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鳩山元首相 衆院選に立候補しない意向
11月20日 20時50分

鳩山元首相 衆院選に立候補しない意向
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民主党の鳩山元総理大臣は、来月の衆議院選挙を巡って、党執行部が、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の推進など、党の方針に従うことを公認候補を決める際の条件としているのは受け入れられないなどとして、立候補しない意向を固め、党幹部らに伝えました。
鳩山氏は20日夜、記者団に対し、「あす野田総理大臣に直接会ってから話をする」と述べました。

民主党執行部は、来月の衆議院選挙を巡って、消費税率の引き上げなど、党の方針に従うことが条件だとして、「『党議を踏まえて活動すること』などを宣誓する」などとした、公認申請書に署名するよう求めています。
こうしたなか、鳩山元総理大臣は20日、党幹部らに対し、「消費税率の引き上げや、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の推進に反対する考えを変えるわけにはいかない」などとして、公認申請書には署名できないという考えを示しました。
そのうえで鳩山氏は、「民主党の公認候補として立候補したかったが、執行部が公認しないというならやむを得ない」などとして立候補しない意向を、党幹部らに伝えました。
鳩山氏は20日夜、東京都内の自宅前で記者団に対し「私は民主党に心から愛着を持っている。自民党を飛び出して民主党を作って行動してきたことを大事にしたい。あす、野田総理大臣に直接会ってから話をする。あとは、あしただ」と述べ、21日、野田総理大臣と会談し、立候補しない意向を伝える考えを示しました。
このあと鳩山氏は、記者団が「政界を引退するのか」という質問には何も答えず、自宅に入りました。
鳩山氏は、65歳。
衆議院北海道9区選出で、当選8回です。
鳩山氏は、3年前の衆議院選挙で民主党の代表として政権交代を果たし、第93代の総理大臣に就任しましたが、アメリカ軍普天間基地の移設問題で混乱を招いた責任を取りたいなどとして、おととし6月に辞任しました。
その後は、党の最高顧問を務め、中国やロシアなどを訪問し、積極的に外交活動などを行ってきました。
ただ、菅前総理大臣や、野田総理大臣の政権運営に対し批判を強め、ことし6月、衆議院本会議の採決で、消費税率引き上げ法に反対して、党員資格停止3か月の処分を受けました。

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