NHK静岡県のニュース　静岡放送局

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浜岡原発、使用済み燃料移動

中部電力では廃炉準備中の浜岡原子力発電所１・２号機の使用済み燃料を来年度中に５号機へ移すことを明らかにしました。
燃料の移動で５号機の内部の点検作業は再来年９月まで延びることになりました。
御前崎市にある浜岡原子力発電所には▼１号機に破損した使用済み燃料１体、▼２号機に使用済み燃料１０９８体が保管されており、中部電力では１，２号機の廃炉作業を進めるため来年度中にこれら全ての使用済み燃料を５号機へ移すときょう県に報告しました。
燃料は特別な容器に入れた上で５号機の燃料プールに運びこむ予定です。
５号機は、去年５月に大量の海水が原子炉などに流れ込み内部の点検中ですが、燃料の移動で作業を中断するため、点検の終了は当初の予定を１年半以上延ばして再来年の９月ごろになるとしました。一方、破損して１号機に保管されている使用済み燃料について中部電力はこれまでごく小さな穴が開いていると県に報告していましたが、実際は燃料棒の周囲に３センチあまりのひびが入っていることが平成７年の調査でわかっていたとして、中部電力は県に訂正を行うとともに大幅に報告が遅れたことを陳謝しました。
中部電力では「当時は報告の基準に該当せず、公表のタイミングを逸した」と遅れた理由を話しています。
静岡県の長尾一郎危機管理監代理は「調査については結果がわかり次第、速やかに報告を求めたい」と話しています。

11月19日　19時39分

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