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ガス抜き? 原発に批判的な有識者らと意見交換 原子力規制委
2012.11.21 13:41
原子力規制委員会(田中俊一委員長)は21日、発足後約2カ月間の活動や今後の課題について、原発に批判的な意見を持つ人を含む5人の有識者との会合を初めて開いた。有識者からは国内で唯一稼働している関西電力大飯原発(福井県)の運転停止を求める意見も上がったが、意見を反映させる具体的な仕組みはなく、“ガス抜き”との批判も出そうだ。
田中委員長は冒頭、「(規制委は)政府から独立した機関だが、独りよがりになることを厳に慎みたい」と会の目的を説明。
脱原発を訴えるNPO法人「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長は、現在敷地内の断層を調査している大飯原発について「あそこだけ動いて調査が進むというのはおかしい。止める判断をすれば信頼回復につながる」と強調。電源開発(Jパワー)が青森県に建設中の大間原発の工事中止も求めた。
一方、東京電力福島第1原発事故を検証する政府の事故調査・検証委員会のメンバーで、作家の柳田邦男氏は「事故の教訓が出そろっておらず、国民の信頼に結びついていない」と、事故調査の継続を要請。温暖化防止に取り組むNPO法人「気候ネットワーク」の浅岡美恵代表は「原発の依存が温暖化対策の推進を妨害してきた」と、省エネや再生可能エネルギーの拡大を訴えた。
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