「日本のことを何も知らなかった」と、東日本大震災のボランティア活動に参加し衝撃を受けた大阪市の石部竜太さん(22)が「17年間続けたサッカーのドリブルをしながら、日本を縦断して見て回ろう」と決意し、旅を続けている。7月1日に北海道宗谷岬を出発、19日に福井県の越前市に入った。
大学卒業後3カ月働いて資金をためた。野宿や知人宅泊を重ねてのドリブルの旅はこの日までで192日間2600キロ。震災被害の東北沿岸を南下した際は、峠を何度越えても街の明かりがなかった。福島県飯舘村は建物があっても人はおらず、あらためてショックを受けたという。
福井県には17日に入り、18日は大学でチームメートだったサウルコス福井の内久保亮選手宅に宿泊。「ボール1個が、すべてつなげてくれる」と、サッカーに感謝しながらの旅となった。20日には敦賀市入り。来年中の沖縄到達を目指す。