失う。
「考える」作業が、自然な能力開発を妨げる原因である。「2人の私」は、心が静かに、何
かに焦点をあわせている時に理想的な協調関係となる。
そのときに、人はピーク・パフォーマンスに達する。
最上の努力を重ねた暁に、最高のパフォーマンスは、心が静まりかえって、鏡のような湖面
の状態になったときに生まれる。
これを、人間心理学のアブラハム・マスローは「ピーク・パフォーマンス(能力発揮の頂点)
と読んでいる。

最初に学ぶべき術は、人間の判断癖を消去することだ。人は何かをするといいか、悪いかを
自分自身の中で判断し、評価する。しかしこれはインナー・ゲームにとっての最大の障害で
この癖から自分を解放することが、重要なカギとなる。

スランプですら、成長の過程であり、我々がその期間を「悪い時期である」と決め付けない
限りは、決して悪い時期ではない。心は、思考や判断から解放されている時、静かで、まる
で鏡のような状態になる。その時に、そしてその数だけ、我々は、あるがままを見ることが
出来る。

自然習得の過程を発見するには、まず「悪い癖を矯正しよう」という、旧いプログラムを追
い出すことだ。頭で判断することをやめて、あるがままに見ることだ。

★インナー・ゲームで最初に開発されるべきインナー・スキル(内側の能力)は、頭で考え
て判断せずに、感じ取ることだ。
本を開く前に、机に行きライトをつけただろうが、肉体は数え切れないほど複雑な筋肉連動
の工程を繰り返した。しかし、頭で考える事なしに、それがやれた筈だ。こうした自然な動
作と同じ工程で(テニス)も習得出来る。同じ過程で実行も出来る。

自分自身を信頼する事こそ、自分内部の新しい関係の土台になる。
★判断をしない、イメージを与える、自然に発生させる。これがインナー・ゲームの3つの
原則的テクニックだ。

プレーしながら、自身の肉体や、ボール、ラケットなどに注意を集中するだけで、多くの技
術を自然に、「こうしろ」と教えられることなく習得することが出来る。

癖は容易に直せなくとも、代わりに新しい習慣を身につけさせることは、誰にでも出来る。
「交代選手を送り込む」インナー・ゲームならではの画期的手法は、自身への信頼から始まる。

心を静める最大の方法は、心を何かに集中させることだ。それが、インナー・ゲームの技術
の柱でもある。心を静かにさせる為には、それを追い払うのではなく、「どこかに置く」事
を体得しなければならない。自分の注意の焦点を、何かに絞り込むことだ。
リラックスした集中状態を学ばすしては、どんな行為であれ、各個人の最大の力を発揮する
ことは出来ない。

集中力の途切れを引き起こす最大の要因は、この先どうなるかという心配や、過去を振り返
っての後悔だ。俗に言う「たら、れば」に対し、人間の心は極めて防御が甘い。

時間というのは相対的なものだ。自分を速く出来なくても、相対的な意味で時間を遅くする
ことが可能だ。1秒には1,000回の1,000分の1秒が存在する。十分過ぎるほど、沢山ある。
注意力とは、与えられた時間内で、何回「今」を意識出来るかの、バロメーターでもある。
「今」に注意を集中し続けることを体得すれば、「今」起きていることを、より多い瞬間で
意識出来るようになる。その瞬間が多くなれば、相対的に時間は遅くなる。

コートの外でも内側でも、呼吸に焦点を合わせることは不安に対する強力な武器になる。
自分がコントロール出来る要素に対して、人は不安や心配は感じない。
心を集中させる能力は、自分から逃げない能力でもある。思考を拒絶するわけではない。思
考の方向を自分でコントロール出来るようになれ!ということだ。

★一人前でないことを愉しむのが、インナー・ゲームのプレーヤーだ。その意味では、人生
は全て「過程」ということになる。

当著は、鮒谷氏推薦であるが・・読み進めるうちに、どこかで聞いたことのあるフレーズが
多出する。特に、石井裕之氏のセミナー等で語られている語源、ヒントになったと思える部
分が目立つ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
マズローの言う「ピーク・パフォーマンス(能力発揮の頂点)」とは、最上の努力の後に、
心が静まりかえり、鏡のような湖面の状態になった時に最高のパフォーマンスが生まれるこ
と。心は、思考や判断から解放されている時に、あるがままを見ることが出来る。
判断をしない、イメージを与える、自然に発生させる。これがインナー・ゲームの3つの
原則的テクニックだ。
 

チェーンストアのための経営情報2010年8月

 投稿者:桜井 多恵子  投稿日:2010年 9月 5日(日)00時22分18秒
  ペガサスクラブ主催 日本リテイリングセンター代表取締役 渥美俊一先生 H22.7.21永眠

