2010年11月30日

記号士流タルトタタン

え〜。
今回はここんところずっと作りつづけている「タルトタタン」がぼちぼちレシピ完成かな?という感じなので、備忘録も兼ねて「記号士流タルトタタン」のレシピを公開しておこうと思います。
また次に作るときにここを見れば自分もすぐにコツとか思いだすかもしれん。

興味のない方は適当にスルーしてやってください。








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まず使うのはこちら。
T-falの・・内径が・・・16.5センチ・・かな?まあそんくらい。
下が開くタイプのタルト型とかでは果汁とかが流れ出てしまうので鍋とかタルトタタン用(かどうかしりませんが)角が角ばったケーキ型みたいなのをご使用ください。


そこにグラニュー糖100g弱。オレンジ果汁大さじ2を入れます。果汁は普通に100%オレンジジュースとかで大丈夫。試してないけど、たぶん柑橘系の果汁なら他のものでもいけると思う。
それを混ぜて・・・
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こんな感じ。

これを木べらとかで弱火でかき混ぜていると・・・
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キャラメル色になります。
そうしたら果汁を大さじ1入れて・・じゅわーーーってなるので、水を張ったバットとかに鍋の底付けて冷ましながら木べらでかき混ぜます。
これでキャラメル部分が完成。
適当にその辺で放置しておけば勝手に表面が平らになって固まります。


りんごを切ります。
これは紅玉一択で。なんか他にもよい品種があるみたいですが、普通に出回っているものでは紅玉が一番かと。ここをケチると出来上がりが全然違ってきますので要注意。
あと、リンゴ同士が熱でくっついたりとかは含有成分の「ペクチン」が関係しています。リンゴが古くなるとこのペクチンの働きが弱まったりとかしますので、できるだけ新鮮なリンゴを買ってきてさっさと使いましょう。あくまで「できれば」ですが。

紅玉は4分割で皮と芯を取り除きます。
この作業が一番時間かかりますので、録画して溜まっていたアニメ消化とか適当なDVDだの動画だのを見ながらだらだらとやるのがおすすめ。
で、皮むいたら・・・
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こんな感じで先ほどのキャラメルが底に固まってる鍋に並べていきます。
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真ん中にもリンゴ詰めて・・・で、グラニュー糖大さじ1/2と刻んだ無塩バター7〜8gくらいをまんべんなくかけます。

そして2段目も同様に・・・・
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こんな感じ。グラニュー糖とバターも同様。

ちなみにこれで・・・リンゴが6個半くらいです。
そのあたりは大きさによってまちまちなので適当に調整。
ちなみに横から見ると、
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こんな感じで超盛りあがっていますが気にしてはいけません。

これを150度の余熱したオーブンに入れて5時間焼成。1時間くらいでのレシピもあるのですが、いろいろ試した結果5時間で。(自分用メモ。180度だと焦げが強く苦みが強すぎる。130度だとグラニュー糖が充分にキャラメリゼされずに甘みが強すぎる。表面が焦げっぽくなってくると果汁を回しかけたりとかいろいろやりたくなるけどあえて放置すること。)


で、その間にタルト生地を作成します。(2回分量)
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薄力粉180g。砂糖大さじ2。塩ひとつまみをビニール袋に適当に投入。
そこに溶かし無塩バター90gをいれて・・さらにとき卵1個を入れます。
※ちょっとしたコツ。焼成が始まったらバターを耐熱マグカップにいれてオーブンの上に乗っけておきます。そうするとオーブンの熱で勝手に溶けて気付くと溶かしバターが出来てます。

口をしばって・・・
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揉みます。もみもみ。

適当に生地が混ざったら空気を抜いて冷蔵庫で30分以上寝かせます。
(自分用メモ。市販のタルトタタンは生地をパイ生地で作っているものが多い。気が向いたら試す。また溶かしバターじゃなくてキューブ状に刻んだバターを混ぜ込むようにするとタルトのサクサク感が増すかもしれない。また有塩バターを使うといい感じに塩味がきいて甘さが適度なものにできるかもしれない。次シーズン要検証)


で。
5時間焼成終了。
あれだけ盛りあがっていたリンゴは
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こんな感じにすっきりとしています。よしよし。


先ほどのタルト生地を半分にちぎって(もう半分は冷凍保存可)
ビニール袋に入ったままやると打ち粉ひいたりとか手が汚れたりとかしないので便利。
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リンゴの入った鍋よりもちょっと大きめに伸ばしたら・・

