野田首相:通知表の「ばか正直」褒められた
毎日新聞 2012年11月14日 23時01分(最終更新 11月15日 00時38分)
「通知表に、野田君は正直の上にばかが付くと書いてあるのにおやじが喜んでくれた」
野田佳彦首相は14日の党首討論で、小学生時代のエピソードを交え、8月の「近いうち解散」発言を「ウソつき」と追及してきた野党に反撃してみせた。
首相は党首討論で安倍晋三自民党総裁に、小学生時代、通知表を自宅に持ち帰った際の自身の思い出を披露。「成績が下がっておやじに怒られると思ったが、生活態度を書いた講評に『野田君は正直の上にばかが付く』と書いてあるのを見ておやじは喜んでくれた」と振り返ると、「だから、元々うそをつくつもりはありません」。
さらに、10月19日の安倍氏、公明党の山口那津男代表との党首会談にも言及。近いうち解散を「信じてほしい」と訴えたのに、会談を打ち切った安倍氏に「トラスト・ミーという言葉が軽くなってしまったのか、信じてもらっていません」と切り込み、「16日解散」の明言に踏み込んだ。
また「安倍総裁の教育論には傾聴に値するものがたくさんある」と持ち上げつつ「偏差値や100点や5段階(評価)ではなく、数字に表せない大切なものがあるとおやじは教えてくれた」。教育論でも安倍氏に対抗した。【影山哲也】