●サム・ウォルトンの偉業
・ウォルマートが突出した理由、それは全ての政策で徹底していること。
・私は土曜の早朝2時から3時にオフィスへ行き、その週のすべてのデータに目を通した。
 だから土曜の早朝会議では誰よりも一歩先んじていた。(サム・ウォルトン)
⇒準備の量と質が発言内容を左右する

●ウォルマートのウィークリー・マネジメント制
・WMのウィークリー・マネジメントは多くの会社より2日早い。金曜の夜中に締め切り、
 土曜の早朝から会議をする。サム・ウォルトンは2時から3時にオフィスに行き、CPU
 で出た数字を精査するのに時間をかけていたのだ。<偉人は人より努力している>

●商品管理センターの管理原則
・センターは総資本対経常利益率(ROA)15%以上となるように荒利益率を確保しながら
 商品を店舗へ売却の形で原価計算をすること。
・センター長は社長直轄でなければならず、商品部長や店舗運営部長の部下ではない。
・年商、店数に関係なく早い時期に作ること。

●チェーンストア・オペレーション方式の特別な意味
・「守るべき」には、チェーンストアとして社会貢献をする為にと言う前提がある。
・1番は、150年かけて築き上げてきた行動原則の1つは、分業のあり方についての絶対原則
・2番、その分業の特徴は、本部と現場の関係。本部がキマリを作り、現場がそれを完全実行
 する。一番重要なのは、「完全実行」と言う部分。
・「完全作業」を前提とするためには、マニュアル、キマリそのものが、道具と動作と手順
 を科学的に表現していないと駄目。
・原則は、チェーンストアでは65%同じなら「統一されている」と言う。99%を要求するも
 のではない。個店対応は認めていない前提に立っている。しかし、説得(コミュニケーシ
 ョ)の方法と内容は、個別対応するべき(相手の能力、知識、経験、感性が違うから)。
 それがスペシャリストの能力なのだ。

★良いシステム作りとは
・意味は、ひとりでによくなってしまう仕組みを作り上げること
①努力や注意をしなくても、いつのまにか良好な結果が出るような
②良い慣習やしきたりを、積み上げること
③適切な標準化により、例外をなくすこと

・「もっと努力する」ではなく、「方法を変える」こと。
・「頑張ります」ではなく、「調べなおす、考え直す」こと。

①標準化は、その因果関係のうちベストな作業の方法(道具・動作と手順)を「規格」とし
 て表現し、マニュアル化する
②結果よりも、プロセス(手続き)、さらに道具を、先に規格化する
③普及の訓練をし、監査と指導を繰り返す
④先ず65%を規格化、つぎで85%、最後は95%へ
⑤その結果がベストと思えても、ベターを発見し直し、定期的に修正
 (結果の規格化や道徳の規格化ではない)

●収益モデルづくりの意味
・チェーンストアの社会的貢献度は客数で評価される。その為には、標準化モデルが必要。
・全体の底上げをしたければ、実例として「これをそっくり真似しろ」と言えるモデルを作
 ること。言葉のスローガンをいくら統一しても駄目。

●収益モデルづくりの手順
①現状の実態調査
②課題を並行して進行させる対策の立案(項目ごとに担当が必要)
~1、赤字の解消 2、商品の標準化 3、業態の標準化 4、設備の標準化
~5、投資の標準化 6、作業(業務)システムの標準化
③基準数値と制限枠を決定する
~荒利益率、人時生産性など
④モデルづくり(新店ではなく、既存店で)
⑤プロジェクトチームの発足
~13週(四半期)ごとに何らかのモデルが発表できること

★政策課題(解決すべき問題点)
・自分が社長なら、向き合わねばならない問題だが、気をつけることは、正しくことばを知
 っていないといけないこと。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・総務課担当である以上は、いかにサポートをして全体最適に貢献するかを考えること。
 また社外で通用する能力(社労士資格)を持つ事が緊急命題として取組むこと。
 

行動力 力

 投稿者:大橋 禅太郎  投稿日:2010年 8月28日(土)22時40分19秒
編集済
  やりたい事が解っていて、やれば楽しいのは解っているのに・・でも面倒くさいからやら
ない。それをやるには仕組みが必要。(クレドはキリスト教を広める時に使用されていた)
その為の仕組みがマイ・クレド=自分自身に対する宣言を作ると言うことだ。

大橋氏の参考クレドは・・
①わくわくする方を選ぶ ②手間を惜しまない ③遊び心を忘れない
小林潤のマイ・クレドは・・
①努力を惜しまない ②継続する ③目標は高く持つ

クレドで重要なのは、内容ではなく自分で選んで、自分で動くと言うこと。
目標は、立てたが故に悩みが生まれる位の高さがいい。何故なら、日々問題に対する解決策
を探すことになり、やがて解決策が目の前に突如として現れるから。

