政治【衆院選】鳩山元首相、進退最後まで迷走 地元落胆「パフォーマンス多すぎてうんざり」2012.11.21 08:14

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【衆院選】
鳩山元首相、進退最後まで迷走 地元落胆「パフォーマンス多すぎてうんざり」

2012.11.21 08:14
自宅前で報道陣に対応する鳩山元首相=20日午後10時36分、東京・田園調布

自宅前で報道陣に対応する鳩山元首相=20日午後10時36分、東京・田園調布

 3年余り前の政権交代の立役者になった鳩山由紀夫元首相(65)が20日、次期衆院選への出馬を断念する意向を示した。鳩山氏は平成22年6月の首相退陣時、今期限りでの引退を表明したが、その後一転して撤回したことがある。最後まで“迷走”する姿に、地元支援者や有権者らからは落胆や批判の声が上がった。

選対本部

 鳩山氏の合同選対本部が立ち上がったのは解散翌日の17日。鳩山氏も出席していた。「ともに戦おうと誓って強く握手した。今は何とも言えない」。民主党の西野茂樹・苫小牧市議(63)は困惑した様子。同党の後藤節男市議(58)は「パフォーマンスが多すぎて、うんざりされていた面もあったので仕方ない」と突き放した。

 鳩山氏から直接、不出馬の電話を受けたという後援会幹部は「最近の会合でも笑顔はなく、相当苦しんでいたと思う。慰留もしたが気持ちは固かった。何とか党に残ってほしかった」と無念そうだった。

地元・室蘭

 一方、鳩山氏の地元、室蘭市の自営業の40代男性は「鳩山さんには求心力がない。支援者も離れてきていた。選挙に向け、いまひとつ話題性がなかった」と批判した。

 鳩山氏の“元同僚”という形になる民主党前衆院議員の反応はさまざま。過去に鳩山氏が代表を務める「政権公約を実現する会」に参加していた古賀一成氏(65)は「党をつくった人が1つの政策が原因で党から出馬できないというのは、決して良いことではない。『民主党は冷たい』という論議が起りかねない」と影響を懸念。1年生議員だった高野守氏(53)は「自分の選挙にはプラスにもマイナスにもならない」と断言した。

米軍基地

 鳩山氏は首相時代、米軍基地の普天間飛行場をめぐる発言で沖縄を翻弄した。同飛行場近くに住む垣花辰勇さん(77)は「出馬しようが出馬しまいが、初めから期待はしていない。鳩山さんは飛行場の移設先を『最低でも県外』と言っておきながら、何も実現しなかった。政治家としてはすでに信頼を失っていた」と語った。

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