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狩猟解禁 原発事故の影響続く
11月15日 22時47分

狩猟解禁 原発事故の影響続く
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原発事故による放射性物質の影響で、関東甲信越の各地で野生動物の肉の出荷が制限されるなか、15日、鹿やいのししなどの狩猟が解禁されました。

このうち、栃木県日光市の山あいでは15日、地元の猟友会のメンバーが林に入りました。
一行は、猟犬を使って鹿を追うことおよそ3時間、雄の鹿1頭をしとめました。
栃木県内では、原発事故の影響で、日光市などで捕獲された鹿といのししの肉から国の基準値を超える放射性物質が検出され、検査態勢が整った加工施設などを通した肉以外は食べないよう呼びかけています。
このため猟をする人が減り、昨年度、捕獲された鹿といのししはおよそ3000頭と、前の年より600頭減っています。
狩猟を40年以上行っているという猟友会の小野光一さんは、「狩猟で得た肉を自由に食べられなくなっているので、猟をやめる人もいて影響は大きい。このままでは鹿やいのししが増えすぎてどうにもならない」と話していました。一方、埼玉県の秩父地方でも、銃やわなを使っていのししやニホンジカを捕獲する狩猟が解禁され、猟友会のメンバーが猟犬を連れて山に入りました。
埼玉県によりますと秩父地方でも鹿が増えて森林や農作物の被害が年々増える一方、先月、捕獲された鹿から国の基準値を超える放射性セシウムが検出され、県が肉の出荷などの自粛を要請したことから猟をする人が減っているということです。
奥秩父猟友会の小池武夫さん(60)は、「自粛の要請後、捕獲したあとの処理に困るため、鹿の駆除作業に参加するメンバーが減りました。今後、処分方法を検討したい」と話していました。

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