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【サッカー】

千葉・藤田2発 J1昇格下克上 古巣に強烈“恩返し”

2012年11月19日 紙面から

◇J1昇格プレーオフ準決勝 千葉4−0横浜FC

 下克上で決勝進出だ。J1昇格プレーオフ準決勝2試合が18日行われ、J2リーグ戦5位の千葉は4位の横浜FCを、6位の大分が3位の京都をそれぞれ敵地で破り、23日の決勝(東京・国立競技場)に駒を進めた。千葉は、FW藤田祥史(29)=前横浜FC=の2得点などで大勝した。日本代表としてフットサルのワールドカップ(W杯)に出場し、13日に帰国した横浜FCのFW三浦知良(45)はベンチ入りしなかった。来季からの複数年契約で残留が確実のカズは、来季以降のJ1昇格を誓った。

 敵地スタジアムの半分を埋めた黄色のサポーターに向かって、千葉イレブンは何度も何度も雄たけびを上げた。引き分けも許されない一発勝負で下克上の圧勝劇。2009年シーズン以来となるJ1復帰まであと1勝と迫った。

 主役は、昨季まで横浜FCでプレーしていた藤田だった。先制点、2点目をお膳立てし、試合を決める3点目の左足ボレーシュートを決める大暴れ。昨オフに横浜FCがFWを大補強した影響で、1月に新天地に移ってきた藤田は「守備が3試合連続で無失点だったから、点を取れば勝てると思っていた。でも、ここで喜んでも、次に勝たないと意味がない」と決戦をにらんだ。

 決勝の相手は、09年にそろってJ1から降格した大分。10月14日の直接対決で敗れたが、この試合に勝っていれば、結果的に自動昇格していたという因縁もある。4年ぶりのJ1昇格をかけた舞台は05、06年と連覇したナビスコ杯決勝と同じ国立競技場だ。

 広島の日本代表FW佐藤寿人の双子の兄、MF佐藤勇人(30)は、この日のメンバーで唯一、ナビスコ杯決勝2試合に出場。「決勝では、サポーター以外にも多くの方が支えてくれた。そのことを肝に銘じて(今度も)ピッチに立ちたい。ここ数年、J1に上がれないのに応援をしてくれる方への、恩返しの場にしたい。そうみんなに伝えたい」と力強く言った。ともに戦ってきた大切な人たちの思いも胸に、千葉イレブンは、運命の大一番を戦う。 (関陽一郎)

 

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