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がれき残りを盛り土の資材に 宮城
11月15日 19時16分

震災がれきを処分したあとに残る土や石などの「がれき残渣(ざんさ)」を材料にした盛り土などの新たな建築資材が開発され、15日、宮城県亘理町で見学会が開かれました。

この建築資材は、亘理町のがれき処分場を運営する大手ゼネコンなどが、防潮堤や道路などの盛り土に使う資材として開発しました。この日の見学会には県内の自治体や建設関連の業者などのおよそ60人が集まり、資材の製作の様子などが公開されました。
新たに開発された資材は、震災がれきを処分したあとに残る「がれき残渣」をセメントと共に練り上げ、縦横75センチ、高さ85センチのブロック状に固めたものです。
開発したゼネコンによりますと、セメントと共に押し固めることで強度や品質が安定し、がれき残渣に含まれる有害物質が溶け出すことも防止できるということです。また、コストもがれき残渣をそのまま処分して盛り土を別に購入した場合と比べて10%ほど安くなるとしています。
大手ゼネコンの大林組で開発を担当した森田晃司課長は「がれきを復興に生かすことを目的として開発した資材なので、今後、多くの現場で使われることを期待したい」と話していました。

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