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“教師の言動で自殺”危険性訴え11月17日 20時49分
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教師による行きすぎた指導が原因とみられる自殺で、子どもを失った親たちが東京都内でシンポジウムを開き、教師の言動が、子どもを死に追いやってしまう危険性を知ってほしいと訴えました。
シンポジウムは、教師の行きすぎた指導などが原因とみられる自殺で、子どもを失った親のグループが、東京・港区で開きました。
親たちは、子どもたちの死を「指導死」と呼び、実態を知ってもらうため、7人の遺族がみずからの体験や思いを語りました。
このうち、東京・中野区の大貫隆志さんは、12年前、中学2年生の次男が、学校でお菓子を食べたことの反省を、同級生全員の前で述べるよう教師から求められるなどしたあとに自殺したということです。
大貫さんは「教師の一挙手一投足が、子どもに影響を与え、死に追いやってしまう危険性を認識してほしい」と訴えました。
また、埼玉県志木市の井田紀子さんは、8年前、高校3年の次男が試験でカンニングをしたと疑われ、長時間、複数の教師から問い詰められたあとに自殺した経緯を説明し、「目的や手段、それに結果のすべてが妥当でなければ、指導ではない」と述べました。
グループによりますと、教師の指導が原因とみられる子どもの自殺は、昭和38年から去年までに少なくとも41件あったということで、グループは、今後、国に対して実態把握と原因の究明を求めていくことにしています。
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