日本電産ではコストカットの為にシャチハタが遣われている。
GOOD、BETTER、EXCELLENTの3つが書かれていて、「もう一度見積もり
貰ってきて。なんとかDOODの見積を出してもらってきてよ」と言われる。
それぞれには目安額が記入されている。

これは凄いプロセスだ。社員は新たなチャレンジをすることになるし、1円も下がらないに
しても全社で継続すれば、1年間では大きな節約となるからだ。

マイ・クレドを実行しようとすれば、普通にやるよりも、たいてい手間がかかるが、その手
間の先にしか、楽しい事はないと思わねばならないのだ。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
マイ・クレドは・・
①努力を惜しまない ②継続する ③目標は高く持つ
マイ・クレドを実行しようとすれば、普通にやるよりも、たいてい手間がかかるが、その手
間の先にしか、楽しい事はないと思わねばならないのだ。
 

武士道

 投稿者:新渡戸 稲造  投稿日:2010年 8月27日(金)23時02分10秒
  『武士道』は1898年、今から112年前、稲造氏37歳のときアメリカ滞在中に英文で書かれた。
岡倉天心の『茶の本』と並び明治の日本が世界に誇るベストセラーである。

稲造氏は、ベルギーの法学の大家、ド・ラヴレー氏から「あなたのお国の学校には宗教教育
はない、とおっしゃるのですか」と質問をされ「ありません」と答えた。すると、ド・ラヴ
レー氏は驚き、「宗教なし!どうして道徳教育を授けるのですか」と聞き返してきた。
結局満足させられる答えが出なかったが、やがてそれは、いつの間にか自分の道徳の根底に
なっている武士道である事に気づく。

恐らく、当時の日本の急進に注目する外国人は、これが日本人の考え方なのかと、興味を持
ったに違いない。それでは、気になる文言を以下に残しておこう。

「義を見てせざるは勇なきなり」孔子は、論語の中で否定によって命題を明らかにする方法
で勇気を定義づけている。すなわち「義を見てせざるは勇なきなり」と。
この格言を肯定的に言い直すと、「勇気とは正しいことをすることである」となる。

平戸藩主の松浦静山(まつらせいざん)は著「甲子夜話(かっしやわ)」の中で、3人の人
物を取り上げ、その特徴を伝えている警句を語らせた。(警句=短く巧みな表現で、真理を
鋭くついた言葉)織田信長には「啼かざれば殺してしまえ郭公(ほととぎす)」、豊臣秀吉
には「啼かざれば啼かせてみせよう郭公」、そして徳川家康には「啼かざれば啼くまで待と
う郭公」と。

日本人の心の中で切腹がいささかも不合理でないとするのは、身体の中でこの部分を選んで
切るのは、その部分が霊魂と愛情の宿る所であると言う古い解剖学の信念に基づいていたの
である。

大和魂とは、日本の風土に固有のものである。これは日本の風土に固有に発生した自然の所
産である。
「何世紀もの重みで腰が曲がった」最も貧しい農夫は、その血管の中に、数世代の血液を持
っている。しかも彼は「牛」と兄弟であるだけでなく、私達にとっても兄弟である。

吉田松陰が死刑前夜にしたためた次の歌は、日本国民の偽らざる告白である。
 かくすればかくなるものとしりながら
 やむにやまれぬ大和魂

「神はすべての民族にその国語で語る預言者を与えたもうた」とコーランは述べている。

◎武田信玄・・元亀三年遠江三方ヶ原で徳川家康を破るが、まもなく陣中で病没。
◎宮元武蔵・・江戸初期の剣客。二刀流を案出しその祖となる。兵法書「五輪書」がある。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
松浦静山(まつらせいざん)は著「甲子夜話(かっしやわ)」の中で、3人の特徴を伝えて
いる警句を語らせた。(警句=短く巧みな表現で、真理を鋭くついた言葉)
織田信長には「啼かざれば殺してしまえ郭公(ほととぎす)」、豊臣秀吉には「啼かざれば
啼かせてみせよう郭公」、そして徳川家康には「啼かざれば啼くまで待とう郭公」と。
 

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

 投稿者:岩崎 夏海  投稿日:2010年 8月18日(水)09時15分47秒
  当著を知ったのはBBMの土井氏の書き込みで、半年以上前だったと思う。それが・・いつ
の間にか100万部を超えるベストセラーとなり、読まざるを得ない感もあり渉猟した。

感想は・・ドラッカーの難解な文章は、このように理解しなければならない。いや、このよ
うに読み込めるのだなぁと・・思った。小説としても、感動的なストーリーであっという間
に読んでしまった。

ここでは、書中に記されている寧ろ『マネジメント』の文章についての記録となるが、新た
な気づきにも繋がったものを記しておく。

・マネジャーの仕事は・・その殆どが教わらなくとも学ぶ事が出来る。しかし、学ぶ事が出
 来ない資質、後天的に獲得する事が出来ない資質、始から身に付けていなければならない
 資質が、1つだけある。才能ではない。真摯さである。

