玄葉外相、英字紙に寄稿　「尖閣事態に憂慮」

　玄葉光一郎外相は２１日付の国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンに「岐路に立つ日中関係」との表題で寄稿し、海洋進出を活発化させる中国について「沖縄県・尖閣諸島や南シナ海で生じている事態は人々を憂慮させる」との見解を示した。

　尖閣周辺などで「中国は公船派遣を常態化させ、力により現状変更を行おうとしているようだ」と強調すると同時に、国際法順守や周辺国との調和を保つよう求めた。

　尖閣国有化後に中国各地で発生した反日デモによる日本企業の損害が総額１億ドル（約８２億円）以上と確認されたと指摘。