2011-11-01 23:28:31
パレスチナは諦めない!
テーマ:社会ニュースを見てご存知の方も多いかと思いますが、やっと、パレスチナのユネスコ加盟が承認されました。
が、アメリカは相変わらずイスラエルの後ろ盾の立場から、ユネスコへの融資凍結など圧力をかけています。そこまでは想像通りなので驚きもないですが。
日本がこの投票で棄権したのには正直失望しましたね。中国ですらパレスチナ加盟に賛成票を投じたんですよ?てか、もはやネットの時代にイスラエルの振る舞いがまかり通ることじゃないことは周知の上で、世界はパレスチナを占領しているイスラエルの態度こそを組織的なテロリストとみなしてるわけです。
大昔にここは我々の土地だったなんて言い掛かりつけて、ヒットラーの時代、またペレストロイカ後に多くのヨーロッパのユダヤ人が流れ込みパレスチナ人への虐殺が繰り返されました。石油の出る地域の宿命でしょうか、そこに決して平穏は訪れないんですよね。石油の利権を狙って、中東を手中に納めたいアメリカはイスラエルに武器を提供し、武器を持たないパレスチナの民への殺戮を繰り返しました。迫害されたパレスチナ人はそれを投石で対抗します、この投石の行為をインティファーダと言います。これに憤慨したレバノンは、パレスチナを援護しますが、これに対してもイスラエル軍は虐殺という報復手段を取ります。80年代の事なのでネットもなく、まったく日本には流れてこなかったニュースでしょう。
かつて、わたしの母が初来日の際、通訳も務めたアラファト議長ひきいるPLOは、パレスチナが国として認められない中で、国際会議の場での発言を得るために組織されました。以前アメリカはこのPLOですら過激派とみなして排除してきたのですが。
未だパレスチナはイスラエルの弾圧を受け続け国として承認はされていませんが、隣国のエジプトもパレスチナをサポートし続けていますし、パレスチナが国として認められる、その日は近いのかもしれません。
サダト大統領時代に半ば強引に結ばされたイスラエルとの和平条約はエジプト人の屈辱でしかありませんでした。ゆえに、サダトは暗殺されたのです。
エジプトの親米政権であった長きに渡るムバラク政権が崩壊した今、我々エジプト人はなによりそのイスラエルとの和平条約の破棄を望んでいます。
今回のパレスチナ加盟の決議はこれらの流れをくんだと見ても大袈裟ではないはずです。
それなのに未だアメリカの顔色を伺っての今回の日本の投票権の棄権は、私には残念でした。
うーん、例えば震災後多大な義援金を日本に送った台湾に対しても、大国の顔色を気にして直ぐに正式な感謝を表明しなかったのと同じで、、なんだかなぁ、日本は国際社会において、素直な意思を表明できないままなんですよね。
アメリカには原爆を落とされたのに、、、正直アラブは歴史上日本となんのいざこざもないのに。湾岸戦争やアブガンへの攻撃、イラク戦争の時もアメリカに資金を出し攻撃を支持するなど、アラブを失望させる行為があったけど、今回のユネスコの件は完全に時代遅れ。
今やアメリカに反抗できないだけって態度を世界に晒してるだけ。
もう、アメリカは今までのようになにかにつけてテロとの戦いなんて自作自演行為をしては戦争を仕掛けて正義振りかざす事もできなくなってしまったんですよ。その傲慢なやり口が見透かされてしまってるんです。
TPPの件もそう、牛肉輸入の緩和の件もそう、アメリカ主導で、アメリカのために進められる新システム導入に反論できない日本。
そして、国際会議の中でもアメリカの顔色伺ってる日本。日本はもはや独り立ちする事すらできなくなっている事を世界に晒してしまったんですね。
アラブは今でも日本に対して悪いイメージなんてありません。アラブはアメリカの傘の下、どこか不本意な態度で振舞うしかない日本の苦悩を理解しています。
ただ、もう立ち上がるときですよ?独り立ちを決心する時期ですよ?世界は動いているじゃありませんか!諦めちゃダメですよ!このまま流されてしまえば、日本らしさも、日本そのものも無くなってしまうのではないでしょうか?
追伸~
前回の記事へのご意見。私のブログへのメッセージもツイッターでのご意見もくまなく読ませていただきました。
日本が好きだからそれでもやはり私はこれからも本音で記事を綴っていこうと思います。それは不安な時もありますけど、後々後悔したくないんです。日本で多く支えられてここまできましたし、私の息子も日本国籍です。悔いのないくらいの恩返しができたらと思うと同時に、息子を含め未来の子供達のために住良い社会にしていくための義務だと思って続けるつもりでいます。私ができる事はこんなことですが、みなさんにもできることがあるはずです。未来の日本はあなたにかかっています。何ができるのか一緒に考えていきましょう。
皆様からのあたたかい応援に感謝します。
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