・「マネジメント」を読んでいく内に仲間に対する考え方が変わった。まず目に行くように
 なったのは、仲間の良い点ばかりを探すようになったこと。当然だ。なぜなら、仲間の強
 みを生かさなければ、マネジメントの成功はあり得ないのだから。

・成果とは何か、成果とは百発百中の事ではない。それは曲芸である。成果は長期のもので
 ある。すなわち、間違いや失敗をしないものを信用してはならない。それは、見せ掛けで
 あり、無難なことしかしていないからだ。
・成果は打率と同じである。人は優れている人ほど多くの間違いをおかす。優れているほど
 新しいことを試みるからだ。

・市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適だ。

・マネジャーたる者、明確な目標を必要とする。目標は自らの率いる部門があげるべき成果
 を明らかにしなければならない。他部門の目標達成の助けとなるべき貢献を明らかにしな
 ければならない。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
マネジャーがもつべき目標とは・・
①自部門があげるべき成果と ②他部門の助けとなる貢献
である。
 

フリーエージェント社会の到来

 投稿者:ダニエル・ピンク  投稿日:2010年 8月14日(土)22時47分30秒
  当著との出会いは・・何といっても鮒谷氏が今に至る“キッカケ”となった1冊でったから
副題は「雇われない生き方」は何を変えるか

●フリーエージェント時代の幕開け
今、フォーチュン上位500社の企業に勤めるアメリカ人は、10人に1人もいない。アメ
リカ最大の民間の雇用主は、人材派遣会社のマンパワー社なのだ。
「未来はここにある。ただし、すべての人に均等に訪れているわけではない」

2000年の統計では、アメリカで自分をフリーランスと位置づける労働者は26%。
アメリカの全ての企業の半数以上を従業員5人未満の会社が占めている。アメリカの家庭の
3分の1は家の中に家族の誰かの仕事場がある。

アメリカのフリーランスの人口は2000年頃で3,300万人。労働者の4分の1がフリ
ーエージェントという計算になる。

●働き方の新たな常識
マズローはフロイトの理論に異を唱え、心理学会に名を残した。
マズローの欲求階層説は、①生理的欲求 ②安全の欲求 ③愛情や所属に対する欲求(社会
的欲求) ④承認や自尊心に関する欲求(尊敬の欲求) ⑤自己実現の欲求である。
『自己実現が人間の精神的発達の頂点であると、彼は唱えた』

マズローは、自己実現を得る一番いい方法は仕事からと言う。心理学者ミハイは言う「高度
な技能が求められる仕事を自由に行えると、その人の自我は豊かになる」のに対して、「高
度な技能が必要でない仕事を強制されてやらされる」ほど気が滅入る事は殆どないと述べて
いる。

人間は、責任をもつよりも、他社に依存し、受身でいたいと考えがちだ。しかしその例外は
大きな成功を収めている人達である。~エイブラハム・マズロー~
人がフリーエージェントを選ぶ最大の動機は、金ではない。自分の優先順位に従って、他人
の指図を受けずに行動したいからだ。

仕事を好きになる為の条件は、自主性が認められること、難しい課題に挑戦できること、仕
事を通じて何かを学べることである。
ボブディラン曰く『成功したと言えるのは、朝起きて、自分のやりたいことをやれる人だ」
単一の雇用主のもとで長い間働き続けていると、技能が鈍り、急速に変化する外の世界に触
れる機会が少なくなる。

『どんな仕事をする時も、お金を貰って勉強させて貰っている事を認識すべきだ』

組織に属さないで働くことの一番のディメリットは、1日24時間が仕事だと言うこと。一
番のメリットは・・どの24時間に働くかを自分で選べること。
自動車王のフォードはなんと、第二次大戦前に1日8時間労働、週休2日制、週40時間労
働を常識とした。

●組織に縛られない生き方
フリーエージェント達のOS(考え方?)は互恵主義を基本としている。「あなたがいつか
力になってくれると思うから、今のあなたの力になろう」と言う発想。

スターバックスが爆発的成長を遂げた理由のひとつは、フリーエージェントの増加にある。
アメリカの書店によく併設されている喫茶コーナーは、フリーエージェントの為の打ち合わ
せスペースとして機能している。

638人の億万長者の実態を調査したトマス・J・スタンリーの『なぜ、この人たちは金持
ちになったのか』によれば、億万長者に最も共通するのは、組織に雇われずに働いている事
ではなく、「慎重に配偶者を選んでいる」ことだった。これは「二者択一」から「両取り」
への変化なのだ。

●フリーエージェントを妨げるもの
カリフォルニア州の「三振即アウト法」では、有罪判決を3回受けた被告人には、自動的に
修身刑などの重い刑罰が課される事になっている。

