中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

沢村は2イニング4K 伝説の沢村栄治ほうふつ

2012年11月19日 紙面から

◇日本3−1キューバ

背番号14を着け力投する沢村

写真

 伝説の右腕と同じ14番を背負ったサワムラが、初雪舞う札幌で躍動した。先発に抜てきされた巨人・沢村が、気合満点の投球でキューバ打線を圧倒。2イニングを4奪三振の熱投でゼロ封すると、シーズン中さながらの雄たけびを上げた。

 巨人の大先輩でもある沢村栄治と同じ背番号14が燃えていた。アマチュア時代を除けば代表初先発となるマウンドは、本戦でのメンバー入りに向けて自身の力を見せつける最大のチャンス。登板前日には「僕はアピールする立場」と語り、強い決意でマウンドに向かった。

 熱いハートとは裏腹に押すところは押し、引くところは引く頭脳的な投球だった。1回先頭のカスティーヨに初球を右翼深くまで飛ばされると、続くベルにも初球の152キロを捉えられ、左中間を割られた。真っすぐ一辺倒では分が悪いとみると、すぐさまモードを切り替えた。キューバの至宝グリエルには3球連続のスライダーで見逃し三振。2回は140キロ台前半の高速フォークを有効に使い、3者連続三振に仕留めてみせた。

 自分に厳しい沢村は「シーズン中と同じ気持ちで投げられたけど、入り球のストレートが甘かった。国際試合では命取りになりかねない」と反省。それでも、本戦の1次ラウンドで再戦するキューバ相手の快投は大きなアピール材料。代表ローテ入りへ強烈デモとなる16球だった。 (臼杵秀之)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