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ライフ
両陛下、沖縄への思い強く ご帰京
2012.11.21 00:30
[皇室]
沖縄県を訪問していた天皇、皇后両陛下は20日、久米島から特別機で帰京し、4日間の全日程を終えられた。今回は「第32回全国豊かな海づくり大会」臨席などのための訪問だったが、多くの民間人が戦争で犠牲になった沖縄に寄せる両陛下の強い思いが伝わってくるご訪問となった。
両陛下にとって、今回は即位後4度目の沖縄ご訪問で、皇太子、同妃時代も含めると計9回目となる。今回は初めて久米島を訪問された。同島は沖縄戦で本格的な地上戦こそなかったものの米軍による空爆を受けており、多くの島民が「よく来ていただいた」とご来訪を歓迎した。
両陛下は、久米島にある同県海洋深層水研究所を視察した後、久米島町役場で陸上自衛隊出身の平良朝幸(たいら・ちょうこう)町長らとお話しになった。
平良町長によると、陛下は「戦争では大規模な上陸作戦はあったんですか」とご質問。「米軍は上陸しましたが、地上戦はありませんでした」と説明すると、陛下は「犠牲になった方は少なかったんですね」と話されたという。
両陛下は初日の17日に沖縄平和祈念堂や国立沖縄戦没者墓苑を訪れ、遺族らと話された。また、ご宿泊先のホテルでは、昭和19年8月に学童疎開輸送中に米潜水艦の攻撃を受け沈没した「対馬丸」の遺族とも、言葉を交わされる場面もあった。
側近は「両陛下は沖縄を再び訪れられたことを大変うれしく感じているご様子だった」と話した。
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