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できごと
【衆院解散】他党協力、内部調整…ばたばた、維新の陣容固め 「家庭の事情」で対抗馬見送りも
2012.11.20 08:00
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バッティング
石井氏の会見と同じころ、東京では維新幹事長の松井一郎大阪府知事らが、太陽の予定候補ら9人を維新の2次公認候補として発表した。しかし、この中に大阪府内で維新候補と競合する2人の名はなかった。
「執行部の判断を待つしかない」。大阪17区(堺市中区、西区、南区)で太陽から出馬予定だった元職、西村真悟氏(64)の陣営関係者は、じれた様子で語る。街宣車の表示を「たちあがれ日本」から「太陽の党」に模様替えしたのもつかの間、17日に維新との合併を発表、17区の1次公認は市議の馬場伸幸氏(47)とされ、仰天した。
西村氏は17区での出馬に意欲を示し、陣営内部には「調整がつかなければ無所属ででも」と主戦論がある。馬場氏の支援者も気をもんでおり、松井氏は18日、馬場氏サイドに「同じ選挙区にならないように調整している」と強調した。
家庭の事情!?
維新は、大阪都実現への協力を得るため公明とは選挙協力を行うが、民主、自民両党とは全面対決を宣言している。ところが、大阪13区(東大阪市)では自民前職の西野陽(あきら)氏(72)の息子2人が維新所属の大阪府議という特殊事情が考慮され、擁立を見送る。
「いくら何でも、お父さんと息子2人に争えとはいえない。比例票を掘り起こしてほしい」。松井氏は19日夜、同市で開かれた別の維新府議の集会で理解を求めたが、戦いの場に“家庭の事情”が持ち込まれたことに不満は収まらず、支持者の間には「小選挙区は自民候補を応援しろというのか」との批判もくすぶる。
西野氏は「維新が決めたことで、私がどうこう言うべきではない」と静観の構えだが、自民支部の幹部も「維新からタダで議席をもらったと思われる。正々堂々と勝負はすべきだ」と不満をもらしている。
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