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ホッキョクグマ *食肉目 CARNIVORA *クマ科 Ursidae *英名 Polar Bear *学名 Ursus maritimus |
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ユーラシア大陸、アメリカ大陸の北極圏に住んでいます。
ホッキョクグマは北極圏の生態系の頂点におり、天敵といえるのは人間だけです。 極北の先住民は、畏敬の念をもってホッキョクグマを狩り、彼らの肉や毛皮を利用してきました。(高濃度のビタミンAが含まれる肝臓だけは食べられません)
当園にはとても仲の良いオスの「デナリ」とメスの「ララ」のペアがいます。 2010年12月25日にもメスの赤ちゃん「アイラ」が誕生しました。 2011年3月8日に豊橋総合動植物公園からメスの「キャンディ」が来園しました。 2012年2月20日に「アイラ」がおびひろ動物園へ旅立ちました。
飼育下での繁殖がとても難しいホッキョクグマですが、今後もデナリとララのペアには期待が持てます。 (円山動物園のホッキョクグマたちの近況はホッキョクグマ特集をご覧下さい)
■ホッキョクグマのからだのひみつ ちなみに地肌の色は黒です。 |
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電子顕微鏡で見たアメリカクロクマ(風子)の毛です。 | 同じく電子顕微鏡で見たホッキョクグマ(ララ)の毛です。アメリカクロクマの毛と比較すると一目瞭然。ストロー状に空洞になっています。 |
とはいえホッキョクグマの体毛はやっぱり白に見えます。 氷海の上では獲物から見つかりにくいようです。 |
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オスのデナリの足の裏です。 極寒の地に住んでいるため、皮下脂肪がとても厚く、体毛も濃く、足の裏の"肉球"からはみ出るほどのたくさんの毛が生えています。 毛のおかげで氷の上でもスリップしらず。もちろん防寒の役目も果たしています。 |
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ホッキョクグマの学名「Ursus maritimus」は「海に住むクマ」という意味で、彼らはクマの中で最も泳ぎや潜水が達者です。 泳げなければ北極海で食べ物にありつくことは困難です。 ホッキョクグマは獲物を狩るために、泳ぎに適した長い四肢、閉じることのできる鼻孔を獲得したのかもしれません。 |
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ホッキョクグマがいかに極北の地で生きるのに適した体を持っているかおわかりいただけたでしょうか。このため彼らは環境の悪化の影響を非常に受け易いのです。 90年代には「絶滅の可能性は低い」とされていたホッキョクグマですが、2006年、絶滅危惧種と判定されました。 地球温暖化の影響により、生息環境が著しく悪化していると考えられています。 どうか、日々の生活の中の選択ひとつひとつが環境に影響を与えかねないことを、頭の片隅に留めていてください。 ホッキョクグマが滅びるということは、もちろんホッキョクグマだけの問題には終わらず、極北の地の生態系そのものが崩れ、さらなる地球環境の悪化を招くということです。 自然の恩恵を存分に受け、夥しい数の動植物に支えられて暮らしながら、そうしたことに無関心でいるわけにはいかないのではないでしょうか。 実のところ雑食であり、現在より気温の高かった氷河期の初期や、乱獲からも生き延びた彼らですが、近年は北極圏に集まる有害化学物質にも晒されており、決して楽観視はできないようです。 |
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