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【東京】

千客万来 4〜7階に52店 リニューアル浅草駅ビル

 商業施設「EKIMISE(エキミセ)」として二十一日にリニューアルする浅草駅ビル(台東区)は、地元住民や駅の乗降客、観光客と幅広い客層をターゲットにした店舗をそろえる。以前から営業している三階以下の百貨店「松屋浅草」に加え、テナント不在だった四〜七階に二年半ぶりに五十二店が入ることで、地元は「にぎわいにつながる」と期待を寄せる。 (村松権主麿)

 駅ビルを運営する東武鉄道はリニューアルに際し、周辺住民の年齢層や時間帯別の人口、顧客の声などを調査・分析した。担当者は「観光地だが地元住民も多く、日常的に使う顧客もコンスタントに見込める」と説明する。

 ファッションや生活雑貨店が中心の四、五階は「ショッピングセンターの感覚で、価格的にも百貨店より買いやすい」と説明。六階のワンフロアを使う家電専門店「ノジマ」や、七階に入る百円ショップについては、「地元などのニーズが多く、海外の観光客には土産店にもなる」と強調する。

 観光客を主なターゲットとする七階は、三分の一が飲食店。残る三分の二は、和をイメージした物販ゾーンで、大相撲や忍者グッズ、全国の伝統工芸品など特色ある店が並ぶ。四〜六階の内装は白が基調だが、七階は「夜店をイメージした空間」として黒が基調。「顧客が休めるスペースもたくさんあり、内装に合わせたいすを選ぶなど工夫した」という。

 ビル近くの商店主(69)は「新装開店はにぎわいにつながる。土日は浅草に人があふれており、回遊性も高まるのでは」と期待する。

 東京スカイツリータウン(墨田区)の商業施設「東京ソラマチ」という同じ東武系のライバルもいるが、東武鉄道の担当者は「電車で一駅と近く、連携する。テナントに品ぞろえを工夫してもらい、四季に合わせたイベントなどをして魅力をアピールしたい」と意気込む。

 

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