
再放送:9月11日(火)午前1:45~2:14<総合>(月曜深夜)NHKオンデマンドで配信中です。
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茨城県つくば市に新設された、国立科学博物館の巨大収蔵庫。一般には非公開のこの施設にテレビ初潜入する。
東京上野にある国立科学博物館は、展示標本数1万4千点と日本一。しかし、この巨大収蔵庫に収められた標本数はなんと400万点だ。この秘宝のジャングルを、博物館大好きタレント矢口真里とともに駆け巡る。見たこともない光景の連続に、歓喜と恐怖の声が響き渡る!
地上最大の肉食獣ホッキョクグマの仁王立ち、上野動物園の人気者パンダのリンリンの超可愛い剥製など、世界の珍獣剥製500体にあり得ないほど超接近!田中大興奮&太田が迷子で探検隊は大混乱!さらに20世紀にわずか数十年だけ存在したという“幻の珍獣”にも遭遇する。さらに、標本作りが行われている“禁断の地下室”へ潜入。腐臭に耐えながら目撃するのは、クジラの骨を煮込んだ特製の鍋や、大量のニホンカモシカの頭蓋骨!さらに、世界に一つしかない超貴重な古代生物化石のフロアや、ヒトの標本1万体が収められたフロアにも潜入。一同が絶句した、今では入手不可能な人類標本の姿とは!?
どうやって生命は進化してきたのか!?人間はどこから来てどこへ向かうのか!?生命と人類に秘められた謎に迫る!
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矢口真里(やぐち まり))
歌手・タレント。15歳で、モーニング娘。の第2期としてデビュー。
ミニモニ。タンポポなど多数のユニットでも活躍。
2005年から、ソロとして活動するほか、2011年 にドリームモーニング娘。を結成。歌手活動にとどまらず、マルチタレントとして活躍中。

【田中】今日は随分中身が濃かったというか、いろんなものを見ちゃいましたね。
【太田】あまり見たことがないものが多かった。
【田中】何か衝撃度が強いものが多すぎて。
【太田】臭かったしね。
【田中】臭いのもあったし、もうしょっぱなから剥製の数々にびっくりした。
【太田】あれはすごかったね。
【田中】シロクマとか、グリズリーのデカさもびっくりしたし。
【太田】迫力あるよね。
【田中】あとリンリンの剥製。しかもその骨も見ましたからねぇ。これから展示されるものもあるかもしれないけど、少なくともここには膨大に公開されないものがあるんですよね。
【太田】それでほら、自分たちのためというよりは、未来の人のために残しておこうという発想が、俺なんかはないですからね。「自分が死んだらその後の世界のことなんかどうでもいい」と思っているけど、そうじゃないんですね。
【田中】この人たちはそうですね。
【太田】夢があるというか。だからもう無限ですね。時間は進み続けるわけですから、リスやモグラの剥製は増え続ける一方ですね。
【田中】また人間の骨もあったね。
【太田】人間のは、逆にこうなると貴重ですね。今の人間はああいう風に保存できないでしょうからね。
【田中】それに最後の干し首は、子どもが一瞬ワッとする、忘れられない衝撃があったし。テレビカメラが入ることも滅多にないということで、本当に今日はすごくびっくりした1日でしたね。
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上野の国立科学博物館を訪れたことのある方もきっと多いと思います。日本一の数を誇る展示標本や趣向を凝らした体験講座などで、深遠なる生命&科学の世界へ誘ってくれる、まさにキング・オブ・博物館! …しかし、今回思い知らされました。“真の国立科学博物館”はつくば市にありました。
番組が30分なので、すべてご紹介できませんでしたが、ロケではもっともっとたくさんの貴重な標本が登場しました。例えば、日本に初めて来た明治時代のキリン、珍獣カモノハシ、さらにイリオモテヤマネコの剥製。化石では、首長竜フタバスズキリュウや古代哺乳類パレオパラドキシアなど世界にここにしかないもの。正直な感想は…ここにしまっておくのがもったいない!
しかし、ロケの終盤、上野の展示場にもよく足を運ぶという矢口真里さんがおっしゃった言葉に納得。「展示場で私たちの前に現れるまでに、いっぱい研究してくれている。ここに何体もあるのにも意味がある。」そう、研究あってこそ、そのエッセンスを展示で見ることができるわけです。今後は、収蔵庫に眠るすべての生命と研究者の皆様に感謝しながら、展示場へ足を運ばせて頂きたく存じます。
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◎国立科学博物館 綜合研究棟・自然史標本棟
国立科学博物館HP(NHKサイトを離れます)
主に研究に用いるための自然史や科学技術史に関する貴重な標本資料が保管されている。2012年4月20日に竣工・開所。研究施設のため非公開。ただし、年に一度4月頃にオープンラボが開催され、一部が公開されている。
詳しくは国立科学博物館HPへ
※なお東京上野にある博物館は通年で公開(月曜定休)。
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