| 復讐を誓う男の心の闇・・・濃密な人間模様に惹き込まれる! |

笑顔の印象が強い堺雅人さんが、今回は不気味で怖い役柄に・・・まるで別人! |
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■映画『その夜の侍』のあらすじ
2007年に初演された劇団「THE SHAMPOO HAT」の同名戯曲を映画化。妻をひき逃げ事故で失い、その犯人への復讐を果たそうとする中村(堺雅人)は、刑期を終えて出所したひき逃げ犯の木島(山田孝之)に、匿名で殺人予告の脅迫状を送るようになる。そしてついに、中村の妻の命日に2人は対峙することになるが・・・。
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■スタッフ“のす”の感想は?
心の壊れる音が聞こえてきそうな臨場感ある心理描写に、上映早々惹き込まれていきます。被害者である中村と加害者である木島は真逆の立場ですが、お互い周りから腫れ物を触るように避けられる存在。心に闇を抱えていても打ち明けられない辛さを、2人とも早く発散したかったのだろうと思います。特に、電話に録音された妻の声を何度も聞いたり、妻の下着を持ち歩く中村は痛々しく、寂しさと怒りが混ざった崩壊寸前の心理状態だったのではないでしょうか。また木島も、暴力で支配しようとするも、最後の最後に「飽きた」と放り投げてしまい、どこか自分に嫌気がさしているように見えました。そんな2人の心理描写がクライマックスに向けて加速。緊迫するムードに、ゴクリと唾を飲む回数も増えていきます。
そして、いよいよ2人が対面する日。大雨の中で殴り合いをするのですが、これが格好悪い! 特に中村は、へなちょこパンチでひたすら叩くのみ。でもそれが逆に、フタをしていた思いが爆発しているようでリアルでした。
誰もが持つ心の闇。ダークな部分なので痛々しい気持ちになる事もありましたが、ここまでさらけ出してくれると最後には清々しい気分に。全身全霊でぶつかる役者さんたちの演技も見物ですよ♪
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