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【芸能・社会】

光一 森光子さんに捧げる1000回 ミュージカル「Endless SHOCK」

2012年11月20日 紙面から

 KinKi Kidsの堂本光一(33)が主演する人気ミュージカル「Endless SHOCK」の製作発表が19日、東京・大手町のパレスホテル東京で開かれた。13周年となる来年は東京・帝国劇場での2−3月公演に加え、4月に福岡・博多座、9月に大阪・梅田芸術劇場でも上演されることが発表された。3月21日には上演1000回を迎える。光一は、初演からSHOCKを見守ってきた大先輩で今月10日に92歳で亡くなった女優森光子さんに向けてあらためて舞台人としての決意を誓った。

 今年1月に博多座で初の地方公演が実現したSHOCKが、大阪でも上演されることになった。梅田芸術劇場は公演のための改修の必要はなく、多彩なフライングを披露できる。天井から大きなシャンデリアがつり下がっていることを聞くと、光一は「(フライングで)そこに降りましょうか?」とにっこり。「計4カ月と長いが、ステージに立てる喜びのほうが大きいです」ときっぱりと語った。

 00年11月2日に「MILLENNIUM SHOCK」として始まり、05年から「Endless−」となった本作は、今年までに938回上演された。来年3月21日の昼公演でついに1000回。光一は「多くの人に支えられてきました。先日亡くなった森光子さんも陰で支えてくださった一人です」と、初演から09年まで毎年SHOCKを見に来ていた森さんへの思いを語り始めた。

 「(97年に)デビューしたときにあいさつに行ったら、しっかり握手とハグをして『おめでとう。頑張ってね』と声を掛けていただいた。一緒に食事をして家に送った後も、僕らが去るまで窓からずっと手を振っていて…。周りのすべての人に気を使う方でした。SHOCKの公演中、毎日食事を差し入れてくださったこともあり、その熨斗(のし)はすべて家に取っておいてあります」

 主演舞台「放浪記」を2017回も続けた森さんに、光一は「走り続ける意味は何ですか」と聞いたことがある。森さんは「バランス」とひと言だけ答え、「どう取っていただいてもかまいません」と続けたという。

 「SHOCKを12年続けて、自分が先頭に立たなきゃという思いが先行しすぎたこともある。周りが見えるようになったのが一番の成長です。『バランス』にはそうした意味も込められていたのかもしれない」

 さらに光一は「森さんは戦争体験から『エンターテインメントは世の中が平和で初めて成立する』と言っていた。僕も昨年の震災で公演が中止になり、世の中の『バランス』もうまく保たれていないとすべてが崩れ去ることを体感した」とうなずいた。

 森さんの言葉の意味を探すことで、舞台人として成長できた。「森さんはベッドサイドに僕の写真を置いて『1000回だから行きたい』と周りに話していた、と聞きました。感謝の気持ちを込めてステージに立ちたい。見てくださってほしい」。光一は天国に語りかけるように話した。

 SHOCKの作・構成・演出を手掛けるジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が、14日に「最も多くのチャート1位獲得アーティスト(35組)を生み出したプロデューサー」として新たなギネス世界記録の認定を受けたことが、この日公表された。

 昨年「最も多くのショーをプロデュースした」「最も多くのNo.1ヒット曲をプロデュースした」という2項目でも認定されており、今回で3つ目。喜多川社長は「マイケル・ジャクソンは7つの記録を持っているから…」と、自身の記録更新に意気込んだ。

 また、森光子さんについては「身内というかファミリーすぎるので、語るのは難しい。話すと思い出になってしまう。思い出にしたくない」と複雑な胸中をのぞかせた。

◆共演者は発表されず

 この日は光一が一人だけで会見し、共演者は発表しなかった。光一は「キャストも大きく変わるのかな、と思います」。今年から加わったトラヴィス・ペイン氏の振付もさらに増やす予定で、1000回を迎えても貪欲に進化を目指している。

 

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