福島県:健康調査検討委 秘密会問題で山下座長が謝罪

毎日新聞 2012年11月18日 18時36分(最終更新 11月18日 18時48分)

秘密会の発覚後、初めて開かれた検討委員会で「心からおわびしたい」と陳謝する山下俊一座長=福島市の杉妻会館で2012年11月18日午前10時14分、蓬田正志撮影
秘密会の発覚後、初めて開かれた検討委員会で「心からおわびしたい」と陳謝する山下俊一座長=福島市の杉妻会館で2012年11月18日午前10時14分、蓬田正志撮影

 東京電力福島第1原発事故を受け福島県が実施している県民健康管理調査の検討委員会が18日、福島市内で開かれた。秘密裏に事前の準備会(秘密会)を開いて意見調整するなどしていた問題が発覚して以降初めての会議で、座長の山下俊一・県立医大副学長は「委員の方々には大変ご迷惑をおかけした。心からおわびしたい」と陳謝。「きちんと議論を公開して行いたい」と述べ、会議の透明性を高める考えを示した。

 県側は、検討委の設置要綱で規定していなかった会議の原則公開や議事録作成について明文化するなどの改善策を明らかにした。このほか、原発のある同県双葉郡の医師会会長と、県臨床心理士会副会長を新たに委員に加え、県保健福祉部長は委員から退いた。県によると、今回は事前に準備会を開催していないという。

 会議後に記者会見した山下氏は「(震災後の)混乱の中で検討委を設置したので不備は仕方ないと思う」と説明。自身の責任を問われると「私の人事は県にお任せしている」と述べるにとどめた。

 また、この日の会議では、健康管理調査の一環として事故時18歳以下の住民を対象に実施している甲状腺検査で、がんの疑いがあるとして「直ちに2次検査を要する」と判定された16歳以上の女性が1人いたことが報告された。がんかどうかを詳しく調べている。【日野行介、蓬田正志】

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