マネーロンダリングの疑いで男を逮捕11月20日 17時41分
ことし5月、ヨーロッパで中国人が誘拐される事件があり、身代金1億8000万円余りが横浜市内の中国籍の男の口座に振り込まれていたことが分かり、警察は犯罪で得た違法な利益と分からなくするマネーロンダリングのために口座が使われた疑いがあるとして、男を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、男は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、横浜市泉区の産業廃棄物処理業者で、中国籍の秦耕耘容疑者(25)です。
警察によりますと、ことし5月、ヨーロッパで中国人が誘拐される事件があり、身代金が神奈川県内にある日本の銀行の支店の口座に振り込まれたと、現地の捜査当局からICPO=国際刑事警察機構を通じて連絡がありました。
警察が調べたところ、口座は秦容疑者が開設していて、5月14日と15日の2日間に4回に分けて合わせて230万ドル(当時の日本円で1億8100万円余り)が振り込まれていたということです。
警察によりますと、秦容疑者は、このうち、およそ1000万円を別の中国籍の男が経営する福岡県内の会社の口座に送金し、さらに香港の会社の口座におよそ8000万円を送金しようとしたところで警察が口座を凍結したということです。
秦容疑者は銀行に対して「仕事の手付金だ」と事実と異なる説明をしていたということで、警察は犯罪で得た違法な利益を仕事で得た資金に見せかけるマネーロンダリングのために口座が使われた疑いがあるとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕しました。
警察は今後、資金の流れの解明を進めることにしています。
警察によりますと、秦容疑者は調べに対して「口座に入金された金は何のお金か分かりません」と容疑を否認しているということです。
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