福島に覚せい剤40キロ密輸 30数億円相当、本県人ら逮捕
警視庁と県警本部組織犯罪対策課、東京税関などは20日までに、覚せい剤約40キロを密輸し、福島市内の家屋に隠し持っていたとして覚せい剤取締法違反などの疑いで本県人や外国人を含む男数人を逮捕したことが分かった。捜査関係者によると、押収した覚せい剤の末端価格は少なくとも30数億円相当で、県内を舞台とした覚せい剤事件としては過去最大規模となった。国内でも大量の摘発という。
捜査関係者によると、今月初めごろ、東京税関の職員が船舶で輸入された貨物を検査したところ、梱包(こんぽう)された工作機械に紛れ込ませた状態の大量の覚せい剤を発見した。東京税関は警視庁と連携して押収した上、荷物はそのまま送り先になっていた福島市西部にある家屋に届けた。
警視庁などは家屋への人の出入りなどを確認するとともに、内偵捜査を継続。家屋に出入りしていた数人が密輸に関与した容疑が固まったため、14日ごろに逮捕に踏み切った。逮捕されたのは4、5人とみられる。
警視庁などは、密輸の背景に海上交通を悪用した大掛かりな密輸組織がある可能性があるとみて、引き続き、大量の覚せい剤の調達先や流通ルートなどの解明を進めている。
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