2001年。
大ヒット『仮面ライダークウガ』の後を受けてスタートした『仮面ライダーアギト』は、もはやヒーロー番組の枠を越え、本年のテレビ番組屈指の話題作となっている。
その『アギト』が、東映創立50周年を記念し、東映の総力をあげて映画化。テレビ界につづいて、映画界を席捲するべく始動した。
同時に、「仮面ライダー生誕30周年記念作品」として、仮面ライダーシリーズの集大成となるべき使命を負う『アギト』。劇場版では大スクリーンの場を借りて、仮面ライダーシリーズが30年にわたって底流で追いつづけてきたテーマに、一つの答えを出す。
- 劇場版オリジナルの仮面ライダー「G4」
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10/1(月)19時OA『仮面ライダーアギトスペシャル/新たなる変身』に先がけて初登場のシャイニングフォームをはじめ、多数の新キャラクターが劇場で初お目見え。
- 豪華キャスト
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レギュラーキャストは総登場。G4こと水城史朗役に唐渡亮、G4計画を推進する深海理沙役に小沢真珠を迎え、さらに藤岡弘、中村俊介、うじきつよしら、豪華なスペシャルゲストが厚い物語を展開。
また、ストーリーを推進する超能力少女・加原紗綾香役には、厳しいオーディションを突破した新人・木村茜が、大スクリーンにその魅力を咲かせる。
- フルデジタル制作
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HD編集室(初稼働7月)
HD1080/24P によってデジタル撮影し、全工程をデジタルデータ上で処理。『スター・ウォーズ/エピソード2』等に先がけ、世界初のフルデジタル特撮映画として制作されている。
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DBルーム(初稼働8月)
クレジット・ロールが写植で打たれているなどの細部を除けば、ほぼ100%といえるデジタル化率。言うまでもなく東映初の試みであり、本作の製作に当たっては、東映化学赤坂ビデオセンターに HD/24P 対応の編集室を、東映東京撮影所にデジタル音響対応のダビングルームを新設するなど、東映グループを挙げて急ピッチでデジタル化対応が進められた。
- ドルビーデジタル音響
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1999年度作品『劇場版GTO』以来、系列館のドルビーデジタル対応を進めてきた東映だが、ドルビーデジタル作品は一部の大作映画に限られていた。本作を期に、東映は劇場映画の制作システムを一新し、デジタル・サラウンド音響に完全対応。音響においても邦画トップの座を狙っていく。
音楽は 5.1 ch 対応で新録。TVシリーズ(2ch ステレオ)の楽曲も、すべて 5.1ch にミックスし直されている。
- 無数のアンノウン
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TVシリーズでは1体〜3体しか登場しない“アンノウン”が、群れをなして襲いかかる。その恐怖と迫力は、いわゆる「怪人」とはもはや別次元のもの。
- 声優陣
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アンノウンの声には、ベテラン声優陣に加えて、RIDER CHIPS こと野村義男・寺沢功一・JOEの3人も参加。ミュージシャンならではのリズム感で、個性豊かなアンノウンを演じている。
- スーツアクター
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劇場版オリジナルとなるG4システムを演じるのは、『仮面ライダーBLACK』を初め、5人の仮面ライダーを演じた岡元次郎。“究極の兵器”としてのG4を、卓越した演技力とアクションで演じきる。
対するアンノウン軍団には、『ウィンスペクター』などレスキューポリスシリーズの主役を演じた横山一敏以下、ジャパンアクションエンタープライズの一線級のアクションマンが結集。各キャラクターたちを個性豊かに演じながら、激しいアクションを展開する。
(文中敬称略)