国民皆保険制度のないアメリカでは、勤めを辞めると、オーガニゼーション・マンの人生に
欠かせないもの、雇用を通じて加入する医療保険を失うことになる。
<アメリカには社会保険的な物はあるが、国民健康保険的な物はないと・・理解しておこう

●未来の社会はこう変わる
知識経済の時代には、年輪の刻まれた脳ミソは大きな財産なのだ。
アップルのスティーヴ・ジョブズも、スティーヴン・スピルバーグも・・大学を卒業していない。

バングラデシュのグラミン銀行は、ユヌスと言う経済学者が作ったが、貧困の原因は、資本
とコネの不足にあるという発想に立ち、小規模な起業家、とくに女性に小額の融資をしている。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
遅かれ早かれフリーエージェント社会は到来すると考えると、やはりコアコンピタンスを
もってなければ、生き残れないと強く再認識すること。
そして、今出来ること、つまり勉強を直ぐに再開することを気づかせてくれた。
 

新幹線ガール

 投稿者:徳渕 真利子  投稿日:2010年 8月 9日(月)22時20分58秒
  当著との出会いも、、鮒谷氏のオススメ情報からであるが、やはり鮒谷氏の推挙するものに
は・・学ぶべき点が多かった。
以下に、当著から学んだ、特に接客と言う視点での見方やヒントについて纏めることにする。

●マナー指導
・勤務前ミーティングで茶髪にしているパーサーがいた場合は、その場で・・黒いスプレー
 をかけさせられる。
・『言葉遣い』の遣うには『人にお仕えする』と言う意味が含まれている。仕事をする上で
 はこのことを頭に入れて、言葉をつかうことが必要。
・「リーダー」と「マネジャー」は車掌業務の資格をもっているパーサーしか担当できない。
 無資格のパーサーは改札業務に限らず、勝手にお客様に乗り継ぎのご案内などもしてはい
 けないことになっている。<当社の認定制度についても同様に考えるべきだ>

●パーサー心得
・缶ビールを沢山うるコツはキンキンに冷やしておくこと。ぬるいと2本目は絶対に買っても
 らえない。だからこそ、この基本が大事。(当社の提供温度でも言えること)
・おつまみ、お菓子類のベストセラー商品は、「ちくわ」「ミックスナッツ」「さきいか」
 「柿の種」とのこと。・・・特有なのは「ちくわ」だろうか。
・東海道新幹線はビジネスマンが殆ど。山陽新幹線は観光客が多い。

●トリビア
・「鉄ちゃん」と言う言葉。いわゆる「鉄道マニア」を指す言葉で、実際に乗車するのが好
 きな「乗り鉄さん」、写真撮影が好きな「撮り鉄さん」などに分かれる。
・新幹線の車両は1両が約25m。東海道新幹線はすべて16両編成なので、ひとつの列車
 は約400mになる。定員は一列車あたり約1,300人。
・新幹線の時刻表は、実は15秒単位で決まっている。

●お客様には
・研修で新人が学ぶ「接客の五S」
①スタディ(学習)②シンシアリティ(誠実)③スマイル(笑顔)④スピーディ(迅速)
⑤スマートネス(機転が利く)
⇒お客様に接する時はいつも笑顔で。そして誠実で迅速でなければならない。マニュアル
 通りではなく、不測の事態には機転をきかせて。さらに自分を高めるためにいつも学習
 をしておく。これが接客の基本。・・・うまく表現されていて、参考になる・・・

●徳渕流「接客のコツ」
・ワゴンを押す時にお客様へのアイコンタクトを絶対に忘れないこと。
◎「接客にあたっての五A」
①アタマニクルナ ②アワテルナ ③アセルナ ④アキラメルナ ⑤アテニスルナ


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
「接客の五S」
①スタディ(学習)②シンシアリティ(誠実)③スマイル(笑顔)④スピーディ(迅速)
⑤スマートネス(機転が利く)
⇒お客様に接する時はいつも笑顔で。そして誠実で迅速でなければならない。マニュアル
 通りではなく、不測の事態には機転をきかせて。さらに自分を高めるためにいつも学習
 をしておく。これが接客の基本。
「接客にあたっての五A」
①アタマニクルナ ②アワテルナ ③アセルナ ④アキラメルナ ⑤アテニスルナ
 

ブランド人になれ!

