新党大地・真民主の鈴木宗男代表(64)が宇宙刑務所を舞台にしたSFアクション映画「ロックアウト」(23日から全国ロードショー)のPRに立ち上がった。
栃木県さくら市の喜連川社会復帰促進センターに収監された経験を持つ宗男氏。地球軌道上に浮かぶ宇宙刑務所をどう考えたのか大いに語ってくれた。
――映画を見た感想は
宗男氏:67年後の宇宙刑務所ってどんなものなのかなと、イメージを持ちながら見ました。監獄は私自身経験していますから他人事じゃありません。今の日本社会と映画のストーリーがオーバーラップした。日本は冤罪、国策捜査、間違った権力の横暴が行われています。私はあらためて権力と闘わないといけないと思った。
――映画の主人公スノーは、無実の罪で500人の凶悪犯がいる宇宙刑務所に米大統領の娘を救出するため送り込まれる。同じ状況下で救出に行きますか
宗男氏:救出に行きたい気持ちはあっても能力がありません。主人公のように訓練と経験を積んでないわけですから。でも志は大事です。米大統領の娘さんが大変な状況になってしまい囚人が蜂起する。主人公は自分が正義だと思っているわけですからハメられた、という思いがある。500人の凶悪犯を相手に一人で一発勝負しようと考え戦う。その姿に男の生きざまを感じた。
――悪人を強制隔離する宇宙刑務所のシステム(コールドスリープによる完全管理など)についてどう思うか
宗男氏:強制施設だからルール、システムがあって当然ですからね、宇宙刑務所はこうなんだと、私は現実を見るんです。私がいた喜連川は民間刑務所ですから、初犯の人や刑期の短い人が圧倒的に多い。ですから苦しさ、厳しさは他の刑務所と比べられない。でも、どこにいても感じられることは(権力側が)理不尽というか、しゃくし定規で上から目線で(囚人を)見つめていることです。
――もし喜連川とコールドスリープで時間を過ごせる宇宙刑務所のどちらか選べるとしたら
宗男氏:宇宙刑務所のほうが夢があって経験しようかな~と。喜連川は二度と行くべき所じゃない。
――最後に映画をPRしてください
宗男氏:ロックアウトの主人公は自分の名誉をかけて勝負する。最後にチャンスを開こうとするわけですね。私は映画を見て勇気が出た。戦ってないと運は来ない、戦わないと道は開かない。私自身、映画を見て絶対にめげない、諦めないという気持ちがさらに強くなり、再審に向けて再審請求しようと、“ロックアウト”でいこうと思っている。
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