鳩山元首相引退:「今後も沖縄問題にかかわりたい」
毎日新聞 2012年11月21日 22時57分(最終更新 11月22日 03時15分)
一方、09年末〜10年1月に開設された「公設派遣村」を元日に視察するなど、貧困問題に取り組んだ鳩山氏の姿勢を評価する声もある。鳩山政権で内閣府参与を務めた反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さん(43)は「鳩山さんは自殺や貧困問題に心を痛めていた。普天間問題など、誰がやっても解決困難な問題に取り組んだ。混乱ばかりに目を奪われ、政治のあり方を変えようとした鳩山さんを国民が支持しきれなかった面がある。それは政治の課題でもあり、私自身はもちろん、国民全体の課題でもある」と語った。
地元の北海道室蘭市にある鳩山氏の事務所近くで、乗客待ちをしていたタクシー運転手の脇貢さん(73)は「鳩山さんは駄目だという人も多いが、室蘭のためにはもう一度出てほしかった」と残念がった。