 投稿者:トム・ピーターズ  投稿日:2010年 8月 2日(月)22時40分47秒
  当著との出会いは、鮒谷氏の人生を変えた代表的2冊(フリーエージェント社会の到来)の
うちの1冊であったからだ。読み進むうちに、トムの言葉には非常に癖を感じた。

ブランド人になる為にも・・ポイントを書き記しておく。

ブランド人になる為に忘れてはならない心得。それは、的を絞るということ。自分は何者な
のか、何の第一人者なのか、どうすれば目立てるか・・。
コアコンピタンスであり、ドラッカーの主張にも通じる点が多い。
我々は、何かの達人になるしか・・生き残る道はない。

Q:自分が経営者だったら、年収600万円払う気がするか?
⇒ その日に何をするかで、ブランドイメージは上がりもするし、下がりもする。

どういう会社でも、どんな地位であっても、最低限のイロハ位は押えるべき8つは・・・
①マーケティング ②商品開発 ③業務管理 ④顧客サービス ⑤販売 ⑥情報管理 ⑦時
間管理 ⑧計画 以上である。

『世の中を変えたいと思うなら、その方向に自分達がかわらなければならない』ガンジー
成功の為の本当の秘訣は、自分の一番重要な資源である時間の50%を、その事に費やす事
だ。人を気遣うふりは出来ても、その場にいない人が、その場にいるふりをすることは出来
ない。

『失われた1日、失われた1時間は、永遠に帰ってこない。いまはいましかない。』
夜寝る前に・・こう振り返る事。。今日やろうとしていることは、今日やったことは、ブラ
ンド人になるための優先事項に合致しているかどうか。検証してみること。

『この次、つまらない仕事、ちょっぽけな仕事が出てきたら、勇んでそれに飛びつくこと。
そして、それを感動の仕事に変えてしまうのだ。お鉢が回ってくるのを待っている必要はな
い。つまらない仕事を探して、うろつきまわろう。今日から・・さっそく』

『ちっぽけな仕事は・・でっかい・・チャンスだと思え。はじめが「小さい」から、おしま
いも「小さい」とは限らない。

ブランド人を目指すなら、後でではなく、いま、100%自慢できる仕事をやる。
ひとつの事がきまったら、自分の貴重な時間の75%を、その一点に集中すること。

我々は、現状維持だけでは、実際は退化している。品揃えを変える。それを増やす。意識し
てそれに努めること。

●スピーチ上達への道●
・練習する。
・何かに口実を見つけて、短いスピーチをしてみる。
・自分の為になることではなく、聞き手のためになることを言う。
・視線を泳がせてはいけない。一人としっかり目線を合わせてから、次に一人に移る。
・話ながら目でサポーターを探す。必ずいる。

『どんな名人も、最初は初心者だった』
Q:今取組んでいる仕事には、明確に自分が自分の為に何かを学ぶという目標があるか?
⇒ それが2つ以上ないなら、仕事のやり方、あるいは内容を変えことだ。

私達は皆、急速に減価していく資産である。人間だって、若返るには、積極果敢な投資が必
要になる。
断られるかもしれないと、ビビッていては始まらない。訪問販売と同じだ。ドアのベルを鳴
らさない限り、永遠に1セットも売れないのだから。

★つまらない仕事をおしつけられたら、新しい人達といっしょに仕事が出来るチャンスだと
おもい、喜んで引き受けることだ。★

人は人生の大半を、厚い壁の前で過ごす。死にたくなることもあるかもしれない。しかし人
は、その厚い壁の前で、本当の力を付けていくのだ。
かならず厚い壁にぶち当たるのだから、あがくよりも楽しむことだ。
いくら頑張っても前に進めない時は、力が蓄えられている時なのだ。そして、学んだことを
静かに吸収している時間なのだ。

人が取って来た仕事をやるのが雇われ人、自力で仕事を取ってくるのがブランド人。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
何かの達人になるしか、生き残る道はない。
今取組んでいる仕事の中に、自分の為に何を学ぶのか・・という目標を持つ事。
 

エブリ リトル シング(クワガタと少年)

 投稿者:大村あつし  投稿日:2010年 7月25日(日)23時06分8秒
  この本を手にするきっかけは、ツイッターでの女子大学院生マロンさんの呟きを見たから。
予想以上に、心に響く。予測出来ぬ物語の展開も非常に面白かった。
以下に、気になった言葉を残しておく。

●クワガタと少年(サマリー)
5本足のクワガタを300円で買う少年。他のクワガタは3,000円。店員はその値の違いを説明
した後、少年が義足であることに気づく。
少年が帰った後、店員は残った5本足のクワガタの値段を3,000円に戻す。人間だったら、足
が無いから価値がないとはなり得ないのに・・・。
クワガタは良いのだろうか?その事を逆説的に気づかせるストーリー。

●ランチボックス
純也先生は、真っ白い紙に黒丸を書いて菜々美に問う。「これ何だと思う?」と。「この黒
丸を消せるか?」と問うた後、純也は・・黒い丸の周りを塗りつぶした。白い紙は真っ黒に
なった。
「黒い丸がある理由。それは、周りが黒い丸じゃないからさ。・・黒い丸が存在する為の必
要条件は、『黒い丸』が『黒い丸じゃないもの』と隣接していること。

