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政治
鳩山氏引退 「排除の論理」に排除された鳩山氏 非自民の民主党史に区切り
「お忘れかもしれないが、私は、『排除の論理』と揶揄(やゆ)されながら、武村さんたちのさきがけと決別した男だ。やるときはやる」
鳩山氏は14年8月、代表選の出馬宣言でこう記した。自民党から旧社会党まで多様な出自を持つ議員の寄り合い所帯として出発した民主党をつなぎ留めてきたのは鳩山氏が掲げた「非自民」という看板だった。
21年衆院選で自民党からの「政権交代」を最大の争点にしたことは当然の成り行きだった。民主党はマニフェスト(政権公約)で、財源確保を度外視した子ども手当、高速道路無料化などを掲げる一方、反対論の強い消費税増税に触れなかった。そのことが大量離党という事態を招く。
「首相がどう受け止めたか分からないが、政権交代が間違いではなかったかと国民が思い始めている」
鳩山氏は21日夜、首相との会談後、北海道苫小牧市での記者会見でこう語った。「党議を踏まえて活動する」とする公認申請書への署名を求められ、出馬断念に追い込まれたことへの悔しさがにじんだ。
「晩秋の空のように、さわやかに握手をしてもらい、感謝に堪えません」
会談に同席した輿石東幹事長は鳩山氏にこう語りかけたが、首相批判の急先鋒(せんぽう)だった鳩山氏が引退しても、民主党の視界が晴れたわけではない。(加納宏幸)
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