2011年06月22日

★清瀬の土壌浄化に“菜の花”を咲かせよう!!

清瀬の土壌浄化に菜の花を咲かせよう
続きまして、放射能による土壌の浄化についてご質問致します。

放射能は極めて低い数値でありながらも、時々刻々と放射性物質として降り続いています。これらは中部大学の武田教授の言葉を借りますと、「花粉のように降っている」そうであります。これらは場所を選ばず降り積もりますが、建物や道路などは雨風によって飛散し、またはホウキや水を撒いたりして掃除することも可能だそうです。

しかし、土壌に降り積もった放射性物質は、その多くが雨によって土壌に浸透してしまい、そこで放射能を出し続けるそうであります。その除染に有効なのが、ひまわりや菜の花なのです。

ひまわりや菜の花は、土中の放射性物質を吸いとる性質があり、報道によれば福島の飯舘村では放射能の除染のため15,000本のひまわりを植える実験を始めたそうです。

清瀬では既にひまわりは有名でありますが、ひまわりよりも手間が掛からず自生する「菜の花」を、清瀬中に咲かせるプロジェクトをご提案致します。

菜の花もひまわりと同様その除染の効果は変わらないそうで、しかも春になると柳瀬川や空堀川などに咲き誇る風景は、壮観であります。

ひまわりフェスティバルのように、どこか特定の畑でということではなく、柳瀬川や空堀川の河川敷、または公園、沿道の植栽、いたるところに菜の花を咲かせる、もちろん清瀬の農作物は安全であるというアピールのためにも、春の一時期だけ、清瀬中の畑に菜の花を咲かせて頂くよう農家の方々にご協力を頂くということも案だと思います。

そしてあわよくば将来的には、ひまわりフェスティバルのひまわりとこの菜の花の種を収穫し、清瀬ひまわりオイルや清瀬菜の花オイルとして商品化できたら素晴らしいと思います。

春には菜の花、夏にはひまわりの咲き誇る清瀬の街。これは、先日の市長の施政方針演説の「三本の木」の話をお聴きし、イメージ膨らませたものです。

確かに我が清瀬市は「三本の木」に象徴されるように「木」がキーワードであると思います。清瀬という字の語源は、「清らかなせせらぎ、きよ・せ」であると同時に、「キを寄せる、キ・ヨセ」であると思うのです。どんな「キ」を寄せるのか、それは市長の言う、樹木の木である。けやきでも良い、また台田の桜の木でも良い、樹木としての木を寄せる街。

また私は、ひまわりや菜の花のように、黄色の黄、幸せの黄色の花々を寄せる集める街・キヨセであると思いました。そして、最終的には、喜びや嬉しさといった喜の寄せ集まる街・キヨセであると思います。

そうした意味でも、ぜひひまわりとともに菜の花を清瀬の街いっぱいに咲かせ、放射能にクリーンな街清瀬、喜びや嬉しさの集まりる街・清瀬をアピールして頂きたいと思います。

続けて、土壌の放射能対策としてもうひとつ、一番大事なのは、その影響を最も受ける学校校庭の除染です。福島では、校庭の土の表面を撤去したことが報道されています。その撤去した土の撤去先がなく、已むを得ず校庭の隅に積み上げられたままになっている。こうしたことから、やはり校庭の土壌は撤去ではなく、除染が望ましい。しかし、学校の校庭にひまわりや菜の花を植えるわけにもいきません。

ここで私はEM菌散布による土壌浄化を質問致します。

EM菌についてはここであらためて申し上げるまでもなく、河川浄化や農地の肥料として行政等でも広く採用されている有用微生物群であります。その土壌浄化の効果については、様々議論があるようですが、開発した比嘉教授によるとチェルノブイリでの除染実績もあるとのことです。予算もそれほど高額ではないようですし、ぜひ一度ご研究頂きたいと思います。

以上、菜の花とEM菌による土壌浄化につき、ご見解を頂きたいと思います。

【回答/岸市民生活部参事】
放射能による土壌の浄化についてのご質問をいただきました。

現在市では放射能による健康に対する影響はないと考えております。

しかし、この放射能に対する不安は、このたびの東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故に起因し、多くの市民の皆様が不安に感じていることも事実ですので、国による全力を挙げた早期復旧を願うところでございます。

議員ご質問の菜の花やEM菌を活用した放射能除去につきましては、1986年に発生したチェルノブイリ原発事故後の、土壌再生の取り組みとしてお問きし、EM菌、菜の花の根が、セシウム・ストロンチュウムといった放射性物質を吸い取るといわれており、今後も是非その効果に期待するところでございます。

しかし、現状では、清瀬市の土壌は汚染された状況ではなく、今すぐ市が施策として取り組むという事は難しいと考えております。

EM菌につきましては、ダイオキシン類の低減に向けた取り組みや肥料に混ぜた活用方法等が知られております。また、清瀬市内の農家でもEM菌を牛舎の臭い消しに利用しているとも問いております。

市ではこれからも市民の皆様が必要以上に不安にならないよう、情報を提供していくことに心がけておりますのでご理解頂ければと思います。

【解説】市は清瀬市の土壌が放射能に汚染されていない、または健康に害のある濃度で汚染されていないという立場で、菜の花は植えない、EM菌も撒かないとの回答です。

除染という意味合いではなくても、清瀬のあちこちが真っ黄色の菜の花畑ができれば、市民の心が明るくなります。

質問でも言いましたが、菜の花は自生する植物であり、莫大な予算のかかることではないのですから、“黄を寄せる街・きよせ”を是非やって頂くよう、今後とも働きかけて参ります。


Posted by takosuzuki │ ■議会報告/City Concil Report