鳩山元首相:不出馬に北海道の支援者落胆、戸惑い

毎日新聞 2012年11月21日 07時17分

 「次の選挙には出ない」。民主党の鳩山由紀夫元首相(65)=衆院北海道9区=の不出馬表明のニュースが突然入った20日夜、9選を目指して選挙準備を進めていた北海道内の支援者に衝撃が走った。【斎藤誠、横尾誠治、岸川弘明】

 ◇自民は半信半疑

 地元・苫小牧市の事務所には午後5時過ぎに本人から電話があり、阿部ひろし秘書に「次の選挙には出ない。明日、苫小牧で説明したい」と伝えたという。午後6時過ぎに「出馬しない」との電話を受けた総連合後援会長、新宮正志氏(前室蘭市長)は「熟考した結果だと思う。戦う態勢を作ったばかりなのに」と肩を落とした。

 民主党を支援する連合北海道の出村良平事務局長も「鳩山さんについては批判と評価が分かれるが、頑張ろうとしている時に『それはないだろう』という思いだ」と語った。

 鳩山氏は17日、苫小牧市であった選対事務所開きで「官邸筋が鳩山を公認しない方向で動いている」と語り、野田佳彦首相に不快感を示していた。出席者は「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)などで党に膝を屈することができなかったのでは」と指摘した。党道9区総支部の米沢信夫副幹事長は「TPPで党との考えの違いははっきりしており、もっと早く不出馬を表明することもできた。残念でならない」と戸惑いを隠さなかった。

 ニュースが広がった時刻は、民主党道連と新党大地・真民主が札幌市で選挙協力の会合を開く直前だった。会合後の記者会見で、荒井聡・道連代表は「私は(鳩山首相の)首相補佐官だったから、苦労されているのを目の当たりにした。大変重い決断をされたと思う」と話した。大地の鈴木宗男代表は「党代表として政権交代を成し遂げた人ですから、どういう気持ちで党と決別したのか」と話した。

 道9区で自民党から出馬予定のリレハンメル冬季五輪スピードスケート銅メダリスト、堀井学氏(40)は「鳩山さんは無所属で出る可能性もある」と警戒。自民党道連の伊東良孝会長は「過去に引退撤回した鳩山さんだから、また二転三転するのではないか。民主党の状況が変わればまた出ると言うかもしれない」と皮肉った。

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