誘拐事件の身代金をマネーロンダリングの疑い 中国人の男逮捕
2012年5月、ヨーロッパで中国人が誘拐された際、神奈川・横浜市の会社役員の中国人の男の口座に、1億8,100万円の身代金が振り込まれていた。警察は、この金について、マネーロンダリング(資金洗浄)が行われていた疑いがあるとみて、男を逮捕した。
組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、横浜市泉区の廃材処理会社の役員で、中国国籍の工藤龍一こと、秦耕耘容疑者(25)。
秦容疑者は5月中旬、海外の口座から4回にわたり、犯罪収益と知りながら、およそ1億8,100万円を送金させた疑いが持たれている。
警察は20日午前、秦容疑者の自宅など関係先8カ所の家宅捜索を行い、パソコンや携帯電話を押収したという。
秦容疑者は調べに対し、「入金されたお金は、何のお金かわかりません」と容疑を否認しているという。
警察は、不正に送金された資金の流れの全容解明を進めることにしている。