フォークとかで生地に穴を開けます(ピケ)
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それを先ほどのリンゴの鍋にかぶせて、端の方は木べらとかで中に巻きいれるような感じ。
(自分用メモ。タルト生地を別焼きするレシピはなんかうまくいかなかった。気が向いたら再チャレンジしてもいいかも)
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で、これを180度余熱のオーブンで30分焼成します。

焼けたら粗熱を取ってから冷蔵庫で一晩くらいしっかりと冷やします。



冷えた鍋をコンロにかけて・・・強火で数秒。
やりすぎるとせっかく固まった果汁とかが溶けてしまうので要注意。
コツは、かぶせたタルト部分を持ってまわして動くようならもう大丈夫。
鍋をひっくりかえせば・・・・
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完成!!!!

相変わらずえらく黒っぽくうつってますが実際はもうちょっと薄い色合いです。


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切ってホイップクリームとかバニラアイスとか添えるとたまらなくうまいです。

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職場に持っていったりとかして。



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見るとなんとなくお解りかも知れませんが、結局のところはほとんど待ち時間です。
技術的には大したものを要求されるお菓子ではありませんし、製菓用の道具とかもこれといって買いそろえる必要もないお菓子なのでよろしければ是非ともお試しください。そして感想を教えて貰えるとすごく嬉しいです。はい。


ggkn_pinkgrapefruits at 22:58│Comments(8)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by MEL   2010年12月01日 00:37
実に本格的な…

今日は餡を湯で溶いただけのものを
汁粉風とか言って飲んでたわたくし失禁レベル!!
2. Posted by piyomaru   2010年12月01日 08:52
おお〜!ありがとうございます!

ちなみに、パイ部分はやはりバターを溶かしてしまうと風味が落ちてしまうので、キューブ状のバターを入れて台の上でスケッパーで粉と混ぜていく方式をお勧めします。その場合、粉と完全に混ざらずにホロホロの状態でビニール袋などに入れてまとめ、冷蔵庫で寝かせるとその間に生地が勝手になじみますよ〜。サクサク感をお求めならおススメです!
あと、有塩バターは塩分の含有量がまちまちで仕上がりに差が出るのでお勧めできないとケーキの先生は言っておりましたが…

私は使っちゃいますけどね。
3. Posted by ぶりあん   2010年12月01日 17:23
最初の写真で、炊飯器で作るケーキなんだと思いました…
こんなに山盛りにしちゃったら炊飯器の蓋が閉まらないとか、そんな心配をしたのにオーブンで焼くと書いてあって、一から読み返し…
最近読解力が落ちたとしみじみ思っています。

5時間焼くと聞いた時点で、私にはムリだと確信しました
4. Posted by ぶんママ   2010年12月01日 20:28
素晴らしい…!!!
素晴らしい紅玉と目が合ったら作る可能性ありそうです。しかし、アップルパイ作っちゃいそうな予感もしたりして。
しかし、電気オーブンで150度5時間焼成の段階が一番キツイです。確実に熱探知機が起動しちゃいそうです…どうにかこの段階を乗り切らねば…!!!レンジで30分くらいチンしてから1時間焼くとかは邪道なんでしょうかねぇ…
しかし、それにしても素晴らしい…!!!!
5. Posted by Ash   2010年12月02日 00:27
やっぱり、地元だと紅玉はあんまり売ってないか
結構高いんだよなぁ(汗)。
別のいいリンゴを探したほうが良いだろうか……
6. Posted by yuki   2010年12月03日 05:35
魅惑のタルトタタンのレシピ、ありがとうございます。

生地は「バターと粉は混ぜずに切る様にしてあわせるとさくさくの生地になります」って教わりましたが、室温や作業台の温度がダメダメなので自宅での作業は諦めてましたが、ちょっとやってみたくなりました。
7. Posted by ぷりり   2010年12月17日 17:58
5 タルトタタンは憧れのお菓子。記号士さんレシピありがとう。作ってみ…
5時間?!
インストール作業を全力で見守る派のわたくしには鬼門の予感…。
でもとにかく底が抜けない型は手に入れます。
8. Posted by 記号士   2010年12月24日 13:30
>piyomaruさま
やっぱなあ・・・冷やしバターと混ぜるやりかたはスコーンのときにやって慣れっこなので是非ともやってみます。

>ぷりりさま
でもまあやってみると案外「こんなもんか」になるかと思います。技術的には特別難しいものでもないので。

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