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宮城2区 みんなと維新対決へ 選挙協力の調整不調
衆院選(12月4日公示、16日投開票)の宮城2区で、日本維新の会が21日、党公認候補の擁立を決めたため、政策連携するみんなの党新人と競合することが確定した。同選挙区では第三極勢力の結集を目指し、両党間で衝突回避の調整が進んでいたが、不調に終わった。両陣営は既に臨戦態勢に入っており、対決姿勢を鮮明にしている。ほかに4党が候補を立てる予定で、6政党が争う。 みんなの党は元宮城県議の新人菊地文博氏(52)を擁立する。2010年参院選宮城選挙区に同党公認で立候補したほか、昨年の仙台市議選で党躍進を支えるなど宮城の第三極を先導してきた。 渡辺喜美代表と協議を重ね、維新との選挙協力を模索してきたが、太陽の党と維新の合流によって情勢が変わった。 菊地氏は河北新報社の取材に対し「(太陽との合流で)維新の訴えは曖昧になった。みんなの党は結党以来3年間、ぶれずにきた。公党として一日の長があり、絶対に負けない」と強調した。 維新が立てるのは石原慎太郎前東京都知事が太陽を設立した時点で公認候補だった自民党元議員の中野正志氏(64)。維新との合流に伴い、今回の公認が決まった。 中野氏は21日、記者会見し「お互いに走りだしている。2区でのみんなとの選挙協力はお断りということだ」と述べた。 維新の藤井孝男参院議員は同日、党東京本部で記者会見し、候補者調整の行方について「みんなとの選挙協力は正直言って難しい。今後も配慮すべき所は配慮するが、ぶつかる所は出てくるだろう」と語った。 宮城2区にはほかに民主党参院議員の今野東氏(64)、自民党前議員の秋葉賢也氏(50)、国民の生活が第一の前議員斎藤恭紀氏(43)、共産党新人の福島一恵氏(52)が立候補を予定している。
2012年11月22日木曜日
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