iPS網膜を患者に移植 臨床研究承認
体のあらゆる組織や臓器になるとされるiPS細胞から目の網膜の組織を作り出し、重い目の病気の患者に移植して視力の回復を目指す世界初の臨床研究について、神戸の理化学研究所の倫理委員会が研究計画を承認しました。
早ければ来年春にも、iPS細胞から移植用の網膜の組織を作る作業がスタートする見通しです。
倫理委員会の承認を受けたのは、神戸市にある理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーなどが申請していた世界初となるiPS細胞の臨床研究です。
臨床研究では、iPS細胞から目の網膜の組織を作り出し、「加齢黄斑変性」と呼ばれる、網膜の一部が傷つく重い目の病気の患者6人に移植して、視力の回復を目指します。
臨床研究の安全性と効果を検討していた理化学研究所の倫理委員会は、19日開いた会合で、研究計画を「適正」と判断し、承認しました。
臨床研究の審査は、今後、手術を実施する医師らが所属する神戸の先端医療センター病院の倫理委員会でも行われ、承認が得られれば、厚生労働省の審査を経たうえで、iPS細胞から移植用の網膜の組織を作る作業が来年春にもスタートする見通しです。
投稿者:かぶん | 投稿時間:06:48
| カテゴリ:科学のニュース
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