「この世には一人として同じ人間なんかいない。一つとして同じ人生なんてない。だからこ
そ人生は面白いんだよ。・・・貧乏だからこそ金持ちになった時の喜びはひとしおなんだ。
・・『現在の苦労なんて、将来の喜びのための一時的な借金に過ぎないんだよ。そんな利息
もつかない借金なんて、目標を達成して一括返済しちゃえばいいのさ。』

●アフター・ザ・プロム
「自分の人生を環境のせいにするな。与えられた環境の中で努力してこその人生だ。』
『・・お前がそうして無駄に過ごした今日は、昨日死んだ人が痛切に生きたかった明日なん
だ。』

●彼女はいつもハーティーに
『夢の透明の法則』って知ってる?「夜の夢」には色がない。夢は透明な存在であり、人間
の目にはその姿は映らない。だから、人間は挫折する。言い換えれば、姿が見えないからこ
そ、ある日突然叶うのも夢の特徴だ。
・・・・夢じゃないから色がある・・・・・・・

●ビジネスカード(サマリー)
インスパイアー社の営業で潤・Pでありながら、マネジャーになれなかった星野(女子)。
潤・の男子、道塚がマネジャーになったが自ら辞職。2人で英会話学校をすることを選択。
それが・・本来の夢であったから。そして星野の4才年下の彼氏は、、義足であった。

●ボクはクスリ指
山頂への最短距離なんてないんだよ。一直線じゃ、勾配がきつ過ぎて昇れないだろう。道が
くねっているからこそ登れるんだ。
一見無味な経験を無駄に終わらせてしまうか。それともそれを糧に出来るか。人間には二種
類しかない。

~ITライター大村あつし氏。デビュー作の当著がいきなりのベストセラーとなっているが
人間の欲と愛を描いた傑作ミステリー「無限ループ」についても・・・是非、読んでみたい。

●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
小説は語彙を豊富にしてくれるし、考える事も出来る。人間力・人格・人間性に繋がり・・
自分自身の向上の為に、、今後も積極的に小説に触れていくべきだと思う。
 

禅、シンプル生活のすすめ

 投稿者:枡野 俊明(ますのしゅんみょう  投稿日:2010年 7月23日(金)23時59分38秒
  多くの人はどう生きるかに迷い、悩み、足場を失っている。だからこそ、非日常を求め、心
の疲れをリセットしようとする。
世の中が思い通りにいかないのであれば、いっそ自分を変えてしまえばいい。
わざわざ非日常に出かけなくとも、毎日の生活をちょっと変えるだけで、身軽に生きる方法
がある・・・それが「禅的生活」だ。

●ボーッとする時間をもつ
1日に10分でいいからボーッとする時間を作る。色んな事が頭に浮かんでも・・どんどん
頭の外に流していく。すると・・自分が生かされていることに気がつく。
何も考えない時間、それこそが禅的正確の第一歩。

●15分早起きしてみる
忙しいとは「心を亡くす」と書く。時間がないから忙しいのではなく、心に余裕がないから
忙しいのだ。

●字を丁寧に書く
禅の世界で書や絵を嗜むとは・・自分自身をそのなかに投影させようとする行為だ。
他人に見せることを意識するのではなく、自分と本気で向き合う為に字を丁寧に書く事が大切。

●食事をおろそかにしない
禅には「喫茶喫飯(きっさきっぱん)」と言う言葉がある。お茶を頂く時には、お茶を飲む
ことに集中し、御飯を頂く時も・・そのことに集中するという事。
何故、美味しいものが人を幸せにするのか。それは・・自分の命が他の命によって育まれて
いることの幸せを味わうから。

★息をゆっくりと吐いてみる
「呼吸」と言う言葉は、息を吸う(吸)より、息を吐く(呼)と言う字が先にきている。つ
まり、息を「吸う」よりも「吐く」と言う行為が先なのだ。
怒りや焦りといったマイナスの感情がわいてきたら、その時にこを丹田呼吸を意識してやっ
てみると良い。気持ちが落ち着き、心が洗われるのを実感することが出来る。

●座禅を組む
座禅とは、まず姿勢を整え、次に呼吸を整え、最後に心を整えること。この3つが整っては
じめて座禅となる。

★手を合わせる
合掌とは何か。右手は自分以外の相手。左手は自分自身。合掌とは、この2つをひとつにす
ると言う意味。自分以外の誰かを敬う気持ち、それが合掌であり、礼拝(らいはい)なの
だ。

★起こってないことで悩まない
心の中にある「不安」と言うものは、実態がないものだ。起こってないことで悩む必要は無
い。今起こっていることだけを考えればいい。「不安」のほとんどは、あなたの心が勝手に
作りだしているもの。不安に実態などない。

★人のせいにしない
どんなことでも、「やらせてもらって、ありがたい」と言う気持ちを持つ事。この仕事に出
合って幸せと思うこと。「やらされている」と思うからつらい仕事のように感じるし、嫌だ
という気持ちが湧いてくる。
人間が行うことは全てに尊い意味がある。仕事の主役は自分なのだ。

●自分にないものをもとめない
一見、役に立たないことが、巡りめぐってひとつの結果に結びつく。今頑張っていることは
ひとつも無駄にならない。
地味な仕事で、誰も手を上げようとしない。そのときこそ「私にやらせてください」と言っ
てみる。そんな心がけのある人になりたいものだ。

●スタートを正す
物事が上手く行ってないなら、「渇」と言ってみるとよい。「渇」は、誰かを強く叱る時や
迷いを打ち切るときに使う言葉なのだ。

★悩むより動く
本当はありもしない心配の種を、自分で作り出してないか?
わざわざ自分から心配の迷路に迷い込み、悶々とするなんて、もったいない。
目の前にある現実に目を向け、一歩、歩をすすめよう。

★しなかやかな心をもつ
掃除は、頭も使うが体も使う。頭で知る苦労も大事だが、体で知る苦労は、より人の心を強
くしてくれる。頭と心と体全てで苦労を知ると、人は必ず強くなる。どんな状況でもしなや
かな生き方が出来るようになる。

★庭と会話する
「こんな山奥にお招きし、申し訳ありません」と客人に対して詫びる。これが「わび」の語
源なのだ。そして「こんな寂しいところに、よく来てくださった」この「寂しい」場所と言
うのが「さび」の語源。
「わび・さび」の精神とは、思いやりの心を表すものなのだ。

★お年寄りの話を聞く
ご先祖がいたからこそ、自分が存在出来ている。10代遡ると1,024人の先祖がいる。20代遡
ると100万人の先祖がいる。30代遡ると10億を超える先祖がいる。その中の誰かひとりが欠け
たら自分は生まれてこなかったのだ。そう考えると、ご先祖に対する感謝の念が湧いてくる。
自分が存在している事は、まさに奇跡みたいなものだ。

★前向きに受け止める・・幸せかどうかは、あなたの「心」が決めるもの
「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」・・嬉しい事があった日も、嫌な事があった日も
それは二度と繰り返す事の無い大切な一日であると言う意味。
その日を「好日」にするのは、起こる出来事でも、出会う誰かでもなく、自分自身なのだ。

たとえ同じ事が起きていても、受け止める心次第で、イメージは変わって来る。起きてしま
った出来事は変える事が出来ないが、どうとらえるかは、全部自分で決める事が出来る。
折角なら、今日一日を「好日」として締めくくろう。

●欲張らない
仏教に「知足(ちそく)と言う言葉がある。足るを知ることだ。
あたなが不満の渦の中にいるならば、もう一度考えてみるべきだ。あなたが悩んでいる事や
欲しているものは、本当に必要ですか?

★物事を「善悪」で分けない
「善をも思わず、悪をも思わず」、今やっていることを善悪で判断しない。呼吸することを
「いい」とか「悪い」で分けないのと同じ。
当たり前のことを当たり前にやっていく。物事に善悪をつけようとするから、悩みやストレ
スが生まれるのだ。

●お金に縛られない
どうすれば社会に貢献できるのか。自分は何をすれば世の中の役に立つか。それを考えて行
動すれば、必要なお金は世の中を巡りめぐって、自分のもとにやってくる。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
物事を「善悪」で分けない。今やっていることを善悪で判断しない。物事に善悪をつけよう
とするから、悩みやストレスが生まれるのだ。
10代遡ると1,024人の先祖がいる。20代遡ると100万人の先祖がいる。30代遡ると10億を超え
る先祖がいる。その中の誰かひとりが欠けたら自分は生まれてこなかったのだ。自分が存在
している事は、まさに奇跡みたいなものだ。
 

チェーンストアのための経営情報2010年7月

 投稿者:渥美 俊一  投稿日:2010年 7月18日(日)09時45分1秒
  ●現場マネジメントでまずマークすべき数値
・店ごと、部門ごとに出し、店間格差を見て標準化を進めるべき。
・売上だかであったり予算比であったりの比較では、コストコントロールが出来ないし、打
 つべき手が打てない。
・今までとは、やり方を変えること。「売上高」とか「荒利益高」ではなく、「坪あたり」
 「1人あたり」といった単位あたりで換算しないと、店間格差はぜんぜん解らない。

(週1回出す数値)
・店ごと営業利益高
・店ごと荒利益高
・1人あたり面積
・人時生産性
●1年間移動平均客数

・商品回転率(年換算の回転日数で表現)
・荒利益率
・分配率
・作業総人時数


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・数値分析をする際には店間格差が解るようにして比較することが重要。
・1年間の移動平均客数と言う考え方も必要。
 

以上は、新着順1番目から100番目までの記事です。 1  2  3  |  《前のページ |  次のページ》 
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