お手伝いさんたちのブログ

中部大学 武田邦彦先生のブログの中で、音声収録のみのものをテキスト化して掲載しています。
テキスト化及び掲載にあたっては先生から許可を頂いています。

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科学と政治 南極の氷は最大、北極は最低 (10/15)



今年の9月の極地の氷の量は、人工衛星の観測をアメリカの国立氷雪データセンターのまとめによると、南極が最大、北極が最低になった。



日本ではマスコミが温暖化の危機を煽る目的で、「最小」だけしか報道しないので北極の氷が少ないと心配する人がいるけれど、南極は過去最大だ。


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もともと「南極の氷は増えている」のが、この図でもよく分かる。私の本を読んだり、講演をお聞きの方はビックリしないと思うが、「南極の氷は増えていたの!」とビックルされる方もいるだろう。もともと南極の氷のデータはこの人工衛星からのデータしかないのに、良くもNHKなどがやらせ報道を続けたものだ。

なにか、怒りがわいてくる。



ところで、北極の氷は海に浮かんでいるから融けても融けなくても海水面には無関係。南極は陸の上の氷だから増えれば海水面は下がる。それなのに、子どもたちは、先生、両親、教科書、それにNHKで、南極の氷が融けて海水面があがり、ツバルが沈んでいると信じ込んでいる。



本当にこんな事で良いのだろうか? 自分の主張を通したい、自分がお金をもらいたい、NHKならお役人にゴマをすりたい、ただそれだけのことでこんなにハッキリしていることでも故意に違う事をいって心が痛まないのだから、やはり戦後の教育が失敗したのだろう。


(平成24年10月15日)




--------ここから音声内容--------




今年はですね、どちらかというと南極が寒くて…夏ですけどね、北極は暖かいという状態になりました。日本も、例えば最近は昼間が暖かくて、名古屋なんかですと、夜中すごい寒いと。夜中は真冬みたいな感じなんですが、昼間は夏みたいだというにですね、その年によって色々な差がある訳ですね。





それで人工衛星の結果がですね、1978年から1979年にかけて始まりまして、アメリカの国立氷雪データセンターという所がある訳ですが、そこでまとめております。それによると、南極が今年は史上最大…史上って言ったって30年ぐらいしか測定していない訳ですが、測定し始めてから一番多かったと。氷がですね。北極は最低になりました。





日本のマスコミはですね、温暖化を煽るという事で徹底しております。これは原子力発電よりか怖いものを作り、原子力発電所が事故を起こしてもCO2は出さない、だから自然エネルギーに行くんだ、というまぁこういうシナリオの元に、ずーっと進んでいる訳ですね。従って、北極の氷が最小になったという事は報道がありましたが、南極の氷が最大になったという事は報道されません。





ここにデータセンターのグラフを出しました。これ南極のものなんですね。で、南極の氷はですね、なんか一時NHKなんかが「溶けてる溶けてる」って嘘の放送をした訳ですが。この図はですね、世界ではこれしかないと思いますね。つまり南極の氷の量を正確に測っているのは、人工衛星からしか測れない、まぁ面積で一応測るんですけどね。厚みっていうのはなかなか難しいので、寒くなると面積も広がるので一応面積で測定している訳ですね。




これはですね、私の本を読んだりしている人は大丈夫だと思うんですけども、普通の人で新聞とかNHKを見ている人はですね、まぁびっくりする人もおられると思うんですね。これ横軸が1979年から今まで2012年、縦軸が南極の氷の量なんですよ。いやぁこれ見てね、だいぶ洗脳されている人がですね、「あまり変わってないですね」って言われたんですね。




確かに変わってないと言えない訳じゃは無いんですけれども、普通に読みますとですね、これはやっぱ増えていると、言うことですよね。増えてると言うことで、普通はびっくりするんじゃないかと言う風には思うんですよね。これはまぁびっくりすると。やっぱりこの量から言えばですね、縦軸が氷の量なんですね。
そうしますと、だいたい18.5ぐらいから19.4ぐらいまでずーっとですね、上がってきている訳ですね。




地球の気温なんかも大体こんな風に変わっているんですが、地球の気温ですとね、「上がってる上がってる」って言うんですけど、先入観ありますから。南極の氷になるともう「減ってる」と思ってますからね、こういうデータを見ますと、「あんまり変わってないですね」って言ったりしまして。どう見てもこれは上がっていると、いうふうな感じですね。青い線は統計上のきちっとした線を引いてる訳でありますが。





ちょっとですね、私なんかはちょっと怒りが湧いて来るのを止められないんですよね。というのは科学者ですから、やっぱり正しいことが伝わらないというのは相当それだけでも苦痛なんですけども。やっぱりこの子どもたちがですね、随分騙された訳ですね。今でもまぁ被曝なんかで随分騙してるんですけど、北極の方は氷は海に浮かんでいるので、いくら溶けても海水面は変わりませんね。だから北極の氷確かに今年随分少なくなったんですけど、海水面はもちろん関係ありません。





南極はですね、陸の上に乗っている氷が多いんで、増えれば海水面下がる訳ですから、南極の動きと北極の動きを合わせますと、海水面は下がってるはずなんですね。まぁそこだけ言えばですね。ところが、子どもたちはですね、先生もそうですし両親も多分違うように教えてるんじゃないかと。第一、教科書にですね、「南極の氷が溶けて海水面が上がってる」なんて書いてある訳ですから。僕、随分何回も教科書メーカーにクレームしたんですけれど、なかなか直してくれないんですね。NHKもそうです。で、「南極の氷が溶けて海水面が上がり、ツバルが沈んでる」ともう信じ込んでいる訳ですね。





こういうことを思いますと、私、昔ですね、ポルポト政権のあったカンボジアがですね、300万人の大人が殺された訳です。殺したかなりの部分は14歳ぐらいの少年がですね、自動双銃を持って、「お前たちは間違っている」って言って大人を殺した訳ですね。子供といえども…っつったら失礼なんですけども、子供でもですね、やっぱ強く洗脳されますと、やっぱそれが抜けない時があるんですよね。それが300万人を殺すというような事件に発展するっていう場合もあるわけですね。





ですから、「子供に嘘を教えたって大した事ないよ」というのはちょっと私はですね、もちろん子供の将来はもちろん大きな影響を及ぼしますし、まぁ日本国としてもですね良くない訳ですね。どうしてこんなにひどい嘘をつくのかと。南極の氷が溶ける、温暖化で溶けているという事は物理学的にも間違っています。IPCCの報告も違います。こういったデータをそのまま見てもですね、嘘なんですね。これを気象の専門家、それから科学者なんかがですね、揃って子供に対して嘘を言うと。





これは今原発で被曝してですね、「100ミリシーベルトがどうでも良いよ」なんて言っている人もいるんですね。法令は絶対言わないという、そういったものと非常に似通っていて、我々今の大人はどういう精神構造にいるんだろうかと。今日会合がありますので、ちょっとですね、そこで見識のある人に、なぜこういう事が起こるのか、という事も聞いてみたいという風に思います。


(文字起こし by たくまー)

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