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相原前診療所長が死去 神奈川で闘病 惜しむ天売島民

(11/20 06:45)

自宅に帰る前に入院していた札幌市内の病院で、島民から受け取った手紙や写真を前に思い出を話す相原正彦さん=2011年12月

自宅に帰る前に入院していた札幌市内の病院で、島民から受け取った手紙や写真を前に思い出を話す相原正彦さん=2011年12月

 留萌管内羽幌町の天売島にある道立天売診療所長を9年余り務め、昨年11月に前立腺がんの治療のため島を離れた相原正彦医師が9日、病状が悪化し、神奈川県藤沢市の自宅で亡くなっていたことが分かった。57歳だった。家族から19日、道に連絡があった。葬儀は済ませたという。

 相原さんは2002年10月、医療過疎地で自らの力を試したいと、神奈川県内の循環器専門病院の副院長を辞め、家族を残して天売島に赴任。島でただ一人の医師として島民の命を守ってきた。

 昼夜をいとわず急患に対応し、フェリーが頻繁に欠航する冬場は患者を漁船やヘリで搬送して命を救った。島民との交流を大切にし、昨年病気で島を離れる際には島民から感謝や励ましの言葉をつづった手紙を渡された。<北海道新聞11月20日朝刊掲載>

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