津上翔一

(賀集利樹)
記憶喪失の青年。推定21歳。
家事全般を愛し、料理へのこだわりは玄人はだし。家庭菜園に格別の愛情を注いでいる。
“アンノウン”の出現を本能的に察知する。ひとたび“アギト”に変身するや、パーフェクトな戦士としての戦闘能力を発揮する。

氷川 誠

(要 潤)
警視庁・未確認生命体対策班・G3ユニットの刑事。23歳。G3−Xシステムの装着員。
刑事としての使命感から、“アンノウン”関連事件を追う。

葦原 涼

(友井雄亮)
ギルスに変身する青年。20歳。
その変身はアギトのように完全なものではなく、戦うたびに、彼の体をむしばんでいく。とくに変身した直後は、老化現象のような後遺症が涼を襲う。

風谷真魚(かざや・まな)

(秋山莉奈)
翔一と共に暮らす少女。17歳。父が殺されたことで天涯孤独の身となり、叔父の美杉に引き取られている。
翔一に強い共感を覚えている。共に居候どうしだからでもあるが、彼女にも“人には言えない力”があるからだ。真魚は、強い超能力の持ち主なのだが、そのことは翔一にもひた隠しにしている。

水城史朗(みずき・しろう)

(唐渡 亮)
陸上自衛隊・三等陸尉。35歳。
アンノウンに遭遇して自分の力の限界を思い知り、G4システムの装着員に志願。恐るべき運命に自ら身をさらしていく。

深海理沙(ふかみ・りさ)

(小沢真珠)
陸上自衛隊・一等陸尉。25歳。
国家の行く末を憂い、若きプロジェクトリーダーとして「G4計画」を推進。超能力者が増えている現実を鋭く見抜き、その力を利用して、G4システムを完全無欠の防衛兵器として完成させようとする。

加原紗綾香(かはら・さやか)

(木村 茜)
超能力を持つ少女。12歳。
両親を交通事故で失い、超能力開発研究所に引き取られて暮らしていた。強い予知能力を持ち、深海理沙がその利用価値を認めている。
研究所で知り合った少年・レイを、弟のように思っている。

本木レイ(もとき・れい)

(大高力也)
超能力を持つ少年。10歳。
紗綾香と共に研究所に暮らしていた。仲間がアンノウンに殺戮され、強い怒りを覚える。
彼の能力はサイコキネシス。“力”を振るうことに何の痛痒も感じていないが、姉のように慕う紗綾香に止められ、しぶしぶ自分を押さえている。

小沢澄子

(藤田瞳子)
警視庁・未確認生命体対策班・G3ユニットのリーダー。警部。G3システムを設計した際、同時にG4システムの基本構想を完成させながら、その危険性から封印していた。
今回の物語は、小沢澄子VS深海理沙の物語でもある。クライマックスにおける二人の対決は、まさに最大の見せ場。

北條 透(ほうじょう・とおる)

(山崎 潤)
警視庁・捜査一課の刑事。
G3ユニット、とくに小沢澄子には激しい敵愾心を燃やしているが、今回は『ESPクイズ』をめぐる事件に名推理を発揮する。

沢木哲也

(小川敦史)
本当の“津上翔一”であり、翔一の過去に最も近い人物。
現在は、下記の青年の“使徒”をもって任じている。

青年

(羽緒レイ)
美しい青年の姿をしているが、おそらくは人知を超越した存在。今回はTVシリーズ以上に衝撃的な登場となる。

河野浩司(こうの・こうじ)

(田口主将)
警視庁・捜査一課のベテラン刑事。北條透のことを可愛がっているが、本人には通じていない。

尾室隆弘

(柴田明良)
警視庁・G3ユニットのオペレーター。巡査。
じつは、今回の事件を引き起こした黒幕?

美杉太一

(田辺季正)
美杉教授の息子。10歳。生意気ざかり。
「小学4年生」とある資料が多いと思いますが、4月から小5に進級した設定です。

美杉義彦

(升 毅)
心理学者。45歳。
姪の真魚、記憶喪失の翔一を引き取って暮らす包容力のある人物。



スペシャル ゲスト

藤岡 弘 (as 警視総監)

言わずと知れた1号ライダー・本郷猛を演じた藤岡さんが出演せずに、「仮面ライダー30周年」は銘打てません。

水城史朗役の唐渡さんは、テレビ朝日『熱血!周作がゆく』(2000年)で藤岡さんと共演し、藤岡さんの演技とカッコよさ、そして仮面ライダーへの熱い思いに感銘を受けたからこそ、今回の出演を喜んで引き受け、体を張って熱演したとのことです。そういう意味でも、今でも『仮面ライダー』に強い影響を及ぼしつづけている藤岡さんです。


中村俊介 (as ハンバーガーショップの客)

上記『熱血!周作がゆく』(2000年)に主演。また、翔一役・賀集利樹さんの先輩でもあることから、今回の友情出演が実現。
撮影当日は、スタッフよりも先に撮影現場に到着するわ、待ち時間には共演者の演技を熱心に研究するわ、しかし本番では、アドリブ合戦で賀集さんをリードし、「さすが先輩」という演技力を発揮するわ……。
フランクで謙虚、演技にかける情熱。わずか半日の撮影で、すっかりスタッフ一同を魅了した中村さんなのでした。

撮影の2日後に出演した『笑っていいとも!』で、さりげなく本映画をアピールしてくださったり、クランクアップ後の打ち上げにもご寄付とお花をくださったりと、撮影後も陰に日向に応援してくださっています。


うじきつよし (as 紗綾香の父)

うじきさんが浅野温子さんの夫を演じた、テレビ朝日『チェンジ!』(1998年)の担当Pつながりでの友情出演。
しかし、友情よりも「男なら、仮面ライダーには出るだろう!」という思いのほうが強かったらしい。(^^;

ちなみに恥を忍んで言うと、『アギト』の美杉家という擬似家族コンセプトの源流は、この『チェンジ!』の神崎家。


渡辺典子 (as 紗綾香の母)

20周年記念作品『真・仮面ライダー/序章』の主題歌も歌い、じつは仮面ライダーゆかりの渡辺さん。
つぎは40周年記念作品でもぜひ!

RIDER CHIPS (as フォルミカ・ペデスの声)

3rd エンディング『DEEP BREATH』も手がけているユニット・RIDER CHIPS の3人(野村義男・寺沢功一・JOE)が、アンノウン(フォルミカ・ペデス)の声に挑戦。
アンノウンの声は「声」というより「人間カラオケ」に近く、今回は「二日酔いで吐き気を催しているような雰囲気でお願いします」という、ものすごい注文。ところが、「難しい難しい」と言いながら、みごとな声を当ててしまうのは、さすが一流ミュージシャン。