ザ!世界仰天ニュース

内容

今回は、インフルエンザや風邪の季節・・・ということで
「流行かぜスペシャル」です！

●２００９年に世界で猛威をふるったインフルエンザ、それは
これまで遭遇したことのない全く新しいウイルスでした！

２００９年、当時「豚インフルエンザ」と呼ばれた、パンデミックＨ１Ｎ1（インフルエンザウイルス）。感染国２００カ国以上にものぼる、過去最高の地理的拡大をみせたこのウイルスは、世界中をパニックに陥れた。日本でもマスクやうがい薬、消毒液などが売り切れるなど、影響は大きかった。しかし、このウイルス、一体どこから来たのだろうか？
２００９年２月。それは、メキシコの人口３０００人にも満たない小さな村、ラグロリアから始まったといわれている。村人たちが相次いで、原因不明の呼吸器官障害や高熱を訴え、その数はあっという間に増加。数週間後、エドガー・エルナンデスも風邪のような症状をうったえた。両親が病院へ連れて行くと、そこは咳・喉の痛み・頭痛や高熱をうったえる人で溢れかえっていた。一方、時を同じくしてラグロリアから車で約５時間南下したところにある町、オアハカ。４月９日。アデラ・クルスが、瀕死の状態で病院に運びこまれた。すぐに抗生物質が投与されたが、彼女は一向に回復をみせず、低酸素により、脳はすでにダメージを受けていた。肺は両方とも機能しなくなり、ウイルス性肺炎にかかっていることが分かった。感染力の強いウイルスの存在の可能性があり、危険な状態であった。ウイルス性肺変は、抗生物質が効かないため、彼女の症状は悪化するばかり。人工呼吸器につながれたが、アデラは入院から３日後に死亡。時を同じくして、アメリカ・サンディエゴでも１０歳の少年が、風邪のような症状で診察を受けていた。インフルエンザ監視プログラムに加入している病院であったため、医師は少年のサンプルを採取、ラボで検査するとインフルエンザウイルスが検出されたが、今までのどのタイプのインフルエンザにも一致しなかった。ＷＨＯ（世界保健機構）に報告を上げると、検体を各所研究所に送り、確認を急いだ。しかし、多数の研究所からの報告は、どれも同じ、今まで発見されているどのタイプにも分類出来ないウイルスだと報告された。いち早くこのウイルスを発見したのは、アメリカ・アトランタに本社をもつＣＤＣ、見つかったインフルエンザウイルスは１／８がヒト、２／８がトリ、５／８がブタの３種混合ウイルスだった。しかし、ウイルスが特定されたころには、事態は急速に進展していた。メキシコでは次々に重篤患者が運びこまれ、死亡者が続出。事態を重く見た政府は、患者の検体をカナダ、アメリカの専門機関へ送った。ラグロリアの少年エドガーと、オアハカの亡くなった女性アデラを含む、１４の検体がＣＤＣに送られた。検査すると、１４の検体のうち、７つが一致。サンディエゴの少年、エドガー、アデラの検体も同じく一致した。事態を聞きつけたＷＨＯは、国際緊急事態を宣言。パンデミック（感染症の世界的大流行）の幕開けである。メキシコで感染経路を辿る調査が行われたが、亡くなったアデラ・クルスは、国勢調査員として取材して回っており、なんと４００人以上との接触があったとされた。チームの中に、ラグロリア出身の人がおり、その人もまた、ひどい咳をしていたという。感染はヨーロッパへ広がった。スペインの女性がメキシコ旅行から帰り、発病、恋人へ感染。オランダでは家族で旅行へ行き、３歳児が発症。感染はアジアにも到達。メキシコから香港入りしたメキシコ人が発病。彼が宿泊したホテルは７日間封鎖された。日本も警戒態勢をしき、空港ではサーモグラフィー使うなど、徹底してウイルスの日本上陸をさけようとした。ところが渡航経験のない男性が発症。日本でも感染を広げた。過去最速で拡大したインフルエンザウイルスは、感染国２００カ国以上にも拡大した。現代社会において、ウイルスを封じ込めるのは不可能であろう。


●原因不明の鼻炎と激しい頭痛に悩まされた女性、それは
信じられない原因によるものでした。

２００１年、イギリス・ロンドンに住むシャンテル・フェイル（２１）は、１年ほど前から続く右鼻の鼻水や鼻づまりに悩まされていた。そんな様子を見た友人たちはシャンテルが妊娠しているのではないかと話す。あまり信じてはいなかったものの、一応検査をしてみることに。すると、本当に妊娠していることが判明。医師によると、実際に妊娠すると妊娠性鼻炎になる人がいるという。妊娠にともない、体重が増えることで体中をめぐる血液の量が増加。すると、鼻の粘膜がうっ血して腫れ上がり、鼻炎の症状が出るのだ。突然発症した鼻炎は妊娠のせい。シャンテルの鼻炎の謎は解けたように思えた。ところが、出産後、しばらく経っても鼻水やくしゃみは止まらない。それから３年経ち、２人目の子を妊娠すると、また右側だけ鼻炎の症状は重くなった。いつまで経っても止まらない鼻水に、自分は花粉症になったのかもしれないと思うようになっていた。しかし、その謎はあるまさかの出来事で遂に解明する。２０１１年、シャンテルが右側の鼻炎に悩まされはじめてから１２年も経った、ある日のこと。この日、シャンテルは子供たちにせがまれテントを立てることに。地面に固定するペグを打ちつけようと、シャンテルが前に屈んだ瞬間、右の頬から頭にかけて、激痛が走った。さらに、大量の鼻水と頭の激痛が。すぐに帰宅し、しばらくすると頭痛はおさまったが、相変わらず右の鼻からは鼻水が出続けていた。そして、シャンテルが少し横になった時、鼻の奥とノドの間に何かが詰まっているような感触を感じる。思い切って鼻から大きく息を吸い込むと、なんと口から異物が出てきた。それは、直径３センチほどの緑がかった白いボール状の物体。パニック状態になって慌てて母親に電話すると、2人は１２年前の出来事を思い出す。１９９９年、1年ぶりに実家のあるカートン・イン・リンジーに帰省したシャンテルは、久々に会う友人たちとハグをしていた。そして、今までビリヤードをしていたマイケルともハグをした時、彼はシャンテルを抱え上げた。しかし、その時バランスを崩し、マイケルが持っていたビリヤードのキューがシャンテルの口の中に突き刺さってしまう。翌日、病院に行ったが、ただの切り傷と診断され、痛み止めを処方されただけだった。そして、１２年後、ようやくそのキューの先端が鼻の奥から出てきたのだった。改めて病院に行くと、キューの先端が副鼻腔に入っていたことで、ひどい副鼻腔炎（蓄膿症）を起こしていたことが判明。シャンテルの場合、キューが頬の骨を折って右側の副鼻腔に入り、キューを引き抜いた際に先端部分のみがこの中に残ってしまったという。そのまま１２年もの間副鼻腔にとどまり続け、狭い通り道を抜けて、奇跡的にノドから出て来たと見られる。その後、シャンテルは右の副鼻腔を洗浄する手術を行い、無事成功。まだ頭痛は残るが、長い間悩んでいた症状が嘘のように解消された。

キャスト

司会：　　　笑福亭鶴瓶　　　中居正広

ゲスト：　井上真央　　井森美幸　　スギちゃん　　矢部太郎（カラテカ）