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【東京】

福島・いわき市 有楽町で支援感謝祭 サンマ300食分 無料提供

ステージに登場したさかなクン(右)と山崎静代さん(中)=千代田区有楽町で

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 原発事故による水産物の風評被害を払拭(ふっしょく)し、東日本大震災からの復興をアピールしようと、福島県いわき市は二十日、JR有楽町駅前広場(千代田区)で「復興支援感謝 いわきのサンマ豊漁祭」を開いた。ステージイベントで集客し、市内の小名浜港で水揚げされたサンマを塩焼き、つみれ汁にして三百食分を無料でふるまい、安全、安心を訴えた。 (井上幸一)

 震災から一年半が過ぎた今年十月、いわき市は庁内プロジェクト組織「見せます!いわき情報局 見せる課」(通称・見せる課)を設置、水産物の放射性物質の検査方法や検査結果をサイト上で公開し始めた。見せる課職員は「他の港に揚がる魚と同じ漁場でとっても、いわきで水揚げされると安い値段で取引される。贈答用の水産加工品は返却されてしまうこともある」と、風評被害が根強いことを解説する。

 豊漁祭は、見せる課として開いた初の都内イベント。ステージで東京海洋大客員准教授のさかなクンが「全身を動かして泳ぐので、体中に栄養と脂がみなぎっている」とサンマの塩焼きを頭から食べて、「ギョギョうま!」。いわきが舞台の映画「フラガール」に出演したお笑い芸人の山崎静代さんも「ボクシングで五輪に挑んでいた時は、カロリーが低いサンマを食べていた。私の体はサンマでできている」と笑いを誘った。

 家族で訪れた台東区浅草橋の会社員高並繁さん(32)は「キモまで美味なサンマですね。風評はあまり気にしていません」と話した。

 見せる課の西丸巧課長は「課員の名刺は透明にした。すべての情報を公開するという決意の表れだ」と述べ、情報発信力で風評被害に立ち向かう姿勢を見せた。

 

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