鳩山元首相:党内かき回し退場へ…民主政権迷走の象徴
毎日新聞 2012年11月20日 23時53分(最終更新 11月21日 01時05分)
民主党内では、政権交代に導いた功労者の「退場」に複雑な反応が広がった。「党をかき回した揚げ句、離党したくても受け皿がなくなった」(中堅議員)、「首相までした人が晩節を汚した」(政務三役経験者)など冷ややかな声の一方、鳩山代表時代の00年に初当選した議員は「自身で勇気ある決断をした。選挙では応援にも来てもらい、みんないろいろな思いがある」と顔を曇らせた。
◇鳩山由紀夫元首相を巡る主な出来事◇
09年5月16日 民主党代表に就任
7月19日 米軍普天間飛行場の移設先について「最低でも県外」と発言
8月30日 衆院選が投開票。民主党が308議席を獲得
9月16日 鳩山内閣が発足
11月13日 オバマ米大統領が初来日。日米首脳会談で普天間問題で「トラスト・ミー」(私を信じてほしい)と伝える。
10年5月28日 米軍普天間飛行場の移設先に辺野古地区を決定。閣議で署名に応じない社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相を罷免
6月2日 退陣を表明。次期衆院選に出馬せず、政界を引退する意向も
6月4日 鳩山内閣が総辞職
6月8日 菅内閣発足
7月11日 第22回参院選が投開票され、民主党は44議席と惨敗
12月18日 後援会会合で「次の衆院選でも行動を共にさせていただきたい」と述べ、引退を撤回
11年3月11日 東日本大震災が発生
9月2日 野田内閣が発足
9月5日 民主党最高顧問(外交担当)に就任
11月11日 野田首相が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加方針
12年6月26日 税と社会保障の一体改革関連法案の衆院採決で反対票
7月3日 一体改革関連法案での造反で党員資格停止6カ月の処分
7月9日 処分が党員資格停止3カ月に
11月17日 原発再稼働やTPP交渉の参加反対で「自分の信念を曲げるつもりはない」