【清井聡】経営再建中のシャープは20日、子会社を含めて今月募集した希望退職者数が、目標の約1.5倍となる2960人になったと発表した。会社の先行きへの不安が多数の応募につながったとみられる。
シャープは8月、業績の悪化を受け、海外を含めた連結ベースの従業員(約5万5千人)の1割弱にあたる5千人を削減し、人件費を年400億円減らすと発表した。定年退職者や工場外部化などで3千人が減るとし、残る2千人を目標として今月1日から退職者を募った。
40〜59歳が対象で当初は14日までの予定だったが、定員に達したとして9日で打ち切った。退職されると業務に支障が出かねない一部の人については慰留したという。退職は